忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。
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UMDで映画を観る日・後編

2005年03月10日 | 業界四方山話

■UMD:「バイオハザード II アポカリプス」


先日、実際に画面を見る機会があったのだが、
予想以上に綺麗で正直驚いた。
ポータブルDVDプレーヤーなどと比べても全く遜色はなく、
懸念材料であった字幕もとても読み易かった。
迫力の無さも吹き飛ぶほどの美しさに心が揺さぶられたのだが、
ではPSPを使って映画を観るとして、
それはいつ・どこで・どのようにしてかを考えてみると、

「通勤(通学)時に・車内で・ヘッドホンつけて」

・・・ぐらいしか思い浮かばない。
移動中に映画を1本観終えることが出来る人は少なかろうし、
家で観るならDVDで観れば良い。
話のタネとして1本ぐらい持っていても良いが、
「PSPで映画を観る」というのが新たな映画の楽しみ方として
定着していくのかと言われると、
懐疑的にならざるを得ないのが率直なところだ。

色々と話を聞いていて最も気になったのが容量だ。
UMDはDVDよりも容量が小さいため、
2時間を少し超えるぐらいまでの映画なら
音声も字幕もバイリンガルで収録されるが、
2時間半を超えるとキツいらしい。
「『ロード・オブ・ザ・リング』なんかは無理です」とのこと。
2時間半近くの作品の場合は、英語音声・日本語字幕の固定にして、
英語字幕や日本語音声を削るなどしてしのぐしかないようだ。
特典映像なども容量的に難しいものは収録されないらしい。
現在のDVD市場は、廉価版のリリースサイクルが
ゲーム以上に早くなっており、発売から3ヶ月程度で
「1枚買ってもう1枚プレゼント」などの対象になるケースが続出している。
その際、早期に購入したファンを考慮して
特典映像などは収録されないことが多いのだが、
UMDは価格だけDVDの初回版と同じで、
内容的には廉価版に近い物が続出することになる。
特典映像のボリュームで購入の優先順位を決める
貧乏性な私にとってこれはかなり痛い。

ソニーピクチャーズの営業はしきりに「手軽に楽しめます」と
アピールしていたが、DVDに比べデメリットの多いUMDに
敢えて手を出させるには、最初から廉価版並みの価格設定にするか、
レンタルに対応するかしかないと思う。
レンタルに関しての打診は既にあるらしいが、
現状導入する予定はなく、あくまでもセルオンリーで行くらしい。
もったいない話だ。
コレクター的な欲求が満たされないUMDには
レンタルのような「使い捨て感覚」が最も相性が良いと思うのだが。
このままでは、セルMDと同じ道を辿るような気がする。

*これらの意見は全て「映画」に限定されたものであり、
 映像作品全てについてのものではない。
 ミュージッククリップなどは方向としてアリだと思うし、
 録画したTV番組の持ち運び等には適していると思う。
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UMDで映画を観る日・前編

2005年03月09日 | 業界四方山話

■UMD:「スパイダーマン2」


PSPが発売されて3ヶ月、ようやく映像ソフトが動き始めた。
4月13日に同時発売となる「スパイダーマン2」「バイオハザード2」
「ヘルボーイ」(いずれもソニーピクチャーズ)を皮切りに、
(カプコンからも「バイオハザード」が発売予定)
今後参入各社のラインナップがリリースされていく予定だ。

SCEが発表した参入メーカーは以下の通り。

アクアプラス
アスミック・エース エンタテインメント
アニプレックス
エンターブレイン
カプコン
コーエー
サイデラ・パラディソ
JSDSS(ジーダス)
GDH
小学館プロダクション
スクウェア・エニックス
スパイク
ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
ソニー・ミュージックエンタテインメント
デジタル・メディア・ラボ
東北新社
凸版印刷
トミー
日活
ハドソン
ハピネット
バンダイ
バンダイビジュアル
ポニーキャニオン
マーベラスエンターテイメント
メディアワークス

