ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

とうとう五月尽!

2021年05月31日 | 俳句

 昨日も今日もまるで梅雨が上がったかのような晴れでした。洗濯物もよく乾いて気持がいい!天気予報を見ると木曜日までは傘マークが出ていないんですよ。でもやっぱりこれって〝梅雨晴間〟なんでしょうね。

 とうとう5月も今日のみになりました。要するに〝五月尽〟なんですが、今私が見ている『角川俳句大歳時記』には季語として載っていないんです。でも〝五月来る〟があるんだからあってもいいと思うのですが……と、ネットで探していると…あら、ちょうどいい句がありました。

  旅欲りて欲りて五月の終りけり    中村苑子

 コロナ禍で去年3月以後旅行などは自粛してきましたが、まさか今年までも…とは誰も思わなかったでしょうね。だから余計に〈欲りて欲りて〉が心に響きます。この句では、作者がどういう状況で旅が出来なかったのかは分かりませんが、今の私たちには当然コロナのせい。旅行するにはこんなに最適な〝風薫る五月〟を指をくわえて眺めていたんですから…悔しいですよね。 

 しかし、再び10都道府県で緊急事態宣言が6月20日まで延長になりました。そのためこちらでも市の公共施設での講座などが中止に。だから6月第2土曜日のフォーユー俳句講座もないですと連絡がきました。

 5月は9日でしたので、私の講座は実施しましたから気がつかなかったのですが、5月18日以降の講座は中止になっていたんですね。知らなかった!何だか去年を思い出しますが、でも余り緊迫感がないんです。もう馴れてしまって大して驚くこともなく、〝あら、そうなの…〟という感じ。コワイですね!馴れって…。

 ところが、明日は私の2回目のワクチン接種日なんですよ。これは馴れない。(笑) というより怖いですよ!だって1回目は何ともなかった人でも、2回目は腕が痛くなるぐらいでは済まなくって、発熱したり体がだるくて寝込んだりしたと聞きますもの。副反応を調べて見ると2回目は倦怠感や発熱が半分以上の人に出ているんですって。

 私は1回目でも腕が痛くて眠れなかったんですから、今度はどうなるのだろうと思うと、戦々恐々です。おまけに午後からは俳句教室があるんです。大丈夫かしら…。少々のことでは驚かない私でも、今回は正直言ってちょっと怖いです。誰か~助けて~(笑)

 先日高齢者などの接種65歳以上人口に占める割合(1回目)をNHKが発表していましたが、その全都道府県一覧によると、山口県は和歌山県に次いで第2位でした。しかし、それが5月30日時点でもまだ24.52%なんですよ。1位の和歌山県でも26.82%。これが2回目になると、和歌山県の1位は変わりませんが、山口県は18位。でもこれも1位が3.96%という数字なんですから後は推して知るべしでしょう。

 また、今急激に増大しているのが新型コロナウイルスの変異株。これは若い人への感染力が強いといわれていますのに、そういう若い人たちへもワクチンが行き渡るのは一体いつのことになるのでしょう。日本国中がこんな状態だというのに、オリンピックがどうやったら開催できるというのかしら?何だかどこかが狂っているような気がしませんか。

 これから先この日本はどこへ向って進んでいくのかと…いや行く先が全く見えないというのも恐怖ですよね。NHKの大河ドラマ〝晴天を衝け〟でのセリフじゃありませんけど…〝衰えた日の本〟をもう一度盛りたてて、世界に誇れる強い日本を作らなくては…ホント〝どげんきゃせにゃ〟いけんでしょう!なんちゃって…(^0^)

 写真は、先日の動物園にいた「コンゴウインコ」で、漢字で書くと「金剛鸚哥」…おもしろいでしょ!全長85センチにも達する大形のインコで、ベニコンゴウインコとルリコンゴウインコです。原産は南アメリカやブラジルなどですから、こんな日本の片田舎に連れてこられて…。檻に入れられて…、自由に飛び回りたいでしょうに…。 私もいい加減に旅に出たい!

 

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兼題は〝雨蛙〟でした!

2021年05月28日 | 俳句

 昨日の天気予報は午前中雨で午後からは曇と…その予報どおりの雨で、朝のラジオ体操も休み。その後予定があって、すぐに出掛け…、すると午後からは雨も上がって今度は蒸し暑い!その気候の変動に体が付いていかないのか、家に帰った途端何だかとっても疲れて、昨夜はすぐにダウンしてしまいました。

 さて、26日(水)は満月で、しかも1年のうち最も大きく見えるスーパームーン。おまけに皆既月食と。 国立天文台によると…午後6時45分頃~月が欠け始め、午後8時9分~28分頃が皆既月食、地球の影に完全に隠れて全体が「赤銅色」になると。~午後9時52分頃終了。満月に戻る スーパームーンの皆既月食が日本で観測されるのは1997年9月以来、24年ぶりで、 次に日本で見られるのは12年後なんですってよ。

 というわけで、その様子は?と…。外へでてみるとこちらでは予報通りの雨でした。夕方までは大丈夫でしたから…ちょっと期待しましたが、残念!

 では、先日の続き…。兼題は〝雨蛙〟でしたね。

ニホンアマガエル

 この蛙は、葉や草の上にすみ、肢先に円盤状の吸盤があって、枝に吸いついているので枝蛙ともよばれています。梅雨季などに雨が近づいたり降ったりすると、けたたましく鳴きだす習性を持ち、体長3センチ程度の小さい体のわりには声が大きい。葉の上では緑色、木の幹や地上では灰褐色に皮膚が変わって、保護色になります。

 青蛙おのれもペンキぬりたてか

 この句は有名な芥川龍之介の句で、季語は「青蛙」。しかし、この蛙は雨蛙だったのではと、私は思うのですが、『角川俳句第歳時記』によると〝本州、四国、九州の丘陵や平野の水辺にすむ緑色の蛙。正しくはシュレーゲルアオガエルという〟という説明の、〝青蛙〟の例句になっています。

青蛙2種(シュレーゲルアオガエル、ニホンアマガエル) - 行く川の流れ

 以前仲間と〝森青蛙〟の産卵が見たくて、訪ねて行ったことがありますが、それは雨蛙などとは全く違う様相で、ちょっとびっくりしました。蛙の大きさでもその産卵の様子や卵塊などでも…実際に見ないとそのイメージは湧かないかも。

 ただ、森青蛙ではなく普通の青蛙は、雨蛙と非常によく似ているので混同されやすいのですが、写真で比べてみると、やはり前出の龍之介の句は、〈ペンキぬりたて〉という表現からも雨蛙の方だったのではと、私は思っています。

 さて、〝叙述と描写〟についてですが、…

 叙述というのは、〝物事の事情や考えなどを順を追って述べる〟こと。ですから、叙述に偏った俳句はどうしても説明や報告になってしまいがちです。即ち〝事(柄)俳句〟になるということ。〝描写〟は物を客観的に表現することなので、いうなら〝物俳句〟となります。その〝もの〟のありようを読者に提示することによって、そこから作者の思いを感じ取って貰う…即ち「寄物陳思」(ものによせておもいをのぶる)という詠み方になる。そして、その見える〝もの〟を媒介にして作者と読者の心が共鳴するというところに感動も生まれるのです。

 だからといって、〝事俳句〟が絶対ダメというのではないのですが、私は〝物俳句〟を基本として長年学んできました。また、それが俳句の主流であることも確かでしょう。しかし、まだまだ勉強不足なので、もっとしっかりと教えられるように、これからも一層頑張らねばと、何かにぶつかる度につくづく思っています。

 よい実例があれば、また分かりやすくこのことについては書いてみましょう。今日はこれで、また次に…

 写真は2枚ともお借りしました。スミマセン!

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兼題は〝豆飯〟でした!

