折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

暑い夏がやってくる!  By空俱楽部

2022-06-29 | 空倶楽部

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


塩屋港の日の入り。


          塩屋港(石川県加賀市)2022.06.12  18:57   Sony α7S2  F2.8G/70-200㎜ (135㎜  f/5.6,1/5000sec , ISO100)

 

「今のうちに仕入れておこう!」

梅雨入り前にと「保険の空」を撮りに出かけたのが12日。

そして、目論見通りその二日後に梅雨入り。

ところがだ。なんと昨日、梅雨が明けてしまって、その期間たったの14日間。

拍子抜けした次第だ。

一方で、毎年報道される集中豪雨もなく

熱中症は心配されるもの、甚大な人災に至らなかったことは幸いに思う。

 

さあ、暑い夏がやって来る!


    The Ventures      Slaughter On Tenth Avenue

 

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梅雨の彩り

2022-06-23 | 花歳時記

この時期、玄関先に置いてあるいくつかの鉢植えに花が咲く。

朝夕、気になりつつもそそくさと、脇を通り過ぎるのだが

雨上がりの日曜日、「そろそろ見頃かな」とカメラを持ち出した。


                                                    Sony α7R3  FE2.8 24-70 GM2 70㎜,F5.6,1/100sec,ISO100 

梅雨というと敬遠されがちな季節だが

私自身はそう嫌いでもない。

北陸人に共通した感覚だと勝手に思っているが

何日も灰色の雲が垂れ込め、

冷たい雨や雪が降る北陸の冬に比べれば、

さして億劫な季節とも思えないのだ。

そして、その梅雨に彩りを添えてくれるのが花。

                                           
                                                Sony α7R3  FE2.8 24-70 GM2 70㎜,F2.8,1/800sec,ISO100 

花のほとんどは東京に住む長男が送ってくるもの。

ふだんはまったく音沙汰ないのだが

花の仕事をしているせいか、

母の日になると「罪滅ぼし」とでも言いたげに花を送ってくる。


                                                   Sony α7R3  FE2.8 24-70 GM2 70㎜,F2.8,1/1000sec,ISO100 

その花たちがこの時期になると一斉に咲き始め、

私はそのご相伴に預かっているという次第だ。

 

さて、そんな梅雨空の日曜日。

花の写真を見返しながら、この曲を思い出していた。

 
    Fire and Rain  James Taylor

洋楽を聞き出したころの話。

友人たちと競うように目新しいロックを聴きまくっていたが、

ふと、大音量、アップテンポの音楽に疲れたとき、

耳にしたくなったのがジェームス・テイラーのやさしい音楽だった。

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波紋の情景 By空倶楽部

2022-06-19 | 折にふれて

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


 

夕暮れの塩屋港。

       塩屋港(石川県加賀市) 2022.06.12 18:59    Sony α7R3  FE2.8 24-70 GM2 (24㎜ ,f/8,1/100sec,ISO100) 

 

いつも夕方なら、鏡のような水面が空を映すのだが、

その日は風のせいで、小さな波が次々と押し寄せていた。

「残念!」と、最初は思ったのだが、眺めているうちに

揺らいだ水面が映す濃い空の色も悪くはない、と思えてきた。

それで、しばらくはこの風景にカメラを向けていたのだが、

そのうちにふと、波紋(Ripple)という言葉を覚えたこの曲の一節が心に浮かんだ。


 Take a Pebble      Emerson Lake & Palmer

 

1970年代の始め。イギリスを中心としたロック・シーンにプログレシヴと呼ばれるジャンルが台頭した。

ロックの根底だったブルースに加え、ジャズやクラシックの要素が盛り込まれるなど、

心の揺さぶりだけではなく、実験的ながらも芸術性を追求した斬新な音楽を

ロックマニアたちは一様に歓迎した。

その中でも注目されたグループのひとつがエマーソン・レイク&パーマーで、

Take a Pebble(邦題:石をとれ)はデビューアルバムに収められた大作だ。

キーボード奏者、キース・エマーソンによる縦横無尽なピアノ演奏が聴きどころだが、

美しい旋律とグレック・レイクの情感豊かなボーカルも強い印象として心に残っていた。

前置きが長くなったが、その歌詞の一節。

 

Just take a pebble and cast it to the sea

Then watch the ripples that unfold into me

My face spills so gently into your eyes

Disturbing the waters of our lives


小石をひろい、海に投げ込んでみる

そのあとで、自分の内面に広がっていく波紋を見つめた

僕の顔が徐々に君の瞳を満たし

二人の人生の流れがかき乱されていく

 

平易な単語、短い文章で綴られてはいるものの難解。

恋の始まりを歌ったものか、それとも、恋の終焉を歌ったのか。

自身の心に広がる感情の波紋が人生の流れをもかき乱していく。

そんな心模様を、海に投じた小さな石の波紋に重ね合わせたのだろう。

今さら、詮索することなど無意味と思いつつも

静かな波紋の光景を眺めながら

この一節に思いを馳せた次第だ。

 

