ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

7月30日は三人の文豪の忌日!

2022年07月30日 | 俳句

 今日は7月30日、あと一日を残して7月も終りますね。天気予報では、台風5号の影響を受け、九州から西日本にかけ大雨の警戒が必要な地域があるとのことでしたが、こちら宇部では朝からどんよりと曇って今にも雨が降りそう。だからか気分が悪くなりそうなくらい湿度が高い。しかし、結構強い風が吹いて…これも台風の影響なら雨でも降ってくれるといいのにと…でも、結局は降りませんでした。

 さて、本日は第5土曜日。だったら予定なしでのんびりとと思ったもののやるべきことがたくさん溜まっていて、どれから手を付けましょう。ではブログから片付けるとしますか。

 この7月30日というのは、歳時記を見ると歌人・小説家の伊藤左千夫、同じく小説家の幸田露伴、谷崎潤一郎の3人の文豪の忌日になっています。左千夫は元治元年(1864)千葉県生まれで、大正2年(1913)48歳没。露伴は慶応3年(1869)に江戸で生まれ、昭和22年(1947)80歳没。潤一郎は明治19年(1886)の東京生まれ、昭和40年(1965)79歳没。

 歳時記には晩夏として、「左千夫忌」・「露伴忌」(「蝸牛忌」とも)・「谷崎忌」(「潤一郎忌」とも)がありました。その例句として…

  左千夫忌を昨日に矢切の渡しかな  大井戸千代

  雑巾バケツに水は六分目露伴の忌  三木敬子

  老いてこそ姉妹美し谷崎忌     三木敬子

 みると、後の2句は同じ作者の作品。はて?三木敬子さんってどんな方かしらと興味が湧いて調べてみると…次のような記事が見つかりました。

 『我が庵は天城おろしの風の宿』 著者:三木敬子・四六判上製・発行:2004年2月・光陽出版社
★孤独と静寂に包まれた独居の庵。重症筋無力症に悩まされる著者は天城高原の仙女となり、その難病を奇跡的に克服しつつある。俳句と文で描かれた仙女生活と自然の移ろいは生きることの確かな喜びを伝える。風と木々、雪と星夜、野鳥と野生動物、草花、そして人…。孤独の中から生まれた珠玉の俳句エッセイ。

 どうも三木敬子が本名で、天城仙女というのが俳号らしい。それが著者名になっているのもありました。もし、この方の句でなかったとしたら…心から謝ります。ゴメンナサイ!

 ではなぜこれらの句に目が留まったのかというと、最初の「左千夫忌」の句は、以前上京した時柴又を案内して貰い、この〝矢切の渡し〟を舟で対岸へ渡り、〝野菊の墓〟の小径を歩いたことがあったからなんです。もう何年前になるのかしら、懐かしい!

 「谷崎忌」の句は、恐らく潤一郎の小説『細雪』からの発想でしょう。映画も見ましたものね。

 中で一番ハッと心に響いたのは、「露伴忌」の句でした。

 それは、高校の国語の教科書に載っていた幸田文の随筆、確か『父・こんなこと』の「水」の中の、掃除をするくだりだったでしょうか。その描かれている場面を今でもよく覚えています。それが〈雑巾バケツに水は六分目〉という言葉からすぐ連想できたのです。

 その文とは…

 ―バケツには水が八分目汲んであったが、「どうしてどうして、こんなに沢山な水が自由になるのか」と六分目にへらされた。小さい薄べりを持ってきて廊下に敷き、その上にバケツを置く。
「いいか、はじまるぞ、水はきついぞ。」―

―「うちの廊下を御覧、どう思う」というから、黒く光っていてなかなかいいと云ったら、「よくはない、下の上か中の下くらいだ。こういう光りかたはよくない」と云う。「おまえになぜ黒いかわかるだろう」と訊くから、木が黒くなる木なんだろうと云ったら、上を向いて笑われ、「そんなやつあるもんか。長年なすくったぼろ雑巾の垢のせいだ。結構な物を知らない困った子だ」とあわれまれた。―

―「水のような拡がる性質のものは、すべて小取りまわしに扱う。おまけにバケツは底がせばまって口が開いているから、指と雑巾は水をくるむ気持で扱いなさい、六分目の水の理由だ。」すくない水はすぐよごれるから度々とりかえる、面倒がる、骨惜みをするということは折助根性、ケチだと云う。―

 これを読むと、皆さんもウ~ンなるほどと思うでしょう。

 幸田文さんの実母は幼い頃に亡くなり、継母は家事一切できない人だったとか。それで露伴が母親代わりに文さんをしつけたのだそうです。そのしつけ方には、道理が通っていて、何事も家事の所作には〝美しさ〟がなければならない、効率的に事が運ぶように工夫することも必要だとも。

 とにかく文さんへの露伴のしつけ方はとっても面白かったです。それは当然作者の表現力の巧みさにもよるのですが、しかし、露伴の理屈にはなるほどと唸らせられるほどの説得力があって…それはひいては文さんの父親の見方に左右されるものかとも思います。まるで屁理屈とも思えるような言い草でも〝お父さんの言うことは間違いがない〟と思う文さんの父親崇拝の…今でいうならファザコンとでも言えるような感情ですかね。しかし、それはいい意味でのファザコンで、根底に父への心からの尊敬と愛情があったからでしょう。

 生徒達に教えるというより私自身学ぶことが多くて、とっても好きな教材でしたから、今になっても忘れられないのです。そういえば私もあの頃は何にでも必死だったような…いや、いや、今でも必死ですよ…特に俳句には、ねッ!

