ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

これって、何年ぶりのことかしら?

2023年09月29日 | 俳句

 今日は久し振りに俳句の話題で~す!このところ義母の在宅介護で追いまくられていますけど、俳句教室や吟行会などは何とか欠かさずに実施できています。だから、忙しいのは十分承知の上なんですけど、10月になるとまた昨年行った宇部市の「子ども夢教室」が始まるんですよ。

 〝この忙しい中に更に新たな仕事を引き受けるなよ!〟などと、主人から少しクレームがついたんですが、在宅介護が始まる前から承けていたものですから、今さら断るわけにもいかず…。ということで、私の受講している俳画とフラダンス、これがそれぞれ月に2回あるので、それを当分の間休会ということにして…どうにか了解してもらいました。

 先日も、山陽小野田市の文化教養講座で〝俳句入門講座〟を実施しました。でもこれは年1回の講座でしたし、他にも以前から頼まれていた出張授業などがあったんです。それが一昨日でしたので、今回はその話でもしましょうか。

 実施した学校は、実は嘗て私が勤めていた高校で、ナント退職以後初めて校内に入りました。今校舎は殆どが建替えられたり、昔の建物があったとしても改装されたりしていましたので、まるで全く知らない学校に来たみたい。生徒たちも眩しいこと…

 以前お会いした国語のT先生に頼まれ、高校1年生の2クラスそれぞれに俳句の授業をしました。今までは、去年やった夢教室の小学生を除いては殆どが大人でしたから、やっぱり勝手が違いました。教壇に立つのも〝昔取った杵柄〟だからと、甘く考え何とかなるだろうと思っていましたけどね。

 この高校が…ということなのかも知れませんが、先ず第一印象はなんとお行儀の良い生徒たちだことということ。昔の高校生は…なんていったらいけませんよね。昔は昔、今は今ですもの、比較してはいけません。でも、もう少し授業に乗ってきてくれるのかと期待していたのですが…大きな間違いでした。

 〝俳句が好きな人?〟…シーン…、〝国語が好きな人?〟…しばらく間があいて、やっと1人、2人…遅れてもう1人…手を挙げてくれたのですが、それも女性徒だけ。ここは1クラス30人で男女半々でしたが…でも、大人しい!先生に聞くときっと緊張しているからでしょうと…。何だか独り相撲をしてきたみたいな感じで、これは私としては本当に予想外でした。

 小学生の反応に比べると…まるで嵐と嵐の前の静けさ?アラッ、ちょっと違うかも。そうですね、嵐は永久に来ないという感じかな。でも、先生に聞くと日頃は賑やかなクラスなんだそうですから安心しました。要するに俳句に全く興味が無いということか、それとも私の話が少しも面白くなかったということでしょうか。悔しいけど…

 でも、唯一目を輝かせながら興味津々に聞いて、メモまで取ってくれていたのが先生…これで救われました。有り難うございました。こんな生徒ばかりだったらどんなに…やっぱり国語科の先生たちに俳句の話をしてあげたいですね。私自身が実際に体験したことですもの。〝もっと早くから俳句をしておけば良かった!〟ということを、特に国語の先生には伝えたい!そうすれば必ず生徒たちにも伝わりますから。それもできれば小・中学校ぐらいからがいいですね。

 今回の授業は私にとってはとても貴重な体験でした。今までの教養講座はある程度俳句に興味を持っている大人が来ますので。これからはこの生徒たちのように、全く興味の無い人たちにも、如何にして俳句に興味を持って貰えるかということを課題にしましょう。

 〝開拓〟というのは、不毛の荒地などを開墾して畑にし、そこに種を撒いてそれを育てるということですから。そういう意味でも、夏井いつきさんのように私も〝俳句の種蒔き〟を、またガンバロウ!どうぞ応援よろしく…ねッ!

 写真は、珍しくもありませんが、私の大好きな〝コスモス〟、仲秋の季語です。〈コスモスの揺れ返すとき色乱れ 稲畑汀子〉

 コスモスの花言葉は、色によって違い、赤いのは「愛情」「調和」。白いのは「優美」で、ピンクが「純潔」だそうです。

 

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介護日記―〝ビールが飲みたい…〟ですって!

