ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

今日は閏年の二月尽ですよ!?

2024年02月29日 | 俳句

 今日は4年に一度の閏年。それでいつもより一日長くなって何だか得をした気分です。だって締切りに追われている身としては貴重な一日なんですもの。

 ところで、俳句では〝二月尽(にがつじん)〟や〝二月果つ〟という季語があります。これは近代以後に用いられるようになったものだから、陰暦では無く陽暦での季語。ですから歳時記にも〝ようやく寒気もゆるみ、春の訪れを肌で感じ始める頃〟と解説されていますからね。

  瀬の岩へ踏んで銭鳴る二月尽   秋元不死男

 いいですね。〈銭鳴る〉なんて…作者は男性ですからきっとズボンかのポケットに入れていた小銭が、瀬を渡ろうとして岩へ跳んだはずみに触れ合ってチャリンと…。その音を想像すると何も言わなくても春への喜びが伝わってきて、何だか楽しくなりませんか。アッ、もしかしたら岩の上に落ちていた銭を踏んだ時に鳴ったの?皆さんどう思われますか。ご意見聞かせて下さい。

  鍬の柄に艶よみがへる二月尽   福永耕二

 はて、馬酔木の大先輩の耕二さんは鍬なんかを持つような生活をしていたのかしら?もしかしたら家庭菜園でも?とにかく寒さが緩んで畑へ出る日が多くなれば、納屋に眠って埃を被っていた鍬も出番が増えて、手で持つ柄の艶も出てくるというものでしょう。この句についても何かご意見があれば…よろしく!

 さて、私の方はというと、明日の3月1日からはとっても忙しいんですよ。コロナで中止していたフォーユー文化講座の発表会が昨年から正常に復活し、そのための俳句教室の展示の準備も大変。発表会は2日(土)・3日(日)の二日間ですので、1日がその準備の日。更に3日の午前中は俳人協会山口県支部の役員会で山口へも行かなくっちゃいけないし、午後からは展示の片付け。4日、5日はいつもの俳句教室、9日(土)が三つの教室の合同吟行会…と、息つく暇が無いほどすることが詰っているんですよ。

 まあ、一つ一つこなしていくしかありませんけど、やはり3月というのは気候がよくなって何だか前へ前へといろんなことが弾んでいきますよね。これはとてもイイコトなんですが、ただ自分の体が年々それに追いつかないということ、それが情けないんです。若返る薬でもあれば飲みたいものですよ。でもこれは言っても仕方の無いこと、まあ無理をしないように…ボチボチといきましょうか。

 今月はこれでブログUpは7回目。これまでよりは少しマシだと思いますので、これからもまたよろしく…応援して下さいね!

 今日は久し振りに我家の〝とろろ・こんぶ〟の紹介でも。二人ともキャットタワーが大好きでいつも一番上を取合っています。私たちが何かを食べてるといつもタワーから…4つの目が睨んでいるんですよ。

 この2匹は兄弟なんですが性格は全く違います。とろろはTVが大好きで、岩合さんの猫散歩や自然の生き物などの番組はジイッと見いって動きませんが、こんぶは全く身向きもしないんですよ。面白いものです。

 とろろはとにかく恐れで、猫キチの娘が来て抱きたがりますが、我家の3人以外はダメ、隠れて絶対に出て来ません。こんぶはそこまでなくて、餌で直ぐ釣られます。(笑) 3人の中では私が大好きで、私の行動を逐一見ていますし、寝るときも必ず傍に来て寝るんですよ。ほら、カワイイでしょう!

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また、また巡ってきました、この日が!

2024年02月27日 | 日記

 一昨日の2月24日、とうとうまた巡って来ましたね。そう、ロシアのウクライナ侵攻開始から2年目の日。おまけにそれが私の誕生日でもあるんですよね。だから1日も早く終結してほしい!エッ、わたし何歳かって?それはヒミツです。( ´艸`)

 でも、例のごとく1年前のブログ記事が送られてきたのを見ますと、昨年は義母がまだ元気で、私の誕生日のお祝いにとお赤飯を蒸してくれていたんです。そう言えば、お婆ちゃんの誕生日も2月20日でしたから…昨年は娘、息子と合わせて4人分の誕生祝にと秋穂の海老料理を食べに行ったのでした。あの時のお婆ちゃんの食欲にはみんなビックリさせられましたが、でもそれだからあの時はまだまだ元気だったんですよね。

 やはり7月に体調を崩し、食べられなくなって入院して以来急速に弱っていきましたから。今考えるとそれも仕方がなかったかなとも…今では心穏やかに義母の死を受け入れられるようになりました。本当に時間が薬…心の良薬ですね。

 さて、今回は娘たちがお祝いとして、昨夜美味しいお料理屋さんに招待してくれました。今まで何度か行きたいと思っていたところなんですが、なかなか予約が取れず今回初めて行きます。普通の民家のようなところで、知る人ぞ知るという隠れ家のようなところ…楽しみ!

