折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

夕陽に送られて By空倶楽部

2018-06-29 | 空倶楽部

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


前回同様、夏の海と空を探しに出かけた越前海岸から。

 
Sony α99  2.8/70-200㎜ G + Teleconverter (f/8,1/100sec,ISO100)  

 

やがて、日が落ちようとする頃、沖をゆく貨物船に出会った。

金沢港で積み荷をして、釜山を経由して遠く北米をめざす船だろうか。

長い航海が始まったばかり、

クルーたちはこの夕陽をどんな気持ちで眺めているのだろうか。

ファインダー越しに船を見つめながら、ふとそんなことを思った次第だ。


安全な航海を、そしてBon voyage!

 

 


夏の海とともに、この人たちのことをなつかしく思い出したとしたら、私と同じ年代(...ではありませんか?)

 
The Ventures    Slaughter On Tenth Avenue 

そして一方で...、

この「10番街の殺人」も、「急がば回れ」も、

「パイプライン」も「ダイヤモンドヘッド」も、実は曲の区別がつかないのもまた同じ年代(...ではありませんか?)

テケテケテケテケ...

 

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夏色のBouquet  

2018-06-25 | 日常の中に

梅雨の合間の休日。

夏の空と海を探しに出かけた越前海岸で、ふと目にとまった光景。

 

 
Sony α99  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 (f/5.6,1/320sec,ISO100) 

 

海岸近くで寄り添うように自生する紫陽花と葵の花がまるで夏に捧げるブーケのように思えた。

 


 

ふらっと写真を撮りに出かけるときは、決まって数枚のCDを持ち出す。

お気に入りではなく、どちらかというとほとんど聴きこんでいないものだ。

ドライブを兼ねて出かけるわけだから時間はたっぷりある。

自分の「在庫」から持ち出しているから、奇妙で、しかも大げさな言い回しになるのだが、

今まで気がつかなかった音楽の魅力、いわば隠れた「名盤」を探すためだ。

そして、今回新たに発掘した「名盤」がジェシ・コリン・ヤングの「On the Road」

ヤング・ブラッズを解散し、ソロとなって間もない頃にリリースしたライブアルバムである。

70年代のウェストコースト・ミュージックを漂わせ、

ブルースあり、ジャジーな曲ありの内容は撮影の合間のドライブを存分に楽しませてくれた。

その一曲目に収録されたヤング・ブラッズ時代の名曲「Sunlight」を。


Jesse Colin Young ♪ Sunlight

道楽で貯めたCDの中にはまだまだお宝が埋もれているようだ。

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原色のチャイナタウン

2018-06-23 | 語りかける街

梅雨の晴れ間のひととき、久々に訪れた中華街。


RICOH GR DIGITAL Ⅲ   f/5.6,1/640sec,ISO-200 

平日、しかもまだ昼前というのにこの賑わい。

様々な人種、様相の老若男女が行き交うとともに、いくつもの言語が声高に交錯する。

決して視点が定まることのない空間はいつもながらスリリングだ。

原色眩しいこの街に、ただいるだけで心が躍る。


トキメキを失った友への忠告といった内容の歌詞だろうか。

この街に感じたスリルとはずいぶんと解釈は違うが、

この光景を眺めていて、ふと思い出したイーグルスのバラード。


Eagles - 'After the Thrill is Gone' 

 

 

 

 

 

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Pale Blue な午後  By空倶楽部

2018-06-19 | 空倶楽部

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


出張で訪れる東京、最近は湾岸での訪問先が多く、お台場もそのひとつ。

陽ざしをさえぎるものも少なく、コンクリートブロックの舗装が続く道、

その途中で、ふと風を感じて、その方向を眺めるとこの風景があった。

 


RICOH GR DIGITAL Ⅲ   f/6.3,1/350sec,ISO-64 

淡い青が広がる世界。

その穏やかな光景に仕事を忘れ、カバンからコンデジを取りだしていた。


フランク・ザッパのロックに出会ったのは大学受験を控えた夏だった。

フィルモア・イーストでのライブ盤だったが、ユーモアと緊張が交錯するその模様。

正直、何度聴いても何が何だかわからなかったのだが、

そのもやもやをいつも吹き飛ばしてくれたのがラストに収録されたこの曲だった。


Frank Zappa & The Mothers of Invention - Tears Began to Fall

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置き去りにできなかった風景 奥琵琶湖 花の季節

2018-06-17 | 近江憧憬

撮ったはいいが、つい投稿のタイミングを失ってしまう写真がある。

それらを「置き去りにできなかった風景」として、

言い訳っぽいタイトルとともにに披露しているが、今回は琵琶湖菅浦集落。

撮影時期は4月の終わり頃。

琵琶湖に溶けこむような空といっせいに開花した色とりどりの花を眺めていたら、

「もう夏がそこまで来ている」、そんなふうに感じた春のひとときだった。

 

 

 

 

 

 

 

 


忙しい日々が一段落した日曜日の昼下がり。


The Band: I Shall Be Released (The Last Waltz)

ザ・バンドの解散コンサート、ラストワルツのひとコマ。

ステージ上には、ボブ・ディラン、エリック・クラプトン、リンゴ・スターなどそうそうたるメンバー。

会場がざわついている中で、ボブ・ディランが「I shall be released」を歌い始めると、

ミュージシャンたちが「遅れをとってたまるか」とばかりに加わり

やがてステージ上は大合唱となり盛り上がっていく。

打ちとけたライブの模様と「解き放されたい」という歌詞、それらが菅浦の春とともに休日の心にぴったりとはまった。

 

