ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

とうとう大晦日!

2020年12月31日 | 俳句

 今日は12月31日。昨日の〝小晦日(こつごもり)〟に対して、〝大晦日(おおつごもり)〟といいます。また、字は同じでも「おおみそか」と読んだり、おおみそかと読んでも「大三十日」と書いたり、他に「大歳(おおとし)」や「除日(じょじつ)」も同じ意味の季語になります。

 そもそも〝晦日(みそか)〟というのは月の末日のことです。だから毎月あるわけで、それが一年の締めくくりの末日ということで「大」が付いたのです。

 この「晦」という字は、一字でも〝つごもり〟と読みますが、これは〝ツキゴモリ(月隠)〟を約したもの。もともとこの字は〝暗い〟の意味で、月の出ない闇夜を表していますので、陰暦の各月の最終日ということになるんですよ。

  大年にかぎつて雪の降りにけり         小林一茶

 今年の大晦日はまさにこの通りでしたが、皆さまの所は如何でしたか?南国を除いて、概ね降ったところが多いのでは…。

 こちらでは天気予報通り、朝起きたら真っ白!滅多に降らない雪が珍しいので、雪国の方には申し訳ないのですが、気分は悪くないです。この白銀の世界に日が燦々と降り注いでくれれば申し分ないのにと…その思いが通じたのでしょうか。身を切られるように冷たい風は吹いていましたが、その太陽につられて今年最後の洗濯をして干しました。これで今年の仕事は終わったかな?いやいや、まだ残っているものがありました。お正月のお花を生けなくっちゃ…ああ、そうそう屠蘇(とそ)の用意もしておかなくては…

 この〝屠蘇〟、毎年買い忘れて大晦日に買いに行くと、殆どどこにもなくて慌てることが多いんです。これは子供の頃からの習慣で、屠蘇のない正月なんて私には考えられない。だから、これがない年は父や母にとても申し訳ないような気がして…1年のよいスタートがきれないんです。

 今年は28日の夜に気がついて、29日にドラッグストアへ買いに行きました。ところが、一軒目…昨日まではあったんですがねえ…と。二軒目、売り切れました…と。ヤバい!何とかして探さなくちゃと、個人経営の薬局でやっと見つけました。ホッ!とです。

 この〝屠蘇〟は新年の季語になりますので、これについては新年になってから書きましょうか。

 さて、いよいよあと9時間余りで、コロナに振り回された激動の令和2年が幕を閉じ、新しい令和3年が明けます。さあ、どんな一年が待ち構えていることでしょうか。ヒヤヒヤですが…

 せめて気持だけでも皆さまに、来年はコロナではなく、何らかの「」が来ますようにと心から願って、「」を使ったことわざを集めてみましたので、これを心の糧に…。頑張りましょう!

  笑う門には福来たる

  禍(わざわい)を転じて福となす

  禍福(かふく)はあざなえる縄のごとし

  余り物(残り物)には福がある

  禍福(かふく)門なしただ人の招く所

  福は内、鬼は外

 まだありますか?あれば教えて下さいね。

 では一年間いろいろと有り難うございました。来年もよろしくお願いします。私はこれから最後の仕上げにかかりますので…これにて失礼!どうぞ皆さまよいお年を‼

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〝小晦日〟って?

2020年12月30日 | 俳句

 今日は30日。俳句では、一年の最後の日にあたる大晦日(おおみそか)に対して、その前日ですので、「小晦日(こつごもり)」といいます。

  家中のふたり働く小つごもり      黒田杏子

 さしずめ我が家はこの句のような一日でした。お天気はというと、変な日でしたね。天気予報では雨のち曇と…。ところが、曇っているかと思うと急に日が差してきて明るくなったり、また暗くなって今度は雪が舞ってきたりと、なんとも落ち着きのない一日でした。共通して言えることは風が非常に強くて、外に出ると身を切られるように冷たかったということ。

 毎朝のラジオ体操は、会場のふれあいセンターが年末年始の休暇に入りましたので、29日から1月4日までお休みなんです。決して寒いからといってサボったりはしていませんから、ご安心の程を…アレ?関係なかったかしら…

 ところで、東京都は、30日の新たなコロナウイルスの感染者は944人だったそうで、これまでで最も多かった26日の949人に次いで2番目に多い人数なんですって。これでは1000人になるのももう秒読みに入ったも同じですね。

 山口県でも30日、新たに10歳未満~70代の男女8人が新型コロナウイルスに感染したと発表されました。これで先に発表があった下関市の3人と合わせると、この日の感染確認は11人となります。このところの山口県内の感染者数は、26日13人、27日8人、28日13人。とりわけ29日は24人という、1日当たりの感染確認で最多の人数でした。うち8人は、周南市などのゴルフコンペ仲間を起点とするクラスターの関連で、一連の感染者は18人と。この23日からの1週間余りでナント感染者が100人も増えているんですよ。

 だから、山口県内で感染が確認された人は、これで延べ572人になりました。ついこの前の24日のブログ〝ああ、サボり癖がついちゃった!〟で、「山口県だって、昨日は14人で今日8人と、急に増えて…合計494人ですから、すぐに500人を越えますよね。ボーッとしていて新年が明けたらどうなっていることやらと心配です」と書いていたんですが、新年を待たずにあっと言う間に500人を越え…いや、越えるどころかもう600人に近い数字になっているのですから。クラスターが起れば本当にあっと言う間です。

 宇部市はというと、12月22日に1人出てからあとはいませんので、合計59名。9月27日が51人目でしたから、この3ヶ月で8人ということです。まあ、ちょっとは安心なんですが、これもいつどうなるかは分かりません。油断は禁物…気を緩めないで新年を過ごしたいと思っています。 

 今日はリハビリの病院も休みになりましたので、午前中は大掃除を、午後からは年末の買い物へ。先日も行ったんですが、今回のが年越しと新年に一番必要な買い物です。いつもの新年はホテルで迎えていましたので、お節料理はそこで済ましていました。だからそんなに買い込みませんが、今回は久し振りに我が家での正月ですものね。

 でも、お節料理は人数少なめのを既に注文していましたので、それが今日届きましたから一安心です。

 宇部市の今夜は零下1度になると…明日の最高気温も5度ですからきっと寒い大晦日になるでしょう。気象庁では、冬型の気圧配置が強まり、上空に強烈な寒気が流れ込むため、来年1月1日ごろにかけて日本海側を中心に大雪や吹雪、暴風、高波に警戒するように呼び掛けています。雪崩や落雪も予想され、交通の障害や施設の被害が生じる恐れもあると。特に中国付近では今月31日昼前まで急に降雪が強まる恐れがあり、厳重な警戒が必要ともいわれていますからね。

 今日の写真は、小晦日の〝満月〟です。7時頃買い物を終えて帰るとき、車の窓から綺麗に見えたのに、そのうち黒雲が取り巻いてとうとう隠してしまいました。その暗雲の不気味なこと!写真撮ったのですが、真っ暗で何も写っていませんでした。家に帰り着く前に再びお月様が顔を見せてくれましたので、やっと撮ったのがこれ。これはスマホを拡大して撮ったもので、もう一枚は普通サイズで…車の窓ガラスが汚れているのでこうなるのだと主人から言われ…ヘエッ!でも、まるで宇宙の写真みたいだと思いませんか?右横に小さく光っているのが月で、手前は地球みたいだと…〝独り善がり〟で満足、満足!オヤスミナサイ!

 

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恒例の〝牡蠣パーティー〟やりました!

2020年12月29日 | 俳句

 とうとう後二日になりましたね。やっと今朝年賀状を書き終えて、それを出し…さて、今日の予定は?とカレンダーを見ると、今年最後の予定として〝美容院へ15時〟と書いておりました。

 本来なら今年も31日から元旦にかけてみんなで出掛けていたはず。今年は〝GoToトラベル〟と〝行こうよ。やまぐちプレミアム宿泊券〟を使って、関門海峡の今年最後の夕日と新年の初日を拝む計画でした。それなのに…悔しい!コロナのお陰でキャンセルしました。

 でも、プレミアム宿泊券は1月15日までに使用しなければ払い戻しが出来ませんので、使わなければパアーになります。それでGoToトラベルの停止が解除される12日から13日に、萩の方へ出掛けることにしています。主人も私もいろいろと予定がありますので、これが最後のチャンスなんですよ。ほんとにヒヤヒヤもんです!