 まず部屋に入り出迎えてくれたのは、氷の彫刻…干支の〝龍〟、人参の〝鯉〟大根の〝牡丹(?)〟でした。

 それでは、その美しい手の込んだ会席料理をご紹介しましょうか…

 前菜…ふわふわ蒸し 青のりあんかけ キャベツのテリーヌ

 お造り…本日のお造り(マグロトロ、イカ、タイ、ホタテ)

 酢物…五色野菜のみぞれ酢

 油もの…大根・長芋・鰯のグリーンスープかけ

 お口直し…みかんシャーベット

 焼き物…県産牛の鉄板焼※県産の利き酒セット(雁木・カネナカ・東洋美人)

 御飯…焼おにぎりの茶漬

 甘味…生チョコブラマンジェ

 お飲み物…珈琲・紅茶・ルイボスティー

 以上でした。どれにも日本料理の繊細な技が冴えていて、見るだけでも楽しく、食べるのがもったいないくらい。また美味しいお料理で、ご馳走様でした。久しぶりに飲んだ日本酒も口あたりよくとってもいい気分に…

 帰るとき空にはちょっと欠けてはいましたが、美しい月が…実は24日が満月で〝一粒万倍日〟という縁起の良い日だったんです。でも天気が悪くて見えず、だからこの日は十六夜でした。

 またこの日には…他にもとっても嬉しいプレゼントをたくさん貰ったんですよ。その一つ目はちょっと言えないものなので置いといて、次に息子からウォーキングシューズ、主人からはケーキを、それに何か月も探して探してもう諦めていたものが、この日突然出てきて…これは猫ちゃんが探し出してくれたので猫たちからのプレゼント。とっても高価なものですので、これが一番嬉しくて感激しました。(笑)

 このようにこの度は今までにないくらい嬉しいウレシイ誕生日でした。これはきっと亡くなったお婆ちゃんからの贈り物かもね。だってお婆ちゃんが亡くなった日も美しい満月でしたもの…ねッ!お婆ちゃん。それにみんなみんなアリガトウ! 合掌!

 ※昨夜アップするのに写真がシステムエラーでどうしても出来ず、遅くなりました。

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土曜日は第11回目の〝きらら俳句教室〟でした!

2024年02月19日 | 俳句

 今日は〝雨水〟…角川俳句大歳時記には〝二十四節気の一つ、立春になって初めて雨が降ることをいう〟とあります。…はい、確かにこちらでは今朝から雨でしたが、でも立春になっての初めての雨ではありませんでしたけどね。他の歳時記には〝降る雪が雨に変わり、積った雪や氷が解けて水となる〟との意からと書いてあります。さて…どっちがホントかしら?

  ぬかるみの雨水の雨となりにけり  平田玲子

 さて、17日の第3土曜日が、第11回目の〝きらら俳句教室〟でした。いつもの如く9時30分より開始。

 先ずレンジャーのAさんから今月は春になったので鳥たちの囀(さえず)りがよく聞かれるようになったと。それで今回はみな双眼鏡を持って探鳥しましょうということに。鴨(カモ)類の水鳥はもう移動を始めているので先月に比べるとかなり減ってるけど、鶯(ウグイス)の初音を15日に確認しましたし、他の鳥たちも…と、Aさんの解説を聞きながらさあ、出発です。

 とっても穏やかな日で、湖がキラキラと光ってキレイ!鴨たちも気持ちよさそうです。

 いつもとは違うコースを辿っていくと、なんとまあ…鶯があっちでもこっちでもよく囀って…最初Aさんが〝鶯はまだ鳴き始めでたどたどしいんですが…〟なんて言ってたものだから〝きっと鶯たちが反発してデモンストレーションしてるのよね〟などと言っては大笑い。本当に直ぐ傍で〝ホーホケキョ〟としきりに鳴くので…〈ほらそこに指差す方の初音かな〉という句が出て、最高点句になりました。