2021年05月25日 | 俳句

 今朝は昨日一日中降った雨もやっと上がって、まだ雫は残っているものの日が差してきたりして晴れそうな気配…。久し振りにラジオ体操へ行きました。すると帰るときはもう暑いほどの天気になり、帰宅したときはすっかり汗ばんでいました。

 午後からは昨日に引き続いての俳句教室。車に乗るとエアコンがゴオッーと唸りっぱなし。しかし、外は結構強い風が吹き、教室でも窓を開けていましたので句稿などが吹き飛ばされたりと…まさに季語〝青嵐〟そのものの日。

 さて兼題は、昨日が〝豆飯〟で、今日は〝雨蛙〟。

 「豆飯」の句は意外と素直な句が多くて、みんな何だか昔に戻ったような気分になったんでしょうかね。それでかしら、殆どの句にまんべんなく点が入り、これといった高点句もありませんでした。要するに可もなく不可も無くという、似たり寄ったりの句ばっかりだったということ。(^0^)

 しかし、中に面白いものも…。〈青臭さに慣れ豆の飯三杯目〉という句。〝この人は豆飯が青臭いから嫌いなのよね〟〝じゃあ一杯目はいやいや食べたということ?〟〝すると二杯目は慣れてきて…今度は美味しくなったから三杯目をというの?〟〝そんなに嫌いなものがすぐに慣れて、好きになるのかしら…〟など、など…。それでは作者に聞いてみましょうかと、…あれ?誰も手を上げません。実は欠席のF子さんの句でした。

 もしかしたらご主人様が結婚当初は豆飯が嫌いだったのが、そのうち慣れてきて、歳を取ったら三杯も食べるようになったということを詠んだのかも…と、思いましたが、この句では今現在のことになりますもの。もし過去のことならせめて〈青臭さにも慣れし豆飯三杯目〉ぐらいで詠まないと。じゃあ結論は彼女が出てくるまでお預けということに…。

 すると横から主人が、自分も子供の頃から豆飯が嫌いだったが、この年になってやっと美味しいと思うようになったんだという。では、この〈豆の飯旨しと思ふ歳になり〉というのは主人の句だったの?〝この句は全くの報告です!〟なんて言っちゃいましたが…。(m_m)

 その報告句になりやすいのは〝叙述〟ということ、それと〝描写〟ということの違いを、今日の句会では勉強しました。皆さん分かったかしら…?

 これはまた長くなりますので、次回にしましょう。

 では、22日の土曜日、夏井いつきさんの〝句会ライブ〟のことを…

 親鸞聖人の降誕会法要として、宇部市覚宝寺の本堂で行われました。コロナ感染拡大防止のため50人限定の予約制ということで実施。私は知人のSさんご夫婦の招待で主人と参加させて頂きました。行ってみると、あら、びっくり!私の教室の生徒さん達が4、5人も来ていたりして…。

 以前徳山での「句会ライブ」に行ったことがあるのですが、その時は1000人以上の大きなホールでしたし、席も後の方なので遠くから見ていました。ところが、今回はすぐ目の前で。こんなに近いところから拝見できるなんて、感激!でした。

 その様子が〝夏井いつきの「いつき組日誌」〟に出ていましたので、それをどうぞ。

http://itsuki.natsui-company.com/?eid=5835

 写真は、覚宝寺の入口とお庭です。室内は撮影禁止でしたが、浄土真宗本願寺派の立派なお寺で、私は初めてお参りしました。有り難うございました。

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俳句の…ちょっといい話かな?

2021年05月22日 | 俳句

 昨日の朝は曇ってはいても雨は降っていませんでしたからラジオ体操へ…何だか久し振りという感じ。ちょっと蒸し暑いかなと…でも風が吹いて、午後からのK俳句教室も順調に済みました。

 だって、また山口県でも新型コロナの…それも変異株の感染者が増大していて、連休後は最高で66人、少なくても40人前後という状況でした。宇部でも5月始め頃は1~3人程度だったものが、その後多いときは15日8人、19日7人、20日8人、21日9人と日ごとに増えて、いつの間にか366人になっていたんです。ビックリしましたよ。

 そのため、緊急事態宣言は発令されなくても、県も市も今月いっぱいは感染拡大防止集中対策をとるということで、公共施設等の使用の自粛を要請。そのため会館などの講座を中止するところもたくさんあり、私の教室も幹事さんたちが〝先生、どうしましょうか?〟と言ってきたのです。

 しかし、市の方も中止を強制することは出来ませんので、私たちは十分に気をつけて開催することに。だってなくなると投句に困りますものね。

 無事に終わって帰る頃はすっかり晴れて、きれいな青空が…久し振り!でも、やっぱり南の方にはこんな雲も…

 俳句教室ではいつも〝見える句〟を詠むようにと指導しています。そのためには、〝抽象と具象〟ということを考えること。ということで、今回はそれを中心に考えてみました。季語にも抽象的なものと具象的なものがありますから。

 例えば、今回出た〈暖かや夫の話も上の空〉という句、これは夫婦の会話の様子を詠んだもの。夫は一生懸命に何か話をしているのでしょう。それなのに作者はその夫の話を〈上の空〉で聞いているんですね。

 ところで、「上の空」というのには、①〝いい加減なさま。不確かなさま〟という意味の他に、②〝心がうきうきして落ちつかないさま。よそに心が奪われて、あることに注意が向かない状態〟も意味する言葉です。ではこの作者はどっちの状態なんでしょう。そこで働くのが季語だということ。

 この上掲の句は「暖か」が季語。これは基本的には肌に感じる客観的な温度をいったもので、冬の「寒し」や夏の「暑し」に対応するものです。しかし、一方では心に感じる「暖かさ」というのもありますから、結構奥の深い季語といって良いかも知れません。

 そこで、作者に聞いてみました。〝もしかしてこれ、暖かいのでついうとうと居眠りをして、ご主人様の話が上の空だった…とかいうことなの?〟と聞くと、そうですって。わあ~やっぱり!(笑)

 〝まあ、その気持は解るけど、ちょっと勿体ないわ。何か具象的な季語にするとぐっと良くなるのに…〟と言って…

 あなたの心が奪われるようなことがないか考えてみて…。例えば、「蕨採る」とか「浅蜊取る」とか…。そうすると蕨だったら野山が見えてくるし、浅蜊なら海や砂浜が見えてきます。当然暖かでお天気もいいに決まっているでしょう。更にはあなたが熱中して心を奪われている様子も。結局、「暖か」という季語は雰囲気だけで、何にでも即きそう。だから使いやすい季語のように思うのでしょうが、しっかりした具象がなければ見えてこない曖昧な句になってしまうのです。

 皆さんもかつて自分が遭遇した場面を思い出し、上五の季語を考えてみませんか。きっと面白いですよ。

 ああ、もう一ついい話が…といって、前回書くのを延ばしたのがありましたね。早く聞きたいと、期待して下さった方もおられたようで…アリガタイこと!

 でも、ガッカリしないで下さいね。私にとっては…ということですから。

 実は、3日前分厚い封書が届いたんです。誰から…と差出人を見ると、ワンゲルの後輩のM子さん。彼女には毎年OB会で逢っていたのですが、この3、4年逢ってないような…?以前久し振りに手紙を貰って、それが山の話ではなく俳句の話だったんです。あれからもう1年?いや2年経ったかも…。それが今回の手紙に繋がってくるんです。

 じゃあ内容をちょっとご紹介しますね…

 〝突然ですが……私、今年初めから「ちわきの俳句の部屋」の、2017年2月15日から読みました。今までちょこちょこ覗いていると話がつながらず、少し戻ってみては…を繰り返していたので、エイヤーッと最初から…丸4ヶ月、5月9日に追いつきました。〟

 更に〝途中から「コメント」なるものに気付きましたので、次はコメントも初めからチェックして、今日5月15日、全て見終わりました。〟と。

 まあ、恐れ入りましたよ!1日も欠かさずに書いているわけじゃありませんが、最初から結構ボリュームのある文章でしたから、それが約4年3ヶ月分ですよ…考えただけで気が遠くなりそうでしょう。

 その根性に参りました!さすが〝ワンゲル〟で鍛えられただけのことはあります。終りの方に〝ブログを全て読み終え、気分が高揚したままに走り書きで失礼しました。〟とも。だからすぐに感想を書いて送ってくれたんですね。もう、感謝、感激!いい後輩を持ったもんです。アリガトウ!

 更に、これにはおまけがついているんですよ。まあ、聞いて下さい。その2日後に届いた俳誌「馬酔木」、その馬酔木集の頁を捲って見ていると…アラッ!〇〇〇〇子と、彼女の名前が目に飛び込んできたんです。エエッ、いつから投句してたの?知らなかった!

