気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

台子の出稽古で、花月を

2016-05-18 07:47:48 | お稽古
昨日は、晩からの朝方まで降り続いた雨が嘘のように、
晴れ渡り、青々とした草木が目にまぶしく、
風も花々の豊かな香りを運んでくれる季節になり、
まさしく、五月晴れですね。
玄関のしつらえも
出し忘れていた、『五月晴』を
鯉がお空で泳いでいますね。
前大徳、西垣大道和尚さん(大徳寺派極楽禅寺住職)の色紙です。
これで、三種類の皐月の飾りになりました。

ところで五月の茶事を調べるうちに、
旧暦5月5日の端午の節句は、新暦では6月9日にあたり、
五月の端(はじめ)の午(うま)の日を示し、その午(ゴ)に五を
通じさせて五日になったとされております。
 
一般的には芳草である菖蒲(しょうぶ)と蓬(よもぎ)を
軒や、床間に挿け飾ったり、湯船に入れ、邪気を払いますが、
万葉の昔、宴席で頭に挿していることを、大伴家持が
菖蒲(しょうぶ)を菖蒲(あやめぐさ)と詠み、
(この時代から混乱が生じているのですね)
また端午の節句の到来を、杜若(かきつばた)で表し、
『かきつばた衣(きぬ)に摺(す)りつけ丈夫(ますらを)
             のきそひ猟する月は来にけり 』と
この音「かつ(勝つ)」に通じさせ、戦勝の花や嫁取り婿取りの花に、
子供の日が、なんと大人の言祝いの日とされていたのです。

本日は、奥伝の稽古の日に当たり、、
昨日から、準備をしながらウキウキしておりました。
朝からは真の炭、先生は、鱗灰とはいきませんでしたが、
うっとりするような二文字押切で灰をしていただき、
私は正客でお稽古に参加させていただきました。
引き続き、真の行台子を、じっくり見学させていただきました。
お昼からは、台子の花月に参加させていただきました。
台子点前と違って建水は荘りませんよ。

主菓子は『アヤメ』奈良萬々堂通則さん


でも疲れました・・・
一昨日も自宅稽古でしたので、
先週の金曜日から毎日、五日間続けてのお茶三昧、
有難いことです。

祝いのおすそ分けのお花も、だいぶ傷んだものもあり、
アストロメリアを挿し入れてみましたが・・・

付記)台子とは(茶道大辞典より、抜粋改変)
点前座の棚物の一種。書院広間で使われ、
風炉・釜・水指などの一式を飾り置く。
1267年入宋した南浦紹明が帰朝のとき仏具としてもたらし、
点茶の規矩作法の根源をなすが、杓立に柄杓と火箸が差し、
点前座に置くことから、日本独自ものと考えられている。
五つ台子(及台子・真台子・竹台子・桑台子・高麗台子)と称し
珠光好みが古く、黒塗の台子へと発展したが、
利休時代では茶会で台子をつかわれることは稀になり、
台天目と唐物茶入れを使う台子点前が秘伝化していく。

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