※コメント欄閉じています。

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夕焼け空を閉じこめた By空倶楽部

2018-06-09 | 空倶楽部

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


 

今月の空倶楽部、お題は「カーブミラーの空」。

毎年6月はこの難題と決まっている。

難題と表現した通り、苦手意識があって、

そのせいか、この期間に限らず、カーブミラーを見かけると、

思わず空を入れたアングルを想像したりしてしまう。

しかし、実際に撮るとなるとついつい先延ばしとなり、

今年もやはり場当たり的な撮影となってしまった。

ということで、向かった先は夕方の金沢港。

ここ数年、「カーブミラーと空」は金沢港で撮ることがほとんどで、

それは、周囲が開けていること、海に沿った道路には見通しの悪い三叉路が多いことなど、

カーブミラー設置の条件がいくつか揃っているからだ。

さらに今年は、それに「黄昏」の空模様で変化をつけ加えようと思い立ったわけである。

そして...。

予想通りというか、お約束通りというか…、日の丸構図の「カーブミラーと空」。

茜色に染まりはじめる空はイメージに近いが、

残念なことはミラーに残せたのが空と街並み。

というのも、本音とすれば街ではなく、広く開けた海を空とセットで閉じ込めたかったからだ。

しかし、それだと夕陽が落ちる場所という条件がもうひとつ加わって、さらに難易度があがる。

つまりは、夕陽が落ちる場所は季節要因なので、

このお題は一年を通じて真摯に取り組む必要(大げさだが)があると、

あらためて思い知らされたわけでもある。

 

さて...。

カーブミラーに映る夕焼けを眺めていると

その夕焼けそのものがどうだったのか、当然ながら気になるところだ。

それで、急ぎ空と海が開ける場所へと駆けつけたところ...。

多少厚めの雲に遮られて、輪郭の整った夕陽を眺めることはできなかったが、

雲の隙間からのぞく陽の光がひとすじの道のように

次第に暗くなる港の水面を照らしている光景が印象的だった。

 

そんなわけで、今年も不本意に終わった「カーブミラーと空」。

来年こそ、納得のいくものを...と。

と、今はそう思っているのだが、

なにせ、週末限定しろうとカメラマン。

その決意も保証の限りではない。


 

この日の帰り道、ラジオから流れてきた...

なんとなくの名曲。


Jealous Guy - John Lennon and The Plastic Ono Band 

 

 

 

 

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金沢、ぜいたく時間

2018-06-01 | 抒情的金沢

5月のある日曜日。

金沢の観光名所、ひがし茶屋街。


 Sony α99  Planar 50㎜(f/1.4,1/1000sec,ISO100) 

 

 

つい先日、深夜ひとっこひとりいないこの街を紹介したばかりだが、

それから間もないこの日、馴染みの店でランチを楽しもうということになって、再びやって来た。

遠方からの知人友人を案内するのならともかく、金沢市民が休日の日中にここへくることはまずない。

その印象、うわさには聞いていたが、この人の多さ・・・、

正直驚きであり、新幹線効果に感謝するばかりである。(一市民の分際ではあるが...)

そして、ふと思ったのだが...。

若い女性が和服姿で歩いている光景、その艶やかな姿が地味で落ちついた街に彩りを添えている。

この写真、彩度とコントラストを高めて撮ってみたのだが、それを感じていただけたなら幸いだ。

 


さて、思いもかけず、街歩きを楽しんだ後は馴染みの店へ。

ここは茶屋街からほんの少し外れた通りにある。

「ひっそりと」などと修飾したら営業妨害になりかねないのでやめておくが、

その裏通りに迷い込んでくるのはバックパッカーくらいである。(じゅうぶんに営業妨害になったかも...) 

食のカテゴリーでいうなら和、もともとは蕎麦から始まっているので、店主が言うには「蕎麦会席」だそうである。

といっても昼は軽めのランチメニューを用意してくれる。

 

ということで、その一端を紹介。

まずは冷酒で景気をつけて...

日本酒だけでも地酒のほか、季節ごとに全国の珍しい酒を用意してあり

料理に応じて、「これはどうだ、あれはどうだ」とすすめてくれるので日本酒好きにはありがたい。

(ついつい調子に乗って飲みすぎてしまうのが難点だが・・・)

 

最初に供された料理が蕎麦豆腐。

 

蕎麦屋の定番と言ってしまえばそれまでだが、ここでは味つけや添えられるものは季節によって変わる。

この日はガス海老の刺身を添えて、そして枝豆のすりおろしで味つけてあった。

 

続いて、八寸。

旬のもの盛りだくさんで、これがこの店の特長でもある。

 

そらまめ、梅貝、子持ち昆布、鴨ロースの塩ゆで、海老、鳥貝、雲丹、厚焼きたまご...など、

品数の多さがうれしく、これで日本酒なら2合は飲める(笑)

 

この後、海老の天ぷらが出て(撮り忘れた)、

そして、〆は手打ちの蕎麦。

金沢では珍しく濃いめのつゆに薬味は辛味大根でいただく。

店主のこだわりで、ざるから水がしみ出さないよう、しっかりと水切りをするそうだが、

それでも、蕎麦そのものの瑞々しさは失われていない。

さらに、この後、デザート。(抹茶寒天に黒蜜と自家製の小豆あんを乗せたものだったと思うが、これも撮り忘れた)

 

そんなこんなで、初夏のような陽気の中、ひと足お先の暑気払い。

これも金沢のひとつの過ごし方、ほろ酔い気分でぜいたくな時間を過ごさせてもらった次第。


 なんとなくの選曲はジャニス・ジョプリンの隠れた名曲で。 


Janis Joplin - Maybe 

 

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