気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

MOA美術館の茶の庭で特製点心とお抹茶を

2017-11-30 15:51:11 | グルメ
霜月の晦日、二の酉の日や「老いらくの恋」の日とされ
元となった歌人の川田順さん、辻井喬『虹の岬』でも
読んでみましょうか。
ここ奈良の朝、霧に霞んでおり最低気温は10.7℃で
厚い雲に覆われた一日になりました。

先日の旅で訪れたMOA美術館、「茶の庭」で頂いた
点心とお抹茶を紹介します。
10日にMOA美術館に到着したのが午後1時、チケット売り場では
30食限定の千宗屋監修特製点心、抹茶券と入館料が含まれる
特別セット券4200円がまだ販売中で、長いエスカレーターを乗り
継ぎ、紅葉が始まった「茶の庭」へと。
元三井家別邸城山荘から移築された唐門をくぐり、
  
「花の茶屋」へ
  
中から望む庭には、縁台に毛氈と大傘が
 外からの庭
茶室がしつらえられております。
軸は「満林花(マンリンカ)」武者小路千家十三代 有隣斎宗守

さあ早く千宗屋監修特製点心を頂きましょう。
地産地消、オーガニック野菜を中心に調理した点心で、
きれいなモミジも飾られています。
   
柚子の効いたお吸い物も
 
お腹がいっぱいになり、お抹茶は特別展を鑑賞後に、
これで、奈良慈光院にあった片桐門から入る特別公開中の
茶室「樵亭」、岡山・伊木忠澄の「大爐の間」が移築され
「樵蒔絵硯箱」伝 本阿弥光悦(重文)の蓋表にある樵夫と
同様の図案にちなんで名付けられたと。
 HPより
3時までの公開時間に間に合わず、残念でした。
  

そして、お抹茶を頂きに、茶室 「一白庵」へ
江守奈比古氏設計の銅板で葺かれた数奇屋建築です。
  
内は書院づくりの大広間,7畳の広間,3畳の小間,立礼席が

しつらえの会記には
床  沢庵宗彭 墨蹟一行 『打地一聲(だちいっせい)』
 意味は禅語辞典に記載がなく、調べても・・・

花入 砧青磁 鳳凰耳  龍泉窯



脇  茶経 
   紅紫釉 三足香炉
   粉彩花卉山水文硯屏(けんびょう)景徳鎮窯


釜  霰真形(あられしんなり)長野裕 造

水指 乾山 色絵唐花文


立礼席で、抹茶を点てもらえるかも・・・もう終わりで
軸は「寿老人図」狩野尚信筆に
 寿老人図
 
茶の庭の紅葉をイメージされた「龍田川羊羹」と
自然農法の茶葉での抹茶で一服
 
相模湾と紅葉を眺め、茶道具を楽しみながらに一時、
旅に出られるのは本当に有難いことですね。
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富士山を眺める旅、河口湖から山中湖を越えてミステイク

2017-11-29 20:13:01 | 旅行
奈良は暖かな朝に、暑い雲そして昼前から雨雲に
明日も今日なような天気だとか、出かけるのに大変。
今日も出かけて帰ったばかりですが・・・

先日の富士山を眺める旅での富士山の積雪は少しなのに
今日の富士山はもう半分近くまで降りてきたとのこと。
忘れないうちに、晩秋の旅の記録を

二日目の河口湖の夜明けを迎えました。
湖面がざわつき逆さ富士は・・・×

太陽があがるころ湖面は急に静かに、逆さ富士が〇

と思う間もなく、水鳥が湖面を滑っていきます。
逆さ富士まで来ないで・・・
 
朝日を浴びての温泉に浸かり、痛い脚を・・・一晩休むと
昨日の山登りが原因、歳を重ねると三日目が辛くなるかも。
富士山を眺めながらの朝食、ゆっくりとコーヒーも頂き
部屋に戻ると、部屋にまで太陽が射しており、
いっぱいに富士山も頂きました。
  