 写真は、〝フウセントウワタ〟の花と実で、季語にはまだなっていません。ハリセンボンのようなとげのある果実がユニークな観賞用のトウワタ(唐綿)です。とげといっても鋭いものではなく、柔らかい突起で、庭で楽しむほか、切り花やドライフラワーにも利用されています。葉腋から花柄を伸ばし、反り返った花弁をもつ乳白色の花が集まり、下向きに咲きます。紫色の副花冠には蜜がたまるので、アリが寄ってきます。果実が成熟すると縦に裂け、ワタというよりもむしろシルクのような冠毛のついたタネが飛散するそうですが、それはまだ見たことがありません。

                                                    

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毎日、毎日ぼくらは…熱帯夜!

2022年07月27日 | 俳句

 今朝のラジオ体操は…そうそう、21日からは夏休みなので7時30分からになりました。去年に比べるとどうしたことか、今年は子どもたちが倍以上に増えて…20人はいそう、大人を加えれば30人以上にもと…頼もしいかぎりです。

 今日の最高気温は32度、でも朝のうちはどんよりと曇って今にも降り出しそうな気配でした。ところが、湿度が高いので体操が終って帰る頃はじっとりとしてきて気持悪い!やはり暑くても湿度が低いほうが過ごしやすいですよね。

 ところで、一昨日の兼題は〝熱帯夜〟でした。その資料を作っていて今更ながら気付いたのですが、熱帯夜とは、最低気温が摂氏25度以上のことなんです。それならこのところ毎日が熱帯夜。昨今では当たり前のように過ごしている夜の気温ですよ。昔はこんなに頻繁に熱帯夜はなかったような。そういえば、真夏日や猛暑日ということばもそうそうは使っていなかったような気がしますが、いかがでしょう。

 それでなのか、歳時記を調べても、古い熱帯夜の句はほとんど見つかりませんでした。私の知る俳人の中では、次の〈ふくらはぎ重ねて淋し熱帯夜 横山白虹〉ぐらいが一番古い頃の句になるのかな。

 Wikipediaで調べてみましたら熱帯夜とは、〝元々は、気象エッセイスト・倉嶋厚による造語。俳句においては夏の季語だが、近代気象学を前提とする語であるため、伝統的俳諧や明治など近代初年の俳句においては作例をもたない〟と。

 また、〝「最低気温が摂氏30度以上の夜」を指す用語は公式上は定義されていないが、超熱帯夜(ちょうねったいや)と表現されることがある。超熱帯夜は、これまで2000年7月31日の富山、2013年8月11日の東京、2017年8月5日の口之津、2018年8月22日の福岡、2020年8月11日の大阪、同年8月16日の浜松でそれぞれ記録している〟とも

 ヘエッ、ナルホドですね。やっぱり何事も調べてみなくっちゃ!これなら当然明治や江戸時代の人たちが詠むはずもないですね。それにしても今のようにこんな寝られないほど暑い夜なんて昔はなかったのでしょう。しかし、日本の夏ですから気温や湿度が高くて寝苦しい夜はあったでしょうから、それを凌ぐためのものが考えられたんですね。だから〝寝茣蓙(ねござ)〟や〝籠枕(かごまくら)〟〝陶枕(とうちん)〟〝竹婦人(ちくふじん)〟などというような、少しでも涼しく寝るための工夫の季語が残っているのです。

 他にもエアコンなどのない時代に、先人達が暑苦しい夏を過ごしやすくしょうとした名残のものが季語としてたくさん残っています。そういう今ではもう無用になったようなものでも俳句では残していきたいと思っています。例えば…〝蚊帳(かや)〟とか〝端居(はしい)〟〝蠅叩き〟〝天瓜粉〟〝団扇(うちわ)〟など、など、など…みんな懐かしいものばっかりなんですもの。

 ところで、私は音楽は聞くのは好きなんですが、歌うのは苦手…でも、ブロ友でいつも楽しく拝見して勉強させていただいているお二人がいるんですよ。お一人はボーカル教室カヌマミュージックスクールのカヌマ先生。その今日のブログを拝見していましたら…ナンと、もう一人のブロ友・小松音楽教室のさえちゃん先生のお友だち、音楽家の美姫さんのオリジナル曲の〝熱帯夜〟が紹介されていたんです。偶然でビックリ!

 そこで私も事後承諾で…美姫さん、ゴメンナサイ!

 俳句もこの季語では痛快な句が多いので、それに美姫さんの映像と音楽…これらのコラボで〝熱帯夜〟を味わってみるというのはいかがなもんでしょう?なかなか面白いのでは?なんて…

  捩りし身よじり返して熱帯夜   能村登四郎

  掻きむしる髪の乏しき熱帯夜   亀田虎童子

  手と足と分らなくなる熱帯夜   五島高資

https://youtu.be/1bUoq6YJVNs

 ちなみに、美姫さんのyou tubeのチャンネルは

https://www.youtube.com/user/bihime1

 

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カープの逆襲?

2022年07月24日 | 日記

 一昨日22日の金曜日に打ったコロナワクチン…やっぱり4度目でも副反応が出ました。熱が38度2分と…それ以上は解熱剤を飲みましたので???