2023年09月23日 | 日記

 今日は23日、国民の祝日〝秋分の日〟で〝彼岸の中日〟です。朝夕はめっきり涼しくなり昨夜は20度と。でも日中はやはり30度を超す暑さ!この10度以上の落差は体には却って酷というものですよね。

 先日も話していたのですが、この暑さではなんぼ何でもあの花は咲かないのでは?と。それでラジオ体操の帰りに辺りをキョロキョロしながら帰ると…ヤヤッ!こんなところにちゃんと咲いてるではないですか!私が気がつかなかっただけなんです。我家に戻ってもよくよく見ると、その時は白でしたがひっそりと咲いていました。なんと賢いこと!この〝彼岸花〟という花は…

 そう、この植物は、己に与えられた名前の通りその役目を果たそうと、どんなに過酷な環境であろうとも文句一つ言わずに全身で生きているんですね。ほら古典にもあるでしょう、〝名にし負はば…〟ですよ。これぞ見事な生き様と言うべきでしょう。〝名は体を表す〟とも言いますが、私もそうありたい!今はナントも見せかけだけのものが溢れてかえっている世の中ですから…

 理屈的には彼岸花が日照時間と気温によって開花するのだから、そんなに大幅に咲く時期は違えないのだということを私は知っていましたが、今年のこの前代未聞の猛暑と残暑ではもしかしたら狂うのでは?…だって〝狂ひ咲〟という季語もあるくらいなんですもの…なんて私も主人も疑っていました。

 こういう生き物だけでなく何もかもが変動・変化していく昨今の世の中…地球で、昔ながらの季節の営みを変らず続けてくれるものに出逢うと、心からホッとします。その変らぬ季節の営みを未来へと詠み継いで残していくというのも俳句の良さの一つかも知れません。そう思うととっても有り難いです!

 さて、お婆ちゃんの在宅介護も2週間が過ぎました。今のところ順調です。先日の血液検査の結果も診療に来られた先生が〝こんなに良い結果が出るとは思いませんでしたよ!〟と驚いておられました。また、初めての入浴サービスを受けてさっぱりした後、お婆ちゃんに何か飲みたいものは?と聞くと…ナント答えは…〝ビール〟ですって!もうみんな大笑いですよ。

 その時は、〝先生に相談してみるね〟と言って宥めましたが、今度は夜になって〝梅酒が飲みたい…〟と言う。それでとうとう一口飲ませたら〝ああ、美味しい!〟と感激です。だって入院前は大抵毎日飲んでいたのがこの2ヶ月以上口にしていないんですものね。往診の時先生に聞くと〝それはいいですね。ビールはまだ控えた方がいいけど、梅酒や日本酒などはいいですよ〟と。でも、その後お婆ちゃんにまた飲む?と聞くと、今度は〝体がポッポして暑くなるからいらん〟ですって。でも何だか徐々に以前のお婆ちゃんに戻ってきてるようで世話をするのにも励みになります。

 今のところ第一の目標は、ベッドから降りられるようになってポータブルトイレが使えるようになること。病院での2ヶ月は本当に辛かったでしょう。仕方が無いといえば仕方が無いのですが、あの時こういう在宅介護の準備が出来ていたら、入院せずにもっと残された機能を維持できたのではと思います。私たちにその知識が無くて、入院しても病気が治ったら退院して、再び以前のように暮らせるものと甘く考えていました。ということはそれほどお婆ちゃんが元気だったということでもあるんですけどね。

 こういう超高齢者の入院や施設への入所というのはよくよく考えてから選択した方がいいように思います。でも、在宅介護というのも大変なことで、最終的にはそれができる状況や環境にあるかどうかということになるのではないでしょうか。

 とにかく、私たちは確かにいろいろとシンドイ所はありますが、今は在宅介護に踏み切って良かったと思っています。ある時看護師さんが〝家はいいですか?〟と聞いたら…お婆ちゃんは何と言ったと思いますか。〝家はサービスがいいです〟って…だからそれを励みにガンバリマス。ではまた、よろしく!

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〝家がいいに決まっちょる〟って!