さあ出発、山中湖を巡り、御殿場~箱根そして熱海の
MOA美術館を見学して、伊豆・三津の宿屋までの予定
20年前も二家族、この時は子供ずれで泊まった山中湖
今は夫婦二組に、回り道して思い出の山中湖へ
雲の中から頂上が見えてきて思い出させてくれました。
景色は変わりませんがファインダーに写る我々は・・・
あれナビが左折を指示
ぐんぐん高度があがってきて、後ろに富士山と山中湖が
展望台で一休み、雪を被る富士山が紅葉に映えます。
 三国峠近く
ここは三国峠、皆な地理が頭に入ってないので5年前の古い
ナビ頼りで、これが箱根廻りでなく酒匂川から小田原経由
と知らずにナビに従いました。でもサーフィン姿や
真鶴海岸も、来れないところへ来ましたからと口では、
芦ノ湖から眺める富士、十国峠からの富士を観たかったのに
残念でした。
この残念が乗りうったのか、伊豆・三津(みと)の旅館からも
富士山は雲の中に、凪いだ駿河湾に夕暮れが・・・

足がまだ痛く、早く温泉に入り、養生しなければ。
帰った次の日に、点前をしなくてはいけないのでした。
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茶壺を飾りお稽古、小春日和を外国では・・・

2017-11-28 16:22:17 | お稽古
奈良は朝から小春日和で気温が上り、最高気温は18.5℃
外国では小春日和を夏と。(独)では老婦人の夏、(米)の
インディアンサマー、(英)のセント・マーチンの夏や、
(仏)サンマルタンの夏、春は寒いからでしょうか。
サンルームの間のサッシを開けると24℃にも達しており
14時過ぎにはもう斜めの日差し、白西王母椿が光ります。
白西王母椿
東側に昨日皮を剝き吊るした干し柿、この気温では・・・
お稽古に使いたいのですが、週末の寒波に期待しましょう

今朝も自宅稽古、終り片付けとお昼を頂き、椅子に座って
いるとこの小春日和でモーレツな眠気に、独の老人の夏では
なく、女の夏(ロシア)がいいですね。
このところの忙しさからの寝不足も一因?、
楽健酵母のパン作りも、自己練もしなくては・・・

稽古場のしつらえは、茶壺を飾ることに、炉開きに必須の
アイテム、霜月最後の自宅稽古に間に合いました。
  
花入れに、白色の初嵐と西王母、そして赤い南天の実を
炉の炭も紅く燃えだしました。
   
実南天紅葉もして真赤なり
          鈴木花蓑

主菓子は造った最後の「善哉」になり、冷凍庫も空が、
でも直ぐに一杯になります。
干菓子は黒豆の豆絞りと紅白の菊に。
 
本当に暖かな良い一日を過ごしましたが、直ぐに師走月、
しつらえも考えなくては・・・これも楽しみに。
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古都奈良の純日本的旅館で古佐小基史さんのソロ・ハープを

2017-11-27 16:56:11 | 音楽
昨晩の雨も上がり靄がかかる小春日和の奈良市内まで
お稽古に伺うと若草山や東大寺大仏殿の鴟尾は靄の中
紅葉はもうお終いなんでしょう。
 
『三笠山茶色に霞む小春かな』
           愚句 
近くの大学の銀杏もかなり葉が落ち、青い空に
最後の輝きを放っており、週末までの名残に。


話は先日孫娘を連れ、奈良の純日本的な松前旅館
「古佐小 基史(こさこ もとし)」さんのソロハープ・
コンサートを聴いてまいりました。

ハープって女性が奏でるものと思っていましたが、
男性でそれも奈良散策の折のイメージを即興で奏で
られたり、聞き覚えのある曲などジャズの曲も含め
異例づくしで愉しませて頂きました。
HPより 
この旅館、狂言大蔵流のお稽古場があり、その体験や
仏像彫刻も見られる会場、そのお稽古場での演奏は
異例で、ハープの音が響き渡っておりました。

古佐小 基史さんは、現在アメリカ在住ハーピストで、
即興演奏家、作曲家としてクラシック以外のジャンルでの
ハープの可能性の追求、及び普及にも尽力されており、
経歴は異色で東大医学部保健学科卒業、保健師、看護師の
資格をお持ちで、在学中からジャズ・ギタリストとしても
活躍されたが、アメリカでの活動中、1999年にハープと
出会いほぼ独学で、2008年にベース、ドラムスを加えた
ハープトリオのオリジナルのジャズCD"Naked Wonder"を
リリースされており、今後の目標は「ジャズハープの認識を
一般に広めるために演奏の機会を増やし、ジャズの音楽シーンに
影響を与えるレベルにまでジャズハープを発展させること」と
して真に心に響く音楽を目指して活動中です。

