ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。






東宝
電車男 スタンダード・エディション

きっと制作者側の頭には
「いくら感動の実話でも、リアルなオタクが主人公では客は呼べん」
という意識がかなり強くあったのだろう。
2ちゃんねるから生まれた話題の「電車男」は、
「ナースのお仕事」「女子アナ」などの脚本を手掛けた金子ありさと
「ラストクリスマス」「東京湾景」の村上正典を監督に迎え、
とどめには主題歌にORANGE RANGEと、
「セカチュー」「いま会い」の流れの客を呼び込むために
ファンタジックなアレンジを多数施し、
汗臭さも油っぽさも排除した綺麗綺麗な恋愛映画に仕上げられていた。
エンドロール後の臆面もないドラマ版PRに至るまで、
全編コレまさに「フジテレビ制作の映画」である。

電車男の全てのやり取りが匿名掲示板上でのものである以上、
電車男を応援する人達は一切登場させない方が良かったのではないか。
それでは間が持たないということなのかも知れないが、
掲示板でのやり取り(文字)だけを頼りに奔走する主人公、
という図式が崩れてしまった本作からは、
「電車男」の持つ「名も無き者達のグルーブ感」が失われてしまっている。

恋人を失ったらしき看護婦や会話の少ない夫婦、
引き蘢りの青年やマンガ喫茶で日々を過ごす3人のオタクなど、
様々な背景を持つ人物が登場するのだが、
割とまともな女性陣に対し、男性陣は奇人ばかりであり、
しかもその奇人を演じているのが
山田孝之(電車男)、瑛太(引き蘢り)、岡田義徳(オタク)と、
表面上の汚れをとってしまえば男前ばかりというのも
冒頭の「リアルなオタクでは客は呼べん」という意識の表れであろう。
ちなみに舞台版も現在制作進行中だが、
舞台版の主人公は武田真治が演じるらしい。
ドラマ版の主人公は伊藤淳史(チビノリダー)なのだが、
個人的にはこれぐらいが一番しっくり来る。
映画版の山田孝之や舞台版の武田真治からは、
劇場版「銀河鉄道999」の
妙にカッコ良過ぎる鉄郎のような違和感を感じるのだ。

とは言え、山田孝之は秋葉原な香りの漂う青年をきっちり演じており、
「ウォーターボーイズ」から比べずいぶんと太ったことも
役柄的にはプラスに働いていたと思う。
中谷美紀は「嫌われ松子の一生」を前に軽くひと仕事、という感じだが、
化粧品のCMに出ている時のような
イメージ重視のアプローチがうまくはまっている。

全体的に即席仕上げな感は否めないが、
ベタなラブストーリーが好きな方は暇つぶしに良いと思う。
年間数本程度、売れ筋の映画だけ観るという方なら文句無しにお勧めだ。
DVD化された頃には既に旬が終わってそうな題材なので
興味があるなら是非劇場で。
「電車男」だけに乗り遅れると面白さ半減だ。
お、うまくまとまった。



ポニーキャニオン
電車男 DVD-BOX



ポニーキャニオン
電車男DX ~最後の聖戦~



ポニーキャニオン
電車男 舞台版

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:電車男
    配給:東宝
   公開日:2005年6月4日
    監督:村上正典
    出演:山田孝之、中谷美紀、瑛太
 公式サイト:http://www.nifty.com/denshaotoko/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★




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ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
フォーガットン

キャストの紹介欄に名前を見つけると
とりあえず観たくなるという俳優が何人かいる。
ここ2~3年で言えば
ニコール・キッドマン、ケイト・ブランシェット、
ガエル・ガルシア・ベルナル、ジョニー・デップ、
大竹しのぶ、宮沢りえ、、、
他にもいるはずなのだが、何も見ずにすぐ浮かんだのはこれぐらいか。
そして、その中のひとりが「フォーガットン」でも主演を務める
ジュリアン・ムーアである。
確かな演技力はもちろんなのだが、
「エデンより彼方に」「めぐりあう時間たち」
「シッピング・ニュース」「ハンニバル」「ことの終わり」など、
出演する作品を選ぶ目はかなり厳しいと思っていたからだ。

なのに、ああそれなのに。
ジュリアンは何故このような映画への出演を決断したのであろうか。
アメリカでは公開週のトップを飾り6000万ドル強のヒットを記録しているが、
アメリカという国はあの「サイン」が
2億ドルを楽々突破してしまうような国である。
この手のジャンルに対する評価はすこぶる甘い国なのだ。
一応その事も踏まえて映画を観たのだが・・・

