ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。






角川エンタテインメント
ソウ2 DTSエディション

前作からきっちり1年で早くも「SAW」の続編が登場した。
若干27歳で監督デビューを果たした前作の監督ジェームズ・ワンは
今作で早くも製作に回り、新人のダーレン・リン・バウズマンを抜擢している。
「SAW」の鮮度を保つには馴れ合いはいかん、という
ジェームズ・ワンのこだわりなのであろうか。
これが吉と出たか、凶と出たかと言えば・・・

私は、この作品は続編は無いと思っていた。
無い、というか、「作らないで欲しい」といった方が適切か。
「SAW」のオチは、一度きりだからこそ許されるものだったからだ。
既に切ってしまった「とっておきのカード」を封印され、
どう攻めてくるのかと思ったのだが、
キャッチコピーにはまたしても「最前列」の文字。
この時点でオチの半分は読めてしまったので、
残り半分をどう見せてくれるかに私の興味は移ったのだが、
全体的に前作のようなスピード感がなく、
もたもたしたテンポになってしまっている。
これは、「SAW」の緊張感のアップに一役買っていた
「密室」というキーワードが崩れてしまったからに他ならない。
今回はジグソウを問いつめる刑事達と、モニターに映る若者達が
ザッピングしつつ同時進行するため、どうしても場面転換が頻繁になり、
その都度緊張感がぷっつりと切れてしまうのだ。
前作ですら、「いっそバスルームだけに限定してはどうか」と書いた私にとって
今回の登場人物の増加と複数箇所での同時進行は無駄な贅肉としか思えなかった。
捕われる若者達の人数も多い割には描き切れておらず、
ならばいっそ減らせばと思ってしまった。

また、今回は序盤からジグソウが登場し、
尋問する刑事と延々と会話するのだが、これも必要なかったように思う。
レクター博士のように犯罪に美学を求める人物ならまだしも、
ジグソウはいわゆる「キ印」の人間である。
「キ印」の人間だからこそ、何をするかわからない怖さがあるのだ。
人生観を饒舌に語るジグソウなど、
「SAW」のファンが観たかったとは思えないのだが・・・

大オチは読めていたとはいえ、
後半の展開と「ある仕掛け」だけはなかなか上手く
一気にヒートアップしてくる。
それだけに、前半のもたもたが惜しい。

気になる部分ばかり書いたが、
では今作が失敗作かというと、決してそうではない。
あれだけのインパクトを残した作品の続編でここまで出来れば上等の部類だ。
「CUBE2」のような面汚しの続編ではないので、
過度の期待さえ持たなければ普通に楽しめると思う。
ただし、

■前作より遥かに残虐シーンが増えている
■前作を観ていなければ面白さ半減

なのは確実なので、ショッキングな映像が苦手な方と
今作から観ようと思っている方は要注意が必要だ。
私はDVDで復習してから観たのでより楽しめた。

【関連記事】

過去ログ:「若さ溢れるハイスピードサスペンス[SAW]」

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:SAW2 ソウ2
    配給:アスミック
   公開日:2005年10月29日
    監督:ダーレン・リン・バウズマン
   出演者:ドニー・ウォールバーグ、トビン・ベル 他
 公式サイト:http://saw2.jp/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★



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ワーナー・ホーム・ビデオ
ティム・バートンのコープスブライド 特別版

「チャーリーとチョコレート工場」の公開もそろそろ終了が近づいた。
街にハロウィングッズが出回り始める頃になると、
毎年棚から引っ張り出しては観てしまうのが
「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」である。
昨年公開されたリマスター版ももちろん観に行った。
公開から12年経った今も全く古びない、
観る度に新たな感動を与えてくれる
「ナイトメアー」の正統な後継者とも言えるのが
「ティム・バートンのコープス・ブライド」だ。

ストップモーションアニメとは、
人形をほんの少しずつずらしながら撮影していき、
連続再生することで動いているように見せる技術である。
壮大なパラパラマンガ、とでも言えばお分かりいただけるであろうか。
こう書くと実に単純だが、
登場する人形は1体や2体ではない上に、
人形の細かな表情の変化やちょっとした仕草まで完璧に演出するため、
実際には気の遠くなるような作業の繰り返しで制作される。
本作のあるシーンの撮影では、
たった1秒の映像を撮るのに12時間を費やしたという。
上映時間は77分、秒数にして4620秒。数字を見ただけで気絶しそうだ。

本作では、「ナイトメアー」に見られたような
「より精巧に、より滑らかに」という方面への意欲はさほど感じられず、
「人形に演技をさせる」ことに注力したように見える。
主題はあくまでも「演技」であり、「人形」であることについては
「ええ、人形ですよ」と居直っているように思える。
絵本のような楽しさとミュージカルが合体した「ナイトメアー」に対し、
本作では大人向けのストーリーに挑む人形達を
ジョニー・デップやヘレナ・ボナム=カーター、
エミリー・ワトソンなど、そうそうたるキャストがサポートしている。
おかげで、登場人物達の心の動きが手に取るように伝わってくるのだ。
湯水のような制作費をかけ、やれ肌の質感がリアルだの、やれ髪の毛がサラサラだのと、
表面的な部分ばかり人間に近づけたがり、肝心の中身はおざなりという
昨今のCGムービーの対極に位置する作品と言えよう。