2023年09月18日 | 日記

 今日はもう18日、「敬老の日」です。前回のブログからまたも1週間以上空きましたね。しかし、よく「息つく暇も無い」と言いますけど、まさにそうでした。ということは今まで私は息をついてばかりいたということなのかしら?(笑)

 在宅介護が始まって10日が過ぎました。大体1日のスケジュールが分かってきて、それなりにこなしています。先ず9時にヘルパーさんの訪問、おむつ交換や顔・手足などの清拭で約20分。次は12時に看護師さんが来られ、点滴や血圧・体温・酸素濃度などの基本的医療とおむつ交換や体位変換など。時に下着や寝間着の着替えなども。先日はシャンプーもして貰いました。約30分、時間があれば手足を動かしたりするリハビリも。

 2時間後、点滴を外すために看護師さん再訪。その時にも上記のようなことをいろいろやって貰ってます。

 最後は16時30分に再びヘルパーさんが来られ、夜用におむつ交換。残った時間は口腔のケアなど。やはり20分間。これが介護保険での基本的な使用時間ですが、もしそれが延びれば、追加料金を払うとOK。でも今のところは追加せずにやれています。

 更にそれに加えて週1回病院から先生と看護師さんの訪問診療。今は木曜日の午後で、訪問看護師さんとダブったりすることもありますが、診察と薬や介護の指示だけですから問題はありません。

 でも、一体何人の人にお世話になるのでしょう。数えてみればケアマネさんは1人ですが、ヘルパーさんや看護師さんは3、4人が交替で来られますから先生も入れて12、3人ぐらいでしょうか。それが入れ替わり立ち替わりなので、顔は分かっても名前が覚えられない…。(笑)

 そういう訳で毎日家を空けることができないんです。今の所主人と二人で切り盛りしていますが、私の方が用が多くて…、また夜は私は自宅に帰りますから主人が一人…これが長くなれば、そのうち主人がバテるんじゃないかと心配なんです。私だって近いとは言っても、二つの家を行ったり来たりするので疲れますもの。これが仕事のように土日や祝日の休みがあるといいんですけど、ないからそれが一番堪えますね。

 しかし、義弟夫婦が京都から毎月何日か来てくれるというので、それが救い!今月もまた21日から来て4、5日居てくれると言うし…とても有難いです。

 では肝心のお婆ちゃんの様子は?というと……退院したときは皆に声を掛けられても弱々しい返事でしたが、段々元気が出て来て、先日の訪問診療で先生から〝家はいいですか?〟と聞かれると〝いいです!〟と丁寧に。でも私が聞いたら〝いいに決まっちょる!〟ですって。(笑) また、〝入浴サービスを受けてもいいですよ〟と先生から許可を貰ったときも〝それはいいですね〟なんて言うから皆で爆笑ですよ。食べる物も少しずつ増えてきているし、もっともっと元気になってくれるのではと期待しています。しかし、ちょこちょこ微熱が出るのが心配!でも冷したりするとすぐに平熱になったりするし…先生も解熱剤など使わずに様子をみましょうと言われて、今のところその様子見なんですよ。

 しかし、家に帰った夜、トイレに行きたいから主人にベッドから起してくれと何度も…。それができるようになったらどんなにウレシイかと思うんですけどね。今はそれを第1目標に手足の屈伸から始めています。

 お婆ちゃんをあのまま病院か施設に預けたとしたらこんなに毎日お喋りをしたり、世話をしたりは出来なかったんだから、こうやって目の前にいるだけでお互いが安心。もし何かあったとしても…きっと素直に受入れることが出来るだろうし、後悔も少ないと思うんですよね。

 たくさんの方々に助けられ、支えられて生きる…これが〝生きる〟ということなんだよねと、お婆ちゃんと一緒に感謝しながら学んでいるような毎日です。ありがとうございます。

 でも考えてみるとこの忙しさの一番の被害者は…そう、とろろ・こんぶかしら?もちろん餌やウンチの世話は私がきちんとしていますが、一緒に居て遊んでやる時間がグッと減ったのできっと淋しい思いをしているのでしょう。特にこんぶの方が私が帰るとコロコロと転がって喜びますし、夜は横に来てベッタリひっついてますもの。とろろは恐れですから必要な時だけ来ますけどね。

 だからカワイソウなのでキャットタワーを買ってあげました。そうすると気に入ったようで結構愉しんでいるみたい。よかった!