前半は眠気を、後半は笑いを堪えるのに必死であった。
空に吸い込まれていく時の映像など、
コントとしての要素は多分に見受けられたが、
SFとしてもサスペンスとしてもまるで成立していない。
というか、させようとした形跡すら見つからなかった。
作品の世界観や登場人物の背景もあってないようなもので、
「子供達だけで飛行機に乗った理由」すら不明というのはどうかと思う。
物語の途中で消えてしまう人物もけっこういるのだが、
結局最後まで出て来ず終いという方々の何と多いことか。
最低限、●●ぐらいは戻してやって欲しかった。

しかもこの映画、事態は何も解決していないにも関わらず
「ハッピーエンドげな雰囲気」で終わるのである。
「私の子供さえ戻ってくれば後はどうでも良い」とでも言うのだろうか。

「X-FILES」内の1エピソードとしてもどうかと思うクオリティに、
永らく封印していた「ほわーーーん」を叫びそうになった。
あまり予備知識を持たずに観たので、最初のうちは
シャマラン(「シックスセンス」「サイン」「ヴィレッジ」の監督)
作品かと思っていたのだが、観終えた時には「シャマラン、スマン」と
会ったこともないシャマランに詫びを入れたぐらいである。

「サイン」をゲラゲラ笑いながら観たという方なら
その筋の方(みうらじゅん等)向けな作品としてお勧めではあるが、
サイコサスペンスのような雰囲気を期待して観ると
とんでもない目に遭うので注意が必要だ。

これはプロモーション担当の方々に向けてなのだが、
一体いつまで「『シックスセンス』を超える衝撃!」を使うつもりなのか。
今やこのフレーズは私の中では完全に「危険信号」と化している。

【追記】
コメント欄で指摘していただく今日の今日まで、
私は「シャラマン」だと思っていた。
シャマランだったとは。。。
シャマラン、スマン。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:フォーガットン
    配給:UIP
   公開日:2005年6月4日
    監督:ジョセフ・ルーベン(「危険な遊び」)
    出演:ジュリアン・ムーア、ドミニク・ウェスト
 公式サイト:http://www.forgotten.jp/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


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最近、「脳を鍛える大人のDSトレーニング」で
出題された絵の回答を、BLOG上にアップしている方を
けっこうお見かけするのだが、
いくつか眺めているうちにふと思い付いたので書いてみる。

BLOGをお持ちの方で、
ご自分のBLOGに絵を展示されている方、
もしよろしければトラックバックしてはいただけまいか。
私と同じ脱力系の画力の持ち主から
タッチペンとは思えない優れた画力の持ち主まで
どなたでも参加可能だ。

画像は転載させていただく可能性もあるので
転載不可の方はその旨を
画像の下にでも記載しておいていただけると助かる。

参加数次第ではお寒い状況になることも覚悟の上で書いてみた。

なかなか絵を描けと言われないという方、
どうも1日に2回立ち上げると出題されやすいように思う。
毎日トレーニングされている方は、
トレーニングをひとつ終えたら電源を落とし、
再度立ち上げてみては如何であろうか。


6月2日、寸評はこちらに移動した。

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これは私のゲームに対するスタンスが
大きく影響しているのであろうし、
世間一般もそうだと言うつもりは毛頭ないのだが、
E3で次々に発表されたハイスペックの新機種や
大作と言われるソフト群を眺めていると、
食べ過ぎによる胸焼けというか、膨満感ばかりが大きくなり、
あまりワクワクもドキドキもしなかった。
つまり私は、現在のゲーム業界に対して
まだ何の飢餓感も感じていないということなのだろう。

FC末期には色数や処理能力の「限界」を感じたし、
SFC末期には大容量による価格の高騰に「限界」を感じた。
PS末期には「限界」までは感じなかったが、
より質の高いグラフィックやDVD再生機能など、
総合的にランクアップしたPS2の登場は「まぁ必然」と思えたのだが・・・

今回の新機種からは、それが例えば今年末なり来年なりに
登場しなければならない必然性を全く感じないのだ。
むしろ、延命処置を講ずることもなく
簡単に見捨てられたという印象を受ける。
己の発想の貧困さをマシンの限界にすり替え、
器を取り替えることで「進化」したと思わせたい作り手の責任転嫁や
前年度割れを防ぐために単価の高いハードで業績回復を狙う
売り手の都合ばかりが優先された結果が、今回の新機種投入なのではないか。
このままいけば、スペック重視のコアゲーマーばかりが居残り、
一般層はどんどん篩い落とされていく。
一部ではXbox360やPS3に対してRevolutionの発売が
もう少し先であることを「脱落」や「遅れ」だと言われているようだが、
ではこれらの3機種が一斉に市場に投入されたらどうなるのか。
それぞれのハードや対応ソフトを
現行機種と併行販売しなければならないショップは悲鳴を上げ、
ユーザーは勝ち組を見極めるまで様子見、
という総倒れ状態も決してあり得ない話ではないと思う。

