折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

光の舞台へ By空俱楽部

2021-04-29 | 空倶楽部

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


なんとも気づまりな連休初日の朝だったが

空倶楽部用の写真の整理を始めて

広い空の写真を何枚か眺めていたら

その気持ちも少しは和らいできた。

 


 福井県越前岬 2021.03.14  14:20   Sony α7S2  FE2.8 16-35 GM (16㎜ ,f/20,1/200sec,ISO100) 

 

この先、週間天気予報によると連休中はぐずつき模様で

晴れの日は一、二日程度とのこと。

コロナの状況を思うと「おあつらえ向き」と

負け惜しみも言いたくなるが

せめて晴れた日は半日でもいいからカメラを携えて出かけたい。

それで、街や人がたくさん集まるところは避けるとして

ふんだんに陽ざしが降り注ぐところ

やさしい初夏の風を感じるところを思案中。

だとすれば、やっぱり「光の舞台」だろう。



 Diana Krall - California Dreamin' 

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おひさまの恩恵

2021-04-25 | 日常の中に

気持ちの良い晴れの日が続いている。

けっこうなことだが、良いことばかりでもなくて

全国各地に乾燥注意報が出るほどだから

「火の元に気を付けて!」ということにもなる。

そうは言っても、

年々、寒さやじめっとした気候に弱くなっているので

このおひさまの恩恵はありがたいものだ、とつくづく思う。

 

そして...

乾燥していると言えば。

久しぶりに家内の仕事場をのぞいてみたら

あちこちにドライフラワーが飾られていた。

そういえば、冬の間中、洗濯物を乾かす部屋に

やたらと乾燥機をかけていたことを思い出した。

「あの部屋でやったな」と思いつつ、

しげしげとドライフラワーを眺めてみると

素人にしてはうまく出来ている(身びいきだが...)

また、そういえば...

「乾燥機は電気を使うけど、日中なら太陽光発電の電気を使うからタダかな」

と言っていたことも思い出した。

「なるほど、おひさまの恩恵を使ったな」と苦笑しつつ

その「作品集」をくまなく楽しませてもらった次第だ。

 


もともとはトニー・ベネットの持ち歌だが

アンドレア・ボチェッリとの共演も秀逸。

 
  Stranger In Paradise   : Tony  Bennett  &  Andrea Bocelli  

原曲はボロディンのオペラ『イーゴリー公』の中の『韃靼(だったん)人の踊り』

その美しいメロディは奈良のCF「今ふたたびの奈良へ」シリーズにも

使われていたのでご存じの方も多いかもしれない。

 

 

 

 

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汐見公園の芝桜  By空倶楽部

2021-04-19 | 花歳時記

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


昨日の日曜日の話。

予報では終日、雨とのことだったが

正午を回るころから急速に天候が回復し

厚い雲ながら時折り青空も覘きだした。

実は在庫写真も枯渇していたので

今日の空倶楽部の投稿もあきらめていたのだが

「それなら!」と空写真を求めて出かけることにした。

特に当てがあったわけではないが

西へ向かっていけば天候の回復もより早いはずと

目指したのは福井県の三国港だった。

いや、まったく当てがないわけでもなかった。

そこへ行けば広く開けた景色の中に立つお気に入りの鉄塔があるし

また、この時期なら「あの芝桜も咲いているかもしれない」と思ったからだ。

 

   福井県坂井市三国町 2021.04.18 14:57 Sony α7R3  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 (35mm  f/8,1/125sec,ISO100)    

 

福井県随一の河川、九頭竜川の河口に三国港がある。

その大河にはもう一筋、竹田川も流れ込んでいて

二つの川が合流する当りに汐見公園と名づけられた緑地帯がある。

その緩やかな斜面に植栽された芝桜が期待通りに開花していた。

この時期、芝桜などどこでも目にすることはできるが

一昨年、偶然にも目にしたこの芝桜が

船溜まりとお気に入りの鉄塔に

彩を添える風景として記憶に擦り込まれていた。

折しも天候の変わり目らしい空模様。

刻々と移り変わる表情の雲を従えて

いつもの鉄塔がスクっと立っている。

さらにそれらの背景に深紅の芝桜が映える。

この日の朝には考えもしなかった光景。

その幸運に出会えたことにひとり満足した次第だ。


帰り道のこと。

深紅の光景に出会った余韻を楽しませてくれるように

FMラジオ番組から流れてきた Simply Red のこの曲。

 
    Simply Red - Stars

あまりのタイミングの良さに思わず頬が緩んだ。

 

 

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金沢 桜の季節  令和三年

2021-04-18 | 抒情的金沢

去年の今頃はあと一年もすれば終息すると思っていたが、

その期待も空しく感染は急拡大。

ついつい気持ちは沈みがちとなるが

それでも桜は咲く。

人もまばらな桜の名所に風致地区、

さらに、ひっそりとした馴染の店で供された料理など、

令和三年の記憶として繋ぎとめておくことにした。

 

 

 

予定のない日曜日。

早起きしたものの、朝から雨ふりということもあって

この春に市内で撮った写真の整理を始めた。

街へ出かけるときは必ずと言っていいほどカメラを持ち出すが

これといった目的があるわけではない。

したがって、一枚一枚は印象の薄いもので

ほとんどのものがお蔵入りになる。

けれども、コロナ禍が激しさを増す今年の春は特別。

何気なく撮った風景かもしれないが、

その中に特別な記憶を繋ぎとめておこうと思ったのだ。

 


