ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。






■DS:「ELECTROPLANKTON」


「エレクトロプランクトン」には10種類のモードが用意されており、
一応全てのモードで遊んではみたのだが、
何と言えばいいのだろう、、、
どうしても「・・・で?」という思いが付きまとう。
「それから」を求めること自体が凡人の悲しさなのかも知れないが、
説明してくれた方もどう売り込んで良いのか
戸惑っているように思えた。

私「遊び方を簡単に教えて下さい」
某「ではまず、このプランクトンを選んで下さい」
私「はい選びました」
某「タッチペンを動かすとその軌跡をプランクトンが追うんです」
タッチペンで適当に線を引くと、
プランクトンが音を奏でながら軌跡を辿っている。
複数の線を引くと複数の線上をプランクトンが辿ることで音が重なり、
不思議なメロディが出来上がる。
私「なるほど・・・で?」
某「・・・です」
両者苦笑い。

某「次にこのプランクトンを選んで下さい」
私「はい、選びました」
某「マイクに向かって手を叩くとプランクトンが整列するんです」
言われるままにマイクに向かって手をパンと叩くと、
それまで好き勝手に動いていたプランクトンが集まり円形に整列した。
私「整列しましたね」
某「叩き方を変えると形も変わるんです」
2回叩いてみると、今度は三角形に整列した。
私「今度は三角形ですね」
某「ええ」
私「なるほど・・・で?」
某「・・・です」
両者苦笑い。

某「次はこれなんかどうでしょう」
私「これは?」
某「これは声を記憶するプランクトンなんです」
私「ほほぅ」
某「マイクに向かって『わちにんこ』と言ってみて下さい」
私「わちにんこ、ですか」
某「そうです」
私「わちにんこ」
某「この録音した声を逆再生すると・・・」
プランクトンが「コンニチハ」と言っている。
どうも私の声のようだ。
私「あ、私の声ですね」
某「そうです。逆再生したんです」
私「なるほど・・・で?」
某「・・・です」
両者苦笑い。

岩井氏の作品で言えば、
「オトッキー」は一見ただの横スクロールシューティングであったが、
攻撃する(弾を撃つ)という行為自体が
即興演奏になるという斬新なスタイルであった。
「びっくりマウス」は、
適当に書いた毛筆から竹が生えたり花が咲いたりするものの、
基本的には「エレクトロプランクトン」と同じ
「・・・で?」タイプであり、
愛嬌のあるキャラクターやアニメーションなど演出を強化することで
単調さを補っていたように記憶している。
「エレクトロプランクトン」は、今までのどの作品よりもシンプルだ。
岩井氏が本作を「最高傑作」と言っているのも、
余計な虚飾を排することで、氏のもっともやりたかったことを
実現することが出来たという自負からであろう。
そう言えば、「美味しんぼ」でも
美食の極みは冷えたにぎりめしと冷酒と言っていた。

私のように「ゲーム」という物に対するイメージが
すっかり固まってしまったジジィは
「キャラをピクミンでやれば良かったのでは」
「『レミングス』のようにプランクトンに命令を出せれば面白いのでは」
など、ついついゲームとしての仕掛けを欲してしまうのだが、
0(ゼロ)から何かを作り出す感性をお持ちの方や
「ゲーム」に対してまだ無垢な年少ユーザーにはウケるかも知れない。
ただ、ヘッドホン付きとしても4800円は高い。
2800円ぐらいにして気軽に手に取ってもらう方が良いと思う。

「びっくりマウス」と同じ轍を踏むことになるのか、
任天堂のお手並み拝見だ。

*当BLOGでの新作紹介は、
1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
3:発売までに内容変更の可能性もあること。
を予めお断りしておく。
簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 タイトル:エレクトロプランクトン
   機種:ニンテンドーDS
 メーカー:任天堂
  発売日:2005年4月7日
   価格:4800円(税込み)
公式サイト:http://electroplankton.com/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


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■DS:「ELECTROPLANKTON」


某社のトップ発言ではないが、
「著名な芸術家の作品です」と前置きされると、
その作品の良さが分からないのは、
自分に芸術を解する感性が無いからではと不安になることがある。
1本数万円のワインと数千円のワインの区別もつかないクセに、
「こちらは●●の●●年物でございます」と言われると、
「確かにまろやかですね」などと
適当に相槌を打ったりする小市民の私にとって、
「アート」や「高級」という言葉には、
「でも私には良さがわかりません」
という言葉を押し込める作用があるような気がする。
まぁ、全ては私が勝手に感じているだけであり、
劣等感から来ていることは間違いないわけだが
今回は勇気を振り絞って書いてみる。