ということで、ここに(小声で)宣言する。
少なくとも私はまだ満腹だ。
今の私に「満漢全席」を出されても、
「どれも美味しそうですね」と言うのが精一杯であり、
箸をつけようとまでは思わない。
DSのような「箸休め」的なポジションを狙ったものは
まだつまんでみようかとも思うが、
フルコースを入れるほど空腹になるには、まだ時間がかかると思う。

メーカーは私の肝臓をフォアグラにでもするつもりか。


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「声優は色が付き過ぎていて使い辛い」

と言ったのは宮崎駿であるが、
最近はゲーム業界でもこの動きが活発だ。
特に顕著なのがスクウェア・エニックスであろうか。
6月16日発売の「DRAG ON DRAGOON2」も
8月4日に発売の決定した「グランディア3」も
基本的に声優は起用しないという。
(18日、公式サイトにて声優も起用するとのコメントあり)
理由はというと、
やはり「声優は色が付き過ぎていて使い辛い」かららしい。

果たして本当にそれだけなのであろうか?
「声優を使わない=非マニア向け=大作(感)」
という流れなだけという気がする。

最近の声優が女子アナ化している
(本業とは別の部分での需要が高い)のは私も常々感じている。
グラビアに出たりDVDを出したりする声優と、それを支持する人間の増加が
声優の一億総「放課後のクラブ活動」的素人臭さを
増長しているのは確かだが、
だからといって世間の声優全てがそうであるとも思わない。
そもそも、「色が付いている」のは声優だけではあるまい。
このところジブリ作品に連続して出演している我修院達也などは、
声を聞いただけであの繋がった眉が浮かぶのは私だけか。

昔、TVで放送された「タイタニック」の吹き替えで
レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットを
妻夫木聡と竹内結子が演じたことがあったが、
あまりの下手さにタイタニック号が沈むより先に私が溺れそうになった。
キャシー・ベイツの小林幸子が上手く聞こえたぐらいだ。
これは、妻夫木と竹内の演技力以前に、
声優業に合っていなかったという事の方が大きいように思う。

結局、声優にしろ俳優にしろ選び方なのだ。
適材適所でなければ単なるギャラの無駄遣いになりかねない。
「グランディア3」などは
キャラクターのグラフィックや世界観などから察するに
「豪華声優陣」を謳ってその筋の方々にPRした方が
売れるタイプのソフトではないかと思うのだが・・・

【5月19日追記】

コメント欄にて指摘があったので追加を。
ゲームアーツのサイトにて
本件についてのコメントが発表されたようだ。
詳しくはリンク先のコメントを読んでいただくとして、
「声優『も』起用している」と書かれておるので
本記事アップ直後の「一切起用しない」という
表現方法が誤りであることは間違いなく、
多くの方に誤解を与えてしまったことをお詫び申し上げる。

記事ごと削除すべきかとも考えたのだが、
今回の内容はあくまでも「声優ではなく俳優を起用する意図」
についてのものであり、「グランディア3」は
近々発売になるソフトの中で
サンプルケースとして挙げただけなので
問題箇所の修正という形にとどめさせていただいた。

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任天堂
のののパズルちゃいリアン


「パネルでポン」や「直感ヒトフデ」など、
任天堂のパズルは自社の看板キャラクターを使用しない場合でも
けっこうな掘り出し物であることが多い。
「のののパズル・ちゃいリアン」は
ポケモンカードも手掛けるCreaturesが開発し、
2001年に発売されたGBAソフト「ちっちゃいエイリアン」の
キャラクター「ちゃいリアン」を起用した第2弾とのことだが、
残念ながら私の記憶には「ちゃいリアン」は定着していないので
ノンキャラとして認識している者の立場として紹介させていただく。

モードはいくつかあるのだが、
全てに共通しているのが『「の」の字に回す』という要素だ。
画面に表示されているピースを4マス単位(正方形)で指定し、
Aボタンを押せば「の」の字(右回り)に、
Bボタンを押せば左回りにピースが回転する。