 確か以前に贈った私の句集のご縁で、馬酔木に投句しておられる方と懇意になり、夏井いつきさんの〝俳句ライブ〟も見に行ったという話を聞いたっけ…。じゃああなたも俳句を始めたら…と勧めたとは思うのですが。その後逢うことも話すこともなかったので、気がつかなかったんです。本当に偶然だったんですが、何だか神さまのお導きがあったようで…とっても感動的でした。

 更に付け加えて言うと、今日、宇部に来られた夏井いつきさんの講演を聞く機会がありました。そのことはまた次にでも…とにかく何だか不思議な縁を感じてしまいました。これがまさに〝俳縁〟ということなんでしょうか。

 いかがでしたか?感動する話でしょう。それで、私、一瞬先日の異常アクセス数は彼女のせいなの?と思ってしまったんですが、彼女は4ヶ月ほどかけたんですから違いますよね。あれは1日だけのことでしたもの。

 ああ、そうそう、彼女が書いていました。〝これもコロナで家籠りのお陰です〟と。ならば、私は〝コロナ様〟といって、感謝しないといけないのかしら? ンンッ…

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ちょっといい話…かな?

2021年05月20日 | 俳句

 昨日は久し振りの晴天で、朝から日が差していました。早速大物の洗濯を…1回では済まず、2回も洗濯機を回しました。

 午後からリハビリへ行くときの車内温度は29度…暑かったですね。5時頃戻り洗濯物の取り入れ。やはり湿度が少し高いのでしょうか、乾いてはいましたが、真夏のようにパリッとというわけにはいきません。

 でも、ニュースを見ると、本日はまた梅雨前線の活動が活発化して、西日本から東日本の太平洋側を中心に局地的に激しい雨が降るとか。本当に一日だけの〝梅雨晴間〟だったということですね。

 今朝はもう雨が降っていましたのでラジオ体操もお休み。さっきまではどよ~んとした空模様でしたが、あらもうジョボジョボと降り出しましたよ…

 ということで、今日は何も予定がなく雨籠り。では、ちょっといい話でも…

 一つ目です……昨日フォーユーの事務Sさんから電話。〝先生、6月から俳句教室に入いりたいという方がおられますが、いいでしょうか?〟〝あら、いいわよ。何という方なの?〟〝〇〇〇子さんです〟〝エエッ!もしかして住所は××じゃあないの?〟〝そうですよ。先生ご存じの方なんですか?〟と。

 もう、ビックリ!だって、彼女は2年前まではこの教室へ通っていて、その年の夏に脳梗塞で倒れ、入院とリハビリをしていたと聞いていましたもの。その後退院してからも自宅療養とリハビリの毎日という話でしたが…。

 嬉しくって早速電話をしましたら元気そうな声が…。よかった!何はともあれまたやる気を出してくれたということに、感謝、感激!

 4月25日のblog〝ああ、無情!〟で書きましたが、今年度も来られる予定だったのに急逝されたM子さん。先日の第1回目のフォーユー教室でみなさんに告げると知らない人もいて、ビックリ。それで始める前に全員で黙祷を捧げました。そんなこともありましたから、この彼女の復活は余計にウレシイこと。神さまに感謝です。

 もう一つは…失ったと思っていた形見のペンダント…。

 これももう2年半も前のこと。2018年12月20日のblog〝形見のペンダント〟で書いています。この頃に立て続けに亡くなったワンゲルの後輩S子さんと同級生のR子さん。その追悼の会で広島の山小屋へ行ったときのことです。そのペンダントをして出席し、帰るときに見るとなくなっているのに気がつき、あちらこちら探し回ったんですが見つからず…とっても悔しい思いをしたんです。

 〝きっと山で落としたんだろうから彼女と一緒に山へ帰ったのよ〟と、先輩に慰められたものの、当分は諦めきれませんでした。

 あれから2年半が過ぎました。コロナ禍で遠出は出来なくなり、車にも日々の買い物や通院ぐらいに乗るだけ…。そんな時つい車のドアとシートの隙間にお金を落したんです。そこら中を覗いて捜していると…まあ、マットの間に挟まってあったんですよ、このペンダントが…。わあ、こんな所にあったの!と、まるでS子さんが帰ってきてくれたみたいで…本当に感激。

 実はもう一つあるんですよ…でも、それは次に回しましょうか。いやいや、勿体ぶるほどのものではないんですが、私にとっては…なんで…。

 写真は、先日の動物園でのもので、〝紅花オガタマ〟です。

 普通〝オガタマ〟といえば、歳時記では「黄心樹」と書いて、モクレン科の常緑高木、晩春の季語になっています。ちょっと黄みがかった白色の花で、バナナに似た甘い香りがするというイメージが私にはありましたが、このように紅色を帯びている花は初めて。

 和名は〝招霊(おきたま)の木〟が転じたともいわれ、古くから神社の境内に植えられています。

 私は、兄がこの花が好きで庭に植えていましたので、実家へ行ったときに初めて教えて貰いました。だから勝手に〝兄の木〟などと…。でも、兄もとっくに亡くなり、それを守っていた義姉も去年…。だからこの花の香りを嗅ぐと2人の霊を招いてくれそうで…とても可愛らしい花なんですが、でもやっぱり淋しい…花ですね。

 下の花が、カラタネオガタマ(唐種招霊)で、これが実家にあった木です。画像はお借りしました。スミマセン!

カラタネオガタマとは?その特徴や育て方をご紹介!名前の由来は?

 

 

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〝ときわ動物園〟のお猿さんたち

2021年05月18日 | 俳句

 今日は久し振りにラジオ体操へ。しかし、空はどんよりと垂れ下がってまた一雨来そう…。このところのお天気で洗濯物が溜まるし、干してもカラッと乾きませんので、気分がイマイチ!昨夜は風呂場の乾燥機を使って乾かしましたが…3時間かけてもまだまだでしたよ。こんな時改めて太陽の偉大さを感じます!

 さて、今日は小さな悩みの話でも…。

 コロナのお陰(?)で去年から突然流行したものの一つに、非接触型温度計なるものがありますよね。どこへ行ってもこれで体温チェックですもの。今年は更に進歩して、スタンド型になってその前に立つと体温が表示され、正常か異常かをその機械が喋ってくれるのに変わっています。全てコロナのため人と接触しないようにするので開発されたんですよね。

 考えてみると、こういう機器の発達によって便利にはなると思いますが、その分人の温もりからは遠ざかっていってるんです。そうすると、そのうち何もかもがロボットや機械がするようになって…ああ、私はイヤ!やっぱり人が恋しいです。

 そんなこといいながら、すぐに染まってしまうのがワタシ…つい物珍しくって通販で買ってしまったんです。が、最近何回測っても変な温度が出るので…これは壊れた?いや、通販で買ったから不良品かも?確か最初の時は正常な体温が表示されていたのに、先日から何度測っても23度6分とか31度1分とかメチャクチャな数字が出るんです。主人が測ってもやはりまともな体温が出ません。まだ買ったばかりなのに…

 すると横から主人が、〝安物買いの銭失い〟やと笑う。でもそんなに安くはなかったのになあ。確か3,500円以上はしたはず…

 通販で買い物するようになって金銭感覚が鈍くなりました。昔は絶対に現金でしたし、私は家計簿を付けていましたので、お金にはきちんとしてたんです。家計簿は今も付けていますが、最近はカードが増えて、だんだんいい加減になってしまいました。これも機械化の弊害の一つでしょうね。

 しかし、値段はともかく買ってすぐに壊れたんだと思うとクヤシイ!メーカーは?と見ると、輸入品。中国?…とは書いていません。だから説明書も全部英語…。故障しても…分からな~い。やっぱり日本製じゃないとダメなんだなあと改めて思い直しました。

 仕方がないから諦めようかと思いましたが、ダメ元で輸入元のお客様相談室へ電話をしてみたんです。すると担当者が出て…〝⌂のマークで測っていませんか?〟と。〝エエッ,そんなのどこにあるの?〟と思いながら、担当者の言うとおりに操作をすると、〝☺〟のマークが出ました。この温度計は⌂のマークで測ると室温が出るようになっているんですって!

 なあんだ、そういうことだったのか。すぐに主人を測ってみましたら36度4分…私は…36度5分。正常!ナントいう単純ミス!恥ずかし~い……でも、その対応がとっても早くてスムーズでしたので、きっと私のようなうっかり者の相談がたくさん来るのだと思います。これで、体温計は一件落着。

 こんな鬱陶しい日々の中では、どんなに些細なことでも解決すると、気分がすっきりするもんですね。捨てなくってよかった!

