専[專] セン・もっぱら 寸部
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/20/a97c5aa5fcd9452b9a9dd92f0baac18d.jpg)
解字 叀センは糸をよる紡錘車(つむ)の形。專は「寸(手)+叀(紡錘車)」の会意形声で、紡錘車を手でくるくる回しながら糸をつむぐ(よる)こと。糸が常にひとつの中心をめぐることから、「もっぱら」の意を表わす。新字体は旧字の專⇒専に変化した。
紡錘車
出土紡錘車
紡錘車による糸紡ぎの方法<YouTube>
意味 (1)もっぱら(専ら)。いちずに。「専門センモン」「専攻センコウ」(専門に研究する分野)(2)一人占めする。「専売センバイ」「専有センユウ」「専決センケツ」(3)ほしいままにする。「専制センセイ」「専横センオウ」(身勝手にふるまう)
イメージ
「紡錘車(つむ)」(専・塼・磚・甎)
紡錘車は「まるい」(団・摶・蓴)
紡錘車は「まわる」(伝・転・囀)
音の変化 セン:専・塼・甎 ジュン:蓴 タン:磚・摶 ダン:団 テン:転・囀 デン:伝
紡錘車
塼 セン・タン・かわら 土部
解字 「土(つち)+專(紡錘車)」 の会意形声。土焼きの紡錘車の意。転じてまるいかわらの意で使われる。
意味 (1)いとくり。「紡塼ボウセン」(糸ぐるま。紡錘車)(2)まるく平らなかわら。かわら。「塼塔セントウ」(かわらで築いた塔)(3)まどか。まるい。
磚 タン・セン 石部
解字 「石+專(紡錘車)」の会意形声。石製の紡錘車の意。転じて、円くて平らな敷き石や煉瓦をいう。
意味 (1)かわら。まるい敷き石や煉瓦。(2)まるく平らなさま。「磚茶タンチャ」(茶葉を蒸して円盤状,円錐状,碗状などに押し固めて乾燥したもの)
甎 セン・かわら 瓦部
解字 「瓦(かわら)+專(=塼。かわら)」の会意形声。まるく平らに焼いた瓦。
意味 しきがわら。かわら。まるく平らに焼いて敷き石にするかわら。のち、形をとわず敷石にするかわらをいう。「甎匠センショウ」(かわらを作る人)「甎全センゼン」(敷きがわらのようにつまらぬものとなって身を全うする)
まるい
団[團] ダン・トン・まるい 囗部
解字 旧字は團で「囗(かこむ)+專(まるい)」 の会意。まるく囲む意。新字体は旧字の專⇒ 寸に略された団になった。
意味 (1)まるい(団い)。「団扇うちわ」「団子だんご」(2)まどか。おだやか。「団欒ダンラン」(3)集まる。かたまり。「集団シュウダン」「布団フトン」「団塊ダンカイ」
摶 タン・セン 扌部
解字 「扌(て)+專(まるい)」の会意形声。手でまるめること。まるい形にする意。
意味 (1)まるめる。まるい。「摶飯タンハン」(握り飯)「摶土タンド」(土をまるめる)「摶沙タンサ」(砂をまるめる、すなわち元に戻りやすいこと) (2)(専センに通じ)もっぱら。「摶一センイツ」(一つの事にだけ心を集中する)
蓴 ジュン 艸部
じゅんさい
解字 「艸(草)+專(まるい)」 の会意形声。平らで丸い葉が水面に浮かぶスイレン科の水草をいう。
意味 ぬなわ。じゅんさい(蓴菜)。スイレン科の多年生水草。池沼に自生。葉はほぼ円形で水面に浮く。若芽・若葉は食用として珍重される。
まわる
伝[傳] デン・つたえる・つたわる・つたう イ部
解字 旧字は傳で「イ(人)+專(まわる)」 の会意。人から人へ回るように伝わること。新字体は旧字の專⇒云に変化した伝になった。
意味 (1)つたえる(伝える)。つたわる(伝わる)。「伝言デンゴン」「伝統デントウ」(2)ひろめる。「伝播デンパ」「喧伝ケンデン」(世間に言いはやし伝える)(3)いいつたえ。「伝記デンキ」
転[轉] テン・ころがる・ころげる・ころがす・ころぶ 車部
解字 旧字は轉で「車(くるま)+專(まわる)」 の会意。車がまわる意。新字体は旧字の專⇒云に変化した転になった。
意味 (1)ころがる(転がる)。まわる。「自転ジテン」「転回テンカイ」(2)ころぶ(転ぶ)。ひっくり返る。「転倒テントウ」「逆転ギャクテン」(3)うつる。「転居テンキョ」「移転イテン」
囀 テン・さえずる 口部
解字 「口(くち)+轉(ころがす)」 の会意形声。口の中で声をころがすように出す。同じ音を連続して出す。
意味 (1)さえずる(囀る)。鳥がしきりに鳴き続ける。(2)しらべ。うたう。調子。声の移り変わる調子。(3)よくしゃべる。
<紫色は常用漢字>
参考 博の右上にはなぜ点があり、専にはないのか?
