「9」のつく日は空倶楽部の日。
夏も近い休日、とある北陸の海岸で見かけた光景。
家族連れ、恋人たち 、釣りを楽しむ人など、それぞれの休日をファインダー越しに眺めながら、
なによりも印象に残ったのが海と空の色だった。
同じ北陸でも自分が住む地域ではけっして見ることができない色。
穏やかな入江の地形や砂の細かさがそう見せるのか、
ともかくはターコイズ・ブルーに包まれて過ごした渚のひと時だった。
ところで、夏の海を眺めながら思い出す曲がいくつかあって、
そのひとつがコニー・フランシスの「ボーイハント」だ。
原題が Where the boys are なので、ボーイハントとという意訳に頷けないこともないが、元を辿れば同名映画の主題曲だ。
学生の頃、どこかの名画座で観た映画だったが、複数男女のひと夏の物語という以外ほとんど覚えていない。
ただ、当時のカラー映画にありがちな色褪せた海と空のイメージが、
子供の頃の海水浴の記憶とともに、この渚の光景に重なって、
映画の背景に流れた曲を思い出させてくれたのだ。
とはいうものの...。
実のところ、その映画がカラーだったのかモノクロだったのかさえも覚えていない。
便利な世の中、ネットで調べることもできるのだが、
せっかく思い出したなつかしいターコイズブルーの海と空、
この記憶、あいまいなままにしておこうと思う。
Connie Francis : Where The Boys Are