Bボタン    Aボタン
■◇  □■  ◆□
□◆  ◆◇  ◇■

この操作を使って、3~6の数字を消していく「くるパチ6」、
チクタクバンバン(古)のように道を作り
ちゃいリアンをゴールに誘導する「くるくるウォーク」、
食材を穴に落として調理する
「くるくるレンジ」などのモードが用意されている。
メインとなるのは数字を消していく「くるパチ6」だと思うので、
今回はこのモードを重点的に紹介してみよう。

「くるパチ6」は、画面に表示された3~6の数字で、
3を3つ以上繋げると4になり、4を4つ以上繋げると5になり、
5を5つ以上繋げると6になり、6を6つ以上繋げると消える。
最初から画面に表示されているか、
上から徐々に下がってくる硬貨を取って投げるかの違いこそあれ、
より大きな単位に変えて消すというシステムはまんま
「マネーアイドルエクスチェンジャー」である。
1円5枚で5円、5円2枚で10円、、、と身近な硬貨を使っている点や
500円2枚で消滅するのは硬貨の単位が終わるため、
という点が理にかなっていたりと、
「マネーアイドル」の方が上回っている点も多いが
「マジカルドロップ」的なアクション要素や
素人を遠ざける濃いキャラクターなど、
パズルとは言いながらかなり人を選ぶ作りであったため、
こちらの方が間口は広くなっている。

「くるパチ6」には「パズル」「スコアアタック」
「チェインチャレンジ」「対戦」と
さらに4つのモードが用意されているが、
どのモードも思ったより歯ごたえがある。
正直な話、規定数で全消しを狙う「パズル」では
いきなり1面から躓き、3面で唸り、5面で冷や汗を流した。
向き・不向きはあると思うが、個人的には「直感ヒトフデ」の
チェックメイトモードよりも難しく感じた。
見た目以上にテクニカルなので、
そこそこ腕に自信のあるパズルマニアの方が受けは良さそうだ。

と、ここまで書いてお気付きの方はいらっしゃるだろうか。
そう、このソフトは見た目と中身が今ひとつ合っていないのだ。
「ちゃいリアン」というキャラクターイメージに
合っているのはミニゲームの「くるくるレンジ」ぐらいで、
後はパズルゲーム中級~上級者向けに作られている。
「くるくるレンジ」は「メイドインワリオ」の中に入っている
ミニゲーム程度のクオリティなので、
「くるパチ6」に玉砕した子供が遊ぶにはボリュームが足らない。
かと言って大人が遊ぶにはこのキャラクターは・・・という感じなのだ。
SFCで「パネルでポン」が発売される前も、
「なんだこのキャラクターセンスは」と言われたものだが、
発売後には完成度の高さから口コミで評判になった。
「ちゃいリアン」もその流れを狙っているのだろうか。
そう言えば「パネポン」にもあった「アクティブ連鎖」が
ここでも導入されているが・・・

どちらが歴史的に古いのかは知らないが、
「ハテナサテナ」ともイメージがかぶるので
いっそのこと大人向けのキャラクターと演出で作って欲しかった。
少なくとも私は
「すいません、『のののパズル・ちゃいリアン』下さい」とは言いにくい。

*当BLOGでの新作紹介は、
1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
3:発売までに内容変更の可能性もあること。
を予めお断りしておく。
簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 タイトル:のののパズル ちゃいリアン
   機種:GBA
 メーカー:任天堂
  発売日:2005年6月16日
   価格:3800円(税込み)
公式サイト:未公開
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

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本当は「今週のまとめ」に入れるつもりだったのだが
混ぜ込むには少し長文のため
こちらでも単独記事として掲載することにした。

宇多田ヒカルからのメッセージより。

私は彼女が日本で売れ始めた頃から
粗雑な話し方や目上の人間に対する
ぞんざいな態度が気になって仕方がなかったのだが、
まぁそんなことは本業(歌)とは関係のないこととして
CDも何枚かは所有する程度に彼女の紡ぐ楽曲のファンでもあった。

が、

今回ばかりは軽率にも程があると思う。
コメントを求めたMTVのスタッフはただの無知としても、
安請け合いをしてカメラに向かってコメントを放つ
宇多田の非常識は
「ごめんなさい、、、ひー!」で許される次元の話ではない。
アメリカナイズという名の彼女の数々の無作法は
「まぁ日本で育ってないから」
「でも売れてるから」という2点の理由で
見て見ぬ振りをされてきたのだと思うが、今回はCM契約である。
DSの広告塔として相当な金が動いているはずなのだ。

