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鉱物の部屋へのいざない

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ハイパーUVライト

2019-11-15 12:31:03 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「ハイパーUVライト」です。

ハイパーUVライトとは新しい中国製のハンドタイプLEDブラックライトのことで、可視光を光学フィルターでカットし、長波紫外線(ピーク波長365nm)を強力に放射するスグレモノです。

鉱物の魅力のひとつに光る鉱物の存在がありますが、その光る鉱物を見るには紫外線ライトが必要です。私はこれまでに様々な紫外線ライトを試して来ましたが、短波と長波の紫外線を切り替えられる万能なミネラライトはそれなりに高額で、中々、手が出せず、これまで、様々なタイプの廉価なものを使用して来ました。ただ、それらには一長一短があり、それぞれ多少の不満がありました。

今回、新しいハイパーUVライトを使ってみて、光る鉱物の面白さを再発見しました。

まず、「石の華」店内にある光りそうな鉱物で試してみると、これまでよりも強力に光りました。そして、これまで光らないと思っていた鉱物が光ったり、思いもよらぬ箇所が光ったりして、何が光っているのか?訳の分からないものも存在しています。

また、それは野外でも大活躍しました。

先日、福井県の剣岳鉱山を見学してきたました。当初は、光る閃亜鉛鉱(ウルツ鉱?)の判別にと思って持って行ったのですが、現地で、ズリ捨て場の岩石を照らしてみると、色鮮やかに蛍光する鉱物が複数ありました。一見すると、ただの岩石のように見えるものも光ったりして、何が光っているのか?わからないものもあります。そこには肉眼の世界とは別の蛍光鉱物世界が存在していたのです。

それらの中には宇宙を感じるような光の世界もありました。映画「プロメテウス」に出て来るホログラフィー・スターマップのシーンを思い出します。また、ナショナルジオグラフィック「宇宙の奇石」(NHK Eテレでは「奇跡の星」)に出て来たレチュギア洞窟内のバクテリアが光るシーンも思い出します。それはそれは美しい光の世界なのです。

「百聞不如一見」

今日の写真です。









上の三つは剣岳鉱山産の鉱石



上はフランクリン鉱山産の珪亜鉛鉱



上は先日のブログ「透明ケース」で出したスペイン産の霰石

写真ではその光の世界を十分に表現できませんが、少しだけその雰囲気を感じる事ができたのではないかと思います。


コメント
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