上記の中で劇場で名前を見かけるのは
アスミック・エース、東北新社、日活、ハピネットぐらいであろうか。
基本的には単館でよく見かける名前ばかりで、
いわゆる大手はまだ参入していない。
(映画の出来・不出来とは全く別の話)
ちなみに、日活と聞いてロマンポルノを思い浮かべる人もまだ多いかと思うが、
現在はシネ・リーブル系列として単館好きには知られている。
ゲームメーカーが多いのは、
SCEと歩調をあわせておく、という意味もあるのだろう。

私は月のDVD購入本数がゲームより多いのだが、
PSPを使って映画を観ようと思ったことは一度もない。
これはPSPが性能的にどうだというわけではなく、
大画面で楽しみたいからこそ劇場に足を運ぶというのに、
掌サイズなどで映画を観れるか、という気持ちからだ。
今回リリースされる「スパイダーマン2」などはその典型だろう。
同時リリースするのが全てアクション映画というのは
ソニーピクチャーズの映画にその手のジャンルが多いことや
PSPのユーザー層を考えてのことだと思うが、
3タイトルしかリリースしないのなら
「シークレットウインドウ」(DVDは4月22日発売)あたりの
違うジャンルを1本ぐらい混ぜても良かったと思う。

少し長くなったので続きは次回。
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「エレファントマン」と私の25年

2005年03月08日 | 作品紹介(映画・ドラマ)

■DVD:「エレファント・マン 作品生誕25周年ニューマスター版」


この映画が初めて上映された1981年当時、
私はまだガキんちょであった。
「エレファントマン」を直訳通りの「象人間」としか思わず、
布切れを被っている間のやり取りはひどく退屈で、
布を剥ぎ取る瞬間をジェイソン(「13日の金曜日」)が現れる時と
同じ心境で待ち詫びていた。
ジョン・メリックという人間の「素顔」を知ろうともせず、
ただただ、肥大した頭部と、瘤だらけの背中を嫌悪し、
辿々しい口調をゲラゲラと笑いながら観ていた。
看護婦に怯え、花束に涙するジョン・メリックを
「ホラー映画にしちゃ随分弱い化け物だ」と見下し、
「これなら怖くないよ!」と自信満々だった。
あの頃の私は、見世物小屋の客そのものだった。

25年という時間を経て改めて観た「エレファントマン」には、
「完全な善意」も「完全な悪意」も存在していないことに気付いた。
いや、気付いたというより、今の私にはそう見えた。
あれほど極悪人に見えた見世物小屋の親父から愛情を、
フレデリック医師からは外科医としての悪意を感じた。
もちろん、リンチがそういう意図で描いたかどうかは分からない。
リンチは「このシーンはこういう意図で撮りました」
と自ら解説するような無粋な真似をあまりしない監督なのだ。
だからこそ、「ブルーベルベット」や「マルホランドドライブ」などの
リンチ作品は何度でも観たくなる麻薬的な味わいを持っているのだろう。

ケンドール夫人の招待した舞台は
ケンドール夫人の言葉通り「夢」が詰まっていた。
物語の最後にジョンが枕を使って眠ったのは、
まだ叶っていない夢を叶えたかったからなのだろうか。
「人間らしく生きること」が無理なのだと悟ったのだろうか。
自分の死期を悟り、もう充分と考えたのだろうか。
愛しい母親に会いに行ったのだろうか。
いつの日か、
「あぁ、こうだったんだろうな」と分かる日が来るのだろうか。
私にはまだまだ分かりそうもない。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:エレファント・マン
    配給:ザジフィルムズ
   公開日:2004年11月20日より全国で順次公開中
    監督:デヴィッド・リンチ
    出演:ジョン・ハート、アンソニー・ホプキンス
 公式サイト:http://www.zaziefilms.com/elephant_man/index.html
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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久多良木、墜つ

2005年03月07日 | 業界四方山話

かなり多方面で取り上げられているが、
気になったニュースをふたつほどピックアップしてみよう。

<以下は引用>

新体制で“エレクトロニクスのソニー”復権へ(ITメディア)

中鉢次期社長については
「エレクトロニクスをずっとやってきた純粋なエンジニア」(出井会長)とコメント。
下馬評が高かった久夛良木健副社長兼COOではなく、
中鉢副社長を選んだ理由は「2人の比較はできない」とした上で