 前回も武田/モデルナワクチンでしたので、その時に書いたような気がしますが、とにかく全身の節々の痛みがハンパでない。よく〝身の置き所がない〟と言うじゃないですか、全くあれですよ!解熱剤を飲んでも37度ちょっとには下がりますけど頭痛までして我慢できず、結局5、6時間空けては3回も飲んでしまいました。

 だから土曜日は食欲も全くなくて家でゴロゴロ…それに体がだるくって何もする気にもなりません。そういえば思い出しました。この全身のだるさは今まで味わったことのない倦怠感だとか何とか書いたような…今回も全くそう。

 それが、急に夕方になって熱も下がりウソのように体が軽くなったんです。それで、やっと義母の所へ行って、土用の丑の日だからと〝鰻〟を…以前贅沢をして鰻重を食べに行きましたが、今回は買ってきて半身ずつを鰻丼にして食べました。だからか味がイマイチ…いや、いや、とっても美味しかったはずなんですが、私の舌が病み上がりでよくなかったからなんでしょう。ゴチソウサマでした!

 ところで、昨夜のカープとヤクルト戦、何とナンと、今までやられた分のお返しを一遍にしているみたい!6人が猛打賞で、他も殆どヒットの22安打、15-3の快勝でした。愉快なのを通りこして気の毒になるほどで…やっぱりコロナの影響が出ているのでしょうか。でもそれはカープでも同じことだし。とにかく今までに無く気分爽快!で家に帰りましたよ。

 おまけに昨夜は待望の宇部の花火大会もあったようす。3年ぶりかしら?いろんなことが元通りになりつつあるという…それなのにコロナの数はどこもうなぎのぼりですよね。山口県も20日に1000人を越え、それから毎日1000人以上で、最高は21日に1424人が出ましたし…皆余りコワくなくなったのでしょうか?

 でも、ほんのちょっぴりのワクチンを打っただけで、あんな辛い状態になるのだったら本物のコロナに罹ったらどうなるのでしょう。私だったら何もかもがお手上げになって、それも何日続くかも分らないということになると恐ろしくってたまりません。無反応の人がウラヤマシイ!やっぱり〝触らぬ神に祟りなし〟で、感染の恐れのある所には近づかないようにしましょう。マスクも手洗いも消毒もしてね。クワバラ、クワバラですよ。

 今日の写真は、とろろ・こんぶの肉球です。こんぶは黒いから分りにくいでしょうが、とろろは毛が白いからまさに猫の足跡…可愛いでしょう。触るとポヨポヨして気持がいい!いつも二人に癒やされています。

 

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4回目のワクチンもう接種しましたか?

2022年07月22日 | 日記

  ただ今夜の11時過ぎ…一寝入りして、仔猫たちが気になったので起きました。が、熱を測ってみるとまだ37、8度…はい、そうなんです。今朝ワクチンの4回目を行きつけの医院で接種。義母も一緒でしたが、やっぱり今回も何ともないと。

 私は前回も熱が出て頭痛がヒドかったので、解熱剤を貰って帰りました。案の定午後ぐらいから何となく節々が痛くなり…熱を測ってみると37、1度。

 1、2回目はファイザー、3、4回目がモデルナです。まあ、経験済みですので驚きはしませんが、やっぱり不快指数は高いです。先生は明日がピークだろうから家で大人しくと言われました。それにしても、スゴイ!副作用なんか…避けていくんですかね。4回とも何ともないって…、恐るべき101歳です。

 一応マルシェルモニター参加中ですので、今日はこんな体調でしたが、〝新東京野菜白とろトルコナス〟を使って料理してみました。

 白とろトルコナスの大きな特徴は、紫色のナスよりも柔らかくねっとりとした触感。 口に入れるとふわっと溶けていくような感じなんです。 道の駅などで見かける「白ナス」よりもやや皮が柔らかいそうだと。

 確かに、お婆ちゃんには皮が固いかなと思ったのですが、そのまま輪切りにして油で蒸し焼きのようにしました。するととっても柔らかくなり名前の通りとろとろ…

 鶏のミンチに卵と豆腐を入れてハンバーグ風に油で焼いたものを、そのナスの上に置きチーズを掛けて食べました。皆の評価は…つくねのバーグよりもこのナスの甘味ととろとろ感がとってもいいと。確かに…

 写真は、体がだるくて余裕が無く、イマイチ美味しそうに撮れませんでした。ゴメンナサイ!でも本当はとっても柔らかくて美味しかったんですよ。お婆ちゃんも完食なんですもの。

今日のカープとヤクルトの試合、やはり先制点を取られて、それに対するカープの打撃力の弱さ…。熱もどんどん上がって38度を超え、寒気でゾクゾクしてきましたし、この調子では今日も勝てそうにないなと思って、早々に家に帰り解熱剤を飲んで寝たんですよ。すると、あらま、2-5の逆転勝ちですって!どうして?と詳しく見てみると、私が帰った後あれだけ出なかったホームランが秋山、小薗、松山と3本も出たんですって。きっとお婆ちゃん達大喜びしたことでしょう。やっと苦手なヤクルトに一矢報いたという…でも、頑張った大瀬良が勝ち投手にならなかったのは残念でしたけど…ヨカッタ、ヨカッタ、よく頑張りました!

 では、今日はこれで…先程測ったら熱は下がっていましたが、でもまだ微熱があって体中がミシミシ言ってます…。オヤスミナサイ!
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〝きらら俳句教室〟第4回目です!

