草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

日本の悲劇は敗戦で名誉までも侵害されたことだ!

2017年08月16日 | 思想家

敗戦の日の自虐的なテレビ報道にはただただ唖然としてしまった。第一次世界大戦で敗れたドイツ国民として、マックス・ウェーバーがどう考えたかは『職業としての政治』(脇圭平訳)で述べられている▼「国民は利益の侵害は許しても、名誉の侵害、中でも説教じみた独善による名誉の侵害だけは断じて許さない。戦争の終結によって少なくとも戦争の道義的な埋葬はすんだはずなのに、数十年後、新しい文書が公開されるたびに、品位のない悲鳴や憎悪や憤激が再演して来る。戦争の道義的埋葬は現実に即した態度と騎士道精神、とりわけ品位によってのみ可能となる」▼勝者は最大限の勝利を手にしてはならず、敗者は卑屈な懺悔でもって有利な立場をつくってはならないのである。敗戦後の日本を弱体化するための方法として、アメリカ占領軍によるプロパガンダ教育が行われた。善悪の議論を持ち込むことで、日本を徹底的に悪者にした。それに便乗したのが実際には戦闘交えなかった韓国、北朝鮮、中共であった。中共は八路軍が建設した国家であり、日本軍と激しく戦ったのは蒋介石率いる国民党軍であった▼日本が戦争で敗れたことは確かであり、その代価を支払うことはやむを得ないが、勝った側の「自分が正しかった」との言い分を認めるわけにはいかない。それは歴史の事実とは異なり、卑屈さは勝者の驕りと同じく騎士道精神に反するからだ。


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