気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

ムラサキシキブの花は

2015-07-31 00:51:45 | 季節の花々

6月中旬のコムラサキ

7月下旬のコムラサキ

『ムラサキシキブ』という名が付けられたのは
もともと「ムラサキシキミ」と呼ばれており、
この「シキミ」とは重る実=実がたくさんなるという意味で、
女性作家「紫式部」と重ねてられております。
庭のムラサキシキブは小さく、園芸品種の
コムラサキと思われます。
初夏から、薄紫花を小さなかたまり状に咲かせており、
先端だけでなく節にも花芽がついております。
葉は緑で柔らかい印象ですね。
株が大きくなると枝垂れしてきます。
7月下旬ぐらいから実に色がつき始めており、
これから、秋に向け、紫色に色づくのが待ち遠しいです。

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山百合に出会って

2015-07-30 00:19:48 | 季節の花々
 
先日大和文華館へ伺った折は、雨の中
笹藪に数輪しか咲いておりませんでしたが、
今日は、夏休みの無料招待デーで、再度訪問しました。
入口からの登り道脇に、赤い斑点をもつ白い花が咲いており、
むせ返るような匂い、とにかく甘い香りなのです。
「山百合(ヤマユリ)」で、別名、鳳来寺百合と言われます。
夏に咲く大型の日本特産の百合で、
関東でユリといえばこの山百合の事です。
1年に1つずつ花を増やし、長年たった株はお見事。

・「ゆり」の由来は
 細い茎に大きな花で、風に揺れることから 
 「ゆる(揺)」、それが変化して
 「ゆり」になったそうです。
「「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花
女性の美しさを形容することばとして使われております。
・漢字の「百合」は漢名からで、
 葉や鱗茎(りんけい)が多数重なり合っていることから。
そういえば、百合根は鱗茎のことで、
これから作る『百合きんとん』
裏千家十一代玄々斎好みで、
いつも有難くいただいております。

「ゆり」は古くは『古事記』からみられますが、
万葉集には10首、ほとんど「さゆり」と詠まれており、
どの花と特定できるのは少ないそうです。
 「筑波嶺(つくばね)の さ百合の花の 夜床(ゆとこ)にも 
   愛(かな)しけ妹(いも)ぞ 昼も愛(かな)しけ」
    20/4369 大舎人部千文(おおとねりべのちふみ)
筑波嶺という地名が入っており、ササユリは関東地方にはなく
多分、山百合(ヤマユリ)と思われ、
この1首のみ、特定出来るのではないでしょうか。
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杜鵑草 (ほととぎす)が咲きました。

2015-07-29 00:05:09 | 季節の花々
  
庭で百合を小さくしたような花が咲きだしました。
内側に濃い赤紫の斑点が見られます。
葉は互い違いで生えており、
笹の葉に似て先が少し曲がっておりました。
杜鵑草(ほととぎす)です。
8月から咲き出すはずなんですが、早いですね。

あの斑点が野鳥のほととぎすの胸毛の模様に似ているから、
または基部が曲がっており、姿・形が似ているからか、
(上臈(貴婦人)にたとえられるジョウロウホトトギスも)
杜鵑草の名が付けられたそうです。
ホトトギスを
時鳥・子規・杜鵑・不如帰・郭公
と漢字では書かれるそうですが、
野鳥のほととぎすは
「不如帰」で鳴き声を音にして漢字表記したもので
 「時鳥」はその時節柄になると鳴く鳥
花のほととぎすは
    正式には「杜鵑」で「杜鵑草」とも
        「時鳥草」
        「油点草」とも表されます。
漢字で表わされると、草の有無で
判別するほうが良いようです。
 
茶道では、時鳥丸壺(ほととぎすまるつぼ)毛利博物館蔵
漢作唐物丸壺茶入れがあり、花・野鳥どちらでしょうか。
(茶道大辞典より)
「惜しむらん 人におもえば時鳥」
後水尾院の発句から名付けられております。
ということは、野鳥のほうですね。
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湿し灰(しめしばい)の作り方を教わりました。

2015-07-28 00:45:52 | お稽古

朝早くから、湿し灰(しめしばい)の作り方を教わってきました。
作り方は、灰と灰形(淡交社)で予習しましたが、
読むのと、実際では大違い、暑くて本当に大変でした。
夏の暑い土用の今が、良い湿灰を作る
最適とされるのは、太陽によく当てられ(殺菌効果も)、
早く乾かすことができる時期のためです。
梅干しの土用干と同じ意味合いですね。
その為一番大切なのは、熱中症対策と日焼け予防です。
乾かす為に太陽には照ってほしいのですが・・・・