 ところで、先日の土曜日、きらら俳句教室が済んだ後に義母の家で恒例の〝クリスマスの牡蠣パーティー〟をしました。しかし、過密になるといけないし、仕事もあるということで、婿さんと息子は欠席。どこかの「おまいう」のオエライサンたちと違って、ガースーさんの勧めている〝会食は家族で、4人まで〟を守ろうと思ったのですが、そうもいかず5人になりました。が、そこは日頃真面目で正直な国民なんですから許していただきましょうか。アハハハ…

 久し振りに食べた広島の牡蠣のナント美味しいこと…これはやはり獲れたての牡蠣でないと味わえませんね。私は牡蠣にあたる体質なので控えめに食べましたが、生とかでなくもちろん牡蠣フライにしてですよ。ちょうど全日本選手権 フィギュアの男子フリーがテレビで放映されていましたので、みんなで観戦しながら…。私と娘は運転しないといけませんので、ノンアルコール。でも、良い気分!おばあちゃんも久し振りにみんなと一緒に会食できてとても嬉しそうでした。〝みんなで食べると余計美味しいね!〟なんて言って。

 本当にコロナは酷ですよ!みんなで集まってワイワイお喋りをしたり、飲んだり食べたりする一番の楽しみを奪っているんですから。特に高齢者や一人暮しの人には淋しいことでしょう。感染させたらいけないと思って誰もが遠慮するんですから。私たちも義母に移したらコワイというのが先で、接触は出来るだけ控えて、電話で話すばかりですものね。

 しかし、娘が言っていましたが、〝この中で一番しっかりしているのはおばあちゃんやわ!〟と。私と娘はお酒を飲んでいませんから当然ですが、義母と主人、義弟はしっかり飲みましたもの。〝負うた子に教えられる〟ということわざはありますが、〝100歳の母に教えられる〟では面目ないでしょうに。

 でも、おばあちゃんは〝私、この頃忘れっぽくなったわ。先日美容院に予約したのが30日だったか、間違ってたら迷惑掛けると思って聞いてみたら、28日ですよと言われたんよ〟と言って、情けながるので、〝おばあちゃんの言うのはもうレベルが違う!100歳の人が言うことじゃないわよ〟と娘。そこで娘と二人で、〝おばあちゃんのDNA受け継いでるんだから…〟と男二人を叱咤激励です。本当に100歳の母が70代の息子たちの心配をして、〝ああしなさい、こうしなさい〟なんて、考えられます?(笑)

 我が家の風呂がまだよくなっていませんので、新しいエコキュートを付けたばかりのおばあちゃんちのお風呂に入れて貰って、10時過ぎに帰りました。息子から差し入れのケーキに、京都の義弟が贈ってきたというケーキもあって、もうお腹いっぱい。満足、満足の牡蠣パーティーでした。

 食べるときだけマスク外してなんて…こんな味気ないことはないですよ。家族はやっぱりこうでなくっちゃ!でも、どこに居るか分からない目に見えないコロナウイルス…油断は禁物ですけどね。

 今日も美容院へ行ってマスクと消毒。買い物に行ってもマスクと消毒…だから手がカサカサになりました。でも、頑張りましょう。良い年を迎えるために…。皆さんもね!

 夕方綺麗になって美容院を出ると、…あら、雨がショボショボといつの間にか降っていました。すると、すぐにお持ち帰りの傘をどうぞと、カワイイビニール傘を頂きました。ちょっとした心遣いが嬉しいですね!心が温かくなって、気分良く帰宅。

 というわけで、夕食に手に入った中国地方の純米吟醸贅沢飲み比べセットの山口県代表「金冠黒松」をちょっと一杯!写真はお借りしました。ゴチソウサマでした。

中国5県 中国地方 純米吟醸 日本酒 飲み比べ ギフト 敬老 誕生日 御礼 内祝

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〝きらら俳句教室〟第8回目で~す!

2020年12月27日 | 俳句

 今日は昼頃から雨が降り出したというのに全く気がつかず、家の中で…さて何をしていたのでしょう?

 最近はご飯を食べるとすぐに睡くなって、炬燵でゴロリと…そうするとあっと言う間に夕方になってしまいます。雨が降っていたのと暖房の部屋にいたのですから寒さは感じませんでしたが…。とにかく最近はいつも眠たい!夜もしっかり寝てるんですけど、まるで眠り病にかかったみたいで、我ながら大丈夫かしらと思うこの頃なんですよ。

 さて昨日は、第3週の土曜日が変更になっての〝きらら俳句教室〟第8回目でした。当然お天気はよかったですよ。(笑) 公園のビジターセンターに着くと、まだクリスマスの大きなリースが飾ってあり、それが迎えてくれました。

 いつものごとく9時30分より開始。きらら浜自然観察公園のレンジャーで司会のNさんが〝今年最後の俳句教室になりました…〟と感慨深げに挨拶…参加は12名でした。

 最初の講話では〝霜〟についてのこと。〝霜だけで冬の季語なんですが、今日のように霜がたくさん降りて真っ白になっているような朝は、「大霜(おおしも)」とか「強霜(つよしも)」と言いますよ〟と。

 〝また、霜の強い日はとても天気がよいと言われていますので、そういうときは「霜晴(しもばれ)」や「霜日和(しもびより)」という季語で詠みます。さしづめ今日はそう詠んでもいいですね〟とも。

  空色の山は上総(かずさ)か霜日和  小林一茶

  霜晴の山々空を広げけり      茨木和生

 Nさんが、今月は特別変わったものがなく、先月と代わり映えしませんがと言って、作って下さったプリント…殆ど鳥でした。〝ズグロカモメ〟〝ツグミ〟〝シロハラ〟〝メジロ〟の他にカモ類など。今淡水池には約400羽の水鳥が来ていますと。鵜も2年前から来るようになったとも…。

 鵜にはカワウとウミウがいて、鵜飼いの鵜はウミウを使うということは知っていましたが…。頭が白いのは年を取ったからなんだわと思っていましたら(笑)、それは繁殖時にそうなるのだそうです。〝同じように見えますが、やや小さい方がカワウで、日に照らされると羽の色は茶褐色の光沢。ウミウも黒く見えますが、よく見ると暗緑色の光沢なんですよ〟などとNさんから教えてもらってよく分りました。今までは海にいればウミウ、川にいればカワウと単純に判定していましたが、そうとは限らないのだと…全く単細胞でしょ。アハハ…

 カモ類は、マガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、オオバン、カンムリカイツブリ、カイツブリなど、など。ミコアイサも雌は来てるとも…

 いつものコースを巡ってセンターへ帰る途中で、Nさんが〝どんぐりなどを食べに陸に上がっている鴨もいますよ…〟と話していたら、行く先の道路をマガモが横切ってちょこちょこと…。写真を撮ろうと近づくと、いるわ、いるわ。しかし、林の中からゾロゾロと出てきたかと思うと、あっと言う間に池の方へ行って、逃げられてしまいました。残念!この写真、本当はこの先にマガモが写っていた筈なんですが…いないですね。(笑)

 植物で見られるものは殆ど無く、せいぜいトベラの実が弾けてその殻だけがまるで枯れた花のように開いていました。

それで、今回出た季語は、「水鳥」「浮寝鳥」「鴨」で半分が占められていました。他には「霜日和」「霜」「寒風」「枯葦原」「楪(ゆずりは)」など。

 面白かったのは、Nさんが、耳を澄ますとパチッパチッという音が葦原の中から聞こえると言うので、みんなで聞いたんです。何の音かは分からないが、確かに枯れた葦が鳴っているんですね。ヘエッ!ですよ。そうしたら今度は、その葦原の枯れた穂に次々と小鳥が飛んできては葦を啄んでいます。もう実などは何もないから茎にいる虫を捕ってるのだろうとは、Nさん…。よく見ればメジロの大群でした。柿の木や梅の木などにたくさん来ているのは見たことがありましたが、まるで稲雀のような感じのこんなメジロを見るのは初めてでした。

 それでこの場面を詠んだKさんの〈ちらほらとよし原の中冬めじろ〉という句が今回の最高点句でした。このように、吟行して印象に残った場面を即座に詠むと、みんな同じものを見ていますので、共感者が多いのですよ。これが吟行の良いところでもあり、反面欠点にもなりますが…

 この句、よく分って素直でいい句です。が、「冬めじろ」はちょっといただけませんね。何にでも季節を付ければ季語になると思い込むのはよくありませんからね。ここは「冬のめじろ」といいましょう。「めじろ」はいつでもいる留鳥ですが、季語としては夏なんです。そこでこの句は〈葦原をそこここ冬のめじろかな〉と添削しました。また、〈ちらほら〉より〈そこここ〉の方がめじろの数が多いように感じられるでしょう。同点のもう1句は〈(うみ)を蹴る助走のしぶき霜日和〉という、Mさんの句でした。「水鳥」や「鴨」と言わずにそれを感じさせて、季重ねを防ぐという技…お見事!でした。

 写真はどれもイマイチで…私のスマホでは、いや腕ではこれが限度なんです。スミマセン!  