「私には『エレクトロプランクトン』の良さが分かりませんでした」

いや、そもそも良し悪しを語るソフトなのかというのはある。
これはゲームなのかという根本的な疑問もある。
これはアートなのだと、
従来の物差しで測れる代物ではないのだと、
何度も自分に言い聞かせながらプレイしたのだが、
残念ながら私には楽しさを見出すことが出来なかった。

「エレクトロプランクトン」は、
タッチペンや声を使ってプレイする
10種類のモードが用意された音楽ソフトである。
こうすればクリア、という明確な目標はなく、
ただひたすら画面の中でちょこまかと動き回るプランクトンを
眺めるだけのソフトになっている。

本作を手掛けた岩井俊雄氏は、
FCディスクの「オトッキー」やPS2の「びっくりマウス」
TV番組では「ウゴウゴルーガ」なども手掛けたクリエーターである。
その昔(1994年頃であったか)、
SFCで「サウンドファンタジー」というソフトが
任天堂から発売予定であったが、諸般の事情により中止になった。
この「サウンドファンタジー」を手掛けていたのが
岩井氏ということもあり、「エレクトロプランクトン」は
任天堂と岩井氏の10年来の企画がいよいよ実った作品と言えるのだが・・・

最近前置きが長いせいか無駄に長いな、反省。
申し訳ないが続きは次回に。

*当BLOGでの新作紹介は、
1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
3:発売までに内容変更の可能性もあること。
を予めお断りしておく。
簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 タイトル:エレクトロプランクトン
   機種:ニンテンドーDS
 メーカー:任天堂
  発売日:2005年4月7日
   価格:4800円(税込み)
公式サイト:http://electroplankton.com/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

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■PS2:「聖闘士星矢・聖域十二宮編」


バンダイのPS2版への期待も大きいらしく、
目標も50万本と大きく出た。
「聖闘士星矢」連載当時に人気のあった
「ドラゴンボール」「キン肉マン」「北斗の拳」は
「ドラゴンボール」が21タイトル、
「キン肉マン」が9タイトル、
「北斗の拳」が12タイトル、
それぞれ据え置き機用としてゲーム化されているが、
「聖闘士星矢」に関してはFC版で2タイトルリリースされただけ。
ファンからすれば「いよいよ!」という思いがあるのでは、
というのが大きな根拠のようだ。
ちなみにFCで発売された2作の売り上げは
「聖闘士星矢・黄金伝説」が77万本、
「聖闘士星矢・黄金伝説完結編」が150万本。
時代が違うとはいえ、こんなに売れていたのかと今更ながら驚く。

PS以降に発売された「ドラゴンボール」「キン肉マン」「北斗の拳」
の売り上げを比較してみると、
2000年発売のPS1用「北斗の拳」が23万本、
2004年発売のPS2用「キン肉マン」が18万本、
PS2用で既に3作発売されている「ドラゴンボール」は
「1」が58万本、「2」が57万本、
「3」は60万本(現在も順調に推移中)となっている。
リリース数からしても「北斗の拳」や「キン肉マン」を
下回ることはあるまい、ということなのだろう。
初回特典である
「黄金に輝くサジタリアスの聖衣箱型メモリーカードケース」
は初回納品数の50%に付属するらしいが、
上限が10万個とのことなので
初回は20万本あたりを想定しているということだろうか。

さて、肝心の内容なのだが、
久々に「おんぶにだっこ」なバンダイ作品であった。
対象となる年齢層が20~30代の目の肥えたユーザーであることを考えると、
「一年戦争」と同じハードでこのグラフィックはないと思う。
アニメ絵の3D化に関しても「ドラゴンボール」や「ワンピース」で
格段の進化を遂げており、どうしても見劣りしてしまう。
開発を担当したディンプスは「ドラゴンボール」も手掛けているだけに
これが精一杯だったとは思えない。
PSの「北斗の拳」を見た時も「今時このグラフィックはどうか」
と思った覚えがあるが、それでもしっかり売れたので
原作人気である程度は売れると思うが、
+αを望むのは厳しいかも知れない。
「美少女戦士セーラームーン」の格闘や
ネオジオの「神凰拳」のようなもっさりした操作感も気になる。
まさか聖衣の重さを再現したということはないと思うが。。。

