ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

八月尽

2018年08月31日 | 俳句

 今朝山口県ニュースで、今年の30度を超える真夏日が7月21日~8月30日までの41日間に35日だったと発表されていました。さらに宇部市で雨が降ったのは7月29日と8月30日の2回だけだったと。

 今日は〝八月尽〟。八月の終わることで、秋の季語です。でも何となく夏の終わりのような気がしませんか。それはきっと夏休みの終わりだからかも。

  八月尽手足つめたく起き出づる  能村登四郞

 本来は夏休みが終わって明日から二学期がスタートするのですが、今年は土曜日なので、夏休みが2日伸び9月3日からです。昔、私が勤めていたとき、このおまけのような1日か2日があった時は、とても嬉しくて貴重だったなあ~と懐かしく思い出します。

 午後郵便局へ振り込みなどの用事で出掛けようと玄関を出た途端、急に空が真っ黒になり、〝ピカッ、ゴロゴロ〟と…すぐ近くに落ちたような音でしたので、怖くなり急いで車に乗りました。だって雷は車の中が安全というでしょう。すると、今度はまるで堰を切ったような土砂降りになりました。こんな降り方は久し振り!

 でも、またすぐに明るくなって…、通り雨だったようです。だから用事を済ませて郵便局を出る頃にはもう青空が見えていました。でも、しっかり地面が潤っていい雨でした。これで少しは秋らしくなりそう。露草も雨に打たれてひときはきれいでしたよ。

  露草や飯噴くまでの門歩き   杉田久女

  露草も露のちからの花ひらく  飯田龍太

 

 

 

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母の方言〝ヤキヤキする〟とは?

2018年08月31日 | 俳句

 今朝起きてみると、ウッドデッキが濡れています。夜中にでも雨が降ったんでしょうね。ウレシイ!今日も昨日のことですが…。 

 昨日は一日ブランクで、何も予定がありませんでした。ああそうだ、俳句は8句作らないといけないんだったっけ!でも、出掛けないので気が楽です。それで、お昼前俳句考えていて疲れたので、気分転換に何か写真をと、撮りに外へ出てみると、ナント雨が降った形跡があるじゃあないですか。全く気がつきませんでした。うれしいですね~。きっと草木も喜んだでしょうが…どうせならもう少し降ってくれたらよかったのに。まあ、雀の涙よりはましだったようです。

 写真を撮って戻ってくると、つい庭の草が目についたので引いてみると、やはり少し湿っているからか抜きやすい。これはシメタ!と、日頃気にはなっても暑さでほったらかしにしていたところを抜きました。秋の涼しい風が背中を吹きすぎてゆき、久し振りに気分よく草取りをしました。でも止んだ後の昼からはナント蒸し暑いこと。もう一度思いっきり夕立でも…と思うのですが、そう易々と思い通りには来てくれません。でも、まあ~降ってくれただけでもいいか!と思うことにします。

 ところで、昨日ブログに書いた〝マッポウカシ〟と〝ヤキヤキする〟という言葉、調べてみると分かりましたよ。

 先ず〝ヤキヤキする〟は、長崎県の方言で、「体が火照る」「胸やけがする」という意味。そう言えば、母は胸やけがするときも「胸がヤキヤキする」と言っていましたね。父が使ってそれを母も使っていたのでしょう。

 ちなみに「する」が付かない〝ヤキヤキ〟には、①いらいら(群馬県)②ひやひや、はらはら(愛知県)③やいのやいの(島根県)という方言と、広辞苑には「やきもき」に同じと出ています。

 もう一つの〝マッポウカシ〟には、そのままでの方言はありませんでしたが、熊本県に〝まっぽし〟という語があり、「ずばり、ぴったり、ばっちり、そのまま」という意味でした。この語のニュアンスは母の使い方と似ています。母は「ずばり真っ直ぐ」とか「そのまま真っ正面に」とかいうような意味で使ってたと思います。実は母の里は、「瀬高」と言って福岡県なんですが熊本県との県境近くでしたので、納得できますよね。さらに「…カシ」がどこからきたのかは分かりませんでしたが、文の終止や命令の終止に付いて、念を押し意味を強める、「…よ。…ね。」という文語の助詞がありましたので、もしかしたらそれからきたのかも。だとすると、奥が深いですね~!

 写真は、雨に濡れた道、草、木槿です。道はこの程度でしたが、植物にはやっぱり水がなくっちゃね~。濡れた木槿が真っ白でとても綺麗でした。

 

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〝情けは人の為ならず〟

2018年08月30日 | 俳句

 このところ一日遅れのブログを書いています。昨日のことを振り返りながら…まあ、それもいいかも。

 昨日の午前中は着付け教室へ。会場がちょうどショッピングモールの2階にありますので、ついでに買い物をして車に乗ろうとしたらなんと46度…。そのまま午後の健康体操へ行くのにこれは〝ヤバい〟。生鮮食料品も買ったので…でも家に戻る時間はないし…、と考えて、ハタっと困りました。ウウン、どうしよう?こういう時に咄嗟に頭が働くのが〝機転が利く〟ということなんでしょうね。

 では、どうしたと思います?ここで三択問題です。①体操をあきらめて家に帰る。②そのまま(勿論影になるようなところで窓を少し開けて)車に入れたまま行く(2時間ぐらい)。③家にいる主人に取りに来てもらう。

 さあ皆さんだったらどうしますか。ブーブー、全部ハズレです。私のとった行動はというと、〝冷房の効いた事務室に預かって貰う〟でした。やっぱりどこにいても人間関係が大切。いつも仲良くおしゃべりをしたり、たまには頼みごとを聞いたりしたりと、日頃からコミュニケーションを図っていなくっちゃ!私はいつも心掛けていますので、すぐにOKでした。

 それで、昨夜は〝キムチ鍋〟が美味しく食べられました。メデタシ、メデタシ、アリガトウ!