なるべく粒のないさらさらな灰にするには
手でこするようにして灰を揉んで、篩に何度もかけます。
灰はアルカリ性で、素手では間違いなく手が荒れます。
その為、絶対必要なものは、ゴム手袋です。
私は汗をかくので中に綿手袋をはめました。


炉の灰を、桶に移し、水を注ぎ入れる

沸騰したほうじ茶を灰に注ぎかきまぜ、
灰汁を取り除きます。
上澄みを捨て、どろどろな灰を、
ダンボールを下に敷いた茣蓙の上で乾かします。

直射日光に当て、かき混ぜながら乾かす。

乾いた灰を、細かく砕き(手で揉むように)、
濃いめに煮た熱々のほうじ茶
じょうろでまんべんなく撒きます。

また陽に当て、乾かします。

9割方乾くと、炉用の灰篩(ふるい)で漉します。
夕方には終わります。

なぜ灰に香りのいい沸騰したアツアツのほうじ茶を掛けるのか
と疑問をもたれませんか。
時間がたったほうじ茶では駄目だそうです。
やはり、カビないように栄養補給ですかね。
色づけ(灰白色から黒味に)もあるそうですが、
栄養補給が目的で、灰が再生するのだそうです。
・・・どの成分が栄養補給になるかよくわかりません。
カテキンでかびるのを防ぐかもしれません。
*次のような意見もありました。
 利休居士の時代から、番茶や丁子を用いて湿し灰を
 作成されておられたのか、否。
 色づけしなくても、水だけでも湿し灰
 は作れますよという記事です。
なかなか、考えさせられますが。

炉の時は、炭を置く前に炉灰を覆うように
湿し灰を撒きます。
炭点前にも必ず湿し灰を使いますが、
科学的にはこのように考えられております。
 湿り気のある灰を撒くことで、
 炭の火で灰の水分が蒸発し、
 その蒸気が上昇し、釜底に当たり
 蒸気が下降することで対流が生じ、
 火がおこりやすくなるそうです。
先人の知恵には頭が下がります。
実際に、湿し灰を撒くと、
濃い色が、よい景色になりますね。
そのためには、良い灰が必要で、
受け継いでいかなければなりません。
裏千家・業躰、阿部宗正氏の言葉に、 
”良質な灰の値打ちを知ってこそ、
風炉の灰形も上手に作れるようになるのであり、
灰そのものについて何の関心も持たずにいる方が、
上手な灰形を作れるようになるはずもありません。”
と(『灰形と灰をつくる』4頁)

追記)実際に作ってみました。(8月6日記載)
教えていただいた湿し灰を』参照を
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芙蓉も木槿も一日花

2015-07-27 00:22:23 | 季節の花々
 
木槿の花粉に誘われて虫たちが集まり、
そこに上手に張られた蜘蛛の巣、
庭には三種類の木槿が咲いております。
 
二日続きのお稽古に出かけました。
勉強になりましたが、
実は明日も、湿灰作りの予定なのです。
夏本番、汗まみれ間違いなしですが、
暑さに負けずに、お稽古に励みたいものです。
暑さに負けずにといえば、庭では毎日木槿が次々と
花を咲かし続けております。
一日だけ咲いて、その日のうちに枯れてしまう花を
一日花といい、アサガオやハイビスカスなどがあります。
茶道の心得である『一期一会』に、『一日花』は相応しく
木槿(ムクゲ)などが使われますね。
この木槿は、フヨウ属に属しており、
芙蓉(ふよう)も 一日花(イチニチバナ)です。
ムクゲと違いは五角形の葉っぱなのが芙蓉
美人を形容する言葉に「芙蓉の顔(かんばせ)」があり、
特に純白の芙蓉の花は、清楚で高潔な趣があり、
古来より中国の文人たちを魅了しております。
このように中国では、「芙蓉」はハスの花を指すそうで、
花木の芙蓉は、木芙蓉の字があてられます。



アメリカフヨウ(大和文華館にて)
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抹茶の始まりに、二日酔いの実朝が

2015-07-26 00:06:27 | 日記
お稽古に伺い、宿題だった行の行台子をさせていただき、
なんとか終えることができました。
最近本を読んでいて、気になったことが、
栄西さんと実朝さんの関係性です。
7月の初めに掛けていた軸の和歌