TVアニメ版の監督でもある森下孝三氏を起用し、
古谷徹氏を始めとする声優陣も揃え、
準備万端整ったところで本編がこれでは勿体ない。
ただ、FC時代のキャラゲーなのだと覚悟の上なら、
このチープさも微笑ましく思えてくる。
そこまで辿り着ける大人ならお勧めだ。

*当BLOGでの新作紹介は、
1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
3:発売までに内容変更の可能性もあること。
を予めお断りしておく。
簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 タイトル:聖闘士星矢・聖域十二宮編
   機種:PS2
 メーカー:バンダイ
  発売日:2005年4月7日
   価格:7140円(税込み)
公式サイト:http://www.bandaigames.channel.or.jp/list/ps2_seiya/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


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■PS2:「聖闘士星矢・聖域十二宮編」


PSの後期あたりから随分と改善されてきたが、
FC時代~PS初期までのバンダイ作品はとにかく
「有名キャラにおんぶにだっこ」というのが多かった。
凶悪なバランスもチープなグラフィックも
「でも●●が動かせる(出てくる)から」という理由だけで
チャラにしていた人も多いのではなかろうか。

バンダイの命綱とも言える
「機動戦士ガンダム」の歴代作品を見ていくと、
バンダイがいかに中身を重視し始めたかがよく分かる。
今回紹介する「聖闘士星矢」と同日発売予定の「一年戦争」も、
ナムコとの共同制作ということもあってか、
気合いの入った作りになっている。
ちなみに「一年戦争」の販売目標は初回70万本、最終100万本とのこと。
「連邦vsジオン」の累計95万本を超え、
ミリオンの大台を狙いたいらしい。
私的には、昨年末の「ガンダムvsZガンダム」から
約4ヶ月で再び似たタイプのガンダム作品を投入して
どこまで売れるのか不安が残るのだが・・・

忘れかけていたが、今回のお題は「聖闘士星矢」である。
アニメ・コミックの世界に濃い女性ファン層を築き上げた
記念碑的作品と言ってもいいかも知れない。
「聖闘士星矢」にまつわるデータを紹介しておくと、
原作コミックスの総売り上げは2500万部以上、
(文庫版や愛蔵版を含む)
「聖闘士星矢」連載時の週刊少年ジャンプの発行部数は530万部、
1986年から放送されたTVアニメの平均視聴率は9.4%、
2002年~2003年に発売された
TVシリーズのDVDボックスの売り上げが各20000セット前後、
OVA版「冥王ハーデス十二宮編」の売り上げが各30000本以上、
2003年から発売されている
高年齢層向けのフィギュア「聖闘士聖衣神話」シリーズは
全世界で50万個以上の売り上げと、
TVアニメの放送終了から15年経った今も、
「聖闘士星矢」の人気が健在であるデータは揃っている。

しまった、データを書き散らかして長くなってしまった。
残りは次回に。

*当BLOGでの新作紹介は、
1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
3:発売までに内容変更の可能性もあること。
を予めお断りしておく。
簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 タイトル:聖闘士星矢・聖域十二宮編
   機種:PS2
 メーカー:バンダイ
  発売日:2005年4月7日
   価格:7140円(税込み)
公式サイト:http://www.bandaigames.channel.or.jp/list/ps2_seiya/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

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コナミが突出しているのでコナミばかりが叩かれてはいるが、
ここ数年、いわゆる廉価版のリリースが活発になっている。
発売当初は6800円だったものが
半年もせずに2800円、下手すれば1800円になるのだから、
ショップ関連のサイトで叩かれるのも無理はなかろう。

が、天の邪鬼な私としては
ここで少しメーカーの肩を持ってみたい。
廉価版を明確にブランドとして位置づけたのはSCEである。
「Playstation The Best」と題して
売り上げの好調なタイトルを選んで低価格で再リリースし、
さらなる拡販を狙うというのは素晴らしい発想だったと思う。
「みんなのGOLF」や「ぼくのなつやすみ」
「ことばのパズル もじぴったん」など、廉価版の販売数が
通常版に迫る(もしくは超える)成績を残す物も出た。