 そのうち、今度は目白の大群が木の実を食べにあちらこちらと。すると、地面には蒿雀(アオジ)が…〝鳥の社会には青字(蒿雀)や黒字(黒鵐)はあるけど赤字は無いのよ!〟なんてだじゃれも出たりして…公園の入口へ。向こうの方にはきららドームが見えています。

 すると今度は道路を隔てた干拓地の灌木の枝先に頬白(ホオジロ)を見つけました。その枝が気に入ったのか一羽の雄がそこを動こうとはしませんでしたので、みんなで思う存分観察し、ラッキー!です。それで〈枝先に頬白ひとり舞台かな〉という句も出て、これも高点句になりました。私のスマホではこれが限界なんです…ボケボケの写真ばかりでゴメンナサイ!

 この日は風もなく実にうららかな日和で楽しい探鳥会になりました。センターへ帰るとき青鷺(アオサギ)が一羽何かもの思うかのように佇んで…。白い椿も…

 いよいよ来月が今年度の最後になりますが、また今日のようないい日和になりますように!では、今日はここまでで…オヤスミナサイ!

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〝心田を耕す〟とは?

2024年02月16日 | 俳句

 なんとしたこと!折角立春をもって志を新たにしたものの…あっと言う間に十日以上も空いてしまいました。ゴメンナサ~イ!

 とにかく忙しかったんです。することがたくさん有って。しかし、それもやっと一段落しましたので、これからは少し真面目にと…さて、できるかしら?でも今は私にとってのブログの優先順位がとっても低くなってるんです。だから緊急性のあるものがでたりすると、ブログになかなか順番が回ってこないということに…申し訳ございません。

 さていざ書くとなると…間が空きすぎると何を書いていいのか、頭にさっと浮んできませんね。ああ、どうしましょう。そうそう、いつも通る道筋に立正佼成会の宇部教会があるんです。そこにいつも掲げてある〝今月のことば〟のようなもの。確かこれは先月見たものなんですが、なるほどと思って、いつか書こうと心に残っている言葉があります。では今日はそれを…

 その言葉は〝心田を耕す〟というものでした。

 実は〝(たがやし)〟という語は、それだけで春の季語になるんですよ。歳時記を見ると〝作物、野菜の種を蒔く前や苗を植えつける前に田や畑の土を鋤き返す、柔らかくほぐす作業をたがえしという。元来「田返し」の意味であり、今は「たがやす」ともいう〟と解説されています。

  耕や鳥さへ啼かぬ山かげに   

 これは与謝蕪村の句です。山里の昼過ぎの景でしょうか。山蔭になって日の差さぬ田畑で、農夫が一人、ただ黙々と耕している。今日はちょっと肌寒さを感じてか、それとも鳥たちも昼時でどこかに休んでいるのか、鳴き声ひとつしない。そんな大自然の中の閑寂な世界…まるで水墨画のような景ですよね。しかし、この営々とした地味な作業、「耕」から、やがてあらゆる芽が出てきて作物の立派な実りが得られるんですから、いわば農業の基本となる一番大事な仕事といってもいいでしょうか。