まず「ハープ」という楽器の説明からで、楽器そのものは
古代からあり、半音階を演奏できるペダル・ハープが発達
したのは比較的最近のこと、19世紀初頭のフランスの
エラールの発明です。47本の弦と足元に7つものペダルが
あったとは驚き、優雅なハープの演奏姿が実は足元のペダル
操作に大忙しで、曰く「優雅に泳ぐ白鳥も水面下では必死に
足を動かしている」という比喩が思い出されますね。

実はテレビ朝日「題名のない音楽会」25日の放送のタイトル
「楽器を知る休日~ギター編」の中でマリンバとともに
ハープも登場し、山宮るり子さん演奏の「モルダウ」で
足元が写し出されており、比喩そのものでした。

休憩中子供がハープを触っても怒ることなく自由にさせ
子供たちに触れる機会を与えて頂けました。
  
今後の活躍が期待され、日本ツアーの予定になります。
11月29日(水)東京都:航空自衛隊中央音楽隊
12月1日 (金)東京:朗読と音楽のコラボイベント
12月2日 (土)埼玉県飯能市:ソロハープコンサート
12月3日 (日)東京都世田谷区:ソロハープコンサート
12月4日 (月)神奈川県鎌倉市:北鎌倉ダイニング+ミュージック
12月7日 (木)大阪府大阪市:ダイニング+ハープイベント
12月9日 (土)愛媛県伊予市:保育園開園イベント
12月10日(日)愛媛県松山市:ジャズ句会(コンサート&俳句の会)
12月11日(月)愛媛県松山市:学校訪問
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今年も亥の子餅を

2017-11-26 16:16:16 | お稽古
お日様が顔を出しましたが、曇りがちな朝を迎え、
今日26日で拙いブログを書きだして1000日、
同じことを書いていることも・・・でも
続けられることは有難いこと、お稽古もそうですね。

昨日今日の自宅稽古の話に・・・

昨日は朝から自宅稽古、一昨日庭木の刈込の後、
掃除をしてもらったはずが、風で玄関先によそからの
落葉と共に、樹の上に残っていた刈られた葉っぱが
落ちており、掃除に大忙し。
お稽古は、茶箱の雪点前をとのことで、準備に
*雪点前とは、新版茶道大辞典(淡交社)によれば
 裏千家十一代玄々斎の創案。盆は用いず茶箱の掛子を
 活用した点前で、茶碗・棗・茶杓は仕覆扱いである。

花入れには、侘助椿と寒椿を
そうでした、以前のブログ記事の通り寒椿は、
サザンカ(山茶花)との交雑種で、茶花として用いる時は
山椿」としなければなりませんね。
 

玄関には先日まで床の花入れの洋種山牛蒡を
 
亥の子餅と、金平糖で愉しんでいただけました。
「月点前」に比べ、盆などを使わず掛子だけですので、
華やかさはありませんが、茶箱の基本の点前になるので
きっちりとしていただかなくては、次回は?。

さて今日の自宅稽古、予定していた朝の方々以外に、
子育て中の方が時間を作れたので、昼過ぎからお見えに。

朝は当然、この季節がら玄関先の掃除からになり、
毎日掃いても掃いてもどこからか落葉が、時間を取られ、
慌てふためいての稽古場の準備に、
時が過ぎるのが早いの?、加齢により動作が「のろく」
頭の回転も・・・なったから、当然??・・

花入れは庭に降りて採る暇がなく、昨日のままで、
水を入れ替えた途端、椿の花がぽろっと。
玄関の洋種山牛蒡にお出ましを、西王母椿だけぽつんと。

床の花入れです。
 
主菓子は、今年も作った亥の子餅と

干菓子は、宇治・丸久小山園「久次郎煎餅のもみじ」
抹茶の麩焼きせんべいでと鶴落雁で
庭の紅葉した満天星躑躅を眺めながら・・・
   
初炭とお濃茶の稽古になり、お一人は濃茶点前が初めて
でもこれまで繰り返し見続けておられたからでしょう、
大きな誤りもなく、指導の楽なこと、嬉しい限りです。
今後は無心でできるよう繰り返し点前をしましょう。
一緒に勉強させていただけます。