 ほら、皆さん〝情けは人の為ならず〟ですよ。

 ところで、これは今朝の話。私がテレビで台風21号の進路を見ていて、「今度は本当にマッポウカシ来そうよ」と言ったもんだから、「マッポウカシってどこの言葉や?」と、主人に言われてしまいました。「山口でも広島でも聞いたことないが…」「じゃあ、大分の方言かしら?」と。何も疑問を持たず何気なく使っていましたが、言われてみればそうですよね。どこで覚えたんだろう。母がよく言っていたのかしら?でも母が使う言葉の根源は、子供のころに育った筑後地方のものです。私たちもそれを聞いて大きくなり、いつの間にか染みついたのでしょう。父も長崎出身だし、だからわが一族には結構長崎・福岡方面の言葉が混じっています。

 私がよく使うものにもう一つ、「体がヤキヤキする」という言葉があります。夏に母が畑仕事をして、夜になってもそのほてりが冷めずに体が熱い感じを言うのですが。とても実感の籠った言葉でしょう?特にここ最近の熱帯夜にはぴったりの言葉だと思いませんか。

 このような言葉を私も考えて使っているのではないので、主人から指摘されて、ああそうなんだ…と気が付くんですが。でも、こんなヘンな言葉を使っているときの自分って好き!まるで傍に母がいるようで…。

 まだまだ暑いですが、気持ちだけはもの思う〝秋〟なりましたね~。写真は、〝袋猫〟。この暑いのに…テンはねえ~ご苦労様です!

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〝多作多捨〟

2018年08月28日 | 俳句

 今朝は外がどんどん暗くなって、これは間違いなく雨だろうと期待していると、アアッ、降り出した!と喜んだのも束の間、すぐに明るくなって日が差し出しました。ショックです!またも雨に振られてしまいました。

 今日も午後は俳句教室、出かけるとき車に乗ると40度を超していましたよ。

 兼題は〝盆の月〟、秋の季語です。今年は8月の26日が陰暦の7月15日で、盆の月でした。つい忙しくて眺めるのを忘れていましたが、写真をブログに載せて下さった方がいらっしゃいましたし、主人も帰ってきてきれいだっだぞ~と言っていましたので、私も観た気分になっています。今外に出てみますと、十七夜月、中秋の月でいうなら「立待の月」ですが、しっかり雲に隠れていました。ならこれで夜中に一雨でもきてくれると嬉しいのですが…。

 またまた、台風21号が発生して近づいています。その進路予報では9月初めには日本に近付き、北上していきそうだと。今度こそは…と思うのですが、しかし、大きな災害は起こしてほしくないので、微妙です。

 句会での話…兼題だから8月15日、要するにお盆の日にお月様を眺めたんですが…と、これはいけません。以前にも書きましたが、陽暦の8月15日のお盆の時に出ているから「盆の月」というのではありません。あくまでも陰暦での話ですから、毎年同じ日というわけではないのです。他にも「盆北風」や「盆東風」なども陰暦7月15日、盂蘭盆会の頃に吹く風のことです。すべて「盆」という語が使ってあれば、それは陰暦7月15日頃のものだというように理解しておきましょう。

 ところで、この「盆の月」を詠んだ句を見ると、「ふるさと」「父母」がモチーフの定番になっていますので、それに気を付けて作句しないと、ごまんとある類想、類句の一つになって、共感が薄れるということを肝に銘じて、作句したいものですね。

 やっぱりありましたよ~。そして、そういう句がえてして高点句になるのですが、あんに違わずこの句会でもそうなりました。その句をちょっとご披露するというわけにはいきませんけれど…。🙇

 類句、類想という問題は、永遠に…いや、長くなればなるほどその頻度は高まるのですから、俳句をやめない限りは解決しない問題です。でも、それを恐れていたのではやってられませんので、気にせずどんどん作りましょう。そして、どんどん捨てていきましょう。そうすればそこから、新しいものが生まれて残していく句が見つかるかもしれません。先ずは何でもいいから作ることです。

 だって、昔の人たちの句はそれがみな初めてのものだということだけで残ったのではないでしょうから。いいものはいいのです。とにかく俳句の上達は〝多作多捨〟です。皆さんめげずに一緒に頑張りましょう!

 写真は、〝石榴〟(ザクロ)で、秋の季語です。去年は2,3個でしたが、今年はかなり実をつけていますので、楽しみです。

  ※昨夜書き上げて、写真探していたら、疲れて寝てしまいました。この頃溜まっていた夏の疲れがでてきてこうなるんでしょうか。🙇

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兼題は〝西瓜〟

2018年08月27日 | 俳句

 今日の暑さ…日に日に温度が上がるような、8月の初め頃の方がまだよかったよね~などと言いながら、主人と午後の句会場へ向いました。

 先ほどNHKの一週間の天気予報が出ていましたが、8月31日、9月1日には傘のマークが…でも、福岡、広島だったから山口を素通りしてしまうかも。ああ、本当に〝雨の神〟から見放された感じです。トホホ…

 今日の兼題は〝西瓜〟で、秋の季語です。これは以前にも書きましたので省きますが、教室を何か所か持っていると、兼題がダブることが結構あります。だから、どこでやってどこではやっていないなどというようなことは、私には管理しきれませんので、その教室の幹事さんが記録を見ながら、毎月兼題を決めてくれます。それでダブることも多いのです。