その昔、焼き肉のタレのCMに出ていた女優が
菜食主義者であることをバラエティ番組で告白した途端に
CMを降ろされたということがあった。
「タレ自体は美味しいから焼き野菜に付けて食べてますけどね」
というフォローを入れたにも関わらず、である。
これは極端な例だと思うが、
広告業界における企業とタレントの関係は
だいたいこういう形であろうと思われる。
商品(企業)のイメージを背負うというのは
簡単なことではないのだ。

これが「以前契約していた」というだけで
現在は契約が切れているならどうでもいい話なのだが、
宇多田の出演している「nintendogs」のCMは
まさに今、大量オンエア中である。
今回の宇多田のとった行動は、
コカ・コーラの新商品の発表会に
ペプシマンが花束を持って現れたようなものだ。

契約時からは想像もつかないほどに
太った現在の体型だけでも充分契約違反モノだが、
挙げ句の果てに競合他社商品の発表会に登場では
任天堂も正直やってられまいな。

猿回しの猿にすら成り切れないなら
いっそ野(国外)に放て、人里(国内)に近づけるな。

*念のために断っておくが、
 宇多田が元々ソニー陣営のCMに出ていたとしても
 私の感想は同じだ。

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バンダイ
スチームボーイ

大友克洋氏が日本のアニメを世界レベルに押し上げた
功労者であることについては何の反論もない、
どころか大賛成である。
しかし、決して量産型ではない大友氏が8年という難産の果てに送り出した
「スチームボーイ」は、8年待たされたファンの期待を満たすには
不十分な作品であったと思っている。
「スチームボーイ」の興行成績が
あまり芳しくなかったことはその証でもあろう。

今回紹介するのは6月発売予定のPS2版である。
外丸達也氏や橋本敬史氏など、劇場版と同じスタッフが多数参加し、
声優陣も鈴木杏、小西真奈美など劇場版のキャストが名を連ねている。
ゲーム版のみのオリジナルエンディングを追加し、
大友氏がデザインしたオリジナルのボスキャラも登場するらしい。
劇場版の動員数85万人、
先日発売されたDVDの初回出荷数16万本などから
バンダイが弾き出した目標本数は30万本。

ゲーム版は劇場版とほぼ同じシナリオが展開し、
スチーム城のマップも同じにしてあるらしい。
劇場版のスタッフの「こだわり」が随所に見られるのはいいのだが、
どう考えても難点と思われる部分まで
「こだわり」を優先されるのははっきり言って困る。

このソフトは視点変更が妙なことになっており、
普通ここまで歩くと別の視点に切り替わるはず、
という所まで来ても視点が変わらない。
例えば画面奥から手前に歩いてくる場面があるとする。
画面の一番下、つまり一番手前にドアがある場合、
普通ドアに近づいたあたりでドアを正面にした
視点へと変更されるはずなのだが、それがされないのだ。
このソフトは、ここでアイテムを拾ってそこのバルブを開け、
あのドアからこの通路に抜けてどこそこを目指す、
という風にフラグ立てが厳しく、
スチーム城内をあっちこっち移動させられるだけに、
画面には映ってないが実は物陰にドアがある、
というようなマップはトラップにしかならない。

こういう場面が何ヶ所か見受けられたので、
「視点変更は出来ないのか」と聞いたところ、
「この角度から見たこの絵、という部分にこだわりがあるらしく、
 敢えて視点変更が出来ない仕様にしてある」
との答えが返ってきたのだが、これはどう考えてもおかしいだろう。
遊び手にストレスを与える「こだわり」など何の価値もない。
相手がどんなビッグネームであろうと、
ゲーム性を損なってまで優先されるべき美意識など無いと思う。

また、マップにそれだけのこだわりを見せる割には、
最大のキモである「スチームボール」の威力が
ドラえもんの「くうき砲」程度なのは何故なのか。
スチームボールは蒸気の圧力を高密度に圧縮した革命的な発明品であり
それを手に入れんと国が動くほどの物のはずだ。
ジェット噴射として使用すれば
簡単に制御出来ないほどのパワーで飛び上がり、
武器として使用すれば
バランスがなってないと思うほど簡単に敵を吹き飛ばせてこそ
スチームボールではないのか。
この程度だとジャイアンに「ドカン」とか言われたら負けるぞ。
ゲーム中ではスチームボールをパワーアップさせる
アイテムも出てくるらしいので、
私がプレイした状態がまだ初期段階だったのかも知れないが、
絵の角度にこだわる前に「スチームボールが最初は弱い」という
設定がおかしいと誰も思わなかったのだろうか。
スチームボールの威力は最初から最強にしておき、
それを操るレイ(主人公)をパワーアップさせた方が
スマートだったように思うのだが・・・