2022年07月20日 | 俳句

 先日のこと、車に乗ると車外温度が40度と…。わあ~と思いながらエンジンを掛けて走り出しました。アレッ!しばらく走ったのにスゴイ熱風が…。確か前に乗ったときは直ぐに涼しい風が出たはずなのに…なんで?不思議に思いながら送風を目一杯にしました。するとますます熱い風が…。これはエアコンが壊れた?!また修理代がいる!などと思いつつ…。でもこの暑さで車に乗るなんて地獄だもの…仕方ないかななんて考えながら、フッと見るとエアコンのランプが付いていません。ナンということ!いつも付けっぱなしにしてるから、付いているものと思い込んだんですね。思い込みはオソロシイ!すぐにスイッチを入れると気持の良い冷風が…あれよあれよといううちに30度近くまで下がりました。ホッとですよ。

 思えば、初めて車を買ったときはエアコンなんか付いていませんでした。それで真夏は窓を全開にして走っていたっけ。だから遠出するときなどは…覚悟を決めて、それでも車が嬉しくって出掛けていましたもの。ああ、若かったんですね。今だったら到底出来ないな。もちろん気温も今ほどは高くなかったとは思いますけどね。

 しかし、この40度の体験をしたら30度なんかはまだ涼しいと思えるんですよね。昨今の地球温暖化でますますそのようになるんでしょうか?一帯どこまで気温は高くなっていくのでしょう。オソロシイこと!

 さて話は変わりますが、16日の土曜日は〝きらら俳句教室〟の4回目でした。いつも通り9時半開始、その後吟行して11時からの句会。12時過ぎには無事終了しました。

 今回は暑い最中ですので、体調を崩されたりして欠席の方が多く、9名の参加。先ず配られた「今の時期に観察出来る自然」の資料を見ると、とっても珍しいものが…。それは優曇華(うどんげ)です。

 これが、その資料とそこにあった優曇華の写真。

 〝この「優曇華」の写真、ここで撮ったんですか?〟と聞くと、レンジャーのTさんがそうですと。それで〝じゃ是非見たい!〟というと、〝これ、たまたま見つけたんで今でもあるかな?〟ですって。結果は…やっぱり残念賞!

 この「優曇華」というのは、晩夏の季語になっていて、〝草蜉蝣(くさかげろう)〟の卵を指します。白くて1、5㎝ばかりの糸状で柄があり先が丸く、木の枝や天井・壁などに産みつけられているので、一見すると植物のようでもあり、奇異な姿から仏教で3000年に一度咲く幻の花、優曇華の名を借りたものといわれています。

  優曇華やきのふの如き熱の中   石田波郷

 時間になったのでしばらく園内を歩きましたが、直ぐに汗びっしょり。それでも逞しく句材を探して…、〝夏鶯〟の声を聞いては〈老鶯のひとり舞台や自慢気に〉と、金亀子(こがねむし)を見つけては〈かなぶんの二つ並びて樹液吸ふ〉、今度は燕を見つけて〈鈍色(にびいろ)の湖(うみ)をたたきて夏燕〉などと…。

 下の一枚目は普通のコガネムシ…ボケました。ゴメンナサイ!2枚目はマメコガネ。 

 今年も園内のトイレで燕の二番子が産まれていました。私たちが覗くと、まるで巣の中には一羽もいないような気配でひっそりと…これきっと親から変な人などが来たら身を隠せときつく言われているのよね…なんて話していましたら、〈燕の子隠るる術を覚えけり〉という句が出ていましたよ。

 今度は〝先生、ここに写真撮って!と、天牛(かむきりむし)がポーズを取って待ってますよ〟と言われ…ハイ、パチリ。すると〈天牛の角を立てをり大空へ〉という句も。更にもう一句、〈犬食ぶることのありしや犬枇杷を〉なんていう面白いのもありました。

 ちなみに〝犬枇杷〟は、クワ科イチジク属の落葉低木、この公園以外でもよく見かけます。名前の由来は、果実が枇杷に似ていても、枇杷ほど食用に向いてないし、不味いからといわれています。だから当然犬も食べないでしょうね。(笑)

 以上、4回目のきらら俳句教室も無事楽しく終りました。私は急いで我家へ帰り、自分のは後回しにして仔猫たちの餌を…、その後13時半からの宇部馬酔木句会へと…。ああ、忙しい…疲れました!オシマイ!

 

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今夜のおかずは?はい、アスパラガスのベーコン巻です!

2022年07月19日 | 日記

 昨夜8時過ぎ家に帰って、仔猫たちに餌をあげ遊んでやっていると、またまたけたたましくスマホが緊急速報メールで〝レベル4〟を告げていました。

 確かに18日夜から前線と低気圧の影響で西日本を中心に大雨になると気象庁が言っていましたし、特に山口県には線状降水帯発生情報が発表されていました。 この影響で、山陽小野田市では、市内を流れる川の水があふれたことから、19日午前0時15分に警戒レベルが最も高いレベル5の「緊急安全確保」を厚狭地区に発令したらしい。でも現在はレベル4に引き下げられています。

 今朝の7時頃雨は止んでいましたが、どんよりとした空で…。でも降ってないのならラジオ体操があるかも…と思っていると、8時前にまたまた降り出して…9時半にもレベル4の土砂災害の警戒が更新されていました。

 今夜も、九州や中国地方は雨が降り続く所が多いらしいし、特に九州南部では雷を伴って非常に激しく降る所がある見込みだとも。また、近畿から東北も雨や雷雨で、東海では、傘がまったく役に立たなくなるくらい非常に激しい雨が降ることもあるとか…皆さまお互いに気をつけましょうね。

 さて、昨日のe-famaresさんのマルシェルモニターセットは…以下でした。

 ・長野県産グリーアスパラ(500g)

 ・新東京野菜白とろトルコナス 1本(350g以上)

 ・新東京野菜フィレンチェのナス 1本(350g以上)

 早速箱を開けると、とろろ・こんぶが直ぐに覗きに来ましたよ。美味しいものが分るのかしら?でも、覗いたら二人とも〝フン〟という顔をして…(笑)

