ばばの日記

団塊世代 仲良し夫婦の暮らし
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鎮魂

2008年03月30日 23時52分02秒 | Weblog
3月30日(日)

今日も転勤される方を見送るために朝の10時家を出て空港に向かった。

今朝は目覚めた時から雨だった。

空はどんよりと暗く、雲も厚かった。

母間集落にさしかかる、目の前に天城岳が見えた。

山頂付近は雲に覆われて、空の暗さと相まって

山全体が重苦しくもの悲しく見える。

雨は小降りになっていたが、立ちこめる霧?(靄?)で、

道路の見通しも悪くなってきたなか慎重に車を進めた。

1年前の今日、急患搬送の命を受けた自衛隊の大型ヘリコプターが、

天城岳の山頂に墜落炎上し、乗員4名の尊い命が失われた。

この悲劇は全島民の涙を誘ったが、あれから1年、

島内では慰霊碑建立事業も発足し、募金も行われている。

1年前も今日のように霧が立ちこめていて、見通しが悪かったと聞く。

山が近づくにつれ、亡くなられた隊員4名の無念の声なき声が

迫ってくるような気がした。

今日は飛行機の発着時はかろうじて雲の切れ間から青空が見えたが、

1日を通して曇りそして時々涙雨のような雨が降る天候であった。

たくさんの自衛隊が来島し遭難現場の近くの集落で慰霊祭も行われた。

陸上自衛隊第一混成団第101飛行隊は

南3島の救急患者の搬送時間を少しでも短縮すべく

沖縄の病院へ運ぶ役目を担っており、

年平均54回の出動を誇る離島医療には欠かせない存在であったそうだ。

ばばは恥ずかしながら事故が起こるまでこの事実すら知らなかった。

今23時40分。ちょうど悲劇が起こった時刻だ。

改めて亡くなられた4名の隊員のご冥福をお祈りしたい。