追記

能登半島で発生した地震についてご心配をおかけしました。

金沢は震度3でしたので、目立った被害はありませんでした。

ご心配いただきありがとうございました。

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湖東三山深緑巡り

2022-06-12 | 近江憧憬

湖東三山を一日で巡った旅。

いずれも山間の古刹で、時には先が見通せない急な石段の道も。

息があがることもあったが、それでも深緑の風景を存分に楽しむことができた。

西明寺、金剛輪寺、百済寺と印象に残った写真をすでに掲載しているが

さらに、足を止めて見入った光景をまとめてご紹介。

多少なりとも深緑の瑞々しさを感じていただけたなら幸い。

         

この深緑が紅葉に置き換わったら...と、

今から、秋が待ち遠しい。


  
      Love On The Wing - Jesse Colin Young

 

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Jack of speedの軌跡  By空俱楽部

2022-06-09 | 空倶楽部

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


空倶楽部。6月のお題は「カーブミラーと空」。


 越前海岸(福井市) 2022.06.04 20:15    Sony α7S2  FE2.8 16-35 GM (20㎜ ,f/9,13sec,ISO2500) 

 

越前海岸に沿って走る国道305号線。

福井県の坂井市から敦賀市まで、およそ50キロにわたって海沿いの道が続く。

うねる海岸線や狭い道幅のところどころ、多くのカーブミラーが立っているのだが、

そもそもカーブミラーは見通しの悪いところ、つまりは危険なところに立っている。

したがって、近寄って写真を撮るなど言語道断なのだが、

昨年、開けた場所にあって、しかも足場もしっかり取れるカーブミラーを見つけた。

そして、今回。安全が充分に担保できることを確かめたうえで夜の撮影を試みた次第である。

当初は、星空の映り込みも目論んでいたのだが、

漁船の明かりに加え、その夜は月が明るく断念。

一方で、走り去る車の赤いテールランプが印象に残った。

スローシャッターで描かれた軌跡が疾走感を演出していると思ったからだ。

それで、タイトルが「Jack of speed(スピード狂)の軌跡」。

ただし、そのとき、走り去った車はすべて安全運転だったことを付記しておく。


 
    Steely Dan - Jack of speed

 

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百済寺 深緑に埋もれて

2022-06-04 | 近江憧憬

湖東三山、百済寺の深緑。


  百済寺(滋賀県東近江市)2022.05.21 13:21  Sony α7S2  Planar 50㎜ F1.4  ZA SSM(f/2.8 , 1/60sec , ISO125) 

 

琵琶湖の風景に惹かれて、ここ10年、二月に一度は滋賀県を訪れているが

湖東三山を訪れるのは今回が初めて。

百済寺という名前も知っていたが、長く「くだら」と思い込んでいた。

古代朝鮮半島にあった国を連想していたからだ。

あらためて調べてみると、創建は聖徳太子。

ということは法隆寺や四天王寺などと同時代。古刹中の古刹である。

ただ、法隆寺などと異なるのは、修行、学問の場という趣をほとんど感じないことだ。

百済寺に関わる方のお叱りを受けるかもしれないが、

古刹には違いないが、まずは「景勝の地」との印象が残ったのである。

高台に昇ると、かつては多くの伽藍が立ち並んだであろう広大な敷地が目に入る。

さらには遠く琵琶湖を見渡すことができる風景は圧巻だ。

安土桃山時代に当時の日本に関する文献を多く記した宣教師ルイス・フロイスもこの地を訪れ、

その景色の見事さを「地上の楽園」と称したという。

あながち、私の「景勝地」印象もずれてはいなかったのかもしれない。

 


   百済寺(滋賀県東近江市)2022.05.21 13:21  Sony α7S2  Planar 50㎜ F1.4  ZA SSM(f/5.6 , 1/60sec , ISO100) 

 

その百済寺の深緑にどっぷりと埋もれてきた。

この木々が秋になると真っ赤に紅葉するのだという。

次の機会にはその真っ赤な紅葉に埋もれてみたいものである。


一日で湖東三山すべてを巡ったわけだが、

予想以上のアップダウンの激しさ。

ふくらはぎがパンパンになるなど

数日は足腰全体が筋肉痛だった。

けれども、それを差し引いてもこの景勝を巡る価値はあった。

一方で、寄る年波。

秋に訪れるときは、念のため二日がかりとしておこうかな。


  Diana Ross & The Supremes    Ain't No Mountain High Enough

 

 

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青葉降る古刹 金剛輪寺 

2022-06-02 | 近江憧憬

湖東、金剛輪寺


   金剛輪寺(滋賀県愛荘町)2022.05.21 10:43  Sony α7S2  Planar 50㎜ F1.4  ZA SSM(f/2.8 , 1/60sec , ISO500) 

 

息を切らして長い石段を登りつめたところ

頭上から小雨とともに降ってきた青葉。

湖東の古刹に静かな夏の到来を感じた瞬間だった。

 
    Phil Collins - I Wish It Would Rain Down 

 

 

 

 

 

 

 

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