忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。
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・・・で?「エレクトロプランクトン」その2

2005年03月31日 | 作品紹介(ゲーム)


■DS:「ELECTROPLANKTON」


「エレクトロプランクトン」には10種類のモードが用意されており、
一応全てのモードで遊んではみたのだが、
何と言えばいいのだろう、、、
どうしても「・・・で?」という思いが付きまとう。
「それから」を求めること自体が凡人の悲しさなのかも知れないが、
説明してくれた方もどう売り込んで良いのか
戸惑っているように思えた。

私「遊び方を簡単に教えて下さい」
某「ではまず、このプランクトンを選んで下さい」
私「はい選びました」
某「タッチペンを動かすとその軌跡をプランクトンが追うんです」
タッチペンで適当に線を引くと、
プランクトンが音を奏でながら軌跡を辿っている。
複数の線を引くと複数の線上をプランクトンが辿ることで音が重なり、
不思議なメロディが出来上がる。
私「なるほど・・・で?」
某「・・・です」
両者苦笑い。

某「次にこのプランクトンを選んで下さい」
私「はい、選びました」
某「マイクに向かって手を叩くとプランクトンが整列するんです」
言われるままにマイクに向かって手をパンと叩くと、
それまで好き勝手に動いていたプランクトンが集まり円形に整列した。
私「整列しましたね」
某「叩き方を変えると形も変わるんです」
2回叩いてみると、今度は三角形に整列した。
私「今度は三角形ですね」
某「ええ」
私「なるほど・・・で?」
某「・・・です」
両者苦笑い。

某「次はこれなんかどうでしょう」
私「これは?」
某「これは声を記憶するプランクトンなんです」
私「ほほぅ」
某「マイクに向かって『わちにんこ』と言ってみて下さい」
私「わちにんこ、ですか」
某「そうです」
私「わちにんこ」
某「この録音した声を逆再生すると・・・」
プランクトンが「コンニチハ」と言っている。
どうも私の声のようだ。
私「あ、私の声ですね」
某「そうです。逆再生したんです」
私「なるほど・・・で?」
某「・・・です」
両者苦笑い。

岩井氏の作品で言えば、
「オトッキー」は一見ただの横スクロールシューティングであったが、
攻撃する(弾を撃つ)という行為自体が
即興演奏になるという斬新なスタイルであった。
「びっくりマウス」は、
適当に書いた毛筆から竹が生えたり花が咲いたりするものの、
基本的には「エレクトロプランクトン」と同じ
「・・・で?」タイプであり、
愛嬌のあるキャラクターやアニメーションなど演出を強化することで
単調さを補っていたように記憶している。
「エレクトロプランクトン」は、今までのどの作品よりもシンプルだ。
岩井氏が本作を「最高傑作」と言っているのも、
余計な虚飾を排することで、氏のもっともやりたかったことを
実現することが出来たという自負からであろう。
そう言えば、「美味しんぼ」でも
美食の極みは冷えたにぎりめしと冷酒と言っていた。

私のように「ゲーム」という物に対するイメージが
すっかり固まってしまったジジィは
「キャラをピクミンでやれば良かったのでは」
「『レミングス』のようにプランクトンに命令を出せれば面白いのでは」
など、ついついゲームとしての仕掛けを欲してしまうのだが、
0(ゼロ)から何かを作り出す感性をお持ちの方や
「ゲーム」に対してまだ無垢な年少ユーザーにはウケるかも知れない。
ただ、ヘッドホン付きとしても4800円は高い。
2800円ぐらいにして気軽に手に取ってもらう方が良いと思う。

「びっくりマウス」と同じ轍を踏むことになるのか、
任天堂のお手並み拝見だ。

*当BLOGでの新作紹介は、
1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
3:発売までに内容変更の可能性もあること。
を予めお断りしておく。
簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 タイトル:エレクトロプランクトン
   機種:ニンテンドーDS
 メーカー:任天堂
  発売日:2005年4月7日
   価格:4800円(税込み)
公式サイト:http://electroplankton.com/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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