 とろろ・こんぶはよく食べて益々元気がいいのですが、やはり兄弟といっても性格の違いが際だってきましたね。先日の診察では、とろろ1200g、こんぶ1100gで、とろろが勝っています。ちょうど我家に来てから1ヶ月ぐらいなので、現在生後3ヶ月ということでしょうか。

 とにかく馴れてきて部屋中をはしゃぎ回り、ナンにでも興味を持ちます。大事なものをちょっと台の上にでも置いておこうものなら…さて、どこにいったかと探し回って大変!特にこんぶの方が身軽ですばしっこいし、ケンカも強そう。だからいつもとろろが追いかけられて逃げ回っています。とろろはよく食べてこんぶより大きいのですが、オソレでまだ人に馴れないのか直ぐ隠れてしまいます。夜などこんぶは膝に来たり、傍にくっついて寝ているのに、とろろはそれを羨ましそうに…でもやっぱりダメ…。しかし、遠巻きの距離が段々縮まっているので、そのうち安心しきったら来るようになるでしょう。気長に待つことにしましょう。

 写真は、主人の手からやっとカリカリを食べるようになったこんぶ、でもとろろはダメ。ほしくって仕方がないのに…

 さて、さて、昨日の夜はマルシェルの夏野菜を使って早速一品作りました。一番手軽で人気の定番料理、〝アスパラガスのベーコン巻〟です。何ということもない料理なんですが、これはやっぱりアスパラガスの品質と鮮度の良し悪しにかかっていますよね。だからこの長野県産のグリーンアスパラは見た目も大きさも申し分なし。おまけに新鮮と来ていますから、しゃきしゃき感がたまりませんでした。また、101歳の義母でも先の方の柔らかいとところは美味しいと言って食べてくれましたし、主人は〝甘味もあって香りもある!〟と言って、たくさん食べていました。是非皆さまにもオススメしたい商品です。

 ちなみに、我家のベーコン巻のたれには、みりんとポン酢を使う所が秘訣?かな…

 次は、ナスを食べましょう。でも、米ナスは食べたことがありますが、白ナスは…?さてどのようにして食べるのが美味しいのかしら。これから調べてみますね。では、また…

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グリーンアスパラ・白とろトルコナス・フィレンチェナス

2022年07月18日 | 日記

グリーンアスパラ・白とろトルコナス・フィレンチェナス

マルシェルモニター企画に応募して、当選しました。3720円のものを500円で味わえるという…ウレシイ企画です。

 その商品を、昨日17日に受けとりました。クール宅急便でしたので手にひんやりと、またしっかりとした重さを感じました。早速開けて見て…新鮮できれいなグリーンアスパラとずっしりと手応えのあるナスが二つキレイに並んで…

さあ、これからこれをどうやって頂きましょうか?レシピを考えるのが楽しみです。出来ましたらまた、このブログで紹介しますね。お楽しみに!

 e-farmersさま、gooブログさま、大変有り難うございました。

 

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何だかイイコトが続いてるけど…いいのかな?

2022年07月17日 | 俳句

 一昨日は午後からK俳句教室でした。嬉しいことに新しい会員さんが…それも若い女性が入会されました。今月は他の教室でもやはり若い…それも今度は男性の方が増えたんですよ。今月はなぜかイイことばかりが舞い込んできています。

 実は今月の初めにある小学校の教頭先生より、5年生の担任から俳句の指導をして貰いたいという要望が出たので、お願いできませんかという話。それは国語の教科書に俳句創作があるからということでした。もちろん即座にOKですよ。

 その次は、宇部市文化創造財団よりの話…私は知らなかったのですが、何年か前から始まったという「子ども文化夢教室」。それに今年は俳句を組み込みたいという話。日本伝統文化の伝承とその拡充に、昨年は日本舞踊やダンス、西洋音楽など、その指導者を招聘し市内 10 小学校において教室を開催したんですって。今年は俳句を加えたいので、その講師をお願いできないかということ。まあ、そんな要望ならばこちらは願ったリ適ったりですよ。だって11月末には市の俳句大会があり、その募集には学生の部もありますからね。毎年中学生は学校単位で応募して多いのに、小学生は個人での応募だけなのでとっても少ないんです。

 こういう機会に子どもたちが少しでも俳句に触れ、季語や言葉などの面白さに気付き創作でもしてくれれば、きっとそれがいつか大人になって再び蘇るということは充分考えられるでしょう。そんなこと考えてたら…ほら、〝俳句の種蒔き〟ですよ。何だかワクワクしてきませんか。楽しみ!でももうその頃はきっと私なんかいないと思う…けどね。

 ところで、昨夜テレビを見ていると、〝有吉のお金発見 突撃!カネオくん「空前のブームが到来!あんこのお金の秘密」〟が放映されていました。その中に…ああ、あれ!…と、父の日に娘から貰った変わった〝おはぎ〟のことが出ていたんです。先日娘から〝ブログで紹介してくれると言ってたのに…忘れたん?〟と言われました。いやいや、忘れてはいないのですが、その余裕が無くて…ゴメンね!

 それは手作りの 和菓子【花おはぎ】というもので、以前テレビで紹介されプレゼントの人気商品となりなかなか手に入らなかったのが、今回通販で買えたのでということでくれたんです。とってもキレイな和菓子のケーキとでもいったらいいかな。食べるのが勿体ない感じ。冷凍でしたので自然解凍して頂きました。このお花が餡子で下は赤飯になっています。大変美味しかったですよ。ごちそうさま!