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そんな〝屁理屈〟こねないで!

2020年12月25日 | 俳句

 昨日は朝から久し振りの雨でしたが、今日はまたすっかり晴れ上がりました。お日様が出ているので暖かそうに見えるのですが、でも風がとても強くて…やはり最高気温9度の冷たさでしたね。

 そうそう、ラジオ体操は雨の時は中止なので、昨日は行かなかったんです。だから今日は行かなくちゃと思って、みると主人は早々にゴルフへ出掛けてしまいました。どうしよう?とちょっと迷いましたが、昨日〝サボり癖〟のことを書いたんですもの…と、頑張って一人で行きました。ナント…この程度でと笑わないで下さい。

 午後からはフラダンス…今日は聖夜を踊りました。この曲は正式に習ってはいないのですが、フラダンスというのは一種の手話みたいなもの、要するにジェスチャーですから、見よう見まねで何とか踊れます。〝星は光り〟は手でピカッピカッと…〝眠りたもう〟は頬のところで手を合わせて…なんて、歌詞を知っていればどうにかそれらしく…。でも、先生の振りを見ながら真似るのですから、半テンポぐらいは遅れますが…アハッ

 ところで、毎年蜜柑を作っていらっしゃる方から頂いた今年の蜜柑、とっても甘くて美味しいのです。が、皮を剝いて食べようとすると、皮がボロボロとちぎれてとっても剝きにくい!味は例年以上に甘いのに…。また品種改良でもした新しい蜜柑なのかと聞いてみたところ、同じ蜜柑だと。今年は雨が少なかったからなんですって。ヘエッ、知りませんでした。

 果物は何にしても天候のせいで、出来不出来があるとは知っています。もちろんこれは果物に限ったことではありませんが…。そういえば旱が続くと皮が固くなるとはよくいいますからね。でも固いのとはちょっと違うし…。そもそも植物は生育に一番ふさわしい環境で育つのが理想でしょうが、自然界のなせるわざ、こればかりはどうしようもない…

 と、思ったのですが、そうでもないですね。私たちはその自然界の法則を変えて、新しいものを、よりよいものを…と改良してきたんでしたっけ。そして、その恩恵にどっぷり浸かって日々暮しているものですから、ちょっとマズかったりヘンだったりすると文句を言う!でもそれが本当は普通…〝当たり前〟なんですよね。

 私たちがその〝当たり前〟のことを忘れてしまって、上へ行くことばかりを目指し続ければこの先どうなるのでしょうか。一旦美味しいものを知ってしまったらもうマズいものが食べられなくなりますもの。

 昔子供の頃美味しいと思って食べていたもの…例えば私の場合は菱の実や蓮の実などですが、今食べてみたらこんな味?と思いますもの。バナナにしても滅多に口にすることができませんでしたので、こんないい香りのする美味しい果物があるなんて…と。それが今はどうでしょう…

 何にしても現在はあの子供の頃からは考えられない時代になりました。これから先は…行きつく先には何が待っているのでしょう。……もう私の頭では考えられません。今私たちはそれに歯止めを掛けるべく試されているのかも。そんな気がして…ああ、こんな理屈を並べたって…イヤ、イヤ、これは〝屁理屈〟でした。エッ、〝屁〟にもならないですって…ハイ、どうもスミマセン!

 明日は朝から〝きらら俳句教室〟ですので、済んだらその報告をしますね。お楽しみに!アハハハ…

 我が家の今年の変事の一つ…2度目の紅葉です。でも。それも終わりましたので、せめて写真だけでも…。最後の2枚はフォーユーの入口にある二色刷の紅葉。

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ああ、サボり癖がついちゃった!

2020年12月24日 | 俳句

 今日はもう24日、〝クリスマス・イブ〟です。それももう過ぎて、25日のクリスマスに突入しましたよ!20日にブログ書いて、ストップしているので何だか忘れられてしまいそう…どうか忘れないで!お願いします。

 あなたの1年前の記事は…といって、毎日メールが届いてくるということは、去年は欠かさず書いていたということ、真面目だったんですね。よく一日さぼると、すぐに〝サボり癖〟がつくわよといわれますが、確かにそう…完全に〝サボり癖〟がついてしまいました。ゴメンナサイ!でも、ラジオ体操今のところサボっていませんよ。でも、まだ2週間にはなっていませんが…アハハハ…

 思えば、21日(月)は俳句教室。この日は冬至でしたので、Fさんが〝柚子湯〟ならぬ〝柚子茶〟を淹れてくれたんだっけ!兼題は「風邪」でしたよ。続いて22日(火)も俳句教室で、ここの兼題は「年の市」。23日(水)は自動車事故の件で弁護士さんとの面談で時間を取られて、なにもできなかったし、他は俳句の指導と原稿書きでつぶれ、今日の24日(木)は今年最後の俳画教室…画題は白椿でした。明日はフラダンス、明後日の土曜日は、変更になった〝きらら俳句教室〟で、俳句教室はこれが今年の最後です。これに更にリハビリと体操が入るのですよ。その合間には俳句を作り、通信句会もして、添削指導と…目まぐるしいでしょう。だから空いているときは食べているか寝ているかなんです。エエッ、何かが抜けているって!ハイ、ハイ、そうでした。掃除・洗濯・料理などという立派な主婦業が…。というわけで、ブログの枠がどんどん少なくなってしまったんですね。トホホッ…

 でも、ナントいうことでしょうか。 ちょっと目を放した隙に国内の新型コロナウイルスの新規感染者が24日、44都道府県と空港検疫で確認され、過去最も多い3742人となっていました。東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、京都、香川、長崎の8都府県でも1日当たりの最多を更新し、厚生労働省によると、同日午前0時時点の重症者も前日から25人増えて、最多の644人と。東京都の感染者は888人で、17日(821人)以来、7日ぶりに最多になったんだそうですね。本当に止まるところを知らず…この前500人から600人を越えた頃、この調子で増えるとすぐに1000人を越すかもねなどと冗談で言っていたことがまさに現実になりそうな勢いですもの。コワイですよ!

 山口県だって、昨日は14人で今日8人と、急に増えて…合計494人ですから、すぐに500人を越えますよね。ボーッとしていて新年が明けたらどうなっていることやらと心配です。こんな状態ですから例年のように浮かれた正月気分には到底なれないのが当たり前でしょうが、それもまた淋しいものです…

 いつものことですが、我が家の何の代わり映えもしないクリスマス・イブが更に淋しくて、せめてケーキでも買って帰ればいいのにとは主人が。私は私でたまにはあなたがシャンペンでも買ってくればいいのに…なんて。そんな言いあいこをして、チキンもない貧しい食事を済ませていたら、遅くなって息子がほらと、ケーキを持って帰ってきました。ああ、よかった!アリガトサン…これで何とか格好がつきました。感謝、感謝です!

 では今日はこれで終り。一応締め切りがあるものは一段落しましたので、俳句の話はまたボツボツと…では、オヤスミナサイ!

 せめて写真の「ポインセチア」でクリスマス気分をどうぞ。これはリハビリの病院で撮りました、最近のはラメが吹いてあるんですね。キラキラしてとても綺麗です。

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ただ今〝健康に関する調査〟中です!