しかし、数年前からあからさまに在庫処分と思われる、
セールス的に苦戦したタイトルがラインナップに上るようになってきた。
売れなければ早めに見切るという、
ショップが行ってきた販売方式をメーカーが行うようになってきたのだ。

コナミの廉価版のリリースは確かに早くなってきている。
それは私も感じてはいるが、その事を指摘(非難)して良いのは
正規の料金で新品を購入したユーザーと、
中古ソフトを一切扱っていないショップのみだと思う。
メーカーが廉価版のリリースを早めるのは、
市場の中古価格より下回る価格でなければ意味がないからではないか。
中古訴訟に破れたメーカーが、相場以下の価格で
新品を再投入するのは自衛手段としては妥当な戦略だ。
中古販売を止めてくれと頼んでも「合法」を盾に押し切るというなら、
廉価版発売も立派に「合法」である。何の問題もない。

ショップの人間からは
「正規料金で買ったお客様に申し訳ない」という声も出ているが、
それはどう考えても御為倒しであろう。
廉価版のリリースが早まることがお客様に申し訳ないなら、
発売から3ヶ月も待たずに半値に下がる商品についてはどうだというのか。
申し訳なくはないのか。
値崩れした商品も廉価版も、客からすれば同じである。
(廉価版を嫌うユーザーもいるにはいるが少数だ)
安い方が良いに越した事はない。
発売から3ヶ月で1800円で再リリースされる「コントラ」と
発売から3ヶ月で2000円台まで値崩れした「テイルズ・オブ・リバース」、
しかし叩かれるのは「コントラ」のみ。
新品の薄利を利益率の高い中古で補っているショップからすれば、
中古の利益すら奪いかねない価格設定での廉価版のリリースに
腹を立てる気持ちも分からないではないが、
ならば中古市場がメーカーの利益を損なっていることにも
目を向けるべきだろう。
(中古を止めろと言っているわけではない。念のため)
廉価版による金額調整ぐらい、
痛み分けとして受け入れても良いではないか。

正規の料金で購入したユーザーについては、
御愁傷様としか言い様がない。
私も同じ経験は何度もあるし、確かに悔しい。
iPodの5Gが5万したのもそんなに昔の話ではないし、
我が家のHDDレコーダーも、購入時の金額をかければ
今ならHDDの容量を倍にしてもお釣りが来る。
しかし、AV機器にしろDVDにしろゲームにしろ、
結局は買った時はその値段で構わないと思って購入したのだからと
自分に言い聞かせて諦めるしかないと思う。

いや、諦めきれないことがあるのは承知の上だ。
事実私も、、、う。


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■DVD:「サイドウェイ」


映画というものは一人でも多くの観客に観られることで
利益を得るわけで、となれば、作り手はあの手この手で
観客を喜ばせようとするのが当たり前の話である。
しかしこの映画、何もしない。
何のサービスもしないのだ。
びっくりするほどに。

映画は、作家になる夢を捨てきれないまま
教師生活を続けてきた男と、
結婚を来週に控えた、下半身に節操のない売れない役者の二人が
1週間かけてワインを飲み歩き、ゴルフを楽しみ、
女を口説こうとするだけの話である。
だらだらしたジジィがだらだらと酒を飲み、
グダグダと愚痴をこぼしているだけだ。
邦画でも「きょうのできごと」という、
ある若者達の一夜を切り取ったような映画があったが、
主人公がジジィ二人という若々しさの欠片もないこの映画の方が
何故か私の心には異常なほど沁みてしまった。
主人公の抱えている不安や、
その解消方法などがいちいち共感出来るからだ。
若い頃は無限にも思えた選択肢が徐々に狭まってくると、
現状がそれなりであればOKとして納得させようとする。
しかし、それでも心のどこかでは新たな芽を探していたりするものなのだ。
表向きは平静を装いつつも、
裏ではジタバタと悪足掻きをする中年親父の姿を
これほどリアルに映像化した作品を私は知らない。

この映画の監督であるアレクサンダー・ペインは、
ジャック・ニコルソンを主演に据え、定年退職した男の悲哀を描いた
「アバウト・シュミット」という映画も手掛けている。
「サイドウェイ」のマイルスとジャックは、
20年後にシュミットのような親父になるかならないかの境目にいるのだ。
シュミットより20歳ほど若い分だけ、ジタバタ加減も派手になっている。