 これが買った商品カタログの写真です。その下の写真は、とろろ(上)こんぶ(下)。夜撮ったので目が光ってますね。コワッ!

 

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何とも目まぐるしい1日でした!

2023年09月10日 | 介護

 8日の金曜日は〝激動の1日!〟なんちゃって…ちょっと大袈裟ですかね?でも、私にとっては久し振りの目まぐるしい1日でした。嘗て仕事と子育てを両立させていたときは、何かトラブルがあったり、緊急の用事ができたりすると今日のようにてんてこ舞いしていましたけどね。

 さてそれでは、記録のためにもその1日を振返ってみましょうか。

 朝9時半に病院へ二人でお迎えに。その後介護タクシーが来て義母の付き添いに私がタクシーに乗り、10時出発。主人は自分の車で先に帰宅。11時前に到着。その時ケアマネさんと看護師さんが自宅に待機してくれていましたので、タクシーの運転手さん、主人との4人で車からベッドへ移動。その後、看護師さんが点滴などを開始。

 その間に娘に買ってきて貰った弁当で食事。13時過ぎ、またケアマネさん、看護師さんが来て、同時にこれからお世話になる病院の先生と看護師さんの往診。また、それと重なって京都の義弟夫婦が到着。狭い家の中が人で溢れてごったがえし…

 お婆ちゃんはそんな喧騒をよそに〝眠たい〟と…でも、声かけをすると目を開けて、〝家に帰ってきたのよ!分かる?〟と聞くと頷いてくれました。それからも入れ替わり立ち替わり、在宅介護に関わる人の訪問で息つく暇もありません。そうすると、今度は病院から貰って来た薬が全部錠剤なので粉砕して貰う必要があると。今夕からの薬がありますので…それをして貰える近くの薬局を探して貰い、早速そこへ薬を持っていって粉にして貰いました。その間には必要なものを買物し、戻るともう4時過ぎ。今度はヘルパーさんが4時半に来ておむつの交換です。いろいろ教わって交換していたら、お婆ちゃんがオシッコを漏らして今度は下着や寝間着の交換と洗濯…。まだ何をどうしたらいいのか分からず、私たちは右往左往して見ているだけですが…終ったらやっとホッと一息です。

 とにかく今は目が離せませんので、誰かが家に居ないといけません。義弟夫婦が何日か居て看てくれるというので、昨日の句会へは無事に出ることが出来ました。実は第2土曜日ですので、私は午後と夜の部、主人や娘が夜の部の句会へ参加しますし、その句会の世話も二人にして貰っています。だから誰も看る人が居ないと結局主人が欠席するしかなくなるんですけどね。

 そういう訳で、今月は何とか無事にクリア。今後これが毎月ありますし、もう一つの月例吟行会にも3人ともが出ますので、それをどうしたものかと…思案していました。が、義弟夫婦が毎月来てもいいと言ってくれて少し安心しましたが、なんせ京都からですものね。その距離を考えると申し訳なくて…。しかし、今のところは頼るしかなさそうです。まあ、おいおい考えて…何とかガンバロウと思っています。

 今日のところはここまで…、では、また!

 我家の〝ジンジャーの花〟が咲きました。初秋の季語で、花言葉は「豊かな心」「慕われる愛」です。いい花言葉ですよね、私も見倣わなくっちゃ!

 

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この三日間は俳句漬け…かな?

2023年09月06日 | 俳句

 月の初めはいつも俳句漬けなんですよ。第1月曜日と火曜日はFとOの俳句教室、水曜日が吟行会というように連チャンなんです。他にも今月のスケジュールがカレンダーにびっしりと詰まっています。それらをみると、8日から始まる義母の在宅介護で、これらが順調にできるのかしらという不安が一瞬脳裏を過ぎります。

 でもまあ、なるようにしかならないんだし…その都度考えていこうかなと…。余り先のことを心配しすぎると頭がはげちゃうもんね。(笑)

 この吟行会には主人や娘も参加していますから、来月からはどうなるか分かりません。だから今日は皆で今まで通り吟行会へ出掛けますから、その報告はまた後で…。明日は介護ベッドの搬入や備品のことなどでまたケアマネさんとの打ち合わせ、次の日にはいよいよお婆ちゃんが帰ってきます。