 写真は、先日の吟行会で撮った「ときわ動物園」のお猿さんたちです。相変わらずのボケ写真ばかりですが、この雨がちの日の気分転換にでもなるといいかなと…。

 最後の3枚は「ワオキツネザル」といって、尾が身体より長く白と黒の輪のようになっているのが特徴。この日はちょっと寒かったので、団子のようになって固まっていました。誰かがこれぞ〝猿団子〟ですって。それぞれ何匹いるか分かりますか?

 

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〝きらら俳句教室〟令和3年度第2回目で~す!

2021年05月17日 | 俳句

  今年の梅雨入りは、例年に比べると全国的に随分と早いようですが、これが今後はどのように影響していくのでしょうか。とっても気がかりなんですが…。

 今年の梅雨一番乗りは沖縄・奄美地方で5月5日。11日には、平年より19日も早い九州南部。15日の九州北部・中国・四国地方の梅雨入りも、九州北部では平年より20日、中国地方では平年より22日も早い。四国地方では、統計史上最も早い梅雨入りだったんですって。

 更に昨日は近畿・東海地方で発表され、近畿地方も観測史上最も早く、東海地方は1963年に次ぐ2番目の早さとか。

 このように、どこもかしこも史上初とか〇十年ぶりだとか…。こういう年の梅雨の状況を調べてみると、梅雨前線の活動が活発になりやすく、また、全国的に統計上梅雨入りが早まった場合は、比較的梅雨の期間が長くなる傾向があるんだそうです。そのため2021年の梅雨は、平年の梅雨の期間と比べて長くなる地域が多くなるかもしれませんよですって。

 このような異常は梅雨だけに限ったことではないでしょう。結局は地球温暖化によるものといっていいのかも。そして、この異常気象による動植物の生育状態も今までのようには出来なくなっていって、いろんなことが変ってゆかざるを得ないのですね。古来地球上の生きものたちはそういう環境の変化に順応して生き延びてきたのですから。私たち人間もそれに合わせて変わっていくしか生きる道はないということでしょうか。

 今回の新型コロナウイルスに於いても然り、また毎年のように起きている集中豪雨や台風などの自然災害でも…。もしかしたらこの地球上に溜まりまくった積年の汚れをここで一掃し、リセットしようとしているのでは…と考えてもおかしくないかな?なんて…思ったり…。だったらもっと謙虚に自己反省し、自然と共生して生きるように、日々献身的に生きていかねばと考えるこの頃なんですよ。

 さて、土曜日は令和3年度の〝きらら俳句教室〟第2回目でした。

 やっぱりおかしい!昨年はあれだけ連勝を続けてきた〝晴れ〟が、この日も朝から雨。ただ救いだったのは、吟行に出掛ける10時頃には傘をささなくてもいいぐらいになっていました。では…さあミニ吟行へ出発。

 この日は欠席が多くて、11名の参加。久し振りに外へ出ると、雨後の新緑が美しくて眼が洗われるよう。少し歩き始めると誰かが、〝去年はこれほどトベラ(海桐)の花が付いていませんでしたよね〟という。本当に周遊散策路はどこもかしこもトベラとシャリンバイ(車輪梅)の花盛りでした。

 今回初めて教えて貰った花が、〝ニラバラン〟…絶滅危惧種に指定されている10センチ足らずの小さなラン科の花です。葉がニラに似てるからだと、レンジャーのIさんの作ってくれたパンフに。他には、〝ホオジロ〟〝オオヨシキリ〟〝セッカ〟などの夏鳥。また、〝スダジイ〟や〝ムスジイトトンボ〟〝ギンヤンマ〟など。

 写真は、①ニラバラン…ピンぼけでゴメンナサイ! ②③トベラ ④⑤シャリンバイ(これは季語になっていません) ⑥花茨(はないばら) ⑦マンテマ(これも季語になっていません) ⑧⑨都草 ⑩生まれたばかりの蜘蛛の子…これもピンぼけですが、夏の季語です。

 そこでちょっとミニ俳句講座です…スダジイなどは〝椎の花〟で、ムスジイトトンボは〝糸蜻蛉〟で詠み、それぞれ夏の季語。しかし、ギンヤンマなどの蜻蛉類は秋なので、夏には〝蜻蛉生る〟という羽化したばかりの蜻蛉として詠みましょう。

 すると、質問が出ました。この蘆原は季語ですかと。難しい質問ですね。夏はいろいろな草木が茂りますので〝茂(しげり)〟や〝茂み〟〝茂る〟だけで季語になります。だから〝蘆茂る〟や〝青蘆〟が夏の季語になって、〝蘆原〟だけだと秋の季語になります。ただ、これは〝蘆の花〟の傍題ですので、夏なら〝青蘆原〟と言えばいいのです。

 ちなみに、『ホトトギス俳句季題便覧』には、春は〝蘆の角〟、夏に〝青蘆〟、秋に〝蘆の花〟、冬に〝枯蘆〟とあるが、単に〝蘆〟というと秋季になる…と。

 今回は吟行に出る前に、梅雨入りの前のこのような雨がちの天気を、〝走り梅雨〟や〝迎へ梅雨〟などと詠むんですよと話したものですから、その季語が使われていました。ところが、家に帰ったらもう梅雨入りしたというニュース、…これは後の祭りでした。こんなことも初めてのことかしら。

 今度は面白いことを一つ…これも今回初めて知ったこと。蘆原ではいま〝ヨシキリ〟の繁殖真っ最中。ギョギョシ、ギョギョシとうるさいこと!その鳴き声を聞きながらビオトープの方へ行くと、近くの木のてっぺんでも鳴いているヨシキリがいました。

 〝ヘエッ、ヨシキリって蘆の中で鳴くとばかり思っていたけど、あんな高い所で鳴くのもいるんですね〟と言うと、〝あれは自分のテリトリーを持てなくて蘆原を追い出され、それで叫んで訴えているんですよ〟と。(笑) ウワッ、弱いものは野鳥の世界でも生きていくのが大変なんですね。カワイソウ!

 また新しいことを学んで、自然の営みの厳しさを知ることができました。感謝です!

 今回の最高点句は〈湖の水面打ちゆく走り梅雨〉で、新人のSさんの句。次点句も新人のFさんの〈風渡る葦の青さや行行子〉でした。まあ、問題点は多少ありますが、大目に見て…結構!結構!

 雨は吟行の帰り道でザーザーと降り出しましたが、急いで戻って何とか無事にクリア。午後からはまた宇部馬酔木句会でしたが、室内ですのでOK!です。 

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〝ときわ動物園〟へ吟行です!

2021年05月13日 | 俳句

 今年は何もかもが早くなっている様子。あの鬱陶しい梅雨にしても気象台は、5月5日に沖縄・奄美地方の梅雨入りを発表。平年と比べると沖縄地方では5日、奄美地方では7日早い梅雨入りなんだそうです。
 また、11日には九州南部でも平年より19日早い梅雨入りを迎え、これは1956年に次ぐ統計史上2番目に早い梅雨入りなんですって。

 こちらでもすっきりと晴れた日が少なくて、降ったり止んだりの毎日。今朝も外を見るとまた小雨がパラパラと…ラジオ体操どうしようかと思っていると、主人が止んでるから行くぞと先に出掛けました。私も一応は出たのですが、途中からまた小粒の雨が…これじゃあこの前と同じ、きっとないに違いないわと家へ戻りました。

 しばらくして主人が帰り、〝今日はあったぞ!〟と。おまけに梅の実まで貰ってきて、ナントいうこと…!

