ばばの日記

団塊世代 仲良し夫婦の暮らし
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1個の石が繋いでくれた・・・

2016年11月16日 14時30分14秒 | 日常生活
11月16日(水)晴

今回の鹿児島へのひとり旅、全てはこの1個の石から始まった。



この石は,前にもブログにアップした記憶があるが・・・

ばばが、今から約18年前単身赴任で加計呂麻に行き

仕事をしていた時に貰った物。

ばばにとっては宝物で、ずっと玄関に飾ってあった。



くれたのは,当時当小学校1年生だったMちゃんとYちゃん。

全校児童も約10名で、1年生はMちゃんとYちゃんのふたりだけだった。

ある日、ふたりが可愛いプレゼントをくれた。

それが写真の石だ。
石

ふたりは,学校の前の浜で拾ったこの石にマジックで顔を描き、

顔の下には、それぞれ平仮名で,自分の名前を書き

石の側面には「ばばちゃん 先生へ」と書いてある。

そして、ふたりで一緒に,この石をばばに手渡してくれたのだ。



この石を貰ってから、すでに20年近くになるが

何故か可愛らしくて、愛おしくて、ずっと身近に置いてあった。

転勤して,職場が変わっても,この石は重し代わりに

ペーパーウエイトとして使っていた。

ばばにとっては,大事な大事な石なのだが・・・



つい2週間ほど前,封書が届いた。

普段見慣れない上等な封書・・招待状で、差出人はMちゃん。

もどかしい思いで封を開けると、11月12日に鹿児島の○○で

結婚披露宴をしますので、もし、じじさんがお元気でしたら

いらして下さいませんか」とMちゃんの字で書かれている。

じじが大手術をした事も知っていて、

じじの体調を気にかけてくれているのだ。



半日ほど迷った。

でも・・玄関に置いた石を手に取って,しばらく考えた。

披露宴まで、あと10日・・・早く決断しなくては・・・

じじに話してみた。

すると「行かなくて後悔するより、行っておいで。

僕の事は心配いらないから・・」と即答。

その日のうちで,招待状を返送し,飛行機のチケットを買いに走った。



そして、11日に島を発ち、12日披露宴に出て、13日帰島となったのだ。

ばばは、鹿児島へ行く時も「宝物の石」を持って行った。

Mちゃんに,お礼を言いながら見せてあげたくて・・・



披露宴は夕方の5時からだったけど、挙式が1時間前の4時からあり

式にも出て欲しいということで、3時前には式場入り。

偶然、徳之島で、中学生になったMちゃんを担任したという

Y先生も招待を受けていて、知っている方がいて、ばばもホッとした。



結婚式は人前結婚式という事で、参加者全員が式場に入って

和やかな雰囲気の中、進行していった。

挙式後、少し時間を置いて披露宴が始まり

宴もたけなわになった頃、Y先生が「Mちゃんにお酌でもしてこよう」と言うので

新郎新婦の前に行き、Mちゃんと少しお話もしながら

「宝物の石」を見せると「わぁ~~っ!」と驚き

「まだ、持っていてくれたんですか・・」と声を上げ

近くにおられたMちゃんのお母様も,ビックリして、

母子してばばに抱きついてきた。



16年ぶりに「宝物の石」をMちゃんにも触ってもらい

「これからも、ずっとずっと大切にするからね」と約束した。



今回、1個の石が16年の時を経て、

教え子ちゃんと元担任の絆を深めてくれたと心から思った。



約束通り、帰宅後はすぐに玄関の元あった場所に「宝物の石」を戻し

あらためて「Mちゃん、おめでたい席へのご招待ありがとう!

ご主人と仲良く,何時までも幸せな家庭を築いてね」と呟いたばばでした。



3日間のハプニングや出会い、失敗談などは、又、書きますね~