 上の写真が貰った実物で、下の写真は通販の説明にあったものです。 

商品画像4

 その花おはぎを貰った時、娘が今凝っているという折り紙の作品も一緒にくれて、これもブログで紹介してねと頼まれたんですが…。梅雨時のもので、ちょっと時期が過ぎてしまいました。でも、まだ〝戻り梅雨〟の感じですから、まあ、いいかなと…。

 どうぞ見てやって下さい。なかなか器用でしょう。紫陽花と雨蛙、最後のは傘とお揃いの長靴です。真ん中の傘は畳めませんが、最後のは畳めるんですよ。

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さて〝滴り〟という季語は?

2022年07月13日 | 俳句

 またまたやってしまいました。ブログを書きかけたままにして、他のことを検索したりしていましたら…あらら、次の日にはもうその文章はなくなっていました。これは私が下書き保存をしていなかったからなんで…トホホッ。やらかす度に後悔して肝に銘じているつもりなんですけど、このズボラな性格はいくつになっても直りません。ホントに困ったものです。

 さて何を書いていたか…それも忘れました。(笑) このところちょっと俳句漬けになっていましたから、きっと俳句のことなんでしょうが…

 そうだ!先日の句会に出ていました〝滴り〟(したたり)という季語についてだったような…

  滴りの洞の仏に詣でけり    高浜虚子

 この句のように、〝滴り〟というのは〝地中から滲み出した水が山の崖や岩肌の裂け目から滴々とこぼれ落ちたり、あるいは蘚苔類をつたって落ちる清冽な雫〟のことだと歳時記に説明されています。さらには〝木の葉や軒端を落ちる雨水や水道の雫をさす言葉ではないので注意〟とも書かれているんですよ。

 なのにこの日の句会にも出ていました。〈苔玉の滴りてまだ揺れてをり〉という句が…。それでみんなにこの句の季語は?と聞いてみますと、かなりの人が〝滴り〟だと言う。これはバツですよね。

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 そもそも〝苔玉〟(こけだま)というのは、植物の根を用土で球状に包み、そのまわりにコケ植物を張り付けて糸で固定したものであり、インテリアの一部などとして飾られるものです。その苔玉に水を掛けたらそこから水が滴っているのを見て詠んだというのが作者…誰かと思えばナンと主人の句でした。(笑)

 この苔玉の〝滴り〟は、地中から滲み出た自然の水ではなく、掛けた水道水が滴っているだけですから、当然季語にはなりません。また山の崖の苔などから水がポタポタ落ちていたとしても、雨の降った後の雨水ならそれもダメですからね。季語は必ず歳時記でしっかり調べてから使うようにしましょう。

 また、ある人が前掲句は〝苔玉が季語かと思った…〟とも言っていましたね。しかし、苔で季語になりうるのは、〝苔の花〟や〝苔青し〟〝苔茂る〟などで、これらは夏の季語です。

  苔さくや仏うするゝ石の面    石橋秀野

  苔茂るオランダ塀の上の瀬戸   石原八束

 また、この苔玉に似たものに〝吊忍〟(つりしのぶ)があります。これはシノブ科のシダの長い根茎を束ねて巻きつけ「しのぶ玉」を作り、軒下などに下げて葉の緑を楽しむもので夏の季語。水を掛けたりするとそれが滴ってきて、その様子が一層涼感を呼ぶと喜ばれるものなんですね。

  薄べりにつどふ荵(しのぶ)のしづくかな  一茶

 この句については、2018年8月23日のブログ「俳画・吊忍」に既に書いていますので、もしよろしかったらそれをどうぞ…

 
俳画・吊忍

 今日も気温は30度を超して、蒸し暑~い一日、宇部では午後に雨の予報が出ていましたのに…空が薄暗くなっても一滴も落ちてきません。もうみんなが、台風でも何でもいいからとにかく〝......

 

吊って楽しむ、置いて楽しむ【苔玉の入門版、丈夫で育てやすい!アイビー吊り苔玉】

 ちなみに、苔玉は盆栽の一種ですから器や皿の上などに置かれ、飾り付けられるものが多いのですが、中には上の写真のように吊り下げて楽しむものもあります。吊忍は基本的には吊して観賞するもの。どちらも夏の暑さを和らげてくれる見た目の涼やかさが好まれているようですね。

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今日はなんという1日だったんでしょう?

2022年07月08日 | 日記

 今朝のラジオ体操はまた一段と暑くって、太陽がカーッと照るものだから女性陣はみんな建物の影に入って一、二、三、四…。(笑)こんなにいい天気なのに午後からは雨だなんて…きっと夕立でも来るんでしょうねなんて話しながら帰ったんですよ。それが本当に午後のフラダンスのレッスン中、14時過ぎだったかしら、突然の豪雨…ビックリしました。

 ところがそれ以上にビックリしたのが、今日の午前11時半頃、安倍晋三元首相が奈良市内の街頭演説中に銃撃されたというニュース。更にその後病院に搬送されたものの夕方5時すぎには亡くなられたというニュースに…。

 実は今日は猫たちの検診日で病院へ連れて行かねばならなかったので、朝から何やかやと忙しくテレビなど見る余裕はありませんでした。それで、12時過ぎ義母宅へ行って初めて知ったんですが、全く信じ難いことでした。やっとテレビのニュースを見てホントなんだと…でもアメリカならいざ知らずこの日本でこんなことが起るなんて…と、もう考えただけで空恐ろしくなりました。

 それでも夕方のニュースを見るまでは、〝どうか命だけは助かって…〟と必死に祈っていましたのに…。世間ではいろいろと言われていましたし、私も言いたいことはたくさんありました。あの〝アベノマスク〟のときはナンとも情けないことと思いましたよ。しかし、同じ県民として応援していたところもありましたから…やはりこのような形での氏はとっても残念です。心からご冥福をお祈りせずにはいられません。