 という具合で、このところズ~ウッと私のリハビリや整骨院などへの時間が取れなくなっています。自分の体のメンテナンスはきちんとしておかないと後が困る…ということは分かっていますが、今のところ私のはしょれる(これ、方言?)日中の時間はこれぐらいしかないんですもの。

 ああ、他にもありました!睡眠時間…これは今までが寝過ぎていましたのでちょうどいいのかも。(笑) だからこのところ朝が早いんです。5時前後に起きてまた少し寝ていたのをそのまま起きてやるべきことを片付ける…と。そういうわけでブログも書いているんですよ。そろそろ朝ご飯の準備とラジオ体操…それから吟行へ出掛けます。では今日はこれで…またね。

 写真は、〝凌霄花〟(のうぜんかずら)。晩夏の季語ですが、我家のは色がとても濃くて、遅く咲き始めましたのでまだ咲いています。花言葉は「名声」「名誉」「栄光」「豊富な愛情」「華のある人生」とか。 「名声」「名誉」「栄光」は、この花がラッパに似ていることにちなんでいて、 勝者や英雄を祝うファンファーレを連想させたのではと言われています。

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第5回目と6回目の〝きらら俳句教室〟です!

2023年09月03日 | 俳句
 いつも第3土曜日にある〝きらら俳句教室〟の第6回目が、9月は変更になり昨日行いました。また、先月の第5回目を書いていませんでしたので、ついでに簡単に纏めて報告しますね。どちらにしても暑いときですので、鳥も花も大して代わり映えのしないものばかり…
 鳥では鴫(しぎ)が、春から夏にかけてシベリアなど日本よりも北の地域で繁殖し、冬は東南アジアやオーストラリアなどの南の地域で過ごすため、秋になると、南へ渡る途中に立ち寄るので観察出来るのです。だから8月の時には、黄脚鴫(きあししぎ)や青脚鴫(あおあししぎ)などが観察されました。
 昆虫では、殿様飛蝗(ばった)や精霊飛蝗など。花では、露草、萩、狗尾草(えのころぐさ)など。それで、8月の最高点句が〈(うみ)渡る風に揺れつぐ猫じやらし〉でした。狗尾草は、仔犬の尾に花穂が似ているというのでこの名があるのですが、この穂で仔猫をじゃれさせてあそぶから〝猫じゃらし〟とも。もちろん秋の季語です。(この写真はお借りしました。)
 
第46週の花 エノコログサ - 山河海空
 
 この日は特に暑かったので、吟行も先ず室内から望遠鏡を覗いて鴫などを観察し、その後外に出て少しだけ歩きました。観察室には子どもたちが触れられるようにと、トビハゼやカブトガニの子供が水槽に…。
 
 
 
 
 これは糸瓜(へちま)の花で、秋の季語ですよ。
 
 9月は、8月の2週間後ですから、大きな変化は見られませんでしたね。天気も曇りでイマイチでしたが、その分却って蒸し暑く、でも、やはり蘆原には色の変化が見られ少しずつ秋が広がっているようすが…。
 
 
 
 それから、とてもキレイに赤くなった赤蜻蛉があちこち目に付いたかな。だからか、9月の最高点句が〈蜻蛉くるヘップバーンのTシャツに〉でした。実は、この〝ヘップバーン〟の顔をプリントしたTシャツを着ていたのは私なんですけどね。(笑) 〝マムシ注意〟の立札に止まっていた赤蜻蛉をKさんが触ろうとするとすぐ逃げていき、それがまた戻ってきて、今度は私が翅に触ろうとすると、なぜか逃げなくて…。やっぱりヘップバーンが気に入ったのかななんて…そういえば、雄の赤蜻蛉でした…(笑)
 
 
 
 最後は、私の大嫌いな長いもの…嫌な方は見ないで!でも、蛇は夏の季語ですからこれは〝秋の蛇〟。〝穴惑い〟ともいいますけど、これは違いますね。まだまだ活発で何か獲物を狙って鎌首をもたげていましたから。
 
 
 これは〝タンキリマメ〟の花と実。まだ季語にはなっていません… 
 
 最後はお婆ちゃんのこと。8日金曜日の午前中に退院することに決まりました。先日在宅介護の病院の先生とそのスタッフの方、それにケアマネさんとの顔合せが済みましたので、急いで義母を迎え入れる準備をしておかないといけません。先ず何が必要なのかとか、どんなサービスが受けられるのかなどを、明日ケアマネさんと相談します。いろいろと忙しくなりそう。では、今日はこの辺で…オヤスミナサイ! 
 