「ソニーは、さまざまな人の意見をまとめるのが大変な会社。
 中鉢氏はいろいろな人の意見をよく聞くグッドリスナーだ。
 若い人たちの意見を集約し、モチベーションを高める役割に向いている」


と話した。
久夛良木副社長は4月1日付けで取締役を退任し、グループ役員に就任する。

“プレステ”久多良木副社長「降格」に衝撃 後継の目も消え(ZAKZAK)

ゲーム機とDVDレコーダーを融合した「PSX」の不振や、
「社内に敵も少なくなく、やや人望に欠ける面もある」(関係者)
などのネガティブな評価はあったが、本命の地位は揺るがないとみられていた。

ところが、今回の人事で残されたのは古巣のゲームビジネスグループ担当のみ。
本体の取締役も退き、「グループ役員」というあいまいな肩書が残ることになる。

「新会長のストリンガー氏を除く社内取締役は総退陣となる状況で、
 業績不振の元凶であるエレクトロニクス部門を担当していた
 久多良木氏の責任も免れられなかったのだろう」(ITジャーナリスト)

「新経営陣で業績回復できず、なおかつ次期プレステが大ヒットすれば、
 再び久多良木氏が脚光を浴びる可能性も残されている」との声もある。

<引用はここまで>

太字にした出井会長のコメントを裏読みすれば、
中鉢氏の「いろいろな人の意見を聞く」という部分が
久多良木氏には欠けていた、ということなのだろう。
ユーザーやショップの声に少しでも耳を傾けていれば、
こんな発言は出てこなかったはずだ。
今回の人事がSCEにどのような変化をもたらすのかはまだ分からないが、
「不良」を「仕様」で押し切るような、
ユーザー軽視の体制が改まることを切に祈る。

SONY社内にもまだ自浄能力が残っていたことが分かり、
私としては嬉しいニュースであった。
PS初期のような、アグレッシブなSCEにもう一度会いたい。
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「nintendogs」システム紹介その2

2005年03月06日 | 作品紹介(ゲーム)

■DS:「nintendogs ダックス&フレンズ」


■DS:「nintendogs チワワ&フレンズ」


■DS:「nintendogs 柴&フレンズ」



通信を使わずに犬種を増やす方法もある。
「nintendogs」には飼い主ポイントなる数値が設けられており、
子犬と遊んだりドッグショーに出場したりすることで
徐々にポイントが加算されていく。
この飼い主ポイントを積み重ねることでも
新たな犬種を登場させることが出来るのだ。
得られる飼い主ポイントの仕組みに関しては
まだ詳細が明らかになってはいないが、
通信した方がより手軽に増やすことが出来ることだけは確かなようだ。

順序が逆になったが、ここからは基本的なシステムを紹介しよう。
まず、「nintendogs」は育成ゲームではない。
「nintendogs」の子犬達はDS本体に設定された
時計に合わせて寝たり起きたりしているものの、
食事をやらなくても死にはしないし、大きくもならない。
「nintendogs」の子犬達は永遠に子犬なのだ。
飼い主に慣れる、芸を覚えるなど、「成長」と思える部分もあるにはあるが、
基本的には子犬をなでたりボール遊びをしたりという触れ合いがメインになっている。
ドッグショーだの何だのというのはあくまでも添え物だ。
全ての犬種をコンプリートすることを目標にしても良いが、
目的やルールから離れたところで気楽にプレイするのが
「nintendogs」との正しい付き合い方という気がする。

飼い主が甘やかせば甘えたになったりと、
性格は飼い主に似てくるようになっているらしい。
同じ犬種でもプレーヤーが変われば動きなどに変化が現れるということだろう。

プレーヤーが飼うことが出来る匹数についてだが、
1画面内(つまりプレーヤーの部屋)には最大3匹だが、
ペットホテルに5匹まで預けることも出来るので最大8匹までということになる。
ただ、飼い主からすればペットホテルはあまり利用したくない場所であろうから
利用頻度は低いのではないか。

子犬の種類は全15種類だが、毛色も各3パターン用意されているらしい。
公式サイトで紹介されているダックスはレッドだが、
チョコやクリームも出てくるということだろうか。
個人的には、犬種が多いことより毛色まで用意されていることの方が嬉しかった。

