ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

『早苗のあゆみⅡ』が出来ました!エエッ、〝四月馬鹿〟?

2024年04月01日 | 俳句

 昨日は3月31日…〝三月尽〟でした。以前にも書きましたが、これは陽暦の三月の最後の日ということで、陰暦の三月最後は〝弥生尽〟。三月と書いても〝やよい〟と詠めば陰暦の三月のこと。

 結局どちらかをはっきりして詠まないと、詩情が違いますので混乱しますからね。だって、〝やよいじん〟ということなら、これは春という季節が終わるということですから〝惜春〟の情が中心になります。しかし、〝さんがつじん〟といえば、これは年度の終わり。学校では新学期がすぐで、進級やクラス替え、先生の異動なども、今から春たけなにという雰囲気でガラリと変わりますもの。役所や会社などでも退職者と新入社員などと、人事異動もありますから。その辺のところをよく見極めて季語を選んで欲しいですね。

 以前この季語で詠んだ人に聞いてみると、字数がちょうど良かったからとか〝やよい〟と言った方がかっこいいからという。内容がそぐわないものだったら却って違和感が生じて、その句をダメにしてしまいます。俳句を始められる方が、古語が魅力的だと思われるのは嬉しいことですが…。

 確かに俳句は短詩型文学ですので文語(古語)が似合います…が、使い慣れない分十分に意味を吟味して使ってほしいものです。生半可な耳学問でよく聞くからなどと安易に使用しないこと。後で〝これ、歳時記で調べましたか?〟と聞くと、殆どいいえということが多いんです。

 特に初心者の方は、古語であろうと歳時記であろうと、言うなら今無意識に使っている言葉であっても確かめてみること。これが上達するための先ず一歩でしょうか。

 今時の季語に〝百千鳥〟と言うのがありますが、それを以前〝たくさんの千鳥〟と思って使われた方がいてビックリしました。こんなことは初心者教室ではざらにあって笑い話で済むんですが、ある程度やっておられる人には恥になりますからね。

 ところで、昨日昨年のブログが送られて来ていましたが、それを見ると…懐かしいことが…。私がフォローしています〝徒然さやか日記〟のさやかさんに初めてお目に掛かった日でした。その時(2023・3・31)の「〝ブロ縁〟と言っていいのでしょうか?」の記事を見て頂くと分かりますが、家族みんなで蟹料理を食べに行った…それもこの日をもって店仕舞いをされるという叔父様の店へ。そこでさやかさんともお会いできたんです。

 でも、その時はまだ義母が元気で…おいしいね!と言ってモリモリ食べていました。まさかその7ヶ月後に亡くなるなんて…思えばもう随分昔のことのように思えて、〝去る者日々に疎し〟なんでしょうが、淋しいですね。でもいい想い出です。また、その時に書いていましたが、「早苗」の終刊に向けての運営委員会でその日広島へも行っていたんです。

 昨日もそう、「早苗」のために広島へ行って来ました。でも違うのは、今回が最後ということ。その「早苗」のお別れ会で、やっと出来上った『早苗のあゆみⅡ』を皆さんにお披露目することができたんです。

 以前の『早苗のあゆみ』は、創刊号から700号までの約60年近くを纏めたものですから、その膨大な資料の量でそれはそれは大変でした。その時のことを思えば、今回は701号から900号までの17年足らずですから…。でも以前は若かったし、やる気満々だったからでしょうか。それ程苦にはならなくて、忙しくも却って充実した日々の中で出来上るのが楽しみな程でした。今回は年を取ったから何するのものろくて時間が掛かってしまいますし、お婆ちゃんの介護とも重なっていて、とてもしんどかったんです。おまけに今度は終刊に因んでの座談会を行い、それを編集して載せましたので、益々大変でした。なんせ一日がかりの座談会でしたからテープ起しをしてくれた人も大変だったでしょうが、そのボリュームを、30頁に纏めるという気の遠くなる作業で…でもまあ、皆さんに読んでもらって面白いと言っていただけましたから本望です。やった甲斐もあるというもの。

 私が40年近く「早苗」でお世話になり、今日まで育てていただいた、そのご恩へのお返しが少しでもできればと思ってしたことですもの。思い残すことはありません。

 ところで、今日は4月1日。俳句では〝四月馬鹿〟とか〝万愚節〟などと詠みますが、実は今日の午後からの教室の兼題がまさにこれ。他の教室でも確かこれが兼題になっていたような。さて、さて、どんな面白い句にお目にかかれるか、楽しみです。それはまた書きますね。できれば今月はUp回数を増やしたいと思っていますので、よろしく。さあ、ガンバロウ!

 


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