 今日の教室は、人数が一番少ない所です。ここもいろいろなことがあって出入りが激しく、今は一番少なくなってしまいました。私を含めて7人。句会形式でやっていますので、それぞれ出句した短冊をバラして清記し、それを選句します。そのため結構時間を取りますし、選評や添削もじっくりしますので、終わるのはちょうどよい時間になります。多過ぎるとバタバタして落ち着かないからよくないですね。

 今回の最高点句は<三代の似た顔寄せて西瓜食ふ>でした。私も一応採りましたが、問題ありの句です。

 基本的に俳句は文語で詠むもの。だから歴史的仮名遣いで、文法も文語文法でと、私は指導しています。しかし、これはそれぞれの結社によって違いますので絶対ということではありませんが、せめて口語と文語のチャンポンだけはしないでほしいと思っています。

 上掲の句で言えば、<食ふ>と歴史的仮名遣いを用いながら<似た>という口語を用いているところ。我が馬酔木では、文語でというのが前提ですので、ここは<似た>を<似し>と直しました。更に、今一つ気になるのは<寄せて>です。

 西瓜を食べるのに無理に顔を寄せなくても…と思うんです。そこにわざとらしさ、それを作為と言いますが、作者のそれを感じて不自然な気がするんです。そこで、<三代の顔のよく似て西瓜食ふ>としました。三人の…おそらく親、子、孫でしょうが、その顔がよく似ていたこと、そして縁側かなんかで同じような格好をして西瓜に齧り付いているというような様子を想像すれば、ひと昔前のほのぼのとした家庭の団らんが見えて滑稽味も生まれてくると思いませんか?それをちょっとしたことで作者が出しゃばってしまうと、雰囲気を壊してしまうのです。すなわち<寄せて>というところ…。作者としてはよかれとしたことが、裏目に出るということはよくあります。だから最終的には鑑賞者の目になって推敲するということが大切だと思います。

 写真は、〝チェリーセージ〟です。この旱で満天星つつじも紅葉を待たずに枯れようとしています。何もかもがそんな中にあって、このチェリーセージだけは元気がよく、花を次ぎ次ぎと咲かせてくれます。これはほんとに長い期間(5月~11月)開花する宿根草なんですね。

 

 

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〈梅雨を逝く昭和平成生きぬきて〉

2018年08月26日 | 俳句

 今日は蒸し暑い一日でした。洗濯物を取り入れるとき、気持ちのよい風が吹いてきて…と思ったのですが、洗濯物が今一つカラッとしていません。日射しはとても強く最高気温もやはり35度でしたが、湿度が高かったのでしょう。

 今日、早苗への投句を済ませました。その中に「千手和子さんを悼み」と題して、〈梅雨を逝く昭和平成生きぬきて〉の弔句を入れました。

 先日のブログ(7月6日〝千手和子さんを悼み〟)に書いた通り、亡くなられたのが6月28日。「馬醉木」8月号が7月20日頃来たのに、忙しくてつい忘れていましたが、わたしの句をまとめるとき参考に出してみますと、ちゃんと5句載っているではありませんか。でももう名前には黒い傍線が引いてありました…涙、涙です。

  櫛一枚青葉の旅の形見とす

  櫛を挽く木屑の匂ひ梅雨兆す

  待つ人の見えゐて遠し桐の花

  巣燕の静もり駅舎灯りけり

  梅雨を病む朝は強気のややまさり

 いかがです?どの句もしっかりと詠まれていて、全く揺らぐところがないでしょう。さすがです。40年以上のこれが実力というものでしょうか。8月号に掲載されたということは、投句締切が6月15日ですから、亡くなる10日余り前に投函されたものということです。ここまでしっかりされていたというのは、きっと5句目にある「強気」が勝っていたからなのでしょうが。「桐の花」の句は先月のにもありました。それは〈同じ日の来る幸せや桐の花〉でしたが、今月のは〈待つ人の見えゐて遠し桐の花〉と詠んでおられますので、何となく天国を予知していたように思わせられますね。

 私の句は、歳時記の「みどりの日」に掲載の〈昭和史のおほかたを生きみどりの日〉より作った弔句です。

 このところ何でも〝平成最後の…〟と報道しています。昨日も大曲の花火大会をそう言っていましたね。来年の5月に改元されるとしたら、和子さんはやはり〝平成最後の梅雨〟に逝ったことになるんですよ。本当に昭和・平成を生きぬいたんですね。合掌!

 写真は、〝現の証拠〟で、夏の季語。フウロソウ科フウロソウ属の多年草。日本全土の山野や道端に普通に見られる。生薬のひとつであり、和名は「実際に効く証拠」を意味する。玄草ともいう。(Wikipedia)白花は東日本、紅花は西日本に多く見られるといいますが、わが家にはいつからか白しか咲かなくなりました。

 

 

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俳句甲子園・徳山高校初優勝!