2020年12月20日 | 俳句

 今日は昨日に引き続きよく晴れて日差しも燦々と降り注ぐので、室内にいるととても暖かそうなのですが、一歩外へ出るとやっぱり風が冷た~い!気温は最高で9度、最低は1度だというのですから仕方がないですね。だって北日本の日本海側ではこんなものではないでしょうし、また強い寒気の影響で引き続き大雪やふぶきの予報がでていますもの。それに比べたらこちらは天国かな…雪が降らないのですから。あの雪下ろしの作業をテレビで見ていましたら…あっちこっちにガタが来ている年寄りにはとても、とても無理!考えただけで怖ろしいです。

 また、東京都によると今日確認した新型コロナウイルスの新たな感染者は556人だったと。5日ぶりに600人を下回ったものの、日曜日としては先週の480人を大きく上回って、これまでで過去最多となったんですって。

 更に「あなたは医療体制のひっ迫を実感していますか?」というアンケートを見ると、実感していると答えた人が77%、どちらとも言えないと答えた人を含めると8割以上の人が医療体制への不安を痛切に感じているんですね。

 先日友人が体調を崩し、病院に診てもらおうとしたときでも、救急患者は対応できないとどこでも断られるばかりで、ほとほと困ったとか。運良く診て貰えるところが見つかって、命拾いをしたのよと言っていました。こんな宇部のような片田舎でもそうなんですから、東京や大阪などの大都会ではもっとヒドい状態なんでしょう。これでは助かる人も助からないということが起ってもなんら不思議じゃない…もしそういう目に遭ったらもう泣くに泣けないですよ。国のおエライさん方どうにかして下さ~い!

 ところで話が変わりますが、実はワタクシ、14日の月曜日から朝のラジオ体操を再開したんです。今年の2月末、足を骨折するまでは頑張って行っていたのですが、骨折してからは運動を何もかも止められて、おまけにコロナ感染防止対策での自粛生活が加わり…。それで今まで持ちこたえていた体の機能がガタンと落ちてしまいました。特に膝は最大の危機に。これではもう手術するしかないのかも…というところまできていたんです。でも、できれば手術せずに何とかしたいと思い、7月からリハビリや筋トレに励んだんですよ。そのお陰で今は何とか足を引きずったり杖を突いたりしなくても普通に歩ける状態になっています。

 そんなとき、私の登録しているリサーチ会社から調査の依頼が来たんです。「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大中におけるバーチャル通いの場による活動量の維持・改善効果の検証」というのが研究目的です。この研究では、コロナ禍においても、インターネット動画配信サービスなどを活用した非接触型の指導を行うことで、身体活動量、社会活動量、また栄養摂取状況などを維持・改善できるのかを検証するのだそうです。なお、この研究成果は、早急にとりまとめ日本医療研究開発機構を通じ各地方自治体へ周知される予定だとも。

 研究方法は、調査協力者を2つのグループに分けて、1つはインターネット動画配信サービスを用いたバーチャル通いの場へ参加。これは1回あたり20分程度の、身体活動、社会活動、栄養に関する専門家の健康講話を聞き、質疑応答を行うというもの。もう1つは、計測器を着用して歩数を計測しカレンダーに記入し、1週間に1度のアンケートへ回答すること。この2つとも約3ヶ月間の調査で、どちらのグループになるかはくじ引きのような方法で行うのだと。というわけで、私は後者のグループになりました。

 その調査が14日からでしたので、ラジオ体操もそれに合わせて再開したのです。毎日万歩計を見て過ごしていますので、自分の運動不足がよく分って、健康的な生活に努めねばと、いい自己啓発になります。おまけに謝礼も頂けるとあって…これまさに〝一石二鳥〟でしょう! アハハハ…セコイかしら?

 でも、少しでもコロナ感染症対策の研究のお役に立つのならと思ってのことなんですよ。例えば、来年は東北大震災から早10年目になろうとしていますが、今でもその被災地域では後期高齢者を中心に要介護認定率が高まっているんだそうです。その理由は、急激な生活スタイル変化やストレスの増加に伴う身体活動量減少や社会活動量の減少が挙げられるのだと。ということで、この新型コロナウイルスの感染でも、高齢者においては感染予防と身体・社会活動の維持の両者のバランスを適切に保持することが必要だと考えられての調査ということなんです。ちなみにこの調査研究は筑波大学からの依頼なんですよ。ネッ、いいことでしょ!

 写真は、昨日ドラッグストアへ行ったときに買ったお酒。ラベルの「北秋田」と瓶に付いていた「最高金賞」という札がすぐ眼に入って…。帰ってよくよく見ると「全国燗酒コンテスト2018お値打ちぬる燗部門」とあります。「生酛のコクと旨み」とも。今日はぬる燗でなく冷やで飲みましたが、確かにコクがありましたよ。(笑)

 調べて見ると、現在、日本国内のスーパーマーケットでもっとも売れている大吟醸酒が、この美酒王国・秋田に蔵を構える株式会社北鹿(ほくしか)の「大吟醸 北秋田」なんですって。クリーム色のラベルに筆文字で「北秋田」と書かれたパッケージ…エエッ、私の買ってきたのは、濃い緑色のラベル…これ特別純米酒でした。このお酒は873円でしたから、今度はクリーム色のラベルを探してこようっと!だって、978円で大して変わらないのなら売り上げナンバーワンの方がいいでしょう…なんて、ブロ友のミルクさんを思いながら呑みました。アハハハ…ゴチソウサマでした!

 

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雪が降る中の〝吟行〟のつづきで~す!

2020年12月18日 | 俳句

 昨日は朝からお日様が顔をのぞかせてくれて、アリガタ~イ!こんなに違うんですね。最高気温は7度ですが、最低が一昨日と同じ1度なんですよ。

 午後から車の修理の件でディーラーへ…というより、事故のことがまだ何も解決していないので、そのままだったのです。代車に保険の利く1ヶ月が来たので、返却手続き。その引き続きの代車を受け取りに行ったんです。今回は修理をして乗るということで…。出来上がるのは当然年を越しますので、のんびり待つことにしました。ああ、イヤだ、イヤだ…もう来年は事故に遭わないようにしなくっちゃ!

 その後、やっと念願の加湿器を買いに電気ショップへ行きました。ネット通販の方が安いからと主人は言ったんですが、やっぱりこれは現物を見ないことには何だか不安で…。

 空気が乾燥すると鼻や喉にウイルスが付きやすいともいわれていますし、加湿はウイルス予防には効果絶大で、更に免疫力UPにも期待できるんですってよ!これで少しはコロナ予防対策にもなるんでしょうか。

 しかし、昨日のニュスを見て、またもやビックリ!新型コロナの感染者が、17日午後6時現在で3155人となり、過去最多を更新したんだと。東京822人、神奈川が319人、宮城でも54人と過去最多を更新中。今までにないような数字が次々と出てきて、どこまで伸びるのかと…恐ろしくなります。

 さて、一昨日の吟行の続き…

 西光寺から荒人(あらひと)神社へ。ここは住吉神社ともいわれ、床波漁港の漁業繁盛・商売繁盛を願うところなんですが、疫病退散・子どもの守神の祇園社も祀られていますので、私は〝幸先詣(さいさきもうで)〟でもしよう…と。〝来年は始終幸にご縁がありますように〟と、縁起を担いで45円(しじゅうごえん)をあげて祈りました。(笑)

 現在の新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、令和3年の初詣は、〝幸先詣〟として令和2年12月より分散してお詣りすることが勧められていますもの。この〝幸先詣〟とは「幸先よく新年を迎えられますように」という願いが込められていて、「年内に神様へ今年一年間の神恩を感謝し、新たな年のご加護を願うというもので初詣の混雑を避け、ゆったりとご参拝いただき、新年の『幸(さち)』を『先(さき)』に戴きましょう」という意味です、などと神社では説明。

 この神社には、子どもを抱いた狛犬がいるんですよ。以前来たときに教えて貰いました。この後は〝権代(ごんだい)南向地蔵〟へ寄って、スタート地点の市民センターへ戻ります。

 この権代南向地蔵は、鎌倉末期の頃この付近の川が氾濫したり、疫病が流行したりしたのをみて、出羽の国の僧、瑞石禅師が地蔵さまを建立したところ、事故もなくなり、病気も退散したと伝えられています。だからここでもしっかりとお参りしてきましたよ。

 それから車で移動し、昔の海底炭鉱で起った水没事故の名残の〝ピーヤ〟を最後に見に行きましたが、何とも風が冷たくて体が凍えてしまいそうでしたので、早々に引き上げました。その〝ピーヤ〟を詠んだ句がいくつか出ていましたが、どの句も今一つ…。そもそもピーヤというのは辞書にもありませんし、この宇部の辺りだけで通用する言葉かも知れませんので、やっぱり俳句に詠むのは無理なんでしょうね。話を聞けば詠みたくなる句材だとは思いますが。

 もう4、5年前になるかしら、亡くなられて俳句仲間のYさんが、30年ほど前「長生(ちょうせい)炭鉱の水非常を歴史に刻む会」を立ち上げられ、その会長を亡くなるまでされていましたので、この話はよく聞かされていました。それで私も一度は詠んでみようと挑戦したんですよ。でも、難しくて成功しませんでした。

 〝ピーヤ〟というのは、岸近くの海の中に立つ2本の古びたコンクリート製の筒で、海底に掘られた長生炭鉱の排気口の跡です。 長生炭鉱は、瀬戸内海に面した宇部市の東部、この西岐波の床波海岸にありました。当時山口県には多くの炭鉱があり、その中でも長生炭鉱は海底坑道の危険な炭鉱で、全国的にも比較的朝鮮人労働者の多かった炭鉱なので、「朝鮮炭鉱」とも呼ばれていたといいます。

 2枚の内、下の方の写真は、近づいて撮れませんので、お借りしました。スミマセン!