 だとすれば、私たち俳人もよい句を詠むためには、己の「心の田」をいつもしっかりと「耕」しておかないと…いい実り(俳句)が得られるはずはありませんよね。

 この言葉は、立正佼成会 会長・庭野日鑛氏の『心田を耕す』(佼成出版社・1998)という著書からのもの。〝生きる喜びと、自己の内に目を向け、心の田を耕し種を撒く〟と、書かれているそう。さらに、すべての物事はとどまることなく変化するという「無常」の教えをもとに、いのちの尊さ・有り難さを自覚する大切さ、苦に直面したときの心の持ち方など、仏さまの教えがやさしく説かれているとも。
 私も、この〝心の田〟の耕しによって、人々の心の有り様次第では大きく世の中が変わっていくのではと思います。これはまた俳句に限らずあらゆる芸術系のものからスポーツ系などにおいても、やはり心を磨いてこそ見えてくるものがあるのではないでしょうか。今世の中で、いや世界中で活躍している人々は、己の〝心田〟を磨き上げたからこその素晴らしい結果でしょう。
 ところで、私は立正佼成会のことは何も知りませんし、宗教的なことには疎いので偉そうなことは言えませんが、ただ次の…〝お釈迦さまが托鉢の途中、ある農耕バラモンの家の前に立つと、主のバラモンが「私は田を耕し、種をまいて食を得ている。あなたも田を耕し種をまいて、食を得たらどうか」と言います。すると、お釈迦さまは「私も耕し、種をまいて食を得ている」と答えられます。バラモンは、「だが、わしらはあなたが田を耕し、種をまいているのを見たことがない」と、さらに言いつのりますが、それに対してお釈迦さまは、「私は人の心を耕し、信という種をまいている」と答えられるのです〟という話を読んだ時なるほどと思ったんです。
 私たちが生きる上で何をするにも一番大事なこと、それは自分を磨くことだと思っています。ということは、ここで言う〝心を耕す〟ことと同じなんですよね。そうすると、いつも柔らかな心で、まわりを受け入れることができますし、人の話にも素直に耳を傾けられるようになります。それで自然に人が集まって慕ってくれるようにもなるのです。
 高齢になって人の話には聞く耳を持たず、自分の我だけを通す、いわゆる〝頑固者〟になってしまうのは、己の心を磨くことを止めてしまったからなのではないでしょうか。
 昔から聞き上手こそが人間関係づくりの決め手といわれていますが、とりわけ年を取った人にとっては、心の柔らかさがあってこそ〝生き上手〟になれるというもの。そのためにも〝心田を耕す〟ことは重要ですね。
 昨日は東京では春一番が吹いたそうですから、いよいよ春本番ですよ。さあ皆さん、〝心田を耕す〟いい季節になりました。お互いに頑張りましょうね。
写真は、やっと満開になった我が家の梅の木です。今年は何もかもが遅くなったように感じます。木々も気候の変化についていけず…弱ってるんでしょうか。花の付もいまいちですから、実がならないかも…
 
 
 
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今日は〝立春大吉〟ですよ!

2024年02月04日 | 俳句

 今日は〝立春〟です。ということは正真正銘の〝春〟になったということ。でもこの日から5月5日頃の立夏までの3ヶ月間をいうのですから、その間には当然〝植物などの生育が活発になり、大気に陽気が漲る季節〟としての明るさと希望の見える季語が多いのですが、それでも一気にそうなることはありませんよね。だからマイナスの季語もいろいろあり、俳人にとっては詠みがいのある季節なんです。そんな季語を探して詠んでみるのも楽しいかも。

 私は〝立春大吉〟という季語が好きなんです。これは、もともとは、立春の日に、禅寺の門に貼る紙札の文句で、読経祈祷してこの紙片を檀家に配布するもの。我家にも貼ってありました。しかし、この季語は8音ということからなかなか詠みづらいものがありますが、私はこのような音数の多い季語に挑戦するのが好き。うまく詠み込めたときのスカッとした気分が快感なんです。でもまだ句集に残せるような句は詠めていません。そこで例句がないかと探していると次のような句が…

  老ほがら立春大吉の茶柱立て   山口青邨

 この句は「5/9/6」という破調で詠まれています。さすがは山口青邨先生!と言うほかはないのですが…私にはこういう大胆な破調はまだ手を出す勇気がありません。でも、すべてが陽気で前向きの句ですから、リズムの違和感が気にならず、読後の楽しさでウキウキしてきませんか。歳を取ったら暗い句を詠まずにこんな明るい句を目指したいものですね。

 さて、昨日は吟行に行った「西宮八幡宮」の節分祭へ11時頃出かけました。駐車場が狭いので心配でしたが、小降りの雨のせいか、思ったほどの人出がなくてスムーズにお参りができ、接待のぜんざいと梅昆布茶、おまけにたくわんまで用意してあって、美味しく頂きました。更に福豆も貰って…

 ここのご神木は「たぶの木」で、その木の説明がありましたから、しっかり触って拝んできました。

 更に、ここには「厄割石」というのがあって、その石に「厄割玉」を投げて割ると「厄落し」になるんだと。よく神社では「かわらけ投げ」というのがありますが、厄玉を割るというのは初めて。この「厄落し」や「厄払」も節分の日の季語の一つなんです。一日早かったのですが、投げた人は見事に粉々にして厄払いをしましたよ。

 では、次にと向かったのが「松江八幡宮」…あれ、あれ、ここには殆ど参拝の人がいなくて淋しいこと!そういえばコロナ以降にこうなったのかしら。昔は接待もあったし人も多かったのに…。でも、ご自由にどうぞと福豆が置いてありましたのでここでもゲット!