マイルスを演じたポール・ジアマッティは
「アメリカン・スプレンダー」という、
これまた普通の中年男を描いた作品でも主演しているのだが、
(良い意味で)スター性というものをまるで感じない。
「サイドウェイ」のどこにも造り物っぽさが無いのは、
ポールを含む主要キャスト4人の
「演技であることを忘れさせる高い演技力」があってこそなのだ。

こういった映画がノミネートされるとは、
オスカー審査員もなかなかやるな。
残念ながら受賞こそ脚色賞のみに終わってしまったが、
大作や話題作ばかり追うのも疲れたな、と思っている
30代以上の男性ならかなりお勧めだ。
観賞後やたらと飲みたくなるので、映画と別に飲み代も持って行くべし。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:サイドウェイ
    配給:20世紀FOX
   公開日:2005年3月5日
    監督:アレクサンダー・ペイン(「アバウトシュミット」)
    出演:ポール・ジアマッティ、トーマス・ヘイデン・チャーチ
 公式サイト:http://www.foxjapan.com/movies/sideways/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

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「パックピクス」28,000本
「メテオス」20,000本
「千年家族」15,000本

どれもネット上ではそれなりに話題になったソフトだが、
発売初週の売り上げはこの程度だ。
この結果を意外に思う方も多いかも知れないが、
BLOGやHPでは熱烈な支持を受けるタイトルほど、
表社会では案外売れていないものなのだ。

20万本近くの発注が集まったと言われている
「パックピクス」はかなり苦戦していると言えよう。
同じく初週は勢いのなかった「キャッチ!タッチ!ヨッシー!」は
任天堂らしい粘り腰で14万本まで累計を伸ばしているが、
「パックピクス」が同じ道を辿るかは微妙だ。
(3月18日の時点で3000円を切る特価案内が出始めている)

「千年家族」にしても、
出荷数はさほど多くないので値崩れはなさそうだが
もしこれが他のメーカーからの発売であれば
1万本はおろか、2,000本ぐらいであった可能性も高い。

「メテオス」も受注は5万本ほど集まったそうなので、
数字からして全国的な消化率はさほど高くなさそうだ。
ネット上でゲームを題材にしてBLOGなりHPなりを運営しているのは、
私も含めて「かなりの好き者」であり、
そこを訪れる方々も「ちょっと好き者」(失礼)だ。
当BLOGで「少し敷居が高い」と書いた時に
「それほどでもない」と書かれた方々は、
既に各地の体験会に足を運ばれたか、
店頭にDSを持っていきダウンロードした
「ちょっと好き者」な方々なわけで、
そういった方々にとっては大した壁でなくても、
『パズルと言えば「ぷよぷよ」』というライトユーザーには、
やはり敷居が高いと思う。
私は、良いパズルゲームの基本は

『10秒以内にルールの説明が出来て、
 その説明だけでプレイしても1分もあればコツを掴んでハマれるゲーム』

だと思っている。
「テトリス」「ぷよぷよ」は言うに及ばず、最近で言えば「Mr.ドリラー」や
(バランスに難はあったが)「直感ヒトフデ」などもこれに当てはまるだろう。
「メテオス」の面白さは遊び込んだ先に見えてくるものが多く、確かにハマる。
実際、私も今猿状態でプレイしている。
ただ、「好き者」が喜ぶバランス取りというのは、
やはり一般には広く受け入れられにくいものなのだ。

これらの新規タイトルの合計販売数は6万本強、
今週最も売れた「真・三國無双4」は2週目ながら7万本、
PSPの移植タイトルがどれもそれなりの結果を残している状況からしても、
ゲームはもう想い出の反芻だけで充分、
というユーザーが増えているのかも知れない。
任天堂がDSで新たな層を開拓しようと模索しているのも、
業界に漂う行き詰まり感を強く感じているからであろう。

拡がりゆく市場規模に反比例するように狭まりゆく選択肢。
そこを打開していくのは容易いことではなかろう。
しかし、それでも、無責任なジジィゲーマーは
新たなヒーローの出現を待っているのだ。

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■:PS2「BECK THE GAME」


月刊少年マガジンに連載中のハロルド作石原作の人気コミック
「BECK」をゲーム化したのが、「BECK THE GAME」である。
累計700万部を超える人気コミックのゲーム化だけに
期待しているユーザーも多いことと思うが、
取り敢えずゲームというより
「ファン向けのコレクターズアイテム」
と認識しておいた方が良いかも知れない。