 雨は一旦は止んでいたものがまた夜19時過ぎには大雨となり…更に23時を過ぎた頃は32㎜という大雨注意報まで出るほどでした。とにかく突然降り出すと一瞬のうちに水浸しになるというそんな感じの降り方…これぞまさしく集中豪雨ですね。

 また明日は最大73㎜/hの雨が降る可能性があるということで、警戒レベル3相当の災害・緊急情報も出されているんですよ。これはとっても困ります。だって明日は第二土曜日なので午後と夜間のダブル句会がある日なんですもの。

 とにかく今日は大変な1日でした。きっと忘れられない日となるでしょう。この三年半、コロナから始まってロシアとウクライナの戦争と、更には日本の元首相の暗殺などという…まるで暗黒時代のドラマにでもなりそうな…

 私は血生臭いものや戦争ものなどは大嫌いなんですよ。どうせ観るのならメルヘン的なものや純愛ものの方がいい…とにかく平和なドラマが好きなんです。何事もハッピーエンドでなくっちゃ…。だから私が死ぬときはみんなに〝ありがとう〟と言って死にたいなあなんて…。じゃあ安倍晋三さんはどう思ったのかしら?こんな死に方をするなんて…いや、いや、きっと何も思う間もなかったでしょうね。

 写真は、真っ白な〝カサブランカ〟、この花言葉はたくさんありますが、その中から似合う言葉を…「純粋」「雄大な愛」「威厳」です。

  百合白くいちにち言葉失せにけり   金田咲子 

 どうぞ安らかにお眠り下さい。        合掌

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エエッ!〝宗匠〟?〝師匠〟ですって?

2022年07月03日 | 俳句

 昨日は30度を越していましたが、今日は予報では最高気温は28度と。しかし、風はあっても湿度が90%以上もあるんですから朝から蒸し暑くてやりきれません。

 台風4号は5日(火)には九州にかなり接近して上陸する恐れがあるとか。その頃は雨が降ったりして少しは涼しくなるのかしら。でも暴風雨はイヤですけどね。

 さて昨日は二十四節気七十二候のうち、夏至の三候の〝半夏生(はんげしょう)〟でした。サトイモ科の半夏が生じるので、この名があるといわれています。この半夏を漢名では〝烏柄杓(からすびしゃく)〟というのですが、今年も我家の庭に生えていました。それを見ているとふっと思い出したことが…

 ちょっとおこがましいのですが、実は私を〝宗匠〟と〝師匠〟と呼んでくれるお弟子さんが二人いるんですよ。昔から〝先生〟と呼ばれるのは職業柄慣れていましたから、俳句を指導するようになってそう呼ばれるのにも何の抵抗はありませんでした。しかし、宗匠とか師匠とか言われるのはとっても面はゆい!宗匠と言ってくれるのは以前ブログでも紹介したことがある大学時代ワンゲル部の同期生、今横浜に住んでいる〝Nくん〟です。もう一人師匠と呼ぶのはこの私のブログで一年前に知り合った〝信州人〟さんです。

 その信州人さんとの出逢いがこの〝烏柄杓〟だったので、それを思い出して今日はそのことを書いておこうかなと…。最近は何の音沙汰もなく、かれこれ2ヶ月以上過ぎましたけど、お元気なんでしょうね。

 昨年の7月10日の私のブログ「〝半夏雨〟はコワイ!」の〝烏柄杓〟を見て初めてのコメントを頂いたのですが、それがこれ…

はじめまして、ちわき様。
庭の隅の草花を調べているうちに、ここへたどりつきました。烏柄杓(からすびしゃく)、「半夏雨」、勉強になり、ありがとうございました。
俳句はまったくわかりませんが、一句作ってみました。
ふるさとも半夏雨かな鎌洗う
大変失礼しました。

 それに対しての私の返信は…

信州人さん、こんにちは!
コメントありがとうございます。
俳句をしていて、烏柄杓という名前が面白くて…見ると我家にもありました。
どんな雑草?にも立派な名前があって、俳句をしていなければ知らないことだらけでした。
それだけでも俳句はいいものですよ。
でも、咄嗟にこのように詠めるというのは…〝才能あり〟でしょう。(^_^)
ふるさとも半夏雨かな鎌洗う〉…これは全くの素人では出来ませんよ。下五お見事!

 するとその日のうちにまたすぐ返信が来ました。それはこれ…

ちわき様、過分に褒めていただいて、ぽかんとしております。
ただのつぶやきが句として受け取っていただいて、とても嬉しいです。
半夏雨という言葉は一生忘れません。
鎌を洗うが普通の言葉ですが、575にしようとして鎌洗うにしてしまいました。そこが一番緊張しました。
詩心もなく古典文法もわかりませんが、またブログの更新を楽しみにしております。
また,つぶやきたいです。

 こうやって始まった俳句のやり取りは、毎日とは言わずとも、月の3分の2ぐらいは書いていましたね。そして、彼はその都度自作の俳句を送ってきましたので、私がその句に対する感想や助言などを送ると、それをノートに書き留めているのだと。ではそのうちにそれが溜まったら一冊の本が出せるかもねなんて冗談を言ったりして、とっても愉しい時間でした。また、そんな二人のやりとりを奥様も面白がって応援して下さっていましたのに…。ある時から急にコメントが来なくなってしまったんです。どうしたのかと心配していましたら、確か眼の病気で夜の読書やPCの使用にドクターストップが掛かったからだとかでしたね。しかし、それでもボチボチとやり取りは続いていましたし、俳句は作っていますと言ってたから、きっと大丈夫だとは思いますが。

 昔から〝打てば響く〟という言葉があるように、彼は俳句に対する私の助言を直ぐに理解吸収して自分でいいと思ったら即実行するというタイプ。だからその熱意や行動力にはいつも敬服していました。彼も俳句が性に合ったのかみるみるうちに上達していき、新聞に投句したり俳句大会などにも応募したりとか言っていましたのに…。まだまだ若いし、やる気もあるというので会社でも認められているのでしょう。管理職にも昇進したとかでしたので、きっとお忙しくなられたのでしょうね。

 一度は俳句の魅力に嵌まったと、そう考えれば恐らく彼のことですから今でもボチボチとではあっても作句しているのではと…安心していますが…いかがですか?