なお、JKCによる登録数ランキングの数字を
「nintendogs」の3種パッケージに当てはめてみると、

「ダックス&フレンズ」207,539(48%)
「チワワ&フレンズ」 139,675(31%)
「柴&フレンズ」    91,829(21%)


となる。
あくまでも登録数だけで言えば「柴&フレンズ」が人気薄に見えるが、
登録数というのは新規で血統書を取得した数であって、
現在飼われている数の合計ではない。
柴やシェルティーは大変な人気だった時期もある上に
トイ・プードルやコーギー、ミニピンなど、
旬の人気者も多数含まれている「柴」が伸びる可能性も高い。
結局はうまくバラけると思っているのだが・・・

ゲームに対して特別な固定観念を持っていない
ライトユーザーにはウケると思うが、
1日何時間とゲームに費やすコアユーザーにはウケが悪そうな気もする。
まぁ、ハナからそこは狙っていないのだろう。
1分も触れば顔がニヤけてくることだけは保証する。

本当はもう少し先に紹介しようと思っていたのだが、
3種パッケージ発表後、明らかに誤認して書かれていると
思われる記事をいくつか見かけたため早めてみた。
いくらかでも誤解が解けることを祈る。

*当BLOGでの新作紹介は、
1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
3:発売までに内容変更の可能性もあること。
を予めお断りしておく。
簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 タイトル:nintendogs
   機種:ニンテンドーDS
 メーカー:任天堂
  発売日:2005年4月21日
   価格:4800円(税込み)
公式サイト:http://www.nintendo.co.jp/ds/adgj/index.html
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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「nintendogs」システム紹介その1

2005年03月05日 | 作品紹介(ゲーム)

■DS:「nintendogs ダックス&フレンズ」


■DS:「nintendogs チワワ&フレンズ」


■DS:「nintendogs 柴&フレンズ」


ニンテンドーDSのCMで宇多田ヒカルがプレイしていたことや、
DSのデモムービー集にも映像が収録されていたことなどから
オリジナルタイトルにしては割と認知度の高い「nintendogs」
いよいよ発売日も決まり、新色の本体も発表されて
「nintendogs」を軸とした任天堂の春商戦が見えてきた。

しかし、肝心の内容はというと、
”子犬と遊ぶ”という以外はあまり知られていないような気がする。
そこで今回は、システム面を重点的に紹介していこうと思う。
まず、多数の方が混乱しているであろう、3種類パッケージでの発売形式について。
「nintendogs」には全15種類の犬種が登場するのだが、

「ダックス&フレンズ」には
●ミニチュア・ダックスフンド
●パグ
●ヨークシャ・テリア
●ジャーマン・シェパード・ドッグ
●ミニチュア・シュナウザー
が、

「チワワ&フレンズ」には
●チワワ
●ビーグル
●シー・ズー
●キャバリア・K・C・スパニエル
●ラブラドール・レトリーバー
が、

「柴&フレンズ」には
●柴
●ウェルシュ・コーギー・P
●トイ・プードル
●ミニチュア・ピンシャー
●シェットランド・シープドッグ
が、

プレイ開始当初から選べる犬種として用意されている。
最初に選べる犬種がパッケージによって異なるだけで、
通信プレイやペットとの触れ合いによって
最終的にはどのバージョンを使っても全15種類の犬種を登場させることは可能だ。

犬種を増やす方法は二通りある。
まずは「すれ違い通信」によって増やす方法。
「すれ違い通信」とは、
DSをスリープ状態で持ち歩くユーザー同士が街中ですれ違うだけで、
互いの飼っているペットが相手のロムへ遊びにいくというシステム。
ちなみにスリープ状態にするには、DS本体の電源を切らずに上蓋を閉めれば良い。

名も知らぬどこかの誰かの愛犬が、
家に帰ってみれば自分の愛犬と遊んでいるかも知れないのだ。
遊びに来た他所の子犬には当然相手が付けた名前が登録されており、
一定の時間が過ぎると、ちゃんと飼い主の元へと帰っていく。