2018年08月25日 | 俳句

 今日の新聞、山口版を見てビックリ!「徳山高 俳句甲子園初V」と、見出しにあるじゃないですか。余りにも忙しくてすっかり忘れて…というより気に掛けてはいたのですが、調べてみようというところまでは気が回りませんでした。去年そうでしたから、きっと俳句甲子園事務局から結果も送られてくるだろうと思っていましたので。

 記事を読むと、「高校生による俳句の全国大会『第21回俳句甲子園』で徳山高校(周南市)が初優勝を果し、24日、同校文芸部員らが県庁を訪れて浅原司・県教育長に報告した。」と。

 本大会は18日~19日に松山市で開かれました。予選を勝ち抜いた徳山高校は決勝リーグ戦でも勝ち上がり、最後の決勝戦で、優勝10回を誇る強豪・開成高校(東京)と対戦したんですって。

 俳句甲子園は5人1組の団体戦で、赤白に分かれ対戦します。各チーム一句ずつ披露し、それぞれ制限時間内に質疑応答を行います。
両方の句に対して議論が終了すると、複数の審査員が旗を揚げ判定を行い勝敗を決めますが、その旗の多い方が勝ち。それで、2勝2敗になったらしく、最後の大将戦で徳山高校が見事に勝って初優勝を飾ったようです。

 写真が載っていましたのでよく見ると、あの防府大会に出場していた見覚えのある生徒の顔でした。確か一番元気がよくて弁もたつ女生徒でしたね。その文芸部部長の西村陽菜(ひな)さんが大将を務めての優勝。きっと大喜びしたことでしょう。NHKでそのうち放送があると思いますので、これは絶対見なくっちゃ…と思っています。ちなみに、陽菜さんの句は、「清」の題で〈北斎の龍は飛び立つ山清水〉、生命力あふれる葛飾北斎の作品について詠んだものだと。

 「全員の力を合わせて得ることができた優勝で、本当にうれしく思います。」と、教育長に報告していました。本当にオメデトウ!よかった、よかった!高校野球の甲子園では下関国際がよく健闘したし…これで山口県も捨てたもんじゃあないでしょ。ね!

 写真は、葉がクルクルと巻いて色も悪いし、蕾もまだとても固いジンジャーです。去年は8月20日に花の写真を撮って、ブログに載せています。(3枚目) 今年のは全く雨が降らないので、やっぱり〝ヘン〟なジンジャーですよ。

 

 

 

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なんかヘン???

2018年08月24日 | 俳句

 昨日は、二十四節気の一つ「処暑」でした。

  処暑の庭鯉はねてなほ雨意のこる   辻田克己

 暑さが収まる頃という意味なんですから、この句のようにいよいよ秋になる感じが漂うのが本当ですが、山口では全く関係ないようです。せっかくの(笑)台風20号も期待外れで、昨夜9時頃徳島県に上陸し、その後は近畿地方を横断したということでした。

 今朝のニュースを見ると、熊野川が氾濫して浸水などの被害が出た様子でしたが、死者などは出なかったと。よかったですね。今日の未明には日本海上へ抜けて温帯低気圧に変わったそうですが、その台風の影響で進路の周辺にはかなりの雨量が観測されたとか。今も東北地方や北海道などでかなりの雨が降っている様子がテレビに映し出されて…ウラヤマシイ!

 こちらは本当にどうなっているのでしょうか。台風に期待した雨も一滴も…と思ったのですが、朝見ると車が少し汚れていましたので、夜中に雀の涙ほど降ったのかも知れませんが。でも、こちらは今日もまた〝高温注意報〟が出されて、36度でした。

 午後はフラダンス、車に乗ると38度…その後リハビリへ。この暑さで両方すると疲れてしまい、早々に引き上げて帰りました。

 車を走らせて帰る時、以前から気になっていたのですが、銀杏並木のところどころが早くも黄色になっているんですよ。エエッ、もう黄葉が始っているの?と思ったりしましたが、これはやっぱりヘンですよね。紅葉も黄葉も、急に温度が低下して起こる生理的反応なんですから。それともこの暑さで枯れようとしているのかしら???

 その理由がやっとわかりました。よく見ると黄色になっている銀杏にはびっしりとぎんなんが生っていました。要するに雌木だったんですね。雄木はまだみな青々としていますもの。ぎんなんが落ちていたりすると匂いで気がつくのですが、日頃は気にもとめていませんでした。雌木と雄木でこんなに色が違うということを初めて知りました。

 

 

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俳画・吊忍

2018年08月23日 | 俳句

 今日も気温は30度を超して、蒸し暑~い一日、宇部では午後に雨の予報が出ていましたのに…空が薄暗くなっても一滴も落ちてきません。もうみんなが、台風でも何でもいいからとにかく〝雨降らせて~〟と叫んでおります。

 午後からは俳画教室でした。画題は〝吊忍〟(つりしのぶ)、夏の季語です。忍は岩や樹幹などに生えるシノブ科のシダ。その長い根茎を束ねて巻き付け「しのぶ玉」を作り、夏、軒下などに下げて葉の緑を楽しむ、江戸時代中期からのものです。

  薄べりにつどふ荵のしづくかな   小林一茶

  下町の今日も雨呼ぶ釣忍      水原春郎


 一茶の句の「薄べり」は、畳のように縁を付けた茣蓙(ござ)のことで、縁側や板の間などに敷きます。その薄べりに縁側に吊るした吊忍からぽたぽたと水のしずくが落ちて集まっている風景という解釈がありましたが、果たしてそうでしょうか?吊忍は涼しそうでいいと思うのですが、しずくが茣蓙の上に落ちて集まるというのはどうでしょう。せっかくの薄べりが湿ってしまってよくないのでは…。そう思ってみると、薄べりに「つどふ」のは人で、縁側に集まって涼んでいると、傍の吊忍からは今水をやったばかりでしずくがぽたぽたと落ちている…と考える方が自然なのではないかしら。そもそも畳が用いられるようになるのは平安時代からなのですが、最初は持ち運びの出来る薄べりのようなもので、それは貴人が座るところに敷かれたという。だとすればいくら江戸時代だといっても、ある意味薄べりはムシロのようなものではなく、値打ちのあるものだったのではないでしょうか。一茶が使っていたとしても、お客さんとかに敷いたのではと思うのですが、皆さんはどう思いますか?

