気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

小満の候 お稽古は

2022-05-27 20:16:18 | お稽古
5月21日は二十四節気の「小満」、
七十二候の第二十二候(初候)、第二十三候(中候)、第二十四候(末候)
この三つの候を含めても「小満」
この言葉の響きも大好き!

門扉の横にある薔薇の細木は葉をいっぱい蓄えて
今年こそは花が咲くのではと楽しみにしていたが
なんと『小満』に入りあっという間に
例年のごとく葉がなくなり枝だけに・・・・・
穴のあいた葉を目を凝らしてみると
小さな幼虫がむしゃむしゃ

七十二候、第二十二候初候「蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)」
蚕が桑の葉を盛んに食べだす頃です
幼虫たちにとっても大好きな小満の若葉なのですね
この時期は雨も降るが晴天も続く
精気はみなぎり命が育まれていく季節です

先日訪れた「大和文華館」の庭も若緑がいっぱいで
『ササユリ・笹百合』もチラホラ咲きだしている
   5/24

お稽古の軸は茶道の四規の『和敬清寂
   

この四文字には利休居士が目指した
茶の湯の精神のすべてがあると
』調和と平和・・・和を以て貴しとなす
』相性の良し悪し、好き嫌いなどがあっても心から尊び敬う
』自浄 衣服や体の汚れには敏感ですが心のよごれには鈍感
』寂然不動の寂

今の私がわかる「和敬清寂」です
実行はなかなか難しい

花は『オオヤマレンゲ大山蓮華』に『河原撫子
ソウルの骨董屋で買った白磁の壺に入れました
   

お菓子は『燕子花
ゆり根餡、紫芋、安穏芋でつくる
   

風炉のお稽古の醍醐味は
柄杓の扱い
弓を置いて、引いて、放つがごとく
颯爽とできたら・・・いいですね

初風炉の稽古は心新たに

2022-05-14 21:50:53 | お稽古

利休居士が炉の点前を創作されるまでは
茶の湯は四季を問わずに風炉だけであったらしい
書院での台子の茶から草庵の茶へと移行する過程で
茶室に炉が切られるようになり
風炉の季節と炉の季節が定められた
亭主と客がやや向き合い、暖をとりあう炉から
夏に入り、やや他人行儀な風炉に変わる
  
初風炉になると気持ちを改め居住まいを正す
そんな気持ちに自然に思わせてくれる
『稽古とは一より習い十を知り十よりかへるもとのその一』
の利休道歌に倣い

初風炉のお稽古はまず割り稽古から始めましょう
  
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2022年「炉灰の手入れ」と「湿し灰」

2022-05-10 14:13:50 | お稽古
「炉灰」を上げる季節になりました
茶人にとっては「灰」は大切!
と言うのも育てる物ということですから?

毎年の手入れを重ねれば重ねるほど
そのきめが細かくなりよい灰になる
という事ですので今年もガンバ!と思う

湿し灰作り」は夏の土用の最も暑い時が
一番ベスト、だがカンカン照りの太陽の下
手袋、日焼け防止対策、長靴を履けば汗だくで
よもや熱中症になりそうになりながら・・・

ブログを読んでくださっている人のアドバイスや
「茶の湯の書」の灰作りの講義も鑑みて
大変な「土用の湿し灰作り」をやめて
灰を上げてすぐの、季節のよい五月の連休から始めました
【手順】
①炉から灰を上げ篩にかける
②水で上澄みが綺麗になるまで洗う
   

   

③ほうじ茶を入れて撹拌どろどろのまま木綿の布で覆う
   

④夏の土用には樽の蓋を開けてそのまま土用干し
⑤10月ぐらいまで放置
⑥塊を篩にかけて湿し灰完成
となる予定です

只今、③まで終了しました
時々様子を見ながら
11月の炉開きに間に合うように
綺麗な「炉灰」と「湿し灰」ができますように
             ・・・・・合掌

桜の季節は透木釜で

2022-05-02 16:38:14 | お稽古
今年はゆっくりと桜を楽しめました
大和文化館の枝垂れ桜から始まり
   3/29大和文華館

    4/4佐保川               4/6飛鳥川
  

『平城宮跡』も花盛り
   4/4

新たに復元された大極殿院の南門を「大極門」として
3月下旬から公開されている。
   4/4

大極門のための覆屋を移動して、復元される東門の覆屋に
   4/4 

新築改装された『藤田美術館』、4月1日からの公開で、
4月5日に訪れている。
   

藤田邸跡公園から直接、淀川の支流・大川沿いへ
両岸のソメイヨシノは満開!
対岸の造幣局の通り抜け、4月13日~19日でしたね。
4月5日は門から覗けば、一部が咲くのみ。

日本は入り口から桜かな」一茶
小林一茶の上記の俳句のとおり
何処へ行ってもお花見ができます
そして今年は天候にも恵まれ早く咲始めましたが
新入生は桜の下で記念撮影ができましたね!
こんなに自然は幸せな気分にさせてくれる

この季節のお稽古は『透木釜
「風炉」に向かって五徳を外し、3月頃は「釣り釜」
4月に入り暖かくなって炉中の炭火が暑苦しくなった頃
炭火がほとんど見えない「透木釜」がいいですね
風炉の時も極暑の時にお勧めです
釜は羽釜で炉壇と釜の間に透木を挟み
火の熾りがわるくならないように隙間を空けます
透木にはそれぞれ好みがあり
利休好は厚朴、宗旦好は桐、竺叟好は桜、
円能斎好は梅となっています
   

透木釜でのお稽古は
初炭、茶筅荘り、茶入れ荘りなどをいたしました
連休明けは風炉になります
炉灰を上げて、炉を閉めて
風炉を出して灰形を
昨年よりは上達してるでしょうか・・・・・?
頑張ります!

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