朝の稽古が終わり、「うどん」で軽く済ますともう1時、
ほどなくお出でになり、3か月ぶりになります。
炉開きの善哉をお出しして薄茶点前を。

子育て時期は私にも覚えがあります。
お茶を忘れておられないのは素晴らしいことですね。
何時でもお待ちしておりますから、
暇を見つけて続けていただければ。

さてブログも暇を見つけて・・・どうなることやら。
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MOA美術館・「千宗屋キュレーション 茶の湯の美ーコレクション選」茶碗編

2017-11-25 18:30:10 | 美術館・博物館
冬の晴れ間、孫のミニバスの体育館も底冷えが・・・
でも子供達は元気いっぱい走り回っていました。
 

霜月の8日から11日の富士を眺める旅での目的の一つ
リニューアルオープンされた『MOA美術館』を訪ね、

「千宗屋キュレーション 茶の湯の美ーコレクション選」を
鑑賞すること。お昼一時前に古いナビに迷わされながらも
熱海の山の中腹に建つ『MOA美術館』に着きました。
入り口から長いエスカレーターを3つ乗り継ぎ円形ホールへ

プロジェクションマッピングを使用されての幻想の世界に
  
もう一つエスカレーターを通り外の世界へ
ムアスクエアからは、目の前に相模湾そして初島も
 
3Fの正面玄関にも、借景ですね。

メインロビーからも海が
 
黄金の茶室へ
 
もう一つ、貸し出し中の折り畳み式の黄金の茶室も
 
どこかでお目に掛れるかもしれませんね。
さあ展示室へまいりましょう。
【はじまりの茶-書院広間での唐物荘厳】
・「蓮に鶺鴒・葦に翡翠」伝牧谿、南宋12-13世紀
 
・台子皆具 武者小路千家蔵

・大名物 唐物羽室文琳茶入れ 南宋13-14世紀
 
剣先金襴、青木間道、笹蔓緞子

【茶の湯の銘碗】
・玳玻天目鳳凰文茶碗 吉州窯 南宋12-13世紀
この天目は茶褐色の堅い陶質素地に内外全面に黒釉を
かけ、次いできり紙細工で作った鳥形の型紙を使用し
文様を浮き出している。外側は、失透釉を斑状にふり
かけて焼成している。鳥文様の玳玻(たいひ)天目は
遺品が少ない。
 玳玻天目鳳凰文茶碗
・井戸茶碗 銘翁 朝鮮時代16世紀
大井戸に属し、堂々とした大振りの茶碗で、鉄分の強い
粗めの土で焼かれ、琵琶色を呈す。青みを帯びた釉の中
には気泡が生じて斑文が散在する。 
 銘翁
・伊羅保茶碗 銘九重 李氏朝鮮17世紀
 
・斗々屋茶碗 銘松島 挑戦時代16世紀
比較的薄作りで轆轤目の細い筋がめぐっている。
素地は鉄分の多い粘りのある土で、褐色に焦げ、
淡緑色の釉が薄くかかって景色となっている。
 
・彫三島茶碗 銘残雪 朝鮮時代16-17世紀
高麗茶わんである古三島茶碗の作風を基調に、
日本からの注文により釜山窯で作られたと推察
やや浅い碗形の茶碗で、檜垣文や小花文を印刻で
あらわした後に、白土で象嵌している。
 