 さて、昨日は月例の吟行。「ときわ動物園」の入口に朝9時30分集合でした。雨は?…ウウ~ン微妙です。でも〝天気予報は大雨だったのに、さすが先生ですね。〟とは、Sさん。

 どうも今年は4月から降られっぱなしです。これじゃ〝晴れ女〟も返上しなくっちゃねと言うと、いやいや、この程度でおさまっているのは先生のお陰ですよとも。

 念のため傘は持って…8人揃いましたので、さあ、出発です。

 この動物園には以前にも吟行へ来ていますので、様子は大体分かります。そういえばあの時も雨が降っていたっけ。

 ここは、常盤湖を中心とした、約189㏊の広大なときわ公園内にある動物園で、最大の特徴は、国内で初めて実施された、動物本来の行動を発揮させる「生息環境展示」。猿を中心とした野生動物の生息環境を再現した園内で、動物たちが自然に近い姿で自由気ままに過ごす様子を観察できます。

 このところ雨が多いので、まるで〝走り梅雨〟のよう。動物たちもこんな状況では活動も鈍くなります。今日は、客も私たちぐらい。だからまるで私たちの方が猿たちにもの珍しげに観察されているような感じでしたよ。(笑)

 アジアの森林ゾーンのシロテナガザル・ハヌマンラングール・シシオザル・コツメカワウソなど、中南米の水辺ゾーンはジェフロイクモザル・リスザル・カピバラなど、アフリカの丘陵マダガスカルゾーンにはブラッザグエノン・ワオキツネザル・ミーアキャットなどと、まあちょっとしたミニジャングルへ来たみたい。時には傘をさしたりしながら、2時間たっぷり楽しく遊びました。が、これを俳句に詠むとしたら…難しい!見たもの、あるもの、何でも季語に即ければいいというものじゃあないもんね。

 午後からの句会を見ると、一番多かった季語が、〝若葉〟に関する「…風」「…雨」「…冷」「…寒」など。他に〝青嵐〟〝新樹〟〝新緑〟〝薄暑〟〝走り梅雨〟〝卯の花腐し〟〝睡蓮〟〝山法師〟〝山桃〟などと、バラエティーに富んでいました。

 12時前にレストハウスに集合してランチ。その頃から急に雨脚が強くなり、その後は一日中ザーザー振りでしたので、やっぱりラッキーかな。

 ところで、ワクチン接種のその後ですが、あの腕の痛みも徐々に薄れて、今日はリハビリの体操にも行きましたから、もう大丈夫。皆さんも安心して接種を受けて下さい。

 写真は、動物園のがたくさんありますが、まだ整理できていませんので、今日はこれ5枚のみで。動物園入口にあった石楠花と卯の花と楠の花です。

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ワクチン接種しましたよ!

2021年05月12日 | 俳句

 みなさん聞いて!聞いて!

 今朝まだ暗かったのですがトイレに行きたいのと肩や膝の痛みで起きて…時計を見たら、ビックリ!まだ起きていた主人につい確かめてしまいました。ただ今2時40分と…嘘でしょ!てっきり5時過ぎ頃だと思ってしまいました。

 そういえば夕べは早々に食事して、何だか頭が痛いし、ゾクゾクとして寒気が…?でも体温は平常。それにしてはヤケに腕が痛い!そういうわけで早いけど寝てしまったんですね。

 そうなんです。昨日の朝新型コロナのワクチンを打ちに行ったんでした。接種済みのラベルが貼ってあって、見ると…〝コミナティ筋注 製造番号EX ファイザー社製〟と。もうみなさん当然ご存じのことでしょうが…

 このワクチン接種は、国と地方自治体による新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチン接種事業の一環として、公費対象の無料で行われますという、説明書を改めて見て、今まではCOVID-19というウイルス名しか頭になかったのに、エッ、あのSARSと関係があったの?なんて…今更ですが。

 そう、COVID-19を引き起こす新型コロナウイルスは、SARSを引き起こすコロナウイルスと関連しているが、少し異なるためSARSコロナウイルス2(SARS-CoV-2)と呼ばれているんですって。知りませんでした。ナントいうこと!ワアワア騒いでる割には何にも分かっていなかったんですよ。何だか恥ずかしい…

 そこでちょっと勉強してみました。

 〝コロナウイルスには様々な種類があります。その多くが動物に病気を引き起こしますが、7種類のコロナウイルスは人間に病気を引き起こすことが知られています。

これら7種類のヒトコロナウイルス感染症のうち4種類は、かぜの症状を引き起こす軽症の上気道疾患に関係するウイルスです。

しかし、7つのヒトコロナウイルス感染症のうち3つは、より重症になる可能性があり、最近では、死に至ることもある肺炎の大規模な集団発生を引き起こしています〟と。(MSDマニュアル 家庭版より)

 その3つというのが、①SARSコロナウイルス(SARS-CoV)で、2002年の終わりごろに始まった重症急性呼吸器症候群(SARS)の集団発生の原因として、2003年に特定されたもの。②MERSコロナウイルス(MERS-CoV)は、2012年に中東呼吸器症候群(MERS)の原因として特定されたもの。③が今回のSARSコロナウイルス2(SARS-CoV-2)で、新しいコロナウイルス感染症(COVID-19[コビット・ナインティーン])の原因として2019年末に中国の武漢で初めて特定され、世界中に広まった新型コロナウイルスなんです。

 以前の世界的に流行したSARSや中東で流行したMERSについては、話に聞いてコワイとは思っても、日本に上陸したという報告がないし、ニュースでもそれほど騒ぎませんでしたので、全くの〝対岸の火事〟でした。しかし、今回のCOVID-19はあれよあれよと全世界に拡大して、日本でも未だに終息するどころの状況ではありませんものね。

 変な話になりましたが、まさに〝尻に火が付いて〟〝泥縄式〟で慌てふためく〝烏合の衆〟の…こんな人間にならないためには、何事にももっとしっかり勉強しておくべきでした。深く反省しています。

 さて、ワクチン接種の話ですが…

 昨日は午後から俳句教室がありましたので、朝一番に接種して貰って、その後に準備をと、気軽に思っていました。考えが甘かった!です。

 9時の予約でしたので、ラジオ体操へ行きそのままクリニックへ。8時40分着…これで楽勝と思いきや、もう人が一杯。でも駐車場にはまだ余裕がありましたので大丈夫だろうと…。しかし、待合室もどこもびっしり…まさにこれは密ですよ。やっと外の方に坐るところを見つけて待っても待っても…。名前を呼ばれたのが1時間後。でもまだ接種ではなくて、やっと終わったのが10時過ぎ。これで終りかと思ったら、何があるか分からないから15分間待機して、それで何もなければ終りだと。わあ、こりゃあ大変!教室の資料は出来ているものの、添削がまだ終わってない!帰ってから充分時間があると思っていましたので…慌てましたよ。こんなことならここに持って来て待っている間にするんだったと…後の祭りです。

 ここのクリニックでは先生が一人のため、普通の患者と接種の人を入れ替わり立ち替わり診ておられますので、大変なんです。看護師さんはたくさんいるのですが、注射は先生のみ。更に困ったことが…。当然肩に注射するので半袖シャツで行ったんですが、これではダメだから脱いで下さいと。そうなんです。肩の上の方にするので、肩が丸ごと出ないといけないし、袖ぐりが小さいと締め付けてしまうので…。そんなことならノースリーブのシャツかランニングじゃないといけなかったんですね。だからカーテンで仕切れる個室がいると…そういうわけで時間が掛って待たされたりするんですね。

 接種時は普通の注射と同じくチクッとする程度、後も何事もなく、午後の教室へ。これなら大したことないかも、…ウウ~ンちょっと頭が痛いかな…なんて言って、講義をしていると、何か間違える度にみんなが〝先生、ワクチンのせい?〟と冷やかします。

 まあ、それほど心配することないから皆さんも早く打って貰いなさいねと言うと、やっぱり予約がなかなか取れずに遅くなっているんですって。ということは、私はとってもラッキー!だったんですね。

 これで後は3週間後の2回目で終り。今度は経験済みなのでもっと要領よくできるでしょう…と。これで万事OKと…皆さん思ったでしょう?

 ところが、夜になると腕を上げたり力を入れたりすると、結構痛い!おまけに気分も悪くて何だかだるい感じ。注射したという神経のせいかも知れませんが、とにかくこういう時は寝るに限ると…10時前には蒲団に入ったのでした。

 それで、痛くて何度か目が覚めたりしましたが、そのまま寝ていましたのでかなり寝たと思ったんですね。そのまま起きてblogを書いたり、フォロー様のを拝見したりして、今やっと6時過ぎました。

 今日も月例の吟行会。朝から出掛けます。肩はまだ痛いのですが、気分的にはそれほど悪くはありませんので、大丈夫でしょう。

 蛇足ながら。このワクチン打ったからといって、充分な免疫ができるのは、2回目の接種を受けてから7日程度経って以降ということですから、今現在は感染予防効果はありませんので、今まで通り感染防止に努めて下さい…とは説明書に。ハイ、了解です。

 ついでにこのワクチンでの発症予防効果は95%と報告。でももっと感染力の強いといわれている変異株にはどうなんでしょう?NHKサイトでは効果があるということですが…。まあ、何はともあれこれで一段階終了。

 写真は、我家の〝ジャーマンアイリス〟。アイリスだけで夏の季語です。特に下の紫の花はイチハツ(これも夏の季語)と間違われることが多いのですが、イチハツが中国原産なのに対して、ジャーマンアイリスはヨーロッパ原産のイリス・ゲルマニカ(Iris germanica)などを中心として品種改良されたもの。別名「虹の花」とも呼ばれ、花の色はほとんどの色があると言っていいぐらいにバラエティーに富んでいます。

 
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降って湧いたような出来事!