 実は〝恵方巻〟が買いたかったのですが、西宮では売切れ。それでここに来たのですが、恵方巻きどころか店など全くありませんでした。

 というわけで、最後はいつもの「中津瀬神社」へ。ここは市の中心部にありますので毎年人出は多いです。でも、一番の問題は駐車場が全く無いということ。それで仕方なく、主人は車で周辺を回って来て、私一人がお参り。恒例の福引と恵方巻きを買いました。昨年は運良く停められたので、お婆ちゃんと主人の3人で福引を5本ずつ引いて…お婆ちゃんと主人が大当たりでした。今年は私一人…淋しくなりましたが、さて、成果は?

 なんと5本引いて3本が鬼打棒の飴だったんですよ。景品係の人もよく当りましたねと…こんなこと初めてです。これはもしかしたら今年は鬼が多いからかも…ハアッ、じゃあ頑張らないといけませんね。一年一年歳を取っても若返ることはないんだから…そのうち節分にも来られなくなるかも…なんて思うと淋しくなります。ねえ、お婆ちゃん、天国から見てますか?

 いや、いや、先ほどの青邨先生の句のように…今日は〝老ほがらか〟にお茶でもいれて、福飴や福豆でも食べましょうか。これで茶柱でも立つてくれたら縁起がいいということ…ねっ!まさに〝こいつ春から縁起がいいわぇ〟と…さあ、皆さんもどうぞ!

  

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節分ですね!でも先ず昨日の吟行を…

2024年02月03日 | 俳句

 今日は〝節分〟、ということは明日が〝立春〟ということですね。もちろん昔は、〝節分〟というのは各季節の変わり目にそれぞれあったのですが、春は一年の始めになりますから、さあ、新しい年の正月(旧正月)が来るぞと、邪悪なる「鬼」の災厄を取り払って、よい一年を迎えましょうということで、この節分だけが今日まで続いているんです。

 それで今日は、その「鬼」に向かって〝鬼は外〟〝福は内〟と〝豆撒き〟をしましょう。

  スターリン鬼いづこに居るぞ鬼は外  林翔

 歳時記を見ていましたら、上掲句に出合いました。これは林翔先生がいつ頃詠まれたんでしょう。第6句集『あるがまま』(1997年刊)にある句ですから、それ以前…とすると、ロシアではスターリンが鬼だったんでしょうか。詳しいことは知りませんが、彼が大粛清による独裁政治をした暴君として怖れられていたことぐらいは知っています。だから、これを今の〈プーチン鬼〉と置き換えて、私は〝鬼は外〟と豆を撒いて退治したい!もういい加減に戦争を終結して貰いたいんですものね。

 さて、昨日は月例の吟行会でしたが、いやに暖かい日でした。まるでもう傍に春が来ているような…そう〝春隣〟がピッタリの吟行でした。

 吟行地は、宇部市の西部にある厚東川の東岸に沿って、南北に長く広がった藤山地区。藩政時代には、藤曲、沖ノ旦、中山の3村からなり、明治22年、新町村制により合併して藤山村となり、さらに昭和6年、宇部市に合併され今日に至っていますが、宇部地方においては最も古く開けた地域なんです。

 この度のお世話をしてくれたSさんが配ってくれた「藤山史跡まっぷ」を見ると、嘗て廻船業で栄えたという藤山村の史跡がこんなにあるのかとビックリです。50年以上宇部市に住んでいて始めて歩くところばかりでした。

 史跡まっぷには47ヶ所の史跡案内がありましたが、今回は先ず、1月に居能駅で見たモザイクアートのモデルとなった「三嶋神社」へ。

 ここはもともとは八大竜王を祀った水神社でした。傍には「西宮ゑびす三郎社」があって、宇部の地名の由来が〝海辺の村だったからうみべがうべとなった〟と書いてありました。

 更にそこに「藤曲浦網代碑」というのがあって、裁判所が漁業権を取り決めた記念にと明治30年に建てられていましたが、それが真ん中で割れているし、裏を見ると…何これッと驚きました。宇部には軍需工場があったので終戦近くの空襲が酷かったという話は良く聞いていましたし、以前に行った縄地ヶ鼻公園にはB29が来て落としたという爆弾跡がありましたものね。この藤山地区も相当に爆撃されたようですからその砲弾跡なのかしらなんて…

 神社を出たこの辺りは、嘗てメインストリートだったのに今は廃れた店ばかり…などと説明を聞いて歩いていると、こんなにキレイな花が…さて、これは〝椿〟か〝山茶花〟かと、今度はその違いを論議しながら…