写真を整理したり、ブログを書いている時は

その時の気分に合わせた音楽を聴いている。

今朝の気だるい気分に合わせて

ローラ・ニーロの「More Than A New Discovery」を聴き始めたのだが

そのアルバムの中からの選曲。

今の気分を代弁するのはどちらの曲かな...と少し悩んだが、

結局2曲とも貼り付けることにした。

 
  Laura Nyro ‐ Lazy Susan   : 

 
  Laura Nyro - He's A Runner 

 

 

 

 

 

 

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うつくしき川のほとり By空倶楽部

2021-04-09 | 抒情的金沢

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


 

この時期、犀川河畔に現れる自分だけの光景がある。

 

  金沢市犀川河畔 2021.03.27  12:00  Sony α7R3  F2.8G/70-200㎜ (70mm f/5.6,1/400sec , ISO100) 

 

犀川大橋から河岸に沿って続く小道に桜並木がある。

見ごたえはあるが広く紹介されているわけではないので

桜目当てに訪れるのは地元の人でしかない。

例年なら並木が見える河川敷にシートを広げ

花見を楽しむ人たちも多いが

さすがに今は距離をとって散策する人が数組見受けられるだけだ。

道に沿ってソメイヨシノが立ち並ぶ風景など珍しくもないのだが

何年か前から、大きな空が広がる川景色と

その景色の中にアクセントのように入り込む桜が気になるようになった。

その時以来、桜が咲いたと聞くと

金沢城や兼六園など桜の名所はそっちのけで

まずはこの川岸にやって来る。

自分だけの「桜の光景」を楽しむためである。

 

ところで...。

この並木道には「犀星の道」という愛称が付けられている。

金沢が生んだ文豪、室生犀星に因んだものだ。

室生犀星はこの近くに生まれ、幼少期を過ごしている。

その名から想像できるように犀川を愛し

代表的な詩集にもこの川の記述を残している。

 「うつくしき川は流れたり そのほとりに我は住みぬ」

その詩の全文を覚えていたわけではないが

この風景を眺めていたら、

ふと、冒頭の一節を思い出し、つぶやいてみたのだった。

 

叙情小曲集「犀川」

うつくしき川は流れたり

そのほとりに我は住みぬ

春は春、なつはなつの

花つける堤に座りて

こまやけき本のなさけと愛とを知りぬ

いまもその川ながれ

美しき微風ととも

蒼き波たたへたり   

 


折にふれてでもないが...。

つい最近、ラジオから流れてきた懐かしい曲に

消えかかった記憶が鮮やかに蘇った。


 PYG/花・太陽・雨

タイガースから沢田研二へ。

その間、ミッシング・リンク的に存在したスーパーグループ『PYG』の名曲。

 

 

 

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秘密の桜

2021-04-03 | 花歳時記

 

近所に不思議な桜がある。

川沿いの桜並木の中、同じ木のそして同じ枝の中に

白い花とピンクの花が入り混じっているのだ。

「不思議」とは大げさかもしれないが、

並木の中にあるたった一本だけがそうなのである。

 

   金沢市 2021.04.03  6:46     Sony α7R3  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 (70㎜ f/5.6,1/80sec,ISO100)    

 

この木を見つけたのは去年のこと。

その時、並木の下を行く人を観察していたら

誰もが気に留めた様子もなく通り過ぎていく。

「誰も気づかないのだろうか...」

その時からというもの、この木は「秘密の桜」となった。

そして今朝のこと。満開を待ち、急ぎ撮りに出かけたという次第だ。

今年もしばらく立ち止まって何人もの様子を窺ってみたのだが

やはり誰もが気づかずに過ぎ去っていく。

すると子供じみた感情が湧き上がってきた。

人が近づくとカメラを向けるのをやめて様子を窺う。

この「秘密」を誰にも気づかれないようにするためだ。

 

さて...。

この「秘密」を知っていることがうれしくて

家に戻ってすぐ家内に話すと...。

「知ってるよ」とあっさりと切り返す。

また、畳みかけるように、あそこにもある、ここにもある、と

同様の桜のありかを並べたてる。

それだけではない。

中には一つの花が白とピンクに混じり合っているものもある、と得意げに話す。

さらに追い打ちをかけるように...「そんなこと、みんな知っているよ」なんだとか。

桜の花に白とピンクが共存していることを

後生大事に「秘密」と言っているのはどうも私だけだったようだ。

絶句である。

 

ひとり占めにしようとしたあさましい心を反省しつつ

 
 すべての人の心に花を FLOWERS FOR YOUR HEART / 喜納昌吉&チャンプルーズ

名曲ゆえに数々のミュージシャンがカバーしているが

このバージョンにはアレンジャー、そしてギタリストとして

ライ・クーダーが参加している。

導入部からの控えめでやさしい演奏、さらに間奏のスライドと

彼の独特のギターが充分に楽しめ

日本の曲ながら、ライ・クーダーの代表曲のひとつと言っても

過言ではないと思っている。

 

 

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