 その長生炭鉱に、1942年2月3日午前6時頃、海岸の坑口から1000メートル以上沖の坑道で異常出水が始まり、午前8時頃水没するという大惨事が起こりました。そして、この事故の犠牲者が183名。そのうちの136名が朝鮮人労働者だったということです。

 1990年代には、坑口や巻櫓(まきやぐら)の台座など炭鉱の遺構があったそうですが、いつしか撤去されて、坑口もどこか分からなくなってしまったとか。以前私が、「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」の勉強会に参加したときは、ここが坑口だよと教えられたのですが…。今では長生炭鉱がここに存在したことを示す唯一の遺構としては、この海の中に立つ2本のピーヤだけなんです。しかも、この下には水没事故で亡くなられた方々が今も眠っておられますので、遺族にとっては墓標ともいえるものなのです。

 また話が逸れてしまいました。そのピーヤを見た後、途中で食事をして岬ふれあいセンターへ行き、13時から句会、16時過ぎに終了しました。皆さま寒い中ご苦労様でした。外に出ると、雪はもうすっかり止んでいました。

 今日の句会に出た季語は、「雪」を始めとして「風花」「小雪」「細雪」「雪女」「初雪」などと、雪関係が圧倒的に多かったですね。他には、「花八ッ手」「実万両」「枯菊」「枯木」「冬ざれ」「冬日」「冬帽子」「冬凪」「凍つ」「北風」「極月」「冬将軍」「着膨れ」など。ちょっと気の早い「日脚伸ぶ」という季語も。以上、これで終りです。

 下の写真は、吟行中に見た冬紅葉、侘助(わびすけ)、寒あやめです。侘助は冬の季語、寒あやめはまだ歳時記にはありません。

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雪が降る中の〝吟行〟だったんですよ!

2020年12月16日 | 俳句

 昨日娘と電話で話していたら、〝さっき雪が舞ってたわよ。これ初雪よね〟と言ったので、すぐに外を見ましたけど、きっと一瞬だったのでしょう。でも、とにかく寒い!雪が降ってもおかしくない日で、天気予報通りでした。明日からはもっと寒くなるんだと…。

 まあやっぱり、今朝起きて外を見るとちらちらと雪が舞っていました。〝ほら、雪よ!〟と主人に言うと、〝ホントか?そりゃあ大変だ…〟と。そうなんです。今日は月例の吟行会なんです。ナント早いこと!東行庵に行ったのはついこの前だったような?…ああ、そうか、それは私が吟行記を書いたのが遅かったからなんだわ。アハハ… でも、雪はこの程度なら大丈夫…かしら?

 今日は地元宇部市の西岐波(きわ)区床波(とこなみ)周辺を歩くんだから、まあいいかあなんて…。集合9時30分。雪は止むのかと思っていたら、あれよあれよと吹雪になって…。この辺りでこんなに雪が降るのは珍しい!まるで雪国に来たみたいという感じです。参加者はいつもの8人。集合場所の市民センターで、「西岐波ふるさと発見マップ」などを貰って、いよいよスタート。AからDまであるコースの中の、次のBコースを歩くことに。

 ①西岐波市民センター(錦波(きんぱ)尋常小学校跡)~(お駕篭道)~②大番様(おおばんさま)~(海岸通り・再びお駕篭道へ)~③高札場跡付近~④西光寺(さいこうじ)~⑤荒人(あらひと)神社(住吉神社)~⑥権代南向(ごんだいみなみむき)地蔵~⑦西岐波市民センター

 ここ床波というところは、嘗ては吉敷郡岐波村といい、江戸時代は宇部の領主福原(ふくばら)候の領地で、明治になって後に西岐波、東岐波に分かれました。昭和18年、大正10年宇部村から昇格した宇部市に合併して、西岐波区なりました。

 その福原候がこの床波浦の堂崎の高台からの眺望や四季賛歌に恵まれた瀬戸内海の風景がひとしお気に入られて、よくお駕篭に乗って通われたので、そう呼ばれています。以前にも宇部の歴史ウォークとかで参加したとき、〝この石垣の角が丸くなっているのは、お駕篭が回りにくいので削られたんですよ〟などと説明を聞きましたので、今日は私が案内役よろしく皆に話しながら歩きました。

 途中に蔵が2棟も建っている立派なお屋敷があって、ちょうど庭の手入れなどをされていたので、見せて頂いたのですが、それはそれは立派な門構えで、きっと由緒あるお宅でしょう。そう思ってパンフレットを見ると、③の高札場跡・お駕篭道の掲載写真になっていました。

 ここは昔庄屋さんだったとかいう加藤家のお屋敷で、その向かいが酒造業を営んでいた三井家。どちらもお殿様がしばしば立ち寄られたという見事な家の作りで、そこには私の知らない宇部の栄えていた頃の歴史が刻まれているような感じがしました。また見上げるほどの大木はその時代の証人のようで…。しかし、酒蔵の方は声を掛けて覗きましたが、誰もいない様子…。今ではもう見る影もなく廃れて、まるでそれを覆い隠すかのようにしきりに雪が舞っていました。ああ、〈降る雪や明治は遠くなりにけり〉の世界を実感することができたのはよかったです。

 狭いお駕篭道から広い海岸通りへ出て床波の船溜りへ。するとまた雪が…。写真を撮りましたが、雪が舞っているのが見えるかしら。(白い点々がそうなんですが…) それから西光寺へ。ご神木の大銀杏が何だか哀れ。樹齢数百年と思えるほどの木(幹周囲4メートル)なんですが、上の方が折れたのかスタイルが余り良くありません。見ると幹に大きなパイプが1本立ててあって、…今まで見たことがないのでご住職に聞くと、根に空気を送るためなんですって。そうすると根が元気になるからと。ヘエッ、知りませんでした。また、賢くなりました。でも、写真撮るのを忘れているんですからアイコですかね。

 ある時は雪が霏々と降るかと思えば、突然日が差してきて〝風花(かざはな)〟となったりと、滅多にない季語に出会ってとても有意義で楽しい吟行でしたよ。でも本当に寒かった…。最低気温1度、最高でも4度ですものね。まだ後半があるのですが、長くなりましたので、今日はこれで…。

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兼題は、またまた〝大根〟

2020年12月13日 | 俳句

 今日は朝から日も差さずどんよりと暗い一日で、イヤと言うほど太陽の有りがたみを痛感しました。だから、気温も上がらず最高気温は12度と…。でも、明日からの方がもっと寒くなるようです。ブルブルッ…これが本来の冬の気候なんでしょうが、急に温度が上がったり下がったりすると老いの身には堪えますよ。

 ああ、12月ももう3週目に入りました。本当に早すぎます。見れば新型コロナウイルスの感染者の方も毎日増える一方ですし、その防止をめぐっては、国が東京都に対し、飲食店などに対する12月17日までの時短要請を、2021年1月11日まで延長することなどを求めていると。 その一方で、「GoToトラベル」をめぐっては、12月25日まで東京到着の旅行を一時停止するほか、東京出発の旅行については23区に限定し、利用自粛を呼びかけるように求めたといいます。しかし、東京都の方は時短要請、GoToトラベルともに期間を1月11日までにそろえ、対象地域も都内全域にしたうえで、GoToイートについても、同じく1月11日までの食事券の新規発行と利用自粛の呼びかけをすべきだと主張しているんです。

 全くどうなっているのでしょう。こういう時こそ国も一丸となって力を合わせ東京都をバックアップするべきでしょうのに。とにかく感染の収束を早期に図りたいというところでは全員一致しているはず。なのになぜこうも食い違いがでるのですか。どこか狂ってますよ、今の日本は…。この逼迫した状態を少しでも良い方向へ向けるためには先ず東京や大阪など、日本の中心都市が収束しないことには先の見通しが立たないのではと、私は思うのですが…。