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心機一転、さあ、またガンバロウ!

2023年09月01日 | 介護

 いよいよ今日から9月です。昨夜は満月でしたね。この満月は、同じ8月の2回目の満月であるブルームーンに加え、1年のうちで最大の満月、スーパームーンだったんですって。

 国立天文台によると、2023年の中で地球から最も近い位置で満月になり、2月6日の今年最も遠い満月に比べると視直径が約14パーセント大きく、光っている面積も約29パーセント広く、その分、明るくなるんだそうです…が、こちらでは久し振りの雨。それでホッと一息でしたから、見られなくてもそれほど残念ではありませんでした。お月さまは次の〝中秋の名月〟でも期待しましょう。今は雨の方が大事ですもの。でも、昨日は宇部市に豪雨予報が出ていたものの小雨で物足りませんでした。が、今朝も降っていますからまあ、まあかな。

 さて、昨夜じっくり考えたこと…8月のブログを振返ってみて、己の体力のなさ、弱さは十分に自覚はしているものの、メンタル面では多少強いかなと…でも、違っていたんですね!あの今までの元気は皆さまに支えられてこそのものだったんです。特にお婆ちゃんに…改めてそれを実感しました。

 昨日友人から手紙が…〝この度のブログのブランク、気懸かりで一日に5~6回は確かめていました…〟と。ゴメンナサイ!そうなんです。他の友人や知人からもメールを頂いたりして…。私のブログを読んで心配して下さっている方々が他にもたくさんいらっしゃるということを心から感じました。

 このブログは「ちわきの俳句の部屋」というタイトル通り、俳句に興味のある方々に読んでもらおうと始めたもの。しかし、それ以外の方々からも〝いいね!〟などをいただいたりして、結構読んで下さる方もいらっしゃるのだと…

 そう、102歳のお婆ちゃんのことをいろいろ書いていましたので、その義母のフアンだという方も…。だから今回のブランクはもしかしたら義母に何か?と心配して下さり…。アリガタイコト、感謝!です。

 実は先日主人と病院に行き、義母を在宅介護すると決めてきました。私たちにとっては何もかもが初めてのことばかり…ということは、今までがとっても幸せなことだったんだと、今さらながら痛感です。

 私の父は脳梗塞で倒れて約1ヶ月…毎週末大分の病院へ通い、母に変って一晩だけの看取りをしました。母の時も介護は殆ど必要が無かったので、危篤で緊急に病院へ運ばれての3日間だけの看取りでした。看取りが出来なかったのは義父の時だけ。しかしどれもこれも病院でのことですから。

 今まで他人様の在宅介護の話はいろいろと聞いてはいましたが、その大変さを実感したことはなかったんです。この度の義母の入院時にも、看護師さんに〝今までお二人で在宅介護されていたんですか。それは大変だったことでしょう〟と言われ、エエッ、そんな風に思われていたんだとこっちの方がビックリでしたよ。

 普通に考えれば102歳というのはそうなんですよね。でも、お婆ちゃんは普通のお婆ちゃんじゃなかったから…それがどんなに有難くて幸せなことだったかをつくづく納得しました。

 でも、お婆ちゃんはどんなに歳は取っていても入院前までは〝要支援1〟だったんですよ。それが今回退院するに当っての認定で〝要介護4〟なんですって。これ、ホント!と思ってしまいました。今までは介護度などというものを考えることもなく知らずにきていましたので、今調べてみましたら…

 要支援1とは、「食事や排泄などはほとんど1人でできるが、立ち上がりなど日常生活の一部に手助けが必要で、その軽減や悪化予防のために支援を要する状態」。要支援2は、「要支援1の状態から、日常生活動作を行う能力がわずかに低下し、なんらかの支援や部分的な介護が必要となる状態」です。