 後句はもちろん我が馬醉木の、嘗ての主宰。その春郎先生は東京の下町でも代表格の神田の生れ、チャキチャキの江戸っ子なんです。「釣忍」は、江戸時代中期、庭師が夏のご挨拶として取引先に配ったのが始まりとされ、明治から昭和初期にかけて広まり、東京下町の軒先を飾っていたそうですが、今でもほおずき市や朝顔市などで、釣忍が風鈴の音と共に涼を呼んでいるようです。あの濡れてしっとりとした釣忍を見ていると今にも一雨きそう…もちろんこれは夕立だと思いますが、その後にくる涼しさが予想されて、夏らしいいい句ですね。

 こんなこと書いていたら、以前若手勉強会の神田界隈の吟行で、案内と説明を買って出て下さった時のことが、ありありと思い出されます。春郎センセ~イ、あの世で秋櫻子先生と句会していますか?

 写真は、俳画の〝吊忍〟です。どうです…少しは涼しくなりますか?賛は〈母となる心の張りの浴衣かな  積穂〉です。

  今日はそんなこと(笑)より、とっても嬉しいことがあったんですよ。何かって?聞きたいですか?ウフフ…ちょっとじらしてみたの。ゴメンナサ~イ!

 実は先日(8月12日 またまた兼題は〝雲の峰〟)のブログで、軸の写真を載せましたよね。その時、字が読めないのでどなたか教えて下さいと書きましたら、それを読んでくださっていた俳画のOさんから情報を頂きました。

 彼女が以前習っていた先生が書かれたものだそうで、それを確かめて教えて下さったんです。〈はつ秋の柳をすかす朝日かな〉で、関成美さんの句だということでした。調べてみると関成美さんは東京の多摩で俳句を指導されている方のようです。

 書道の先生は、時重真秀(しんしゅう・本名は真紀子)さんで、福岡から2回ほど教えに来られる83歳の、とてもお元気でステキな方だということ。このブログの話を聞かれて、自分の書いたものに関心を持って頂いて…と、とても喜んでおられましたよと聞き、私も嬉しくなりました。ホントに有り難うございました。感謝です!

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赤いバッタ

2018年08月22日 | 俳句

 今日の山口地方では雨の予報がでていましたが、宇部では全く関係ありませんでした。却って蒸し暑~い一日でした。台風19号に続いて20号が接近しています。そのせいか風は結構吹いていましたが、とにかく一雨欲しいです。

 午後は4週間ぶりの健康体操でした。やはり間が空いてしまうと、おっくうになるのか、休みの人が多かったですね。久し振りでしたので、体が重くて終わる頃には疲れてしまい、みんなと顔を見合わせて〝シンドイね~〟と…。

 そうそう、今朝のテレビでピンクのバッタを見つけた女の子が出ていました。見るとホントに全身ピンク色をした小さなバッタでした。ビックリです。なぜ?この異常気象の高温でこうなっちゃったのかしら…なんてバカなことを考えたりしましたが、「クビキリギス」(ヒナバッタだったかも?)という珍しいバッタだそうです。

 このクビキリギスという種類は珍しくて、冬眠もするんですって。一般的なバッタは2、3か月ですが、1年から2年生きるものもいるそうですよ。更に、繁殖の仕方が珍しく、オスと交尾せずにメスのみで子供を産む『単為生殖』で繁殖するのだとか。

 他に「ヒナバッタ」や「ツチイナゴ」もピンクが発見されていますが、原因は突然変異ということ。

 こうも地球が変貌しようとしている今日ですから、生物大系もどんどん変わっていきそう…こういうことを研究されている方々はどんな思いでしょうね。最近の災害にしてもみな予想外のことが多くて、人間がどんなに智恵を絞って追っかけても追いつかない…その繰り返しのような気がします。高波を予想して築いた堤防を易々と越える波がくる…、またそれ以上の堅固な堤防を築く…今度はきっと大丈夫だろうというように。これどこまで行っても終わりがなさそう…。

 写真は、庭で見つけた「赤いバッタ」、といっても半分は緑ですが。これは珍しいバッタでは?と思って調べたら、なんと珍しくもないショウリョウバッタの子どもらしい。するとこれは、大人になると緑に変わってしまうので、その途中ということかしら。始めて見ましたので、ちょっと捕まえて写真を撮り、その後すぐにまた庭の草むらに返してやりましたよ、もちろん。

  風紋の砂の色してばつた跳ぶ    瀧 春一

 

 

 

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阿波おどり会館

2018年08月21日 | 俳句

 今日はいよいよ熱闘甲子園最後の決勝戦…大阪桐蔭(北大阪)の圧倒的な勝利で終わりましたね。相手校の金足農(秋田)もよく健闘しました。今回の出場でその名が全国に知れ渡ったのではないかと思います。今まで金足農業なんて私も知りませんでしたし、もし1回戦で敗退していたらそのまま忘れ去られたかも。それに一度覚えたら忘れられない名前ですもの。選手の皆様お疲れ様でした。

 昼間暑かったのですが、今日は風があってまあまあ凌ぎやすい一日でした。昨日から雲ゆきが妖しくなり一雨来そうな感じにはなるのですが、一滴も降りません。今日も同じです…台風の影響でしょうか?予報を見ると19号は大丈夫ですが、20号は直撃しそうです。気を付けなくっちゃ!