音符「恵ケイ」(叀セン+心)へ
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解字 叀センは糸をよる紡錘車(つむ)の形。專は「寸(手)+叀(紡錘車)」の会意形声で、紡錘車を手でくるくる回しながら糸をつむぐ(よる)こと。糸が常にひとつの中心をめぐることから、「もっぱら」の意を表わす。新字体は旧字の專⇒専に変化した。
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紡錘車による糸紡ぎの方法<YouTube>
意味 (1)もっぱら(専ら)。いちずに。「専門センモン」「専攻センコウ」(専門に研究する分野)(2)一人占めする。「専売センバイ」「専有センユウ」「専決センケツ」(3)ほしいままにする。「専制センセイ」「専横センオウ」(身勝手にふるまう)
イメージ
「紡錘車(つむ)」(専・塼・磚・甎)
紡錘車は「まるい」(団・摶・蓴)
紡錘車は「まわる」(伝・転・囀)
音の変化 セン:専・塼・甎 ジュン:蓴 タン:磚・摶 ダン:団 テン:転・囀 デン:伝
紡錘車
塼 セン・タン・かわら 土部
解字 「土(つち)+專(紡錘車)」 の会意形声。土焼きの紡錘車の意。転じてまるいかわらの意で使われる。
意味 (1)いとくり。「紡塼ボウセン」(糸ぐるま。紡錘車)(2)まるく平らなかわら。かわら。「塼塔セントウ」(かわらで築いた塔)(3)まどか。まるい。
磚 タン・セン 石部
解字 「石+專(紡錘車)」の会意形声。石製の紡錘車の意。転じて、円くて平らな敷き石や煉瓦をいう。
意味 (1)かわら。まるい敷き石や煉瓦。(2)まるく平らなさま。「磚茶タンチャ」(茶葉を蒸して円盤状,円錐状,碗状などに押し固めて乾燥したもの)
甎 セン・かわら 瓦部
解字 「瓦(かわら)+專(=塼。かわら)」の会意形声。まるく平らに焼いた瓦。
意味 しきがわら。かわら。まるく平らに焼いて敷き石にするかわら。のち、形をとわず敷石にするかわらをいう。「甎匠センショウ」(かわらを作る人)「甎全センゼン」(敷きがわらのようにつまらぬものとなって身を全うする)
まるい
団[團] ダン・トン・まるい 囗部
解字 旧字は團で「囗(かこむ)+專(まるい)」 の会意。まるく囲む意。新字体は旧字の專⇒ 寸に略された団になった。
意味 (1)まるい(団い)。「団扇うちわ」「団子だんご」(2)まどか。おだやか。「団欒ダンラン」(3)集まる。かたまり。「集団シュウダン」「布団フトン」「団塊ダンカイ」
摶 タン・セン 扌部
解字 「扌(て)+專(まるい)」の会意形声。手でまるめること。まるい形にする意。
意味 (1)まるめる。まるい。「摶飯タンハン」(握り飯)「摶土タンド」(土をまるめる)「摶沙タンサ」(砂をまるめる、すなわち元に戻りやすいこと) (2)(専センに通じ)もっぱら。「摶一センイツ」(一つの事にだけ心を集中する)
蓴 ジュン 艸部
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解字 「艸(草)+專(まるい)」 の会意形声。平らで丸い葉が水面に浮かぶスイレン科の水草をいう。
意味 ぬなわ。じゅんさい(蓴菜)。スイレン科の多年生水草。池沼に自生。葉はほぼ円形で水面に浮く。若芽・若葉は食用として珍重される。
まわる
伝[傳] デン・つたえる・つたわる・つたう イ部
解字 旧字は傳で「イ(人)+專(まわる)」 の会意。人から人へ回るように伝わること。新字体は旧字の專⇒云に変化した伝になった。
意味 (1)つたえる(伝える)。つたわる(伝わる)。「伝言デンゴン」「伝統デントウ」(2)ひろめる。「伝播デンパ」「喧伝ケンデン」(世間に言いはやし伝える)(3)いいつたえ。「伝記デンキ」
転[轉] テン・ころがる・ころげる・ころがす・ころぶ 車部
解字 旧字は轉で「車(くるま)+專(まわる)」 の会意。車がまわる意。新字体は旧字の專⇒云に変化した転になった。
意味 (1)ころがる(転がる)。まわる。「自転ジテン」「転回テンカイ」(2)ころぶ(転ぶ)。ひっくり返る。「転倒テントウ」「逆転ギャクテン」(3)うつる。「転居テンキョ」「移転イテン」
囀 テン・さえずる 口部
解字 「口(くち)+轉(ころがす)」 の会意形声。口の中で声をころがすように出す。同じ音を連続して出す。
意味 (1)さえずる(囀る)。鳥がしきりに鳴き続ける。(2)しらべ。うたう。調子。声の移り変わる調子。(3)よくしゃべる。
<紫色は常用漢字>
参考 博の右上にはなぜ点があり、専にはないのか?
音符「恵ケイ」(叀セン+心)へ
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