公式サイトにも「デジタルコミック風の~」と書いてある通り、
基本となるメモリアルシーンシステムとは、
分岐の時など所々でプレーヤーが介入可能なデジタルコミックだ。
それだけだとあまりにも簡素過ぎると思ったのか、
簡単な音ゲーがミニゲーム(要はお茶濁し)として入っている。

この音ゲーなのだが、
「ライブゲーム」「グルーブゲーム」と2種類入っているように見えるものの、
実際はどちらもリズムに合わせてボタンを押すだけで大差はない。
違うのは、使用するボタンの数ぐらいだ。
「グルーブゲーム」はいくつかのボタンを使い分けなければならないが、
「ライブゲーム」に至っては使用ボタンはひとつのみという潔さで驚いた。
コントローラーを両手に持ち、延々とひとつのボタンを押す行為の空しさは
私の少ないボキャブラリーでは伝え切れないほどに侘しい。
マーベラスの営業も、これではさすがに売りにくいと思ったのか、

「いや、でも使用するボタンがひとつと言ってもですね、
 そのボタンはどこでもいいわけですよ。
 □ボタンでも×ボタンでもいいし、
 左スティックでも右スティックでもいいわけです。
 ですから、こういう遊び方も出来るわけです」

と言ったが早いか、デュアルショックを上下にひっくり返し、
ミニチュアのギターに見立てて右手で左スティックを
カッコ良く弾き始めた。

「どうですか?ギターっぽいでしょ?」

と笑顔を振りまくマーベラスの営業だが、
残念ながら私にはトニー谷にしか見えなかった。

PCエンジン時代には随分と非難されたデジコミだが、
私はファン向けのアイテムとしては決して悪くないと思っている。
私がPCエンジン版の「うる星やつら」や「トップをねらえ!」でも
それなりに満足出来たように、「BECK THE GAME」も
原作のファンならそれなりに満足出来るのではないか。
デジコミと知らずに購入したユーザーがどう受け止めるのかは微妙だが。

*当BLOGでの新作紹介は、
1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
3:発売までに内容変更の可能性もあること。
を予めお断りしておく。
簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 タイトル:BECK THE GAME
   機種:PS2
 メーカー:マーベラスインタラクティブ
  発売日:2005年3月31日
   価格:7329円(税込み)
公式サイト:http://www.mmv-i.net/game/ps2/beck/index.html
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

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■DVD:「鉄人28号 デラックス版」

それにしても去年は酷い目に遭った。
監督のナルシズムが空回りした「キャシャーン」
邦画の底辺を見た思いの「デビルマン」
今ひとつ垢抜けない「キューティーハニー」と、
思い入れの強い原作が次々に映画化され、次々に陵辱されていった。
特に、ドラマ版の「漂流教室」以下の物はこの世にないだろうと
思っていた私にとって「デビルマン」は忘れられない1本だ。
「デビルマン」を観た2日ぐらい後、
「銀河鉄道999」が実写で映画化される夢を見た。
帽子もコートも衣装はそのままだったが、メーテル役は叶恭子であった。
目覚めた時、私の掌は汗でびっしょりであった(実話)。

懐かしの名作の映画化が半ばトラウマになりかけている私に、
ようやく希望を取り戻させてくれそうな映画がやってきた。
それが、今回紹介する「鉄人28号」である。
監督は、「非・バランス」「ごめん。」など、
地味ながら味わい深い青春映画を撮る冨樫森。
12歳~15歳あたりを主人公にして映画を撮るのが非常に上手い監督だ。

今回の「鉄人28号」は、「ウルトラマン」で言うところの
ウルトラマン登場後にしか興味がなかった数十年前の私なら
あまり好きな映画ではなかったかも知れない。
物語の主題が、主人公・正太郎の成長に置かれているためだ。
視覚効果を「ガメラ」「ゴジラ」などの怪獣モノから
「リング」「呪怨」「感染」などのホラーまで
幅広く手掛ける松本肇氏に任せることで、
それぞれが得意分野で分担作業をしたような印象を受ける。
富樫監督は富樫監督の、松本氏は松本氏の、
それぞれの持ち味を発揮した仕上がりになっているが、
両者がうまく噛み合っていないあたりは
「ゴジラ FINAL WARS」に似ている。

