「CCPMについて教えを乞いたい」と来社したその人は、かつて私が「教えを乞う」た人であり、ある時期には、行くあてを判別しかねていた私に明かりを照らしてくれたりもした人である。
そんな人から「教えを乞いたい」などと言われた日には、謙譲の美徳とやらを心得ている人ならば一歩も二歩も引き下がり、
「私なんかにそんな資格はございません」とかなんとか言って辞退するのだろうが、
厚顔のボウズ頭であるこの私、「どうぞどうぞいらしてください。私で答えられることでしたらなんなりと」とかなんとか言って手招きをしてしまうのだ。
なんとなれば「贈与と返礼のサイクル」的には、そうしなければならないと思い込んでいるからである。
もちろん、正しい「贈与と返礼のサイクル」では、
贈与は贈与者に対してそのまま送り返すことができない。それは「次の受け取り手」に向けてパスされなければならない(『内田樹の研究室』2011.1.9)
となり、それは私とて承知しているのだが、贈与者に送り返した返礼が、迂回して「次の受け取り手」にパスされることもあっていいはずだ。
そんなこんなを思いつつ、私の(現時点での)考えや手法を披瀝したわけなのだが、
いつもながら、面と向かって誰かと話す場合の私ときたら、どうも不調法でいけないのである。
ということで今日、そのかたにあてて、このサイトの「TOC/CCPM」というカテゴリーをまとめて、送ってみた。
いわば悪戦苦闘七転八倒の記録である。
私自身読み返してみて、得るところが大であった。
いや、自画自賛手前味噌のつもりはない。
「振り返り、気づき、そしてやる」の一環として、そんなことも必要なのだと、その程度の意味である。
建設業でCCPMを使っていこうと思う、そんな奇特なかたがもしこれを読んだとしたら、ぜひご笑覧あれ。
http://blog.goo.ne.jp/isobegumi/c/ef7897a1236bf2a2fa8a7a613662c5a9
もちろん現在進行形である。
今日までそして明日から