気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

六人揃ったので『茶カブキ之式』を

2023-09-29 22:48:31 | お稽古
秋分に入り「雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)」
9月23日頃 雷が鳴らなくなる頃
春分に始まり夏の間鳴り響いた雷も、鳴りをひそめるそうです
そういえば21日にものすごい雷が奈良に轟ましたが
  9/21、16時頃

それ以来静かな空模様ですが、今年はどうでしょう。
長月も末なのに30度以上の真夏日が5日も続くという異常気象
予報に寄れば、来週には爽やかな秋がやってくるようですね。

さてコロナの中、無理ではと思っていた『茶カブキの式
先日、先生のところでお稽古させていただきましたので
私も入り六人揃いましたので、家のお稽古場でも

  

試み茶2服、本茶2服を茶碗を替えて
実際に御茶をいただくのを
正客→次客→三客→四客とし
形だけの茶カブキになります

  

偈頌『干古干今裁断舌頭始可知真味
(いにしえにいまにぜっとうをせつだんしてはじめてしんみをしるべし) 
味覚の修練である七事式には反しますが
お稽古としては今のところ仕方がないかな?

  

今月のお菓子は
着せ綿
白菊(ゆり根餡)に黄色の真綿(安穏芋餡)を作ってみました
  

兎上庸』(耳を焼き鏝で食紅で目を)
写真では耳も目もよくみえませんね。
お月様の兎と同じようによ~く見てくださいませ。
  

この29日は「仲秋の名月」、東の空から満月が昇りました
仲秋の名月が満月と重なる次回は、7年後の2030年になります

心が洗われるような良いお月様でした。


もうすぐ白露

2023-09-06 22:49:16 | お稽古
葉月下旬から残暑厳しい日々が続いておりましたが
葉月晦日はスーパーブルームーンと呼ばれる一年で
最大の満月が東の空に上がっていましたね。
だが長月に入り次から次へと発生した熱帯低気圧や台風の影響で
急に天候が崩れるようになっている奈良です。

暦の上ではこの8日からは二十四節気では「白露
七十二候・初候は「草露白(くさのつゆしろし)」

確かに少しは朝夕は涼しくなりだし
草に降りた露が白く光って見えるはずが・・・
暦の上だけの様で、日中はまだまだ30度越えの真夏日が続き
長月も平年より気温が高い日が続くとの予報が出ております

さて土用の内にはできなかった湿し灰、遅れましたが
真夏日が長かったお蔭で上出来の物ができました

この9日は「重陽の節句
菊はどんどん伸びて大きくなるも
花はかたい蕾さえつけていない
旧暦では9月9日は、今年は10月23日
その頃には庭の菊の花も咲くでしょうね



長月の「主菓子」はこれまでに二種類
 『葛桜』 春に摘んだ桜の塩漬けで葛饅頭に    
  

着せ綿』白餡を赤に、白綿はゆり根餡で
 

「干菓子」は今月も茶箱のお稽古の方もいらっしゃるので
金平糖、れんこんチップス、ゆり祭(率川神社・いさがわじんじゃ) 
     

「ゆり祭」は三輪明神・大神神社の摂社「率川神社」のお祭りからで
正式名は『三枝祭』、6月の笹百合の咲く頃のお祭りになります
ご祭神である「媛蹈韛五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと)」
百合の花が咲く三輪山の麓にお住まいであった故事に則り
姫神様にお喜びいただくため酒樽に「笹百合の花」を飾り
お祭りが行われるようになったと伝えられている
ゆり祭のお干菓子はその時の神社からのお下がりのいただきもの
   

花は鮎籠に
  萩、吾亦紅、西洋藤袴、風船かづら、宗旦木槿
   

我が社中も、よく稽古を続けてくださり
嬉しい事に、許状申請をされる方、淡交会に入会される方も増え
四ヶ伝、行之行など上のお点前をされる方も増え
お稽古もいっそう充実してまいりました
本当に嬉しい事、私も頑張らなくてはと!!!

来月にはもう中置、いよいよ開炉が近づいてきますね