個人的に残念なのは音楽。
この部分だけは「ナイトメアー」に完敗ではないか。
バートン作品には欠かせないダニー・エルフマンの音楽は
一定の水準を絶対に下回らないと思っていたのだが・・・
直近作の「チャーリーとチョコレート工場」でも
捨て曲なしの職人芸を見せてくれただけに、
本作の音楽面はかなり不満が残ってしまった。

とはいえ、「ナイトメアー」のファンから
「チャーリーとチョコレート工場」からバートン作品に入ったという
新規のファンまで、幅広く楽しめる作品に仕上がっているので
ハロウィン・シーズンに見る映画としてはお勧めだ。
子供連れで行くよりも、
カップルで観に行く方が向いているかも知れない。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:コープス・ブライド
    配給:ワーナーブラザーズ映画
   公開日:2005年10月22日
    監督:ティム・バートン
    出演:ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、他
 公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/corpsebride/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★



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ゲームボーイミクロの発売をきっかけに
GBAタイトルの動きが再び活発になってきている。
ミクロと同時発売された
「スーパーマリオ」の20万本(累計80万本)を筆頭に、
「マリオテニス」や「ドクターマリオ&パネルでポン」、
数日遅れの「スーパーロボット大戦J」も好調だ。

また、一時は崩れしていた「MOTHER1+2」や「マリオゴルフGBAツアー」
「ゲームボーイウォーズアドバンス1+2」などの
どちらかと言うと高年齢向けのRPGやSLGの相場が持ち直すなど、
ミクロの登場により既発のGBAソフトが再び動き始めているのも見逃せない。
コナミが11月に大量の廉価版を投入するのも、
こうした旧作の掘り起こし需要を見込んでのものであろう。
(出張所:「『マリオ』+『ミクロ』で久々にGBAがトップシェア獲得」より引用)

ミクロやDSの陰に隠れて存在感は薄いものの、
実は週間で1.5万台前後を販売し続けているGBASP、
GC用のGBプレーヤーを使えばテレビの画面で、
現在週間6万台ペースで売れ続けているDSでもGBAソフトがプレイ可能と、
GBAソフトをプレイする環境は実に多様だ。

私がミクロを購入してまず考えたのは、
自分の所有しているGBAソフトを並べてみることであった。
同じGBAソフトでもミクロに適したソフト、
GBプレーヤーに適したソフトがあるはずである。
手持ちのソフトを色々と試してみた結果、
あくまでも私個人の検証結果としては

「ファミコンミニシリーズのような操作の簡単なアクションが最適」

ということになった。
もちろん、ミクロにもLRボタンやセレクトボタンなど、
他のGBA用ハードと同じ数のボタンが用意されてはいるのだが、
本体のコンパクトさが裏目に出てLRボタンが若干押しにくいのだ。
(手の小さな方や女性にはむしろ押しやすいという声もあり)
このため、LRボタンをフルに使用するアクションなどは
GBASPに比べ若干遊びにくいように感じた。
(例:「メトロイド・ゼロミッション」「キャッスルバニア」等)
逆に、ABボタンぐらいしか使わない「ファミコンミニ」シリーズは
どれも抜群に遊び易く快適であった。
新シリーズ発売の噂も根強くあるが、
ミクロの発売記念にぜひとも実現していただきたい。

また、GBASPやDSよりも遥かに画面表示がクリアなため
テキストの多用されるRPGも向いているのではないかと思ったのだが、
1回あたりのプレイがどうしても長めになるため、さすがに少し目にくる。
バッテリーもフル充電で6時間~10時間ということなので、
ここはやはりGBASPかGBプレーヤーを使いたいところだ。
(任天堂のHPではGBASPのバッテリーは「約10時間」との表記があるが、
 両方使ってみた感触では明らかにGBASPの方が持ちが良いと思う)

ただし、RPGやSLGの中でも、どこでもセーブ出来る機能の付いた物や
1面を割と早くクリア出来るものは没入感アップの効果も見受けられた。
(例:「ゲームボーイウォーズアドバンス1+2」「トルネコの大冒険アドバンス」)

以上が全体の雑感。

これらのことを踏まえた上で導き出した
「ミクロに最適なGBAソフト・ベスト3」は・・・



任天堂
ファミコンミニ スーパーマリオブラザーズ



任天堂
マリオゴルフGBAツアー



任天堂
ゲームボーイウォーズアドバンス1+2


ということになった。
次点は

「のののパズルちゃいリアン」
「ミスタードリラーエース ふしぎなパクテリア」
「スーパーマリオアドバンス」(「1」か「4」)
「星のカービィ 夢の泉デラックス」
「ダービースタリオン アドバンス」
「トルネコの大冒険3アドバンス~不思議のダンジョン~」

あたりか。

「ミクロならこれだろう」というソフトがあれば
是非教えていただきたい。

「MSN-Mainichi INTERACTIVE GBAライブラリ」
こちらも参考に。



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