撮影したのはもう1年半ほど前ということで、
正太郎を演じた池松壮亮は現在では身長も大幅に伸び、
声変わりもしてすっかり大人の面持ちになっている。
そんな彼の成長と重なるように撮影された本作は、
少年期に誰もが通る「通過点」を
「鉄人28号」というフィルターを通して描いているのだ。
本作における池松壮亮は、この時だからこその輝きを放っており、
「誰も知らない」の柳楽優弥を思い起こさせる。
正太郎の両親を演じた薬師丸ひろ子、阿部寛などの実力派から
名も知らぬエキストラまで、
全ての登場人物が「正太郎の物語」を包み込むように存在している。
この辺は富樫監督ならではだろう。

突っ込みどころの多い脚本や
香川照之と川原亜矢子が演じる悪役側の存在感が薄いこと、
13歳とは思えない演技を見せる池松壮亮に対し
あまりにもお粗末な中澤裕子の演技など、
正太郎にスポットを当て過ぎた弊害もいくつか見受けられるが、
後半の盛り上がりに免じて今回は全てチャラにしたい。

殴り合うだけの鉄人がカッコ良かった。

薬師丸&阿部の両親に泣かされた。

勝ち気な蒼井優がキュートだった。

千住明氏の音楽も素晴らしかった。

ただし、設定の緻密さやCGのクオリティが
映画の出来・不出来に直結する若者は他をあたった方がいい。
技術力で比較されたらはっきり言って相当不利だ。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:鉄人28号
    配給:松竹
   公開日:2005年3月19日
    監督:富樫森(「ごめん。」)
    出演:池松壮亮、蒼井優、薬師丸ひろ子、阿部寛、他
 公式サイト:http://www.tetsujin28.jp/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

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■DVD:「いぬのえいが プレミアム・エディション」


素朴な疑問なのだが、
犬が出てくる映画というのは、何故こうも犬が死ぬのだろう。
少なくとも邦画の場合、犬が出てくる映画で
犬の死を扱わない映画はほとんど無いような気がする。
近年公開された「さよなら、クロ」や「クイール」も
やはりこのパターンだった。
日本人の犬に対する心情の根底には、
間違いなく「忠犬ハチ公」が息づいているのだと思う。
今回紹介する「いぬのえいが」は、
そういったルーチンワークからはみ出した映画なのではと
密かに期待していた映画だったのだが・・・

ストーリーは、中村獅童の演じる主人公と
主人公が可愛がっていた犬との交流を描いた
「ポチは待っていた」(以下「ポチ」)をメインに、
アニメやコメディなど合計11編から成るオムニバス映画になっている。
だが、どう見てもオムニバスにした必要性を感じないのだ。
「ポチ」以外の短編が、「ポチ」の持つ空気感や
心地良いテンポをぶち壊す効果しか生んでいない。
これぐらいなら、犬童監督の手掛ける「ポチ」4編と、
中村獅童の登場する「CMよ、どこへ行く」の合計5編のみで
構成した方が断然良い出来に仕上がっていたように思う。

どうしてもオムニバスにするなら、中途半端な連作は入れず、
完全に独立した短編ばかりで構成した方が良かったのではないか。
「うちの子No.1」「CMよ、どこへ行く」「恋するコロ」など、
挿入される短編の多くがコメディなのだが、
私的にはほとんど笑えなかった。
「下妻物語」のように映像的にも演出的にもパワフルな作品が
出てきている今、このレベルはかなりキツい。

最後に持って来た宮崎あおい主演の
「ねえ、マリモ」の出来が卑怯なぐらいに良く、
結局ここで泣かされてしまったわけだが
まとまりの悪い本編を泣けるラストで誤魔化されたようで
なんともすっきりしなかった。
現実でも映画でも、愛情を注いだペットの死は無条件に泣ける。
泣けるからこそ、安易な使い方はして欲しくないのだ。

コテコテ・ベタベタの笑いが好きで、
「クイール」でも号泣出来たという人ならお勧めだ。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:いぬのえいが
    配給:ザナドゥー
   公開日:2005年3月19日
    監督:犬童一心 他
    出演:中村獅童、宮崎あおい、天海祐希
 公式サイト:http://www.inunoeiga.com/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

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