 ところで、昨日の「夏休み宿題大作戦・俳句を作っちゃお」の記事が地元新聞の一面に写真と一緒に載りました。参加した子の感想も。「国語が苦手だったけど、想像力を働かせたおかげで考える力が付いた気がする。来年は友達と一緒に参加したい。」と笑顔で話したと。これは小学校4年生のKちゃんなんですが、この子は第1回から休まず参加して、今回4回目なんです。こんな子がいるとホントに嬉しくなりますし、励まされます。アリガトウ!

 先日の徳島阿波踊りの次の日の話。ホテルをチェックアウトして、「阿波おどり会館」へ行きました。この会館は5階まであって、2Fが「阿波おどりホール」で、一年中阿波おどりの公演が見られ体験も出来ます。私たちは3Fの「阿波おどりミュージアム」に入館しました。ここは阿波おどりの歴史がわかるミニ博物館で、衣装、鳴り物、資料の展示、「阿波おどり3Dシアター」での立体映像も楽しめます。更に5Fは眉山ロープウエイ山麓駅になっていましたので、頂上まで6分の空中散歩を楽しみました。

 眉山は、万葉集に詠まれている、その名の通りなだらかな眉のかたちの山です。標高290メートルの山頂からは、天気がよければ徳島市街をはじめ、淡路島、和歌山まで一望できるそうですが、この日はそこまでは見えませんでした。ここからの夜景は、日本夜景百選にも選ばれ、四国一ともいわれています。昼近くになったので1Fに下り、徳島の名産が揃っている「あるでよ徳島」で買物。その前にちょっと疲れましたので、名物の〝滝のやき餅〟とお抹茶でひと休みです。オイシカッタナ~ア!

 写真はその時のもの。眉山の万葉歌碑「眉のごと雲居に見ゆる阿波の山かけて漕ぐ舟とまり知らずも  舟王」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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夏休み宿題大作戦「俳句をつくっちゃおう」

2018年08月20日 | 俳句

 今日は、毎年夏休みに実施している〈夏休み宿題大作戦〉「俳句をつくっちゃおう」がありました。

 いつも手伝ってもらう俳句仲間と3人で9時開始に間に合うように会場へ行きました。着いた途端、「スミマセ~ン!小学校の行事とぶつかって、キャンセルがたくさん出てしまい…」と、言われてしまいました。

 どうも高学年が抜けたようで、「ああ、いいわよ。それで何人になったの?」と言うと、「14人」と。それだけいれば大丈夫。それに今回は大人2人が参加すると。1人は子どものお母さん、もう一人は亡くなられたお父さんが俳句をされていて、その句集が出て来たんですって。それを読むといろいろ思い出し涙が出て…と、それで俳句に興味が湧き今回の講座に是非参加させて下さいと申し出られた由。ウレシイ話です。

 さあ、今年も〝しりとり〟遊びから始めましょうと始めたのはいいのですが、ラで「ラマ」と言われ、「エエッ、何のラマ?ラマ僧とかのラマ…」と私。言った子は???…そりゃそうですよね~。小学生が「ラマ僧」なんて知ってるわけないじゃないの!トホホ…

 仲間が辞書を引き、ラクダのような動物よと教えてくれたし、世話係の人が常盤動物園のパンフを持ってきて見せてくれました。でも、去年のように詰ることもなく順調に進みました。一つ面白いことがありましたよ。

 子供たちにしりとりに出たものの季節を聞いていると、その中に「リス」があって、聞くと子供たちはみな「秋」と言います。実はリスは季語になっていませんので、それを言うと、「いや、絶対秋だ!」と言います。なぜ?と聞くと、「リスはドングリを食べるし、そのドングリがあるのは秋だもん!」と。確かにその通りですね。一本取られました。私もリスは季語ではと思って調べたことがありましたが、ないのでそのまま使って詠んだりしていました。

 考えてみれば季語になってもおかしくないですよね。繁殖期は春ですし、1ヶ月ぐらいで子どもが生れるので、リスの子は夏。冬は冬眠をします。それで、秋は餌を食いだめしたり、貯えたりして大忙し。あの年中いる鶺鴒でも秋の季語になっているし、猫の子や鴉の子なども季語だし…。昔リスがいなかったというわけでもなさそうだし…万葉集にリスの歌はないけれど、同じリス科の「ムササビ」は詠まれているとか、ちょっとフシギ。研究する価値ありそうですよ。どなたかいかがですか?

 さて、先ほどの子供たちとの話に戻りましょう。「それではよ~し、先生が季語委員会(?)にみんなの意見を伝えて、季語として認めてもらうようにお願いしてみましょう…」と、言ってしまいました。これ本気…かな? でも、そうなればヤッターですよね。

 そろそろ時間になりますので、指導しながら一人2句を完成させ、短冊に書きました。それを持って一人ずつの発表会です。もちろん大人も…。

 中にビックリした句がありました。それは〈しゃく熱に燃えて八月十五日〉です。〝8月15日がどんな日か知ってる?〟と聞くと、〝終戦の日〟で、おじいちゃんにいろいろ聞いたんですって!今回とても意欲的な子がいると聞いていましたが、その子の句でした。こんな子が育ってくれるなら、これは楽しみ!

 最後に記念撮影をして、〝また、来年も来てね~〟というと、〝ハ~イ〟という元気な返事が返ってきました。更に嬉しいことに、俳句に興味を持たれて参加のTさんが、とても面白かったので、俳句教室に入門したいと…それは是非一緒に勉強しましょう。ヨロシクお願いいますね。

 写真は、「棉の花」で、夏の季語。アオイ科の一年草。七,八月、白色から淡い黄色、まれに紅色のやや大振りな美しい五弁花を葉腋につけます。これは以前の「いぐらの館」に咲いていたものですが、もう盛りを過ぎた残り花でした。

  絆とは入日にしぼむ棉の花    福田甲子雄

 

 

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下関国際惜しかったね~!

