TATSURO SHIBUYA + ARCHITECTURE LANDSCAPE DESIGN STUDIO

アーキテクチュアは建築、ランドスケープは景観。風景を生かす建築環境デザインに取組んでいます。

スタジオ・ムンバイ展/PRAXIS

2012-09-23 18:59:26 | 展覧会
ギャラリー間で開催された「スタジオ・ムンバイ展/PRAXIS」



Praxis(プラクシス):
理論や知識や技能を実演や実行に移すこと、体現すること、あるいは実現することである。場合によっては、考えを実行、応用、行使、実現、あるいは実施する行為を指す。

スタジオ・ムンバイは、ムンバイ(インド)を拠点とする設計および施工を行う120人ほどの建築家と職人の集団チーム。
職人の中には極めて優れた技術を持ちながら、文字の読めない人も少なくないという。
そんな職人たちとスケッチや模型を共通言語として、地域にある材料や技術を用いて、風土に根差した建築を実践している。
代表のビジョイ・ジェイン氏のことばにあるように、スリランカの建築家「ジェフリー・バワ」にも通じるような、建築に向かうその真摯な姿勢にとても共感する。

幸いにして、僕も大学を拠点としながらも、建築からランドスケープまでさまざまな設計活動に取組んでいる。
現場を調査しその場所の環境条件や素材、技術を踏まえて設計を行っている。そのプロセスは「プラクシス」そのものだと思う。

新城市で学生たちと共に取組んでいる古民家再生のセルフビルドは、11/23のもみじ祭りでのお披露目を目標に現場が進んでいる。
このプロジェクトでは、伝統建築の専門家でもある望月工務店さんとコラボレートし、施工と技術面でサポートいただいている。
大学の講義や演習ではけっして体験できない1/1スケールの生きた教材に自らの手や足を使って取組むような実践的な建築教育に取組んでいる。

ビジョイ・ジェイン氏による展覧会ガイド



実際に用いる材料を使って作られた大型の模型


3×6版サイズの大きなベニヤ板にマスキングテープを貼り、そのうえに図面を描くことで用紙代を節約しているという




スタジオ・ムンバイで実際に使われている道具類。プロジェクトやディテールに併せて道具から作っていると思われる。
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