 では皆様はどっちだと思いますか。グーグルレンズの答えは…

 途中昔の宇部線が走っていたという鉄路跡の桜並木を通り…桜の頃またここに来たいわねなどと…話しながら藤山小学校へ。ここは昨年「子ども文化夢教室」で来ましたから、このプラタナスの大木は知っていたのですが、明治35年に青木周蔵がドイツより種を持ち帰って寄贈したものだったとは知りませんでした。

 珍しく二宮金次郎の銅像もありました。ここは宇部でも1番古くて、令和4年が創立150周年だった学校なんですよ。

 それから「西宮八幡宮」へ。ここでは明日の節分祭の準備中でした。その後「善福寺」、浄土真宗本願寺派の寺です。

 お寺を去るときにこんな言葉が目に入りました。その通りですね。

 その後、食事をして午後から句会。今回は6人でしたが、定刻に終了。皆様お疲れ様でした。

 実は今日の節分には、この西宮八幡宮に初めて来てみたんですよ。なぜかというと、節分祭にはぜんざいと梅昆布茶と福豆の接待があると、書いてあるのを昨日見ましたので…(笑) 

 でも今日は吟行の写真がたくさんありますので、節分祭の写真は明日に回しますからよろしくお願いしますね。では、オヤスミナサイ!

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初吟行は…西部浄化センターでした!

2024年02月02日 | 俳句

 とうとう2月になりましたね。〝1月行く、2月逃げる、3月去る〟と言われるように、中でも2月が一番早くてあっと言う間に終わりそう。

 うかうかしてはおられません。だって、今年からは最低1週間に2回、それでひと月に8回は更新するようにと折角目標を立てたのに、なんと1月は5回でした。ダメですね!

 でも、目標があるということはいいことですから頑張ります。だから頑張って書いたときは読んで応援して下さいね。ヨロシク!

 実はどうしたことか夜中に目が覚めて、どうやっても眠れなくなり…これ書いてるんですよ。何か気に掛かることがあったわけでは無いんですけどね…私には滅多にないこと。

 今日は9時過ぎから2月の定例吟行会なんですよ。さて、どこへいくんでしょう。市内の近いところということと集合時間・場所などは分かっていますが、後は幹事さんにお任せですので、行ってからのお楽しみかな。

 そういえば、1月の吟行会の報告をしないままでしたね。あの時はナント何十年ぶりかに宇部線の電車に乗って、それも二駅だけ…という計画を立ててくれて、更に宇部市上下水道局の西部浄化センターの見学を申し込んでくれていたんです。有り難いことです。まるで、社会見学みたいで、案内して下さる方も小中学校の見学はよくあるけど大人は珍しいと言っておられました。

 この浄化センターは、私たちが使った汚水をきれいに処理して川や海などの自然に戻すという、大切な役割を果たしてくれているところ。水は、主に雨が降って川となり海へ流れて、それがまた蒸発して雲となり雨を…というように循環しています。その水を上水道として私たちは生活しています。しかし、それを使った後の汚い生活用排水はそのまま川などに流されていくといろいろな弊害が出てくるでしょう。その汚いものをキレイに食べてくれるという微生物も教えて貰いました。

 この上の写真…真ん中のが微生物なんですって。この汚いのが最後の奇麗な水に…。水というものの有り難みは地震や台風など災害では嫌というほど思い知らされますが、何もない時には忘れていて無駄遣いをしてしまいます。こういう施設を見学してもっともっと水の重要さを認識し大切に使うようにしないといけませんよね。

 それにしても、こんな施設で俳句を詠むというのは難しい!本当に四苦八苦して…五句やっと出来ました。本当に俳句の道は〝修行〟と同じ…どんなところであろうとどんな条件下であろうと、ものにしなくっちゃ〝俳人〟とは言えませんもの。もちろん季語と575だけでは立派な俳句とは言えないんですからね。

 皆さんも何にでも挑戦して詠みましょう。そうしないとありきたりの類想句しか詠めなくなりますからね。精進あるのみですよ。頑張りましょう!

 最後の写真は、宇部線の居能駅に飾ってあったF中学校の1年生96人が制作したモザイクアート(1・8×2㍍)と嘗ての引込み線。写真の三嶋神社を全員で描いたんですって。近くで見ると目がチラチラしましたが、離れるとよくできていました。

 

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