 あのプレバトの夏井いつきさんがよく仰っていることなんですが、〝俳句の種蒔き〟ということ。私がブログを始めたのもそういう意味合いでした。特に結社でも若い人が少なくなって、私が指導していますコーナーも今後のことを考えると本当に前途多難なんです。そういう意味でも若い人が俳句に興味を持ってくれたとしたらとっても嬉しい!

 〝信州人〟さんも、お願いですから私の撒いた俳句の種を枯らさないで下さいね。お願いしま~す!

 もう一人の〝Nくん〟については、また今度…ね。

 写真は「烏柄杓」です。仲夏の季語で、これを見るとすぐに飯島晴子の〈わたくしに烏柄杓はまかせておいて〉という句を思い出してしまいます。 

烏柄杓(カラスビシャク) - 行く川の流れ

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今日から〝文月〟?いや、いや7月ですよ!

2022年07月01日 | 俳句

 今日も朝から暑い!山口の最高気温は36度ですが、宇部はいつもそれより1,2度は低いんですよ。でも今朝は、涼しい内に洗濯や部屋の掃除などちょっとしただけなんですがもう汗だくだくに…。これで外へでも出たりすれば確かに〝熱中症〟になる危険は大!ですね。

 ところで、11日に梅雨入りした山口県は、統計史上最も早い28日に梅雨明けとなり、期間も17日間と過去最短でした。その梅雨が短かった分もあって降水量が例年に比べぐんと少なく、県下のダムなどでは貯水率が50%を割る所もあるのだとか。旱害になるかもと…とっても心配です。しかし、ニュースでは台風4号が沖縄から九州へ接近していて、その影響でこちらの天気予報も4日の月曜日から雨が続くと。これが風台風でなく雨台風だったらいいのですが…どうなんでしょうか。でも、どっちにしても大きな被害だけはイヤですけどね。

 さて、今日から7月です…そういえば、いつも拝見していますブロガーのこちウワ男様が仰っていましたが、〝ふみづき、という語感には暑さを感じないが、7月の声を聞くと、それだけでアツイ!と感じる〟と。それはそうでしょう。だって、昨日も〝水無月〟のことを書きましたが、〝文月〟というのは陰暦の7月なんですよ。季節でいうなら秋の始めなんです。

 ちなみに陰暦では、1月~3月は春、4月~6月夏、7月~9月秋、10月~12月が冬です。また、文月というのは、〝稲の穂が実る月(穂含月:ほふみづき)〟がその語源なんですから。

 ところが、陽暦の7月はそろそろ梅雨が明けて…今年はもう6月末に早々と明けてしまいましたが…真夏の太陽がギラギラと照りつける月でしょう。先月の水無月も〝水の月(「無」は「の」を意味する)で、田に水を引く月の意〟と言われるように、その前の皐月(さつき・早月とも言う。早苗を植える月)が田植えの時季だとすれば、田に水をしっかり引いて稲を育てないといけませんもの。だから、もし今年が水不足にでもなれば不作になって困りますからね。

 このように考えていけば、昔の人がそれぞれの月にあてた言葉には意味があって、それは私たちの暮しと密接に繋がっているのです。それを数字が同じだからといって安易に陰暦の異称を陽暦には使ってほしくないのです。これは私個人の意見なんですけど…嘗ての先人達が長い間培ってきた知識や考えや風習など、とっても貴重なものを大切に受継いで行きたいと思っています。また、それを次の世代へと繋いでいくのが私たちの役目ではとも…特にそれができるのは俳句などではないかと思っているのです。

 ああ、また書いてしまいました。でもいろいろな方のブログを拝見していて、中にこの陰暦の異称をたやすく使用されているのを見るたびに…これは正しいことをちゃんと伝えなくっちゃと思うんです。特に元国語教師をしていた身としてはですよ。間違いなく古文で教えてきたことなんですもの。

 よく受験する生徒たちから言われていました。〝受験科目でもないのに漢文や古文を勉強して何になるの?〟と。そんな時〝じゃあ数学や物理を勉強したら何になるの?〟と言い返して、〝受験科目だけ勉強して合格したらその先はどうするの?きっといろいろなことがこの先必要になってくるはずだし、何でも知っている方がこれからは役に立つはずだから…〟とか〝物事を損得だけで処理しないで!視野の広い大きな人間になってほしい…〟など、など、など…

 最近の教育的事情は違ってきているのでしょうか。今時こんなことを言うなんて私は古いのでしょうか…と、いつも自問自答しながら書いているんですよ。あら、何だかヘンな話になってしまいました…それではもう止めますね。もし気分を害された方がいらっしゃったら…ゴメンナサイ!

 ではお口直しにでもどうぞ…写真は〝昼顔〟で、仲夏の季語です。アッ、この句まるで今の私の気持みたい…

  昼顔のあれは途方に暮るる色  飯島晴子

 

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