この「すれ違い通信」で遊びに来た子犬が
自分のバージョンにいない犬種であれば、
ペットショップで新たに購入可能になるというわけだ。

プレイ開始時は所持金も限られているため、どの道どれか1匹しか購入出来ない。
要するにこの3バージョンは、「最初に飼うなら何がいいか」を考えた時、
最も欲しいと思った犬種が含まれているパッケージを選べば良いわけである。

いっそのこと最初から飼える犬種を1種類に限定し、
全15種パッケージで発売すればとも思うのだが、
それだと売れ行きに大幅な差が出る可能性が高い。
各パッケージに人気の犬種を上手く割り振ってあるのも、
需要が偏らないようにという配慮であろう。
Touch!DS会場で集めていたアンケートの結果が活かされたのかも知れない。

おまけとしてJKCが発表した
2004年度犬種別登録数ランキングの上位20種を紹介しておこう。

1位:ダックスフンド 登録数:159,272
2位:チワワ 登録数:80,923
3位:プードル 登録数:42,876
4位:ヨークシャー・テリア 登録数:23,741
5位:パピヨン 登録数:23,003
6位:ウェルシュ・コーギー 登録数:22,783
7位:シー・ズー 登録数:21,907
8位:ポメラニアン 登録数:16,315
9位:ラブラドール・レトリーバー 登録数:15,895
10位:ミニチュア・シュナウザー 登録数14,980

11位:柴 登録数:12,848
12位:マルチーズ 登録数:12,055
13位:キャバリア・KC・スパニエル 登録数:10,691
14位:ビーグル 登録数:10,259
15位:ゴールデン・レトリーバー 登録数:9,675
16位:パグ 登録数:9,546
17位:フレンチ・ブルドッグ 登録数:8,797
18位:ミニチュア・ピンシャー 登録数:7,178
19位:アメリカン・コッカー・スパニエル 登録数:6,428
20位:シェットランド・シープドッグ 登録数:6,144

ペットショップの扱う子犬の比率を見ていれば頷ける結果が出ている。
なぜダックスとチワワとプードルではなく、柴がメインに入ったのだろう。
きっと任天堂の中に柴びいきがいるに違いない。(あくまでも予測)

*当BLOGでの新作紹介は、
1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
3:発売までに内容変更の可能性もあること。
を予めお断りしておく。
簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 タイトル:nintendogs
   機種:ニンテンドーDS
 メーカー:任天堂
  発売日:2005年4月21日
   価格:4800円(税込み)
公式サイト:http://www.nintendo.co.jp/ds/adgj/index.html
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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読み込みの遅さを耐えられるなら「彼岸島」

2005年03月04日 | 作品紹介(ゲーム)

■PSP:「彼岸島」


*原作を9巻まで購入し、新たにプレイする機会も得たので
 2月6日の過去ログを若干修正してお届けしている。

チュンソフトから「弟切草」が発売されたのが1992年、
サウンドノベルという全く新しいアプローチは
発売当時のファミ通(当時はまだファミコン通信)の
クロスレビューではあまり歓迎されず「3回で飽きた」などと書かれ、
評価も6点・6点・7点・6点と芳しくなかった。
しかし、蓋を開けてみれば発売直後から品切れが続出、
ネットや携帯などの情報伝達手段がない時代にも関わらず
口コミでロングセラーとなった。
間もなく後追いソフトがリリースされ始め、
SFCの後期からPSの初期あたりまでは
サウンドノベルはちょっとしたブームであった。

4月に発売予定の「彼岸島」は、
週刊ヤングマガジン誌上で連載中の松本光司の同名コミックを
PSP用ソフトとしてゲーム化したものである。
ちなみに開発はナウプロダクション。
原作が続刊中のため、キャラクターが彼岸島に向かう前までの
ストーリー(2巻)は原作をなぞっているものの、
島についてからはゲーム版のみのオリジナルストーリーとなっている。
ところどころにちょっとしたアクション性を要求されるイベント
(ボタンを連打して戦う、左右に避けるなど)が挿入される以外は、
従来のサウンドノベルとほぼ同じシステムを踏襲している。