・黒楽茶碗 銘あやめ 長次郎 桃山時代16世紀
長次郎の名品、総体に掛けた黒楽の釉薬が黒褐色に
かせ、極めて侘びた風情を見せている。口作りは
内に抱え込み、胴はわずかにくびれている。
1587年に利休が茶会に用いたとされる。
 銘あやめ 
・信楽茶碗 銘初時雨 桃山時代16-17世紀
塗り土をして焼成し、胴が高台にかけて一部に赤味を
帯びた朽ち葉色の灰釉がかかっている。この景色を
初時雨に見立てたのであろう。
豪快で侘びた風情のある茶碗である。
 銘初時雨
・瀬戸黒茶碗 銘ワラヤ 桃山時代16世紀
高台がきわめて低く、裾の角張った半筒形をした、
典型的な美濃の瀬戸黒茶碗である。胴をわずかに
すぼめ、口縁には外返りにしている。口縁には
山の端状の変化が見られ、胴には縦に篦削りが
認められる。
 銘ワラヤ 
・志野遠山檜垣文茶碗 銘山路 桃山時代16世紀
作意の強い茶碗で、口縁は山の端風に変化があり、
腰に山路風の箆目を一筋廻らせている。胴には
素朴で力感のある檜垣と、遠山に松を鉄絵具で描き
その上にたっぷりと厚くかけた志野の長石釉が
柔らかに溶けている。
 銘山路
・黒織部沓沓形茶碗 桃山時代 17世紀初期
豪快なひだのある口作りは、波のように高低をつけて
いる。胴には鉄釉を掻き落として抽象的な模様を作り
その上から長石釉をかけている。模様以外にも前後に
長石のたまりが模様になっているのが面白い。
 黒織部沓沓形茶碗
・奥高麗茶碗 銘蓬壺 桃山時代 16-17世紀
腰が高く、口縁が端反りとなった唐津焼茶碗を俗に
奥高麗と称している。この茶碗は長石釉の酸化に
よって枇杷色を呈し、土見せには、唐津独特の
縮緬皺をみせている。
 銘蓬壺
・膳所茶碗 伝本阿弥光悦 江戸時代17世紀
1636年将軍家光の御殿山お成りに際し、小堀遠州の
依頼により本阿弥光悦が膳所の土を用いてこの茶碗を
焼いたといわれる。白土に透明釉がかかり、黒釉が
幔幕をしぼったごとくに流れ景色となっている。
 膳所茶碗
・色絵金銀菱文重茶碗 野々村仁清 江戸時代 重文
銀菱文茶碗の中に金菱文茶碗が収まる。入子式の重ね
茶碗である。極めて薄い作りで内側に漆黒釉、外側に
白地を残して菱繋ぎ文を配し、裾に蓮弁紋をめぐらせ
ている。後水尾天皇の皇后・東福門院への献上品。
 色絵金銀菱文重茶碗
一室は終わり、

・大井戸茶碗 銘本阿弥/玉川 朝鮮時代16世紀
口縁部は厚手に少し面取られ、胴は轆轤目が荒く
廻っている。高台周りは箆で削り出し、竹節上で
青みを帯びた飼いら梅花皮(かいらぎ)が見事で
高台内には兜巾がはっきり立っている。見込みは
深く、目跡は不規則に四つ認められる。 
 銘本阿弥/玉川
・井戸茶碗 銘常盤 朝鮮時代16世紀
小井戸ながら古格を備えた茶碗である。口造りが薄く、
胴に3段の轆轤目を見せ、高台は竹節上でやや高く、
一気に削り出されている。総体にかけられた釉は
枇杷色を呈し、高台付近にはおとなしい梅花皮が
生じている。
  
・赤楽茶碗 銘小手巻(おだまき)長次郎作16世紀
造形は歪みなく丹念に削りあげられ、小振りな姿に
比して底土が厚い。こうした姿が長次郎の茶碗には
黒茶碗が多く、赤茶碗では希少である。見込みに
一段深く茶溜りが付けられる。高台は小振りで、
高台際に強く箆がまわる。
 銘小手巻
・御所丸茶碗 朝鮮時代17世紀
轆轤成形され、生乾きの時に両側から押して楕円形に
した御所丸の形は、織部の沓形茶碗の良く似ている。
17世紀初頭に我が国から注文されたと考えられ、
素地は純白に近い磁質で、透明性の白釉が柔らかく
溶けている。
 
・御本半使茶碗 銘霜夜 朝鮮王朝時代17世紀
 ごほんはんすちゃわん
・黒楽茶碗 銘五湖 道入 江戸時代17世紀
「のんこう」と通称される楽家三代道入は、千宗旦との
親交を通して多くの茶碗を制作した。この茶碗は、
口部から高台にかけて丸みのある作りで、見込みは
広く大きい。黒釉がよく溶け光沢があり、胴に
幕のごとく垂れている。
 銘五湖
・灰被天目茶碗 秋葉天目 宋~元時代13-14世紀
鉄釉系の釉薬が、灰を被ったような侘びた趣をみせる
ことから、灰被(はいかつぎ)と称される。腰部分の
土に、下掛けした釉薬が黄色を呈している。
  

茶碗の殆どをMOA美術館の解説文とともに示し、
写真は空いておりましたので、遠慮なく撮らせて
いただき、感謝いたします。
今後の勉強とさせて頂きます。
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奈良・田原でリンゴ狩りを