ターゲットの年齢からしても、
いっそのこと「.hack」や「GUNSLINGER GIRL」のように
「DVD+PS2用ソフト」というパッケージで発売した方が
良かったのではとも思うが、
劇場版があの結果ではそれも無理な話か。

*当BLOGでの新作紹介は、
1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
3:発売までに内容変更の可能性もあること。
を予めお断りしておく。
簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 タイトル:スチームボーイ/STEAM BOY
   機種:PS2
 メーカー:バンダイ
  発売日:2005年6月9日
   価格:7140円(税込み)
公式サイト:http://www.steamboy-game.com/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


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角川エンタテインメント
レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語スペシャル・エディション

「ハリー・ポッター」シリーズがワーナーのドル箱となって以来、
各映画会社が我も我もと人気のファンタジー小説を映画化している。
ディズニーが「ナルニア国物語」(日本では06年春公開予定)に
唾をつけたならと、ドリームワークスが唾をつけたのが
今回紹介する「世にも不幸せな物語」である。
全世界で3000万部以上を売り上げている
レモニー・スニケットの大ヒット小説の映画化だ。

当然、シリーズ化も視野に入れての映画化であろうが、
予想以上にコンパクトにまとめられた印象を受けた。
と言っても決して悪い意味ではなく、
「ハリー・ポッター」などでは決して見られない
手作り感の残る童話っぽさがジジィの私には心地良かった。
「ハリー・ポッター」と「世にも不幸せな物語」の違いは、
テーマパークか遊園地かの違いに似ているかも知れない。

チラシにもデカデカと書いているので御存知の方も多いと思うが、
本作にはジム・キャリーが出演している。
チラシ画像の左上で目をギョロつかせているのがジムだ。
ボードレール三姉弟にあの手この手で意地悪を仕掛ける
オラフ伯爵を嬉々として演じている。
今回のジム・キャリーは「マスク」を彷彿させる七変化ぶりで
「マスク2」の出演を断った見返りかというほどに弾けているのだが、
この物語が不幸に立ち向かう「三姉弟の物語」であることを考えると、
膨らみ過ぎたジムの力こぶが全体のバランスを若干壊している気がする。
ピーターパンよりフック船長が目立ってしまっているようなものだ。
悪役は主役を喰うほどのインパクトがある方が良いが、
完全に主役を喰ってしまってはいかんと思う。
相手が子供なら尚更だ。

三姉弟の長女を演じたエミリー・ブラウニングも
長男を演じたリアム・エイケンも、
共に幾つもの作品をこなしてきた
売れっこ子役だけに安定感は抜群なのだが、
「発明の天才」(長女)「記憶力抜群の本の虫」(長男)
「何でも噛み付く幼女」(末っ子)という各姉弟の設定が
物語の中でもうひとつ上手く機能していないのが惜しい。
一応それぞれの見せ場は用意されているが、
オラフ伯爵の攻めが強力過ぎて防戦一方なのだ。
たまにはやり返すぐらいのパワーが欲しい。
今回はあくまでも序章ということで、
各々の特色はこれから少しずつ出していくのかも知れないが。。。
とは言え、この三姉弟に関してはベストなキャスティングだと思う。
続編があるなら、子供達が成長し過ぎて
キャストの変更を余儀なくされる前に作って欲しい。

続きモノにありがちな中途半端な終わり方はしないので、
今作だけでも充分に楽しめる作りになっている。
伯爵と両親にまつわる謎解きも含め、
大人も楽しめる隠し味も満載だ。
「もう『ハリー・ポッター』は卒業」という人が
次に入学するにはぴったりかも知れない。

ただ、個人的にはティム・バートンに撮ってもらいたかった。
ティムなら、より大人向けのファンタジーに仕上げられたはずだ。
オラフ伯爵はもちろんジョニー・デップで。

*2回目の鑑賞で印象がグッと良くなった為、
 前回掲載時より若干修正した。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語
    配給:アスミック・エース
   公開日:2005年5月3日
    監督:ブラッド・シルバーリング(「ムーンライト・マイル」「キャスパー」)
    出演:ジム・キャリー、メリル・ストリープ、ジュード・ロウ、他
 公式サイト:http://fushiawase.jp/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

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