「相生(あひおひ)の 袖のふれにし 宿の竹
     よゝは経(へ)にけり わが友として」

鎌倉幕府三代将軍 源 実朝さんのお歌ですが、
竹を友として年月を送ってきた・・・
淡々とされているなかに、闇のような孤独感が・・・
北条政子との確執からかも知れませんが、
お酒を飲みすぎて二日酔いのなられた折に、
二度目の入宋から帰国して寿福寺(鎌倉)に
住んでおられた禅宗の栄西禅師に
加持祈祷を依頼されたことが、
正史とされる1214年『吾妻鏡』の中に見られます。
続けて”一盞(いっさん)の茶と
「茶の徳を誉むる所の書」を献じた”とされ
一盞の茶が、抹茶の始まりの『抹茶法』です。
「茶の徳を誉むる所の書」が日本で最初の茶書とされる
『喫茶養生記』で上下二巻からなり
「茶は末代養生の仙薬である、
人の寿命を延ばす妙術である」ではじまり
陰陽五行思想をもととして
茶の苦みが心臓に良いことを説いており、
長寿の薬と考えているそうです。
しかし
『吾妻鏡』によれば、1219年(建保7年)正月27日、
右大臣拝賀の式に向かう実朝は・・・
出でて去なばぬしなき宿となりぬとも軒端の梅よ春を忘るな
と詠んだのを最後に、
この日、甥の公暁によって暗殺されてしまったのです。
お墓はあのなんと政子建立の寿福寺にあります。
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古九谷様式とは

2015-07-25 00:02:57 | 日記
昨日伺った大和文華館で学芸員から、”現在では
古九谷は有田で焼かれたとされ、『古九谷様式』と呼びます。”
やっと論争にけじめがついたのですか?
と聞きたかったのですが、・・・

(古久谷様式)色絵山水花鳥文大皿
少し調べてみました
まず、「古九谷」とは
華麗な色使いと大胆で斬新な絵柄が特徴の初期の焼き物のことで、
この古九谷は、九谷ではなく佐賀・有田で焼かれ、
伊万里から出荷されたのではないかという説
(昭和47年から山辺田窯跡の調査より)が出て以来、
九谷VS有田の論争がはじまりました。
平成12年にはこの説を決定づけた、
佐賀鍋島家の初代から伝わった色絵大皿が二枚見つかり、
1枚は中国景徳鎮窯のもの、もう1枚は
それをまねて焼かれた有田製のもの。年代も確かで、
「古九谷」と呼ばれてきたものだった。
(余談ですが、この色絵大皿、初期の柿右衛門様式を
伝える窯で焼かれたものではないかとみられており、
案外、柿右衛門窯創業と関係するのかもしれない。)
参考)古九谷
色絵竹燕雷文繋捻輪花皿(石川県九谷焼美術館蔵)
なお平成22年に、石川県出身の代議士から
国立博物館の展示の古九谷様式という名称について
国会で質疑応答が出ております。
現在石川県の美術館では謎とされており、
地元もなかなか了承しないのですね。

歴史は面白いですね。

一つ勉強になったことが、久谷焼きの様式区分で、
祥瑞手(しょんずいで)、五彩手、青手などですが、
祥瑞手は、赤の輪郭線を用い、
 赤、黄、緑などの明るい色調で文様を描いたもの。
 「五良大甫 呉祥瑞造(ごろうだいゆう ごしょんずいぞう)」
五彩手は黒の輪郭線を用い、
 青、黄、緑、紫などの濃色で文様を描いたもの。
青手は、色使いは五彩手と似るが、
 素地の白磁の質がやや下がり、青、黄、緑、紫などの
 濃彩で余白なく塗りつぶされております。
このように観察すれば、やや簡単に区別できるんですね。
でも、本当に見極めることは・・・・・・

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大和文華館”豊かなる日本のやきもの”展へ

2015-07-24 00:43:48 | 大和文華館
 
雨の中、大和文華館を訪れました。
  
花の美術館として有名ですが、今は花の少ない季節で、
写真の花々が、(うつぎ、あじさい、サルスベリも
  
むくげ    芙蓉(左にカミキリ)アメリカフヨウ(白)
 