 さて、昨日は午後と夜の部のダブル句会でした。兼題は、昼の部が〝大根〟、夜の部は〝着ぶくれ〟。どちらもよく詠まれる季語ですので、類想句が多かったですね。特に大根は先日のO句会でも兼題でしたので、見飽きましたし、ブログにも書きましたもの(12月3日「兼題は〝大根〟」)。でもこの類想の問題はクリアするのが本当に至難の業…。初心者に類想があるからダメよといっても、本人からすれば初めて詠むのですから、そう言われても困りますよね。だから、私は言うんです。〝1回はいいけど、2回目はダメよ。自分の句の類想になるんですから…〟と。でも、いるんですよね。何年もやってると…。〝これに似た句を去年も詠まなかった?〟と聞くと、〝はい、詠みました〟と…。意外とワタクシ、記憶力がいいんですよ!アハハハ…

 今回は同じ作者ではありませんが、〈独り居や大根一本持て余し〉のような句。何かを〈独り居〉なので持て余すという発想。例えば筍、西瓜、冬瓜、南瓜など、一人では食べきれずに持て余すものが手を変え品を変えて出てくるのです。だからといって、絶対ダメというわけではありませんからね。この〈持て余す〉というところを言葉で言わずに、具体的な場面によって持て余している様子が描かれればいいのです。こういうことはよくあることですから、却って場面が見えて面白くなり共感されるかも知れませんね。

 ちょっと話が変わりますが、宇部書道協会が市の芸術祭の一環として、前年度の俳句と短歌の受賞作品を揮毫し、今年も特別展示をしていました。その書道展が済んだ後にその作品は句の作者が貰えるのですが、宇部市教育長賞を受賞されたTさんがこの午後の教室にいるんです。また、Tさんの句を書かれたのが書道協会の会長さんだということで、その書道展のパンフレットの表紙にもなっていました。そのことを教室の皆さんに紹介すると、ナントそれを表装したものが今日出来上がり車にあるといって、持って来て見せてくれました。立派な額に納まって眩しいぐらい!みんなから〝これは家宝になるわね〟と羨ましがられると、Tさんすかさずに〝句はダメだけど字の方は…ね〟と。(大笑) ちなみにその句は〈暑き日や地蔵の眉の揺らぐほど〉でした。

 ところが、その額の写真を撮るのを忘れてしまったんです。悔しい!それで、パンフレットの表紙でこらえて下さい…ホントにスミマセンね!

 
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いざ〝東行庵〟へ吟行の最後で~す!

2020年12月11日 | 俳句

 つい何やかやと取り紛れていましたら…あら、あっと言う間に11日になってる!この時間の過ぎる早さがやっぱり〝師走〟なんですね。ブログを追いかけていると、他のことが廻らなくなるし、結局優先順位の高いものから処理していくと…私にとってはどうしてもブログは後回しになってしまいます。ご訪問して下さる方々、どうぞお許しあれ!

 書くことがないわけではないのですが、延び延びになっていくと鮮度が薄れて、自分でも書く意欲が失せていくのがよく分ります。〝まあ、書かなくてもいいかあ~〟なんて、こんないい加減な私です。スミマセン。これもコロナの影響?なのかも。何だかウイルスに追われ、追われて1年が終り、このまま来年へ…、ということでしょう。全く何の見通しも立たない状況で…。

 昨日は、東京の感染者が初めて600人を越え、また過去最多を更新したとか。こうやって 日々過去最多を更新していくというニュースを見るたびに、遠く離れていても解決の手立てが容易に見つからないことへの不安と焦りを感じます。だって他人事では済まされませんもの。都会の病院などでは、重症患者の受け入れができないなど、医療体制も更に逼迫していますし、千葉・高知・大分・岐阜・山形の各県でも、10日は過去最多の感染者が確認されているようですから。

 全国の感染者が9日に過去最多の2,809人になり、国内の累計感染者も17万人を超えたと。 それも12月5日に16万人を超えてから、17万人に達するまでがわずか4日間だったとは…。恐ろしいスピードです。

 政府は感染拡大を抑えようとして、「勝負の3週間」を呼びかけましたが、それ以降も感染拡大は収まるどころか、繁華街を抱える都市の人出も一部を除いて大きな減少は見られない様子。

 政府の分科会が11月20日、酒を提供する飲食店の営業短縮など、3週間程度の集中的な取り組みを求める提言を出し、東京都や大阪府では、その提言などへの取り組みをしたにも関わらず、11月は月間で過去最多の4万7512人の感染が確認されたとか。12月はそれを上回るペースで、10日間で2万人を超え、16都府県(9日時点)で新規感染者が1日あたりの最多を更新。全国の合計でも9日、過去最多の2811人を記録。医療体制の維持のために重要な指標となる重症者数も、8日時点で過去最多の555人となりましたですって…。  

 こういう状況の中で今〝GoToトラベル〟について、政府で運用を一時停止する検討を始めたことが分かりました。 それは〝GoToトラベル〟を、年末年始含む2か月間一時停止し、その分、期間を延長する案など、運用の一時停止を含めての検討だということ。11日開かれる政府の分科会の提言を受け、12日にも対策本部を開いて対応を決定する方針だということです。

 私にとってこれはヤバいことなんですよ。だって毎年のことなんですが、年末どこかへ行って宿泊し、そこで新年を迎えることにしていますので、今年も早めに予約してあります。もちろん〝GoToトラベル〟を使ってですが、県内ですよ。さて、どうなるのでしょう。最近はどこにも出掛けられないと言って寂しがっている義母がとても楽しみにしていますのに…、本当に気が滅入ることです。

 さて、さて、〝東行庵〟へ吟行!をいい加減に締めくくらないと、尻切れ蜻蛉になりそうでいけませんね。

 東行庵には、たくさんの句碑や歌碑、その他いろいろなものがあります。写真を撮ってきた分だけでも紹介しましょうか。本当はもっともっとあるんですが…

①飯田蛇笏(自筆)の句碑

松風にきゝ耳たつる火桶(ひおけ)かな

②山縣有朋の歌碑

となりなき世をかくれ家のうれしきは月と虫とにあひやとりして

③横山白虹・房子の句碑

梅寂し人を笑はせをるときも 白虹〉〈(おばしま)に尼僧と倚りぬ花菖蒲 房子〉

④高杉晋作の詩碑

題焦心録(焦心録に題す) 高杉東行〉

⑤小原六六庵の詩碑

高杉春風隊長墓前作 小原六六庵〉

⑥時山直八手植の樫(かしのき)

⑦苦吟中の仲間たち…冬なのに暑いくらいで、木蔭の方がいいとは!

⑧幼稚園児たちが紅葉拾いへ…いい句材になりました。

⑨わらべ地蔵・根性石蕗の花・東行池の蔦紅葉。

⑩美しさを保つために御喜捨を!

⑪名物・晋作餅がよく売れていました。

 

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いざ〝東行庵〟へ吟行!(その2―東行って?)

2020年12月07日 | 俳句

 昨日は午後からエコキュートの見積もりを作って貰うために、お店の人が点検に来られる…というので、午前中は掃除。それにいいお天気なのでついでの洗濯。主人は朝から何かイベントがあると言って出掛けました。点検の時間には帰ってくるからと言って…。

 ところが、お昼前に戻ってきたので、〝早かったわね〟と言うと、〝日にちを間違えていた〟ですって!〝手帳を見て確認してたんじゃないの?〟〝手帳にそう書いてあったから行ったが、変更になったのを書いてなかった…〟と。

 私はカレンダーに予定は必ず書き込むのですが、時々それを見るのを忘れます。主人はいつも几帳面に手帳に書いてそれをいつも見ているのに、日にちをよく間違えます。どっちにしてもドジな二人なんです。こういうのを似たもの夫婦というのかしら。いや、〝割れ鍋にとじ蓋〟の方かも?