2021年05月11日 | 俳句

 一昨日は5月の第2日曜日、「母の日」でしたね。

  母の日の来れば母恋ふ百寿かな

 100歳過ぎても先頃までご健在で、「馬酔木」に句を発表しておられた馬酔木同人・故野原春醪氏の、2014年8月号に載った句です。

 とても几帳面な方で、年賀状を毎年頂いていました。100歳を機に年賀の挨拶は止めたいという丁寧なお葉書を頂いたような気がしますが、句はずっと発表されていて…まさに生涯現役を全うされた方でした。亡くなられたときもご子息から文を頂き、確か〝父は俳句で幸せな人生を…〟と書いてあったような…(うろ覚えでゴメンナサイ!)

 しかし、いつの時代でも、いくつになっても、〝母〟とはそういう存在なんですね。もしこれを〝父〟に置き換えたら…あり得るかな?(笑)

 昨年のblog記事がまた送られて来ていましたが、読んでみると散々な母の日のようでした。それに比べると、今年は静かで何事もない…いやいや、おばあちゃんが入院中です。面会も何にも出来ないのですから、母の日どころではありません。唯一おばあちゃんが楽しみにしているカープのデイゲームがありましたので、それを教えてあげて…でも、何のことはありませんよ。カープの不甲斐ないこと!良いところが一つもなくて、一家中で応援していても、却ってストレスの溜まる試合でした。せめて母の日のおばあちゃんに楽しんで貰おうと思ったのに…クヤシイ!

 何一つスカッとしないまま…「母の日」は終わりました。私は娘から日本酒、息子からはカーネーションと、貰いましたから文句を言ってはいけませんけどね。ハイ、心から感謝しています。ありがとう!

 ところで、7日のアクセスの閲覧数が異常だと書きましたが、昨日の朝も閲覧数1655PV、訪問者数625UUで、3015919ブログ中700位と…滅多にないこと。見れば今朝も…閲覧数2191PV、訪問数685UUで、3016154ブログ中523位になっていました。本当にこれどうなっているのでしょうか。でも、訪問者数が多いときにはこういう数字は時々ありましたからそんなに驚くことではありません。却って、ヤッター!というような嬉しい気分かな。まあ、余りランキングには拘っていませんけど…ねッ。(笑)

 それよりも聞いて下さい。昨日はいつも通院しているクリニックへ薬を貰いに行きました。午後はMRIの検査で大学病院へ行かねばなりませんので、午前中の11時30頃は空いているかと思って…ところが、ナントいう人混み。駐車場も停めるところがないほど。なぜ?月曜日だから?

 ハッと気がつきました。そうだ、今日から高齢者のワクチン接種が始まったんだった!テレビのニュースでも流していましたが…予約申し込みが殺到して電話が通じずに大変だと。

 私は以前申請書が来たとき、このクリニックが接種可能な医療機関の一覧表に掲載されていませんでしたので問い合わせたんです。すると、かかりつけの患者さんの分はもう予約してありますという返事。ワクチンは5月10日にならないとどれだけ入るか分からないので、診察に来るときはいつも申請書を用意して来て下さいと。

 それで診察の時にそのことを聞くと、先生曰く〝10時までに来て予約しないとダメだよ。じゃあ今日予約して帰るかね?〟と。受付表を診て〝明日朝なら空いてるが、それ以後は全部詰まっている…〟とも。というわけで今日の9時に接種をすることに。2回目は3週間後の6月1日という予約表を貰いました。まさかこんなに早くとは思っていませんでしたから、心の準備が出来ていなくてちょっとドキドキです。アレルギーの副反応のことを聞くと、確実なことは何も分かっていないんだから…じゃあ止めるかね、とは先生。いやいや、打てるときにしておかなくちゃ…ということでお願いしましたが。

 主人などは、診て貰ったことのある病院に問い合わせても、かかりつけ医ではないので、集団接種へ行くようにと言われたようです。それでやっと6月の末頃の予約ができたんですって。

 しかし、ワクチン接種の混雑振りを全国ニュースで見ていると、〝やっぱり都会は大変ね。宇部みたいな田舎でよかったわ〟なんて、変なところで主人と共鳴してしまいました。(笑)

 さて、今日の午後はM教室の句会なんですよ。大丈夫かしらと不安になりますが、その様子はまた明日にでも報告しますね。では、また…

 写真は、ラジオ体操へ行く途中にあるマンホールの蓋。〝火事〟には気をつけましょう。あら、皆さん知ってましたか?〝火事〟は冬の季語だって…

 

 

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久し振りのビックリポンが…!

2021年05月08日 | 俳句

 …ビックリしました!

 何がって?昨夜アクセス解析を見たとき、夕方7時頃から8時過ぎに棒グラフの固まりがドカ~ンと…。見れば一本が300を超してそれが14,5本もヅラーッとです…何これ?今までにこれほどのものは見たことがありませんでしたから。

 それがなぜか分かったんです。今朝の閲覧数が5750PVですって!これ、ケタが違ってるんじゃないの?普通は4000PV前後といえば1週間分のトータルアクセス数でしたから。では1日の訪問数はとみれば、日頃400UU前後の訪問数は、逆に297UUと減ってる…これどういうこと?

 このことを単純に考えて計算してみると、訪問して下さった方が一人当り約19回以上は閲覧して下さったことになるんです。でもこんなことって考えられないでしょう。だとすると…とっても不思議なんです。

 何だか狐に抓まれたような今朝の驚き。何はともあれアクセスして頂いた方々には心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。

 ところで、昨日の朝は起きて見ると、柿若葉に溜まった前夜からの雨雫がパラパラッと、ウッドデッキを濡らしていました。こんなみどりの雨はとってもきれい…見ているだけで心がほっこり…。

 その朝の食事をしながら…外を見て〝今日はラジオ体操はないよね〟というと、〝雨が降ってるのか?ふ~うん…〟と言うから、てっきり主人も行く気がないと思っていました。すると、突然テレビの時刻を見て、〝もう止んどるみたいだ。さあ行くぞ!〟と。〝エエッ、行くの?〟と言いながら慌てて支度。

 雨は降りそうでも降らなそう、これならまあ大丈夫かなと会場に着くと…アラッ、いつも早めに集まっている人たちの姿が見えません。これはおかしいぞとセンターに入って聞くと、今日は雨なので休みになったんだって。やっぱり!…私の予感が当たってしまいました。

 でもまあ、これで少しは運動になったと思えばありがたいこと。そう思って家の方へ歩き出すと、また雨がぽつりぽつりと…。

 でもこの大型連休で1週間近くも体操は休み。一昨日久しぶりに行ったら何だかとっても疲れて…主人も同じ事を言っていました。たったこの程度のことと思っても体ってすぐになまってしまうんですね。いや、いやこれが歳だということなんでしょうが。何につけても継続が大事ということ!ですね。

 今日から令和3年度のフォーユー文化講座が始まりました。午後の部が済むと夜の部もありますから、また疲れるでしょう。この教室は3ヶ月ぶりですので、何だか随分昔だったような気がしますが、さて、今年はどんな句会になるのか。今年度の新人さんは2人、楽しみ!

 しかし、考えてみれば去年よりはマシです。去年は最初の緊急事態宣言が発令されて、5月は何もできなかったんですから。やっと6月から開始、それも以前の4倍ぐらいの広~い部屋で、更にビニールの間仕切りなどを全部の席に立てたりして…。

 それが毎月のことでしょう。本当にうっとうしくて、気分が滅入りっぱなしでしたね。それにマスクや検温、消毒、三密を避けたソーシャルディスタンスに換気のための窓の解放など。これらは今年も同じですが、間仕切りのスタンドはしなくなったし、部屋も以前の部屋に戻りましたからちょっとはマシ。

 今ではもうそれらに馴れてしまって、当たり前のように皆やっています。つくづく〝馴らされる〟ということがいかに恐ろしいかということを思わずにはおられませんでした。

 ちょっと大袈裟ですが、あの戦争中の生活なども非常事態なんだからと、国民全部が仕方なく〝馴らされ〟ていったんでしょうね。そして、みんなと同じような行動をしないものがいれば、〝非国民〟などと呼ばれて、非難されたり差別されたりしたんですね。状況が違いすぎるかも知れませんが、昔の〝欲しがりません、勝つまでは〟という文句が、私の頭の中では〝どこへも出掛けません、勝つまでは〟となって…。じゃあこれで、もしも敗戦ということにでもなったら…おお、コワイ!(笑)

 この全世界を呑み込んだパンデミックは、戦争と同じだという人がいますよね。目に見えない細菌との戦いだと。世界中の人が巻き込まれて…かつての第二次世界大戦ならぬ〝第三次世界大戦〟といってもいいですか?

