気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

桜始開(さくらはじめてひらく)候、お稽古は

2020-03-26 18:25:50 | お稽古

桜始開・さくらはじめてひらく」頃、
奈良でも桜の花が咲き始め あっちこっちに桜の木があったと気がつき
日本は入り口から桜かな』と言う一茶の俳句が・・・
コロナ騒動で『不要不急の外出禁止』などの声がテレビから聞こえ
暗い気持ちになりがちですが、桜が咲きだすと心が明るくなりませんか。
お花見の季節の到来!、でも今年はシートを使った花見は禁止!
これだけは守らなくては。


お稽古の軸は、『頭上満々』桜の画賛で、
花は竹の花入れに『貝母』と優しい桜色の椿『春風』を。


主菓子は『牡丹餅』、自家製の餡、甘さも控えめで小豆の香りが・・・
上手に炊けていますと言葉を頂きました。


稽古にいらっしゃった方が選んだ薄器は『堆朱雪吹
これは、天地同じように堆朱で面取りしてあり、
    天地も分からぬほどの吹雪の意味です。
漢字は雪吹雪、花吹雪の「吹雪」ではなく「雪吹」と逆に書かれる。
これも天地わからぬという遊び心?

茶道具って面白い。
  

水指は、1960年代、旧西ドイツで操業していた
陶器ブランド"BAY Keramik / ベイ・ケラミックのもので、
フラワ-ポットとして作られたものでしょうか?
たっぷり入って使いやすいですので、お稽古にいつも使っている。

「桃始笑・ももはじめてさく」頃、お稽古は五徳を外して『釣り釜』で

2020-03-14 13:35:38 | お稽古

桃始笑(ももはじめてさく)」頃
花が咲くことを「笑う」と表現するのですね。
そういえば、「山笑う」も
『笑う』は喜び・うれしさ・おかしさなどの気持ちを表すだけではなく
花のつぼみが開く
また、果物が熟して裂ける
ゆるんだりほどけたりする
ほころびる
そして、足取りがしっかりしなくなる
「歩き疲れて膝が笑う」なんて使いますね。

 
2月の準備から始まった修二会は、
現在に至るまで約1200年間、中断されることなく続けられており
奈良に住むものにとって春を呼ぶ行事です。
3月1日からは本行が始まり14日間続き、今日で最終日に。
その間、「練行衆」と呼ばれる精進潔斎した僧侶たちが、
人々が犯した罪を懺悔し罪過を悔い改めると共に、
天下泰平・五穀豊穣・万民豊楽などを祈ります。
世の中の罪を悔い改める苦行を、私達にかわって行なってくれるという、
大変ありがたい行事なのです。
奈良の春はお水取りが終わらないと始まらない。

  

弥生の稽古は、五徳を外して「釣り釜」で
稽古のお菓子は、『のりこぼし
白の花弁は、ゆり根餡で作ってみました。
東大寺開山堂に咲く「のりこぼし椿」2017.3.11


          2017.3.11東大寺 三昧堂 (四月堂)縁に置かれた糊こぼし椿

お水取り」では、2月20日からの試別火で
椿の糊こぼしを真似た造花が練行衆によって作られ、
本行で二月堂・須弥壇の四隅に飾られる。

草木萌動(そうもくめばえいずる)頃、お稽古は『引千切』で

2020-03-03 22:27:03 | お稽古

草木萌動(そうもくめばえいずる)頃、庭の さんしゅゆ(山茱萸)も咲き出しました。
さんしゅゆはミズキ科 の植物で ハルコガネバナ(春黄金花)と言うもう一つ素敵な名前も持っています..
草萌えの季節、もうすぐ上巳の節句『引千切』(ひちぎり)を作ってみました
引千切(ひちぎり)とは、餅と餡で作られる和菓子の一つで
形があこや貝に.似ているところからあこや餅とも呼ばれるそうです
白餅を丸く伸ばしてくぼみを作り、
その端の一カ所に引きちぎったような取っ手らしき形にし
くぼみに餡を乗せます。
宮中で人手が足りない時に餅を丸める手間を惜しんで
引きちぎったのが始まりと言われているそうですが
京都のひな祭りには、欠かせないこの時期だけのお菓子です。
私は、蓬のこなしで台を作り白餡を桃色に染、ゆり根餡とで
紅白の金団に、かわいい引千切ができました

軸は『春入千林処々鶯』
2月がもう終わりという27日に、
やっと我が家の近くで鶯の声を聴いたと嬉しい知らせを聞いたものの
私はまだ聴いていないのでこの軸を替える気になれなく・・・
ブログを書き始めてからいつの間にか日が過ぎなんと
今日は上巳の節句となりました。
    
花の写真はありませんが、今日は山茱萸と源氏車(赤椿)の蕾を青磁の鶴首にいれました。