 ところで、この言葉は以前からよく使っていましたが、ワタクシ本当の意味を知らずに使っていました。ワアッ、恥ずかしい! 今までは〝どんなにひびの入った鍋でもちょうど合う蓋というものはあるのだ〟ぐらいに思っていましたが、違うんですね。つまるところ〝閉じ蓋〟じゃあなくて〝綴じ蓋〟だということ。〝綴じる〟というのは壊れたものを修理することで、先ほどのことわざは、お互いに欠点のある者同士という意味だったんですよ。

 さて、今日は昨日の続き…11月18日の〝東行庵〟へ吟行の(その2)です。

 「東行」は高杉晋作の号ですが、なぜ晋作が東行と名乗ったのかというと、「西へ行く人(西行)を慕いて東へ行く我が心をば神や知るらん」と歌ったことにちなんでいます。また、晋作は梅の花が大好きで、生前愛人のおうのに「梅」の一文字が入った「梅処」という名をつけるほどでした。その高杉晋作の墓は国指定史跡となっていて、境内一帯は、早春は梅、初夏は菖蒲、秋は紅葉と美しく彩られて、今ではたくさんの人々が訪れる山口県の観光名所の一つになっています。

 晋作には、〈面白きこともなき世におもしろく すみなすものは心なりけり〉という有名な歌が残っています。写真は、見えにくいでしょうがその石碑です。

 今までこの歌は、晋作が辞世の句として〝面白きこともなき世におもしろく〟と詠み、その下の句に、看病をしていた野村望東尼(のむらもとに)が〝すみなすものは心なりけり〟と詠んだと言われていました。ところが、晋作が亡くなる数年前にこの歌を詠んでいたという資料が見つかったとかで話が変わりましたが、しかし自筆のものではないということで正確なことは今のところ不明。しかし、近年の研究によれば、辞世ではないという説の方が有力のようです。

 この歌の意味は、〝面白いこともない世の中を面白くするのは、結局自分の心の持ち方次第なのだ〟ということ。では、晋作は死ぬ前に何を考えてこのような自問自答のような歌を詠んだのでしょうね。自分の行く先はもうしっかり見えていたでしょう。だから、こんな短い人生だったが自分は精一杯面白く生きたぞということが言いたかったのかしら?まだ29歳にもなっていないという時ですよ。

 伊藤博文は晋作のことを、「動けば雷電の如く発すれば風雨の如し、衆目駭然、敢て正視する者なし」と評しましたが、実際のところ、晋作は小柄で、本人もそれを気にしていたため、直立して撮った写真は現存していないそうです。しかし、小柄ではあったが長い刀を好んで愛用し、その姿は刀が長いため引きずって歩いているように見えたともいう。何だか想像するとちょっと滑稽な気もしますが…。まるで子供みたい!

 この晋作像は、平成26年の安倍元首相来所記念に建てられたもので、以前来たときにはありませんでした。墓のある上の方には陶像もありますが、今回は足が痛いので上るのをパスしました。

 また、晋作について三浦梧楼が書いたものをみると、「臨機応変、機智縦横、如何なる困難に遭遇しても、常に綽々として余裕ある態度を以て切り抜けられた事は、何人といえども、企て及ぶべからざるものがある。それを普通世間では、単に慷慨悲歌の人、憂国熱誠の士ぐらいに考えて、磊落粗豪のみを以て事に当たったように、その表面ばかりを見ている者が多いようであるが、なかなかどうしてこの裏には、強いて思慮分別を煩わさずして、天才滾々として、随時に湧出した事は実に驚くべきもので、その事業の跡を見ると、よくその基礎を固め根底を作るという結果を、自然に現わしている。丈のすらりとした、男前も立派だった。平生は優しい目をしておられたが、それがどうかすると、ギロリと光ったものだ。その時は怖ろしさが、ぞっと身に染みるようだったよ」と。

 ワアッ、このような人物が最近いますかしら?私の知る限りではどこにもいませんよ。もちろん時代も時代だったのでしょうが、めったに現れるような人材ではなさそう…。もし、晋作が長生きしていたら、きっと明治の世は違っていたでしょうね。西郷隆盛だってああいう死に方はしなかったかも。晋作にしろ坂本龍馬にしろ、幕末から維新への激動時代を切り開いて、その礎を築きあげた人物です。更にはその志半ばで死んでいったたくさんの人々を考えるとき、もしそういう人たちが生き残っていたとしたら…と思ってしまいます。結局は生き残った人達の天下…ということになるんですものね。いつの世も…

 幕末のドラマや小説は散々見てきましたので、それぞれの人物像が何となく思い浮かぶのですが、皆さんは高杉晋作と坂本龍馬のどっちが好きですか、と聞かれたら、どっちに軍配をあげますか?私はやっぱり龍馬の方ですかね。アハハハ…

 

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いざ〝東行庵〟へ吟行!

2020年12月05日 | 俳句

 わあ~、12 月もあっと言う間の1週間が過ぎます。残すところもう3週間余りで…令和3年、2021年ですよ。しかし、この令和2年、というより2020年といった方が覚え易いかも、間違いなく21世紀の歴史に刻まれる大事件の一つになるでしょうね。私もその生き証人の一人になるのですが、果たしてワタクシこれから先どれくらい生きられるのかしら…なんて、考えても仕方の無いことですけどね。アハッ…

 でも思えば、あの3月29日の志村けんさんの死、続いて4月23日には岡江久美子さんもあっと言う間に亡くなられたときは、正直言ってビビりました。これは冗談なんかじゃなく本物なんだ!という何だか目に見えないとてつもないものが襲いかかっているような気がしたのです。そしてその津波のように襲ってくる新型コロナウイルスの第3波に、今呑み込まれつつある日本です。これは世界でも…

 データーのグラフを見ると、第1波より第2波、第2波よりも第3波と、山が高くなっています。これがどこまで続いて…どこまで高くなるのでしょうか。この新型コロナウイルスの感染収束のカギを握るのがワクチンなんですが、12月2日にイギリス政府がアメリカの製薬大手「ファイザー」の開発したワクチンを承認したと発表していましたね。

 日本国内でも、12月2日、改正予防接種法が成立し、ワクチン接種に向けた整備が加速しています。日本への供給は、ファイザーが2021年6月末までに6000万人分と。アメリカの「モデルナ」とイギリスの「アストラゼネカ」を併せると、日本の人口を超える計算になるようです。政府としては、2021年前半から国内での接種を目指しているらしいのですが、日本ではまだ申請もされていませんので、いつから接種ができるようになるのか。具体的な時期は明確ではないといわれています。また、接種が可能になった時点で、それぞれのワクチンの安全性と有効性はどうかというところでは、まだまだ予測できないものがあるのでしょうから、さて、どう受け止めたら良いのでしょう?悩むところですよね。何でも未知のものに挑むというのには勇気が要りますもの。ワクチン開発の歴史を見ても、今までに完璧ということは少なく、大なり小なりの被害者を出しながら改良されてゆくようですし、その副作用のために人生を狂わせられた人もいるのではないでしょうか。

 来年は一体どういう年になるのでしょう。果たしてオリンピックは本当に開催されるのかしら?全て今のところは…神のみぞ知るということになりますか。

 今日の午前中はちょっと電気店へ。エコキュートの電気温水器のリモコンが故障してしまい、何とかお湯張りは出来るもののたし湯などが出来ないので、直ぐに冷めてしまって、後からは入浴できなくなってしまったのです。午後からは俳句の会議があって…何となく忙しい1日でした。しかし、天気がよすぎて、車の中などは暑いぐらい。でも外に出ると風は冷たい!やっぱり師走ですね。三密などと言ったって、12月に入っての初めての週末だからでしょうか、結構買い物客などで混雑していました。クワバラ、クワバラ…ですが…ね。

 さて、さて、先月の18日に吟行しました「東行庵(とうぎょうあん)」のこと、つい他のことに先を越されて、何も報告しないままで…決して忘れているわけではないんですよ。だって、写真をたくさん撮ってきているんですから。早く書いておかないと、もう忘れそう!というわけで、遅ればせながら今から何回かで書きますので、読んで下さいね。

 この日も例に漏れず、快適な…というより暑いぐらいの吟行日和でした。今回は、人数を増やして13名の参加。宇部を9時にスタート、10時東行庵駐車場に到着。平日なのにもう結構いっぱいでした。

 東行庵とは、下関市にある曹洞宗の寺院で功山寺の末寺。この庵のある地は清水山といい、幕末の頃騎兵隊軍監山縣有朋(当時は狂介)が麓に草庵を建てて、「無鄰菴」(むりんあん)と名付けていました。ちなみに後に山縣が京都に建てた別宅を無鄰菴というのは、この下関の無鄰菴にちなんで名付けられたものです。

 慶応3年4月(1867年)に死去した高杉晋作の遺骸が、彼の遺言により奇兵隊の本拠に近いこの地に葬られました。そこで晋作に仕えていた愛人おうの(谷梅処)が出家し、山縣は明治2年(1869年)に無鄰菴をおうのに贈って、それがこの東行庵になりました。「東行」とは晋作の号で、おうのは明治42年(1909年)に亡くなるまで晋作をこの地で弔ったといいます。現在の庵主は4代目だと。

 東行(晋作)の没後100年を前に、昭和41年(1966年)大修理が行われ、同年、東行を顕彰する東行記念館が境内に建てられました。その記念館には高杉晋作が実際に身に付けた衣服や復元品ではない本物の遺品が多数展示されており、騎兵隊に関する資料なども見ることができます。

 しかし、私たちはここに何度も来ていますので今回はパス。また、たとえ資料などを見たとしても、碌な句は詠めませんもの。一度見て一度作ったらそれで終り。他を見て回った方がどれだけいいか…ですよ。ハイ!