アメリカフヨウ(ピンク)ヤマユリ(鳳来寺ユリ)
館内では学芸員、宮崎ももさんからまず最初に
当館所蔵品(陶磁器は約140点から90点)のみの展覧会だが、
各館長らが、バランスよく作品を所蔵し続けております。
しかし今展示は二つの分野の作品がありません。
一つは施釉陶(かいゆうとう)の、
奈良から平安時代にかけての作品を所蔵していないこと。
二つ目は、京焼の乾山以前の仁清らの色絵の優美さに比べられる
乾山のさび絵(絵は兄:光琳、乾山は字や形)の作品が、
琳派400年(サントリー美術館)へ出展のため展示できないとのこと。
乾山(夕顔文) 
それを補うためスライドで丁寧に説明を受けました。
その後、作品を前に丁寧に説明をしていただきました。
日本の焼き物の歴史は縄文(16500年前)から延々と続いており
・土器の誕生から展開
 (縄文土器、弥生土器、土師器:古墳時代)
 重要文化財の鷹狩男子像・埴輪があります。
・須恵器と施釉陶の誕生(古墳~平安)
 自然釉から人口釉へ、そしてロクロの使用
須恵器奈良二彩
・焼締陶と施釉陶の隆盛(鎌倉~室町)
 ロクロをやめている。六古窯の誕生
信楽
・茶陶の隆盛(桃山~江戸前期)
 わび茶の世界が広がります。
 
黒織部沓茶碗    志野柳文鉢
・磁器の誕生と展開(江戸前期~後期)
 
柿右衛門(有田)  鍋島   
・色絵陶器の誕生と展開(江戸前期~明治初期)
京焼の名人が、金沢(春日山)・大津(湖南)・淡路
紀州(偕楽園)・奈良(赤膚)そして薩摩へ技術指導。
特に金襴手は江戸後期には京都へ逆もどり、京薩摩の誕生。
 
おしどり香合(仁清)春日山焼(青木木米) 薩摩

なかなかの熱弁で、次から次へとあっという間に終了。
ゆっくりと、もう一度館内を回りましたが、
おしどり香合を含む、すばらしい香合もあり、必見ですね。
人も少なく、ゆっくりと焼き物の歴史が感じられました。

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玄関も茄子に

2015-07-23 00:13:39 | しつらえ
玄関も栖鳳の茄子の色紙で。

香合は茄子に戻しております。

朝からの雨、家のなすび、まだ花も咲いて頑張っており、
秋ナス用に、枝を切るのは8月に入ってからになります。
『くろぐろと鉄をよそほひ生りいでし茄子を打ちぬあけがたの雨』
 晶子
名前の由来は、夏に採れる野菜なので
「夏実(なつみ)」、変化して「なすび」、
さらに省略されて、「なす」だそうです。
(秋ナスもありますが?)
右は水ナス 
茄子の皮の色は種々あり、紫外線が必要とされております。
驚くことに白、赤や青もあり、いつも見かけるナスビ色には、
紫色色素のナスニンと青褐色色素のヒアシンによるもので、
どちらも抗酸化作用のある、アントシアニンの一種です。
関西では漬物として、柴葉漬け(柴漬けは誤り)や水ナスを
いただきますが、油との相性もいいそうですね。
『糠味噌に瓜と茄子の契かな』 子規

(茶道大辞典より)
附藻茄子:大名物、漢作唐物、一名松永茄子、九十九髪茄子とも
”ナス”には茶道具の名物がありますね。
九十九髪茄子・松本茄子・富士茄子
天下三茄子(てんかさんなす)と呼ばれる茶入れです。
全体が「茄子」のように、丸形のやや膨れ、
口造りが細くなっており、宝珠の形にも近く、
茄子茶入はすべての茶入に先立つとも言われており、
このために、千利休居士以前は真の盆点には、
茄子の茶入以外は用いなかったそうです。




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折据(おりすえ)

2015-07-22 00:46:55 | お稽古
 
折据(おりすえ)は、厚紙でできた折り箱で、
「月と花と一、二、三」という文字を
1枚ずつに書いた木札が入っております。
順番にその札を引いていき、
札は裏返しに入っているので、
何が当たるかわかりません。
運命は、札に委ねられておりますね。
なかなか、エキサイトして楽しめますよ。

折据には、三種類あり、それぞれ
「小折据」「中折据」「大折据」といいます。
今回の『三友之式』では小折据を使い、
一辺約7.5cmで、天地がわかるよう、口に「一」と書きます。

簡単に作れる折据の折り方もあります。
なお折据の扱いは香道と茶道では異なっており、
例えば畳からの取り上げ方、開け方、
隣の客への渡し方が違うそうです。



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