 以前の生活とはガラリと変わって…私たちはまた一からの「新しい生活様式」を身につけていかねばなりません。100年前のスペイン風邪でも今回のコロナと同じようなことが起ったんだと…やっぱり間違いなく〝歴史は繰り返されている〟んですね。

 写真は、我家の花。やっと箱根空木が咲きました。それだけだと淋しいのでチェリーセージの花を添えて…

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〝こどもの日〟それとも〝子供の日〟?

2021年05月05日 | 俳句
 
〝こどもの日〟ならぬ〝自粛の日〟

 今日は朝から真っ青に晴れあがった快晴の〝こどもの日〟。今まで何十回とこの日を迎えましたが、そんなに辛いという想い出はなかったような気がします。それぞれの実家が離れていましたので、......
 

 去年のblogの記事がまた送られてきました。読んでみると…、去年は快晴だったようですね。でも、今年は朝から雨が降って薄暗く、気持ちまでどよ~んとして滅入りましたが、午後3時過ぎには青空が…よかった!

 去年も同じコロナで緊急事態宣言中。でもこの時はここを我慢して乗りきったら明るい未来が待ってる…という期待が根底にあったんですね。ところが、まさかのまさかでしょう。一年経ってもこんな有様で…というより去年よりもっと悪くなってるなんて、誰が想像したでしょうか。ヒドい! 

 ところで、今フッと気がついたんですが、この5月5日は国民の祝日の「子供の日」と、書こうとして、去年のblogを見ると「こどもの日」と書いてるんですね。エッ、どっちが正しいの?それとも、どっちでもいいのかしら?なんて…

 そこで、『角川俳句大歳時記』を調べると、「こどもの日」と。しかし、傍題に「子供の日」もあって、その両方の例句が…

 揺れつつ海へ伸びゆく道や子供の日   中村草田男

 こどもの日の家族旅行へ加はらず    安住敦

 でも、『ホトトギス俳句季題便覧』には「子供の日」だけで、例句も…

 雨降れば雨にドライブ子供の日    稲畑汀子

 今まで随分〝こども〟という語は使ってきましたが、さて俳句ではどう書いていたんだろうと、自分の句集を調べてみました。エエッ、一つもない!

 そりゃあそうでしょう。考えなくてもすぐに分かります。俳句というのは最短詩型の文学ですから、1音でも無駄には出来ませんもの。〝子供〟と言わなくても〝子〟だけでいいし、複数にしたければ〝子ら〟で済みます。季語として使う場合は別として、わざわざ3音にする必要はないんです。

 今まで深く考えもせずに、ある時は〝子供〟ある時は〝子ども〟や〝こども〟などと、どちらが正しいとかではなく、その時々の気分で使っていたんでしょうから、今更という感じなんですが…。

 結論からいうと、殆どの辞書や百科事典は「こどもの日」。『明鏡国語辞典 第二版』には「子供の日」もあって、注に「こどもの日」の表記は法律に基づいた書き方と。『新明解国語辞典 第7版』は「子供の日」のみ。ということなら、俳句ではどっちでもいいということなんですね。よかった、よかった!

 それにしても広辞苑で「子供」を引くと、その意味は、①自分のもうけた子。むすこ。むすめ。②幼いもの。わらわ。わらべ。③数多の子。④目下の者達を親しんでいう語。みんな。⑤歌舞伎役者の若衆。⑥抱えの芸娼妓。⑦遊里のかぶろ。…と。

 じゃあ「子」は?と見ると、①親から生まれたもの。また、それに準ずる資格の者。人以外の動物にもいう。②生まれてまだ間のないもの。こども。③一族の子弟。④男女を問わず人を親しんで呼ぶ語。…などなど、⑪もあります。

 わあ~!ですね。こんなこと全く考えずに使っていましたが…ホント驚きです!

 日頃私たちが使っている言葉(言語)というものは、その共通社会の中で思想や感情・意志などを伝達するためのものです。だったら発した言葉で自分の考えや思いなどを相手に分かって貰うことが肝要。もし伝わらなければ、分かって貰うまで説明するしかありませんよね。でも、それが出来ないとなれば、あなたはどうしますか?

 私が言わんとすることがもうお分かりでしょう。そうなんです。俳句は「5・7・5」と制約されていますから、それ以上の説明はできません。だから俳句を詠む人はあれこれ考えて、最小の言葉で最大のものが語れるような言葉はないかと捜して、それを吟味しながら使うのです。だとすれば、鑑賞する人もいろんな言葉の意味を深く知っていなければ、作者の意図を理解することは到底できないでしょう。

 要するに言葉の深い意味を知っている人の詠んだ句には、それ相当の鑑賞眼が必要だということ。その鑑賞によって句も生きるというもの。あの『去来抄』の芭蕉さんの話を思い出します。素晴らしい鑑賞眼をもった人に鑑賞されれば、名句も見いだされるということを。

 要するに俳句にも〝伯楽〟が必要なんです。伯楽がいてこそ〝千里の馬(名句)〟も生まれるという。しかし、その伯楽になるのは名句を詠むよりも難しい!だから俳句を詠むためには、伯楽にはなれなくともあらゆることに通じている方がいいでしょう。だとすれば生きている限り出逢うものは何でもが勉強になるはず。ならば、やっぱりガンバルしかないっちゃ!

 〝子〟の語一つにしてもこんなに使い方があるんですもの。自分ではよく知っていると思っても、他の意味に使われているのかもと考えて、調べてみるのもいい勉強になりますよ。そんなことを考えていると……これはもう果てしのない道。こういうことは俳句に限らず、何にでも言えることでしょうが…。

 GWも終わりましたから、さあがんばるぞ!あら、私には関係ないかしら…

 いつもお昼はあり合わせの簡単なもので済まします。しかし、今日は〝こどもの日〟に因んで、お昼から筍ご飯とけんちん汁を作りました。デザートにはもちろん柏餅と粽。久し振りに美味しいお昼ご飯を食べました。ああ、この胡瓜と人参のぬか漬けは主人の作。我家では〇〇ならぬ〝糠味噌亭主〟なんですよ。すると写真を見た主人が〝鶏手羽の唐揚げもワシの作じゃが、ない!〟と。お盆に乗らなかったから…(_ _)…、アリガタイコト!感謝してますよ。

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あっ、忘れてました…ゴメンナサイ!

2021年05月04日 | 俳句

 一昨日は全国的に悪天候のようでしたが、こちら宇部でも雨が降ったかと思うと日が差してきたり、また、気温は低く風が強かったりと不安定でした。それが昨日は嘘のように、快晴で気温も21度と…。でもやっぱり夜は8度まで下がってきていましたが。

 この連休も何ということなく終わりそう…でしたが、昨日は福岡の友人Kさんと阿知須で会って、2人で吟行?でもしようかという約束をしていましたので、午前中からきらら浜の方へ出掛けました。

 実はこのKさん…以前から俳句を勧めていたのですが、ナント私の知らぬ間に俳句を始めていて、投句し出してからもう1年になるとか。それでいろいろ教えて欲しいと…。それじゃあどこへ行きたいと聞くと、blogによく書いているきらら浜自然観察公園だというので、本当はその野鳥公園の方へ行く予定だったんです。が、昼食時でもあるしということで、きらら浜の公園の方を先に散策。これが〝桜の実〟よとか〝松の花〟とか言いながら、一回りしてレストランへ。

 この山口きらら博記念公園は、子どもから高齢者まで、だれもが気軽にスポーツに親しみながら、健康づくりができ、レクリエーションなどを通して、楽しみながら交流ができる運動公園なんです。園内には人工芝のフィールドを持つ「多目的ドーム」をはじめ、「サッカー・ラグビー場」、「水泳プール」などの施設を配置し、水や緑などの豊かな自然環境の中でスポーツを楽しむ人はもちろん、すべての人が「こころ」と「からだ」をリフレッシュできる開放的な空間として、山口県民自慢の公園なんです。

 また、入場料も駐車場代金も要らないという、本当にアリガタ~イ公園だし、連休で結構人出はありました。しかし、これだけ広いと、少々のことでは密ということにはなりませんから安心です。

 久し振りにゆったりとした心地よい時間を過ごすことが出来ました。食後はもちろん俳句の話と作句…さて、どんな句が詠めたのか?はヒミツ…。だって投句しなくてはいけないんですから…ここに書いたらダメねッ!