 とにかく、紅葉はもうこれ以上ないかなというぐらいに見事で、〝紅葉〟も〝紅葉かつ散る〟も〝散紅葉〟もありで満足、満足! 境内の清水山や東行池周辺には、楓など約300本が群生しており、10月下旬ごろから色づき始めます。樹齢300年とされる立派な「東行楓(かえで)」は、行ったときは7~8分ほど紅葉して、青い葉と真っ赤な葉が重なるような彩りで美しいかった…アッ、これ写真に撮ってきませんでした。ゴメンナサイ!

 その後の26日には、「東行楓」が最後に錦の衣に包まれて、終焉を迎えようとしていますという情報と、今年は、コロナ対策でライトアップを中止したことから、昼間の来訪者が多くて、3か所の駐車場も終日満車で…という謝罪文も出ていました。だからあんなに人が多かったんですね。納得!

 この先まだ長くなりそうですので、今日はここまでに。続きはまた…。

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兼題は〝大根〟

2020年12月03日 | 俳句

 12月に入ってもう3日です。大して何もせずに日があっと言う間に過ぎていきます。この調子だと直ぐに大晦日がやって来そう!ただ、コロナ、コロナと言うばかりで…

 山口県の新型コロナ感染者がちょっと目を放していた間に、今日現在で402名なんですって。この一週間は多くて9人少なくても2,3人と、毎日増え続けていますので、これから年末までに一体何人になるのでしょうか。山口県でこうなんですから、全国を考えると何だかオソロシイ!

 我が宇部市では昨日感染者が1人出ましたが、9月末からはまだ3人だけです。ところが、岩国市がクラスターの後あっという間に110人にもなって、県内で最多になってしまいました。今は周南市や山口市、防府市などに増えているようですが、もうどこであろうと安全という所はないでしょう。だから、一人一人が真剣に考えて気をつけ、この年末を乗り切るしかなさそうです。かといって、年が明けたらよくなるという保証もないのですから、ただひたすらマスク・手洗い・うがいなどして、自粛生活を守るしかないようですね。

 ところで、12月に入っての最初の俳句教室での兼題は〝大根〟でした。これは誰でもがご存じの冬の定番野菜です。最近は大根も年中スーパーなどに出回っていますが、それらは「夏大根」や「春大根」といい、「大根」だけでは冬。ちなみに「秋大根」は季語にはないんですよ。

 そもそも大根は中央アジア原産とみられるアブラナ科の二年草。主に地下の多汁・多肉質の長大な根を食べますが、葉も食べられます。特に寒くなると根菜類は甘みが増して、豊かな味わいを見せるようになるので、大根も冬の季語となっているのです。大根のことを「おほね」「すずしろ」というのは古名で、「すずしろ」は春の七種の一つとして新年の季語になります。

  大根で団十郎する子供かな       小林一茶

 〝大根〟で詠まれた代表的な句をといえば、高浜虚子の〈流れ行く大根の葉の早さかな〉なんでしょうが、これはもういろいろと解釈されていますし、私も以前書いたことがありますので、ここではパスして…、景が直ぐに見えてくる一茶の句について考えてみましょうか。面白い句だと思いますが、何となくこういう発想は類句がありそうな…。

 さて、〈団十郎〉とは、歌舞伎においては今日まで常に特別な地位を占め、最も大きな名跡である「市川団十郎」のことです。元禄時代の初代から、十三代目を数える現在の団十郎に至るまで、それぞれの時代を代表する名優がこの名を受け継いでいます。

 一茶の『七番日記』によれば、この句は文化14年(1817年)に詠まれたもの。とすると、この団十郎は、七代目ということになります。この頃は、江戸時代後期の文化文政時代(1804年~1830年)を最盛期に、江戸を中心として発展した町人文化の栄えた時代で、化政文化ともいわれた時代です。それで、歌舞伎役者といえば〝団十郎〟が一番の花形で、子供でも知っていたということでしょうか。

 ところで、演技力のない、芸のまずい役者のことを〝大根役者〟といいますよね。なぜだかご存じですか? 語源については、大根の根の白いことを素人 (しろうと) に寄せていったもの、へたな役者を意味する「馬の脚」の脚から連想していったもの、大根はどのように食べても腹を壊さないので、へたなことと掛けて「当たらない」の意でいったもの、などの諸説があるようです。

 もしかしたら〝ひねくれ一茶〟のことですから、当時の〝団十郎〟が本当は〝大根役者〟だったのだと、まさか揶揄して詠んだということは考えられないでしょうか…イヤ、あり得ないですって!アハハ…スミマセン。

 同じ一茶の句に〈大根引大根で道を教へけり〉というのもあります。この句の場合は〝だいこひきだいこでみちをおしえけり〟と読みます。これは「大根引」が季語で、大根を収穫しているときに、道を聞かれて…聞いたのは一茶かも知れませんが…葉を持って抜いたばかりの泥の付いた大根で、あそこを曲がって真っ直ぐ…などと教えている場面です。よく分りますし、景が直ぐに浮かんできて、私も見た途端に覚えてしまいました。

 しかし、こういう単純明快なリズム、さらには人間の真の生き様がリアルに描かれた句というのは、読んで直ぐ頭の中にすうっと入ってしまいますので、気をつけないといけないのですよ。どこか頭の隅っこにこのようなフレーズは残っていて、つい似たような句を詠んでしまうことが多々あるからなのです。

 何かの俳句大会などで選句するときも、この発想はどこかにあったようだなあとか、このフレーズは確かに見たことがあるぞなどと、選ぶのにブレーキが掛かってしまいます。だって、この世の中には次々と生み出された俳句がゴマンとあるのですから、類句、類想は避けようにも避けられないというのが実情でしょう。そういう中から出来るだけ類想のない句を選ばなくてはなりませんので、頭が痛いのです。

 だとすれば、詠む方も常に言い古されたような表現は避けて、発想にも出来るだけ独自性のあるものを見つけて詠むように努めることが肝要。しかし、俳句を長くやれがやるほど、これが至難の業なんですよね。まさに〝言うは易く行うは難し〟なんです。

 写真は、先日広島へ行った娘夫婦からのお土産。岩国の〝雁木〟(がんぎ)という酒ですが、新酒初搾りなんですよ。俳句では〝新走り(あらばしり)〟といい、秋の季語になっています。

 〝最後にもう一杯飲みたくなる酒、おいしさのターミナルを目指して〟というキャッチフレーズで、次のように…

雁木から発し雁木に回帰する。そこから人や物が上陸しそこから人や物が船出する…雁木は水際のターミナルでした。明治初期の創業より雁木のある水際で酒という命を生みつづけてきた八百新酒造には、順風満帆の時代もあれば荒波に翻弄された時代もありました。視界不良で回帰すべき港を見失ったとき、自らを見つめなおし創業精神に立ち返り、原点回帰する決意を固めて世に問うた酒が「雁木」です。
本当においしい酒を造らなくては。おいしさのターミナルを目指さなくては。最後にもう一杯飲みたくなる酒を造りたい。その情熱が私たちを動かしています〟と。(八百新酒造ホームページより)

 SAKE  TIMEの日本酒評価では、〝日本三名橋として名高い錦帯橋のほど近くに立つ酒蔵。雁木とは船着き場の階段のある桟橋のことで、かつては原料米を雁木から水揚げして、酒造りが行われたという。少量仕込み、無濾過で仕上げる伝統の製法で、濃醇な旨みとキレがあり、派手さはないがバランスがいい〟と。

 確かにコクのある深い味わいが…ホント???でも、すっきりとした辛口の酒だということはよ~く分りましたよ。ハイ!

 

コメント (2)
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