 お婆ちゃんは、昨年は要支援2だったのが、今年になってまた要支援1に戻されていたんですよ。それが入院した途端に今度は要介護4とは…

 要介護4とは、「食事にときどき介助が必要で、排泄、入浴、衣服着脱に全面的介助が必要。介護なしで日常生活を送ることは困難。多くの問題行動や全般的な理解力の低下がみられることも」ということです。

 僅か2ヶ月…高齢者の場合は骨折したりするとすぐ寝たきりになるよとはよく聞いていましたが、お婆ちゃんの場合はただ食物が喉を通らなくなって…栄養的に体力が無くなっただけなんです。やはり点滴だけでは無理だということで入院を…。その考えが甘かったんでしょうか。まさかこんな状態になるとは夢にも…以前のお婆ちゃんの状態からは全く考えられなかったんですもの。

 アカラシアという病気が悪化して食べ物が喉を通らなくなったものと思い込んでいましたが、まさか肺炎だったとは…。先生が〝アカラシアの治療ならここには来ていませんよ〟ですって。とにかく入院時の先生の話が納得できないことばかりでした。そのことはさておいて…

 先生から危篤と呼ばれて病院へ駆けつけたときのことを…。面会は週に2回、それも2人だけの15分間。それが危篤状態だからと、毎日でもいいということになり、その日は義弟夫婦、次に子どもら2人、その後に私たち2人が面会しました。(これは後から言われたのですが、どんな状態でも面会は1日に2人だけで、その枠は外せないのだと叱られました…) その時は仕方が無いと許して貰いましたが、でも義母が面会する度に元気になるということを経験したんです。だから、毎日面会に行きましたが、本当に目に見えて元気になっていったんです。差し入れのアイスやジェリーなどを持っていくと、〝ああ、美味しい~ね〟と食べてくれました。

 聞いてみると実は、誤嚥性肺炎になりやすいのでということで食事は抜きになっているんだとか。これもエエッ!です。人間は口から食べられることが一番なのに…と、いろいろと思うこともありました。ところが、そのうちに義母の様子を見てとうとう先生が〝こんなに元気になったのなら面会は以前に戻しましょう〟と。

 面会に行って色々話したり励ましたりすることがどんなに元気になるのかということを実感した以上は、お婆ちゃんをこのままここにいさせたらいけん…ただ死を待っているだけの病院生活をお婆ちゃんにさせたくはないと痛切に思ったんです。主人も全く同じ考えで自宅介護に踏み切ったんです。

 先日、主人が行けなくて私だけが面会に行ったときのこと。私の顔を見た途端に〝私今日は元気やけんね〟ですって。京都の義妹に電話を掛けて話をさせると〝今日は元気よ。だから桃のプリンも食べてお茶も一杯飲んだよ。美味しかった!〟などとしばらくお喋りしていました。帰るときに〝また来るね。お婆ちゃんも家に帰りたい?〟と言うと、〝うん、帰りたい!〟と言ったんです。だからそれを主人にも話して…

 でも、先生が仰いました。〝なまじっかな気持では在宅介護なんかできませんよ。覚悟が要りますからね〟と。そりゃあ当然のこと。何と言っても一番大変なのは主人で、私だって…もちろん覚悟しましたが、自信はありません。でも今は〝やるしかないっちゃ!〟という気分です。

 今日は今から病院へ行って、これからの在宅介護の面倒を看て下さる病院の方々やケアマネージャーさんたちとの打ち合わせに出掛けます。

 確かにこのブログは俳句のブログですが、これからはお婆ちゃんの在宅介護の話の方が中心になるかも…。でも、折々取り混ぜては書いていこうと思っています。また、今までのような長いものでなくて、できれば短くちょこちょこと…今回はまた長くなりましたが、ご報告できたらと考えていますので、どうか応援をよろしくお願いしますね。

 今日の写真は、我家の〝檜扇(ひおうぎ)〟、晩夏の季語ですが、まだ咲いています。花言葉は「誠意」「誠実」「個性美」。この花のように〝誠意〟をもって〝誠実〟に介護できたらと思っています。

 また、俳句を始めてからこの花の名を知り、更にこの実が古典で教えていた枕詞の〝ぬばたま〟であるということを知り、改めて俳句を本気でしてみようと思ったきっかけになったものですから…。懐かしい!

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