必要最小限に抑えられた止め絵と効果音だけで
後はプレーヤーの想像力に委ねられていた従来のサウンドノベルと異なり、
本作は映像の情報量がかなり多い。
つまり、想像力の介入する余地がないのだ。
原作がコミックなので当たり前と言えば当たり前なのだが、
原作を読んでいない純粋なサウンドノベルファンにまで
訴求できるかどうかは微妙なところだ。
逆に原作ファンなら、原作とは違う「もうひとつの『彼岸島』」を
楽しめるというだけでも買いだろう。

グラフィックはPSPの機能を活かして
驚くほど美麗に仕上げられているものの、
新たなシーンを読み込む度にかなり待たされるのは参った。
携帯用機とサウンドノベルというのは
文庫本を読むような手軽さがあって相性が良いと思っていたのだが、
これだけ待たされては手軽さも台無しだ。
ストーリーも演出も上手いだけに、
こういった感覚的な部分をもっと大事にして欲しかった。

ちなみに前回の記事をアップした翌日、
原作本をセットで購入してみた。
設定部分にかなり難があるように見受けられたものの、
テンポも良くあっという間に読み終えた。
PSP版が原作とどう違うのか余計に確かめたくなったのだが、
あの遅さは、、、うーむ。
ナウプロ殿、発売までに何とか頼むぞ。

*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに内容変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:彼岸島
    機種:PSP
  メーカー:ナウプロダクション
   発売日:2005年4月28日
    価格:5040円(税込み)
発売元サイト:http://www.nowpro.co.jp/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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男気と泣き落としの狭間で揺れる、DC「TRIZEAL」

2005年03月03日 | 作品紹介(ゲーム)

■DC:「TRIZEAL トライジール」
■PS2:「シューティング ラブ。 TRIZEAL」

既にあちこちのHPやBLOGで取り上げられているので
御存知の方も多いと思うが、
2005年に今やギャルゲー専用マシンと化しているDC
STGを出そうじゃないかという男気のあるメーカーがある。
トライアングル・サービスという会社だ。
これだけの悪条件で出すからには何か秘策を持っているのかと思えば
どうも丸腰で挑んできたらしく、案の定、受注状況が思わしくないらしい。

トライアングル・サービスがピンチです

という特設ページまで設けて予約をアピールしている。
私も上記のページをざっと読ませてもらったのだが、
この特設ページそのものが、
何故売れないのかを如実に物語っているような気がする。
最も気になったのが文章だ。
ユーザー向けにわざと砕けた書き方をしているのかも知れないが、
あれでは「本当に必死」なのか
「これもお遊び的な企画のひとつ」なのか区別がつかない。
STGという、今や絶滅に瀕したジャンルに
敢えて切り込もうとするチャレンジ精神は評価できるし、
それだけの愛情を持って制作してきたのであろうことも推察出来る。
だがそれだけだ。
自分の手掛けた作品に愛情を持つなんてことは
クリエーターとしては最低条件ではないか。
愛情を持って制作したソフトが売れるなら、こんなお気楽な商売はない。
良作を多数リリースしていたメーカーが売り上げ不振で
消えていった例など、過去にいくらでもある。
それが現実なのだ。
その現実にぶち当ったからと言って

「”世界の中心で~”風だと「助けてください」なんです。」
「ゲームが売れないと、もの凄く痛いんです。
 痛い痛い痛い痛い・・・・すべって転んで大分県。」
「ナイス援軍です。暴れん坊将軍です。
 松平健です。マツケンサンバIIです。」

などという言葉を並べたててどうしようというのか。
「全部引き受けてやろうじゃねぇかと。」
立ち上げた企画なら、現在の不振も引き受けるべきだろう。
少なくとも、尻を拭うのはユーザーではないはずだ。

この文章を書かれた方はおそらく責任者であろう。
お気持ちは痛いほどお察しするが、
特設ページが功を奏し、今回は利益を確保出来たとして、
次回作でまた手詰まりになったらどうするのだ。
「またまたピンチです」とでもやるつもりか。
動画の公開されている「ProjectΛ」を見る限り、
同じ轍を踏みそうな予感がするのだが・・・

