気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

霞始めてたなびく候、東大寺では修二会

2023-02-28 23:05:47 | お稽古
雨水に入り霞始めてたなびく候
春霞がたなびくこの季節なのに・・・
今日28日の奈良は四月の陽気
  2/28

修二会の本行は3月1日からですが
その前から東大寺では
  平城京跡より

前年の12月16日(良弁僧正の命日)に翌年の修二会を勤める
練行衆と呼ばれる11名の僧侶が発表され
明けて・・・
2月10日ごろには、各自10日前から自坊などで隔離生活を
新入りの方は2月5日頃から入られたようです。

2月20日より、戒壇院別火坊に練行衆が集まられて
「別火(べっか)」と呼ばれる前行が始まる
2月28日午後3時には、練行衆は二月堂下の参篭所に
   二月堂↓
  多聞城跡より

2月は逃げる、早くも明日から本行となる
深夜1時には、二月堂へ上堂されて
   

   清水公照筆

松尾芭蕉が東大寺二月堂の修二会に訪れたのは1685年
その時に読んだ句が書籍によると
 二月堂に籠りて
「水取や氷の僧の沓の音」芭蕉
二月堂前の龍王之瀧にある句碑には
「水取や籠りの僧の沓の音」と刻まれている
  

300年以上前の事が、今も続く修二会のお蔭で
毎年話題になる
そういえば修二会の通称が「お水取り」と
なったのが芭蕉のこの句が始まりだそうです

2月後半のお稽古の主菓子は
「のりこぼし」
  

  

昨年、修二会の童子されてる方からいただいた
本物の「のりこぼし」を干支の兎といっしょに荘り
  

お水取り一色です

大炉もお終い、本日片付け候。

令和5年の大炉

2023-02-21 16:05:42 | お稽古
1月28日午後6時半に点火された「若草山焼き」
直前の雪で湿った芝、10%程度しか焼けず
平城京跡から枯れた芝の色だけの若草山
   
    平城京跡からの遠望2023.2.11

如月も残すとこ1週間、麓の東大寺では修二会
練行衆11名の方々が20日から戒壇院別火坊での
「試別火」に入られている
二十四節気「雨水」になるも今朝も雪が舞っている奈良

さて如月は裏千家だけの「大炉」のお点前ですね
「十一代玄々斎」が北国の囲炉裏から創案され
咄々斎の暖をとる為、次の間の六畳の間に
一尺八寸の大きな炉をお切りになったのがはじめと

炉縁は北山杉の木地、炉壇は淡路の鼠色の土
逆勝手を基本とし
その上、極寒の季節の大炉には
湯気がたっぷり上がる広蓋の釜がいいですね

我が家で大炉のお稽古を始めてかれこれ八年
2月だけの大炉は、何かとややこしい

逆勝手、広蓋のお点前となります
初炭手前では灰器を用いず、雪輪の向うに
湿し灰を盛り、灰さじを立てておきます
後炭手前では、炭斗を用いず、雪輪の向うに
輪胴、丸毬打、割毬打、丸管炭、割管炭、枝炭三本を組んで
炮烙に炭道具と湿し灰、練香を仕組みます

炭手前はとってもユニ-クで楽しいです
やっと大炉のお点前を楽しめるようになってきました
私も社中の皆さんも

二月の干菓子は「福豆」と
   

信州小布施の信濃落雁「方寸竹風堂
北海道富良野・美瑛産赤えんどうを培煎し超微粒に挽き
粉糖と水だけを加えて型にこめ、乾燥してできた干菓子 
   

さて今月如月、私の作ったお稽古の和菓子は
     升上庸   
    

     下萌え                 
   

     鶯餅
   

後半は何を作りましょう
楽しみにしていてくださいませ