 あれこれとおしゃべりが尽きず余りにも気分が良すぎて、気がつくと殆ど写真を撮っていませんでした。スマホを見るとこの2,3枚だけ。

 一枚は、レストランの外にある芝生のベンチにいた家族。姉妹がクローバーの花冠を作っていて、それをお父さんに被せたりして…、その様子がとっても微笑ましくって…ついパチリと撮ったつもりでしたが?出遅れてしまいました。でも、きっとレストランの中から見られているなんて思いもしなかったでしょうね。ゴメンナサイ!花は〝浜昼顔〟で、これは初夏の季語なんです。

 見るとこのレストランの周りは全部芝生になっていて、テーブルや椅子などがあちらこちらに並べてあり、そこここでテイクアウトの客が食べたり飲んだりしていました。それを硝子張りの店内から眺めるのも愉しい!

 私たちは結局時間がなくなって野鳥公園には行かずじまいになりましたが、それはまたのお楽しみに…ということにして帰ることに。

 そこで、思い出したんですよ。ほら、この前の〝きらら俳句教室〟での穴埋め俳句のこと。その結果は次に…と言ったままでしたものね。皆さんにも考えてみて!なんて言っておきながら…本当に申し訳ございませんでした。(_ _)

 それでは、それについて少し…

 問題の句は、〈〇〇〇〇〇春を奏でて〇〇〇〇〇〉でしたね。さて教室の皆さんはどんな言葉で埋めたと思いますか。

 とにかく「見える句」を作るというのが今回のテーマでしたから…

 最高点句は〈山路来て春を奏づる水の音〉でした。なかなか達者な句ですね。作者は今回初めて入会された方ですが、聞いてみると少し俳句をやっていらっしゃったと…。納得です。ただ私的には、「山路来て…」とくると…どうもねッ!

 他に、上五には「青空に」「空高く」「岩ごけに」などと想像で、また「雨の中」「早朝に」「公園に」などと、当日の実景で収めた人も。変わったところでは「オカリナの」や「講堂に」もありました。要するに、〝奏づる〟とありますからその音が聞こえる場所ですね。そうすれば、下五もその繋がりで自然に生まれてくるというものでしょう。

 そこが問題なんです。〝奏づる〟という語でもう音は想像できますから、例えば一番多かった「鳥の声」とか「水の音」「風の音」など、〝音〟は蛇足になりますね。また〝聞こゆ〟や〝せせらぎ〟も同じこと。

 惜しいのが〈そこここで春を奏づる芽吹きかな〉とか〈空高く春を奏づる雲雀かな〉〈ふとん干し春を奏づる鳥の声〉などは季重ねなんですね。

 結局言わなくても分かることで17音を埋めてしまうと、その重なった分だけ見える世界が狭くなるということなんです。俳句は一番短い文芸ですが、言葉の組合わせや使い方で、どこまでも広がる世界を詠むことが出来ます。また、読者にもその世界を描いて味わって貰えるものなんです。だから先ずは「見える句」を詠みましょうということ。

 ちなみに、次点句には〈講堂に春を奏づる在校生〉と〈オカリナの春を奏づる川辺かな〉でした。私の原句は〈しぶきまで春を奏づる水車(みずぐるま)〉でした。これは水車の回る音は言わずしぶきに焦点を当てて、春の日差しに光り輝くしぶきの様子を。しかし、水車の音は自然に連想できますから視覚・聴覚ともに使って水車の〝春〟を満喫して貰えるとアリガタイです。アハハッ…オソマツでした。

 今日は今からO教室の句会ですので、すぐに出掛けます。では、また…

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今日は〝八十八夜寒〟ですってよ!

2021年05月01日 | 俳句

 ついに今日からは5月…4月もあっという間でした。

 昨日届いた、昨年のblog記事、人生楽ありゃ苦もあるさ…〟で

 とうとう4月もコロナで終りましたね。いよいよ5月なんですが、政府は5月6日に期限を迎える新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言を延長する方針を固めたようで、全国を対象にして1ヶ月程度延ばす案を軸に、1日に開く専門家会議の意見や感染状況を見極めたうえで最終判断をするとか。もしこれが決定すると、またいろいろなものがあと1ヶ月はこのままで閉鎖されたり、中止されたりするということになるのでしょうね。…(中略)…

 今年はなんと毎日お天気の良いこと!ニュースで見ると全国が晴れ一色でしたよ。まさか来年の今頃がこのような新型コロナウイルスで、日本どころか全世界が非常事態になっているなんて、誰も想像しなかったでしょうね。これからだって人生何が起こるか分かりませんので、今をただ精一杯生きるだけです。ほら歌にもあるでしょう!

 〝人生楽ありゃ苦もあるさ 涙の後には虹も出る 歩いてゆくんだしっかりと 自分の道をふみしめて〟と…

 これはあの長寿番組で有名な〝水戸黄門〟の主題歌ですが、これを書いたときはまさか来年までこんな状態が続いているなんて思ってもいませんでした。というより今の状況の方がこの時より悪化の一途を辿っているのですからね。こうなったら来年だってどうなることか?これでこの7月末にはオリンピック・パラリンピックが開催できるなんて…どうしても、素人考えでは思えないのですが…ねッ!

 ところで、今日は〝八十八夜〟。立春から数えて八十八日目のことで、晩春の季語です。今年は立春が2月3日と、1日早かったので、例年5月2日の八十八夜も早くなったのです。

  また地震(ない)のテロップ八十八夜寒

 私の第二句集『甘雨』に所収の、平成23年作の句です。もうお分かりでしょう。死ぬまで忘れることのできない、この年の3月11日…そう、東北大震災の日です。その後もしょっちゅう余震で、私はテレビにあの「ファファン~ファファ~ン♪ 緊急地震速報です。強い揺れに注意してください」という音が流れる度にビリビリしていましたし、ニュース速報のテロップが流されると今度はどこ?と、ドキドキしながら見ていました。もちろん宇部市では、東北や関東の方々のようにその震度を実感するという恐怖体験はなかったのですが。でもあの東北大震災の時の衝撃が余りにも大きすぎたので、またどこかで…と思うだけでも心が冷えたんです。だから、この年の八十八夜が実際どれほどの寒さだったのかは忘れましたが、ここには間違いなく心情的な寒さが加わった上でのものなのです。

 奇しくも今日の午前10時半頃、突然あのイヤ~な音が聞こえてきて、宮城県で震度5強を観測したという速報が流れました。また、またビックリです。しかし、その後のこの地震による津波の心配はありませんという、緊急地震速報を見てホッとしました。

 このところ全国的に気温も上がったり下がったりと不安定…昨日の昼間は23度と暑いのに夜になると急に11度と下がって、遅くまで起きていると背中がゾクゾクしてきましたもの。

 歳時記の説明にも、〝昔から「八十八夜の別れ霜」といって晩霜を恐れた〟とあるように、最後の寒さが訪れる時期でもあるようです。そうすると今夜も少し冷えるのでしょうかね。冷えるだけで何事もなければいいのですが…ね。

  病室に八十八夜冷ありし   松本圭二

 今日の写真は、〝タンチョウソウ〟、葉がヤツデに似るので別名〝イワヤツデ〟とも。残念ながら季語にはなっていません。

 タンチョウソウは、中国、朝鮮半島に分布するユキノシタ科タンチョウソウ属(ムクデニア属)の多年草で、花期は3月~4月。葉の間から花茎を伸ばし、頂部の花序に小さな白い花を多数咲かせます。花は花径1㎝前後の小さなもので、5~6枚の花弁と、5~6裂した花弁より大きな白い咢から形成されていて、蕾は先が薄紅色を帯びています。その紅色を帯びる蕾の様子をタンチョウヅル(丹頂鶴)の頭に見立ててついた名前なんですってよ。

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