私はジジィゲーマーだが、
動体視力の衰えた今でも、年甲斐もなくSTGが好きだ。
「TRIZEAL」も特設ページ経由で1本予約させていただいた。
未プレイではあるのだが、制作者の愛情を信じて、
最初で最後のつもりで乗せられてみる。
だが、こんな真似はこれで最後にして欲しい。


■Xbox360:「シューティングラブ。200X 攻略DVD同梱版」

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:TRIZEAL(トライジール)
    機種:DC
  メーカー:トライアングル・サービス
   発売日:2005年4月7日
    価格:7140円(税込み)
発売元サイト:http://triangleservice.co.jp/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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有害図書2005(2004年9月25日過去ログに追記)

2005年03月02日 | 業界四方山話

■PS2:「grand theft auto Vice City (廉価版)」


ついに正式に有害図書の認定を賜ることになったようだ。

近頃、秋葉原やオンラインゲームを取り上げるTV番組も増えてきたが、
必ずと言っていいほど
「病的にハマっている人」や「薄気味悪い人」とセットである。
「ゲームばかりしてるとこうなりますよ」
「ああはなりたくないものですね」
という着地点を目指して編集されているのが見え見えだ。
その番組を制作したTV局では、殺人事件を扱ったドラマも
お色気をウリにするバラエティも放送されているというのに、
そういったことに関しては無頓着というのもおかしな話だ。
有識者とTV局は、ゲームをスケープゴートにして
一応の責任を果たした気になりたいらしいが、現実はそう甘くないと思う。
ゲームという「果実」が有害図書という認定を受けても
より甘い「禁断の果実」になるだけだ。
食べたがる子供はむしろ増えるのではないか。

(以下は2004年9月25日の過去ログ)

「華氏911」で世間を騒がせているマイケル・ムーアの前作、
「ボーリング・フォー・コロンバイン」のタイトルの由来を御存知だろうか。
コロンバイン高校で銃乱射事件を起こした犯人である少年達が、
事件を起こす直前にボーリングに興じていたことから、
「ヘヴィ・メタルだのゲームだのが少年達に有害な影響を与えたと言うなら、
 何故ボーリングだけが問題視されないのか」という所からつけられたそうだ。
こういう当たり前の疑問を映画というメディアを使って
世に問い掛けたムーアはやはり非凡だと思う。

愛知県は「青少年の人格形成に影響を与える恐れがある」として、
暴力シーンが多いテレビゲームソフトなどを規制するため、
青少年保護育成条例を改正する方針を固めた。
ビデオやPC用のソフトを対象にした条例は他府県にもあったが、
コンシューマー向けのゲームソフトにまで
対象を広げたのは全国でも初めてのケースだ。
県は今後、有識者の意見などを参考にして、青少年に適さないソフトを
「有害図書類」に指定する方法などを検討する方針らしい。
出たな有識者。私はこの有識者という方々が滅法苦手である。
これは私の思い込みもあるかと思うが、
雑誌やテレビに登場する有識者は概してゲームをしない。
「興味がないのでやらない」「よくわからないのでやったことがない」ことを
「危険」「悪影響」などの難癖をつけて回避しようという年寄りが多過ぎる。

ここ数年、社会を揺るがすような猟奇的な事件が発生した時に
マスコミが真っ先に追うのが加害者の自宅から何が出て来たかである。
もちろん手がかりを追っているわけではない。
「エロビ(特にSMやロリータなど)はないか、ゲームはないか。
 異常者の部屋には絶対あるはずだ」
という色眼鏡越しに、お目当ての探し物をしているのだ。
そして彼等の思惑通りにエロビやゲーム機が出てきたら
「やはり今回も出てきましたか・・・」と”嬉々としながら顔を曇らせて”言う。
今どきの若者で、自室にエロビもゲームも置いてない人がどれほどいるというのか。
蛍の光で勉強してる人と同じぐらい少ないと思うが。