2017-11-24 19:21:41 | 散策
今朝も東の山端から太陽が顔を見せてくれ、朝の霜も
溶けだし、やっと植木屋さんが庭の手入れにみえました。
この植木屋さんなんと先日伺った田原地区の方だったことに
気が付き、「田原やま里散策ウォーク」の話になりました。

田原公民館の朝は-2℃まで下がり氷が、でも到着した
10時前には葉の霜の溶けておりました。

家々や田畑の間に今年は豊作で鈴なりの「鶴の子柿」が
殆どの家々の軒には吊るし柿が見られますが、高齢化で
手入れされてずに放置された柿の木も見られます。
京都の宇治田原だったら有名な「古老柿」になるのに。
  
有機栽培のお茶の和カフェ「遊茶庵」、でも今日は定休日
予約すれば「闘茶会」の体験もできるそうです。
  
中ノ庄の天神社の森は奈良市の天然記念物ですが、
堂の杉という巨杉、樹齢800年?昭和54年に途中で折れ
その間から幹が伸び、子孫の杉の実がたわわに
  
社務所のおトイレ、素敵でしょう、そして石仏も
 

次は映画「殯の森」のロケ地の茶畑へ
でも10年も過ぎ、高齢化で整備されない茶畑もあり
殆どは機械での茶摘みなのに、維持することは困難
畝の上が真ん丸が、角刈り様で揃っていませんね。

テクテク歩いて、太安万侶のお骨が眠っている十輪寺
本堂 
お昼ご飯を頂きながら紅葉狩りの気分に浸りました。
  
そして、 太安万侶の墓へと(既述)
そして、終わったブルーベリー園を過ぎて
リンゴ狩りまでのぼり道に地区の墓が、まだ土葬も
映画の殯の森そっくりです。

遠くに最終目的地の「窪田リンゴ園」の赤い屋根が

午後の日を浴び、気持ちの良い散策に

林檎園に到着しました。
 
つがる、王林、紅玉、シナノスイートとゴールデン
そして最後の「ふじ」、今週末でリンゴ狩りは終り。
三個だけ捥いでよいので、リンゴのお尻を上にすると
不思議とリンゴが捥げるのです。
初めての体験に楽しく、もっと採りたかった・・・
傷物のリンゴを剝いて二キレ、みずみずしくて
買って帰りたいのですが、在庫がなく、残念で、
帰りは下り道なのにその長いこと、くたびれました。

お世話頂いた田原公民館の職員さんに感謝!
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太安万侶の墓を訪れて

2017-11-23 18:24:00 | 散策
昨夕から雨が朝までに止み、朝日が昇る日に。
この雨の降りだしが遅れたため、昨日参加予定していた
「田原やま里散策ウォーク」も晴れ間も覗く中、名残の
紅葉を眺めながら、映画「殯の森」のロケ地等の茶畑、
太安万侶の墓そしてリンゴ狩りと盛り沢山の内容でした。
お世話頂いた田原公民館の館長はじめ皆様に感謝します。
 
奈良市田原地区は市街からバスで東南東へ30分の静かな
山里、標高400~500mで茶畑や水田が広がっており、
奈良市で二番目に高い「国見山680m」もあり、

古くは奈良から伊勢へ抜ける交通の要地とされており、
この里が大騒ぎになったのは昭和54年(1979)1月、
古事記を編纂した太安万侶(おおのやすまろ)の墓が
発見されたときのこと。

この当時の話を、案内人の窪田さんのお話によると、
竹西英夫(当時61歳)さんが通称トンボ山の丘陵南斜面の
茶の木を植え替えるために、鍬で掘り返していると炭が
出てきて、この炭を掘り返すと直径40㎝の穴が空き、
小さな骨、真珠に銅板が出てきた。板に「…太朝臣…」の
文字が読まれ、もしやと思い専門家の手にゆだねられ、
銅板には41文字で書かれた太安萬侶の歿年月日が・・・
墓誌で、奈良時代の墓の状況が明瞭になった少ない例に。
左京四條四坊従四位下勲五等太朝臣安萬侶以癸亥
       年七月六日卒之書養老七年十二月乙巳


現在は橿原考古学博物館に所蔵で重要文化財に指定され、
調査にて墳墓は墓壙を設け、木櫃をおき周囲を木炭で
覆ったもので、現在史跡に指定されています。
なお、小さな