2018年08月19日 | 俳句

 昨夜は前日の涼しさとは違い、朝方暑苦しくなって目が覚めました。日中もまた暑さが少し戻ったようだったので、新聞の気温を見ると、最高34度ですから、当然ですね。

 ああ、そう、そう、甲子園の4強が出揃いました。わが山口代表の下関国際は、県勢として13年ぶりの8強入りを果して、大健闘しました。残念なことにまともに見て、もちろんテレビですよ…応援したのは1回戦だけ。2回戦の創志学園(岡山)の試合は徳島へ行く途中でしたので、すっかり忘れていました。ホテルでニュースを見て勝ったのを知りビックリ!これは大変なことになったわ~と、大喜びをしました。後で新聞を見ると、相手ピッチャーの不調に助けられての粘り勝ち。だってヒット3本で5点、相手はヒット9本で4点ですもの。それも逆転勝ち。3回戦は17日。木更津総合(千葉)との対戦でしたが、午後から俳句教室でしたので、最初の2点リードのところまでで出掛けました。きっと今回は最初に点を入れたからダメだったのでは…と思いつつ帰って主人に聞くと、ナント1-4で今回も勝ったと。バンザ~イです!とうとう8強入りをしたんですよ。

 18日、準々決勝は日大三(西東京)と。これも午後句会ですから気には掛けながらも、出掛けました。も~う今度ばかりは今までのようにはいかないでしょうね。ガッカリするから淡い期待は持つまいと思いながら、帰って主人に聞きますと〝負けた!〟と一言。〝ああ、やっぱり〟

 でも、後でテレビや新聞を見ると今回は逆転負けですって! 7回まで相手を0で押さえ、8回で3点入れられて、3-2でした。ここまで一人で鶴田投手はよく頑張りましたよ。拍手! ホントに惜しい試合だったんですね。近ければ応援に行ったんですけどね。(笑)

 人間ってホントに欲なもんです。、予想外に勝ち進んでいったものだから、もしかしたら…と、欲張ってしまいました。ゴメンナサイ!今日の写真は、去年もブログに載せた〝ショウジョウソウ(猩猩草)〟。また明日は子どもの俳句教室なんですよ。ではオヤスミナサイ。

 

 

 

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〝たかが俳句〟〝されど俳句〟

2018年08月18日 | 俳句

 夕べから今朝にかけては、涼しくてビックリするほどでした。新聞を見ると最低気温が山口19度、宇部で21度でしたから。でも日中はやはり暑くなりましたが、それでも以前のような35度ということはありません。

 今日は宇部馬醉木の句会、兼題はありません。この夏の猛暑で体調を崩したり忙しかったりと、投句も渋りがち…15人投句の9人出席でした。やはり「立秋」や「新涼」の句が多かったですね。

 今回「盆東風」「盆の月」と、「盆」の付いた季語が出ましたが、どちらにも盂蘭盆会、すなわち7月13日から16日(陰暦陽暦問わず)まで行われる先祖の魂まつりという行事を底に踏まえています。それを考えずにただその頃に吹いた風やその頃に出た月として詠むのでは季語の心(本意)が伝わりませんので気を付けましょう。

 俳句は単なる景色を詠みながらも、その中に作者の思いがしみじみと伝わってくるようなものが佳句かと思います。ただそこにあったから、というのでは説明・報告になってしまい、読む人には、「ああ、そうですか」とか「分かりました」という感想しか残りません。説明や報告ならばもっと詳しくないといけないでしょうし、他の伝達方法がいくらでもあるのですから、わざわざいちばん短い俳句で言う必要はないでしょう。ただ、長々と書くのが面倒で、俳句で日記代わりに記録するのであれば、人に見せる必要はありませんから、それはご自由に…ということですが。

 一つの文芸作品としての〝俳句〟となれば違ってきます。音楽の好きな人が音楽会へ、絵の好きな人が展覧会へ、偶には美味しいものを食べにレストランへ、海や山へ旅行に…みな〝感動〟のためですよね。単純に言えば〝ああ、よかった!〟これがなければわざわざお金使って、時間を費やしてすることなんて意味ないですもの。だったら味わう側ではなく、作る(創る)側に立つのが作者でしょう。そう考えれば、いい俳句というのは人を感動させるものだと分かるのでは。いかがですか?

 生きるということは、「日常」と「非日常」の繰り返し…というより殆どの「日常」の中に、「非日常」が偶にあるものです。だから感動もするし、それが人間の喜怒哀楽の感情を刺激するものなのです。

 まあ、こんなことを書いていたら奥が深すぎてきりがありませんので止めましょう。要するに〝たかが俳句〟〝されど俳句〟なんですよ。このブログだって〝たかがブログ〟なんですが…。ある意味自己満足のためかも…とそんなことを考えたりすると、今度は自己嫌悪に陥ったり…と、精神衛生上によくありませんのでこの辺で止めましょう。

 なんでこんな話になったのかな?私の言いたいこと少しは分かりました?ダメ!…なら、ゴメンナサイ!

 写真は〝萩の花〟ですが、この暑さでしたので〝夏萩〟の残りかしら。それとも秋の萩?これはなかなか見分けられません。普通だったら問題なく秋なんですが、今日のように地球温暖化でこれだけ季節がずれ込んで来ると感じが違ってしまいますね。(昨夜書いて、また今朝書き上げましたので、ゴメンナサイ)

 

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〝踊る阿呆に見る阿呆同じ阿呆なら踊らにゃ損々〟

2018年08月17日 | 俳句

 二日もブログ休んでしまいました。ちょっとバテ気味…かな?