複数の加害者宅から娯楽として定着しているゲームソフトが
押収されただけで問題視されるのなら、宇多田ヒカルのCDならどうだ。
「冬のソナタ」のDVDボックスならどうだ。
平野レミの料理本が出てきたら、
それでも有識者やマスコミは問題視するというのか。
インターネットの掲示板が原因で殺人にまで発展した小学生がいるというのに、
教育現場へのパソコンの早期導入に誰も異を唱えないのは何故だ。
昔は密封されていたエロ本より遥かに過激なヘアヌードが
コンビニに並ぶ週刊誌で簡単に見られることに問題はないのか。
「うちの子ったらゲームばっかりやってるのよ」と困った顔をしながら
マクドナルドでコーラとハンバーガーを食べさせている
親の神経は一体どうなっているのか。

ゲームを犯罪増加のA級戦犯に仕立て上げ、
「有害図書」として隔離したところで犯罪の発生件数は減少しない。
人が「あちら側」に行ってしまう可能性は今も昔も一定であり、
槍玉に挙げられる対象が時代と共に変化しているだけだ。

私はファミコン版「六三四の剣」の首チョンパ技が好きで何度も何度もやっていた。
スプラッター映画も大好きだったし、
川で捕まえたザリガニやカエルを火あぶりにしたことも多々ある。
けれど現在の私はとても素直で素敵な好青年だ。
どうだ愛知県、ぐうの音も出まい。
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デーブ・スペクターのギャグで笑える人なら「シャークテイル」

2005年03月01日 | 作品紹介(映画・ドラマ)

■DVD:「シャーク・テイル スペシャル・エディション」


私の人生の中でどーしても
受け入れ難い物のひとつがアメリカン・ジョークである。
中でも特にキツいのが、デーブ・スペクターを筆頭にした
日本語でアメリカン・ジョークを話す手合いだ。
財津一郎の「昼間借りてもバンガロー」は笑えても、
デーブ・スペクターの「バッシングをあびる優」は全く笑えない。
「最狂絶叫計画」などのC級コメディが、アメリカではヒットしても
日本では単館扱いの上に劇場もガラガラ、ということが多いのも、
いかに日本人とアメリカン・ジョークが
相容れない物なのかを物語っていると言えよう。

今回紹介する「シャークテイル」は、
「シュレック」のオスカー受賞と「シュレック2」の大ヒットで
今やピクサーをも脅かす存在に成長したドリームワークスの最新作である。
ウィル・スミス、ロバート・デ・ニーロ、レニー・ゼルウィガー、
ジャック・ブラック、アンジェリーナ・ジョリーと、
ピンで主役を張れる大物が声優として名を連ねており、
ドリームワークスがいかに力を入れているかが分かるのだが…

「ジョーズ」のテーマを口ずさんだり
デ・ニーロの設定がまんま「ゴッドファーザー」だったりと、
ドリームワークスらしいパロディもあるのだが、
元ネタを知っていても知らなくても楽しめた「シュレック2」に対し、
「シャークテイル」からパロディを抜き取ってしまうと
あまりにも凡庸なB級コメディしか残らない。
「ここで笑って欲しいのだろうな」と分かる部分は多数あったが、
残念ながら私にはほとんどが苦笑いレベルであった。
ゲップだのオナラだので笑いを取りに来るのは、
「ディズニー作品より対象年齢が高い」と言っていた
ドリームワークス作品にしてはあまりにもレベルが低くはないか。

私は「シュレック2」はDVDを購入したほど好きなのだが、
「1」はあまり好きではない。
理由は、アメリカン・ジョークがキツいこと、
パロディの仕方が露骨過ぎること、
ピクサー作品への対抗心が強過ぎること、
ドンキー(エディ・マーフィ)が五月蝿過ぎることだった。
「シャークテイル」は、「1」で私が嫌っていた部分ばかり似ているのだ。
肌に合わないのも仕方ないか。
ただ、「そこが好きだったのに」という方も当然いるはずなので
「『シュレック』で一番好きなキャラクターはドンキー」
という方ならお勧めしてみてもいいかも知れない。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:シャークテイル
    配給:アスミック・エース
   公開日:2005年3月5日
    監督:ヴィッキー・ジェンソン(「シュレック」)他
  声の出演:ウィル・スミス、ロバート・デ・ニーロ、
       レニー・ゼルウィガー、ジャック・ブラック、
       アンジェリーナ・ジョリー他
 公式サイト:http://sharktale.jp/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
コメント (7)
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