 いえいえ、15日、16日と徳島の「阿波踊り」を観に…体験しに行っていました。しかし、昨日帰ってからブログ書く元気がなく、すぐに寝てしまいました。それというのも、あれだけ降らなかった雨が15日に限ってザアザア降りだったんですよ。2時過ぎに徳島に着いた頃から降り出しました。その後大阪から来る娘と合流してホテルへ。

 夜8時半からの桟敷指定席を買っていましたので、それまで時間をどこで潰そうかと…。うれしいことに雨も小降りになって、天気予報は夜は止むというので、それを信じて先ずはホテル近くの、無料で楽しめるNHK徳島放送局〝熱演!真昼の阿波おどり〟3時からを観に出掛けました。例のあのお囃子の笛や鉦、太鼓が鳴り響きますのですぐに分かりました。

 やっぱり生で観るのはいいものです。最後の有名連の演技が終ったとき、〝さあ、皆さん一緒に踊りましょう!〟という呼びかけで、そりゃあもちろん参加しましたよ。カンタンですのですぐに覚えられます。愉しいですねえ~。あの唄の文句通りです。

 〝踊る阿呆に見る阿呆同じ阿呆なら踊らにゃ損々…〟でも、疲れますよ、アレは。特に男踊は腰を低くするので、本気で踊ると腰が痛くなると、主人が言っていました。でも、これで私もいっぱしの〝阿波の人〟になった気分でした。サイコウ!…とここまでは。だって雨が降らなければ、〝にわか連〟で参加できたのに…残念です。

  待つほどに踊ぞめきの押して来し   稲畑汀子

  緋の蹴出し流れるやうに阿波踊    鈴木石夫

  桐下駄を後に跳ねて阿波踊      福本愛子

  阿波乙女腿すり寄せて踊るなり    山本良明

  黒塗りの下駄爪立てて阿波をどり   見浦町子

 最初の句の「ぞめき」というのは、阿波おどり特有の二拍子の軽快で陽気なリズム。「騒がしい」との本来の意味もあり、派手に浮かれて賑やかに踊ることを指します。女踊りの特徴は、下駄をつま先立ちの状態で膝を軽く曲げ、前傾姿勢で踊ります。つま先が痛くないですかと聞くと痛いですとの答えが返ってきました。     

 終って、ホテルに4時過ぎ戻り、さあ、ここからが思案のしどころ…なぜって?せっかく持って来た浴衣を着るかどうかということ。みると、雨は止むどころかひどくなってきた様子。どうする、どうする…エエイ!着たら止むかもしれん…と着ていくことにしました。着替えて5時過ぎ、ホテルを出て先ずは食事へ。もしかしたら食べている間に止むか…でなければせめて小降りになりますようにと、珍しく真剣に神に祈りました。8時になったのでそろそろ桟敷席へ移動…と。と、と、ところがですよ!ナントいうこと!店を出た途端床が濡れていたので、〝スッテン、コロリン!〟と転んでしまいました。前にではなく後へ、イヤというほど尾てい骨を打ちました。主人や娘は後頭部を打たなくてよかった、よかったと言っていましたが…、そんなことより当の本人は痛いのなんのって、しばらくは立ち上がれませんでしたよ。

 もう、散々です。雨は相変わらずザアザアと。いいところ全くなし。桟敷はびしょびしょで…傘を差して座りましたが…前の人の傘でよく見えもしないし、もう浴衣が濡れることなど言っちゃあおれません。しばらくはガマンしていましたが、もう堪えきれず途中で帰ろうということになり、ホテルへ帰るのもやっとでした。

 雫の垂れる浴衣を脱いで干し、もう全身疲労困憊という感じ。着物を着るだけでも疲れますのに、この雨では当然でしょうがね。

 そこで終らなかったのが私らしい!どうしてかはよく分からないのですが、夜中に寒気がしてきて、熱でも出たのかと思いつつ蒲団に潜り込んでもずきずきと疼いて眠れません。そのうちとうとう、気分が悪くなって、食べたものを吐いてしまいました。それでも眠れません。主人はグウグウと…。旅行カバンに湿布があるのを思い出し、それを貼ってやっと少し眠れました。朝方の2時過ぎでした。これぞまさに〝鬼の霍乱〟でしょうか?きっと疲れが溜まっていて、抵抗力が弱くなっていたのに打撲というハプニングが加わったからかも。旅行に行くと度々こういう目に合いますが、いつもなんでえ~私だけが~と思うのですよ。

 娘と私は晴れ女なので、今回の雨は〝主人が強力な雨男だから〟ということで一致しました。(笑)

 これで宇部にも降ったよねと言いながら、新山口駅に降り立つとやはり道路に水溜りがありました。ああ、よかったね~!

 今日は句会でした。16日のことなどもまだありますので、それはまたにしますね。でも、今日の句会はシンドカッタよ~。

 写真は、NHK徳島放送局でのものです。これは室内でしたので撮れましたが、夜の部は全くダメ。このNHK徳島放送局に観に来て体験しましたので何とか気持ちも収まりましたが、これがなかったら…いい思い出全くなしでしたよ。

 カワイイ男の子が一番前で踊っていて、拍手喝采…その子に写真撮らせてと頼むと、すぐにポーズを取ってくれました。さすがです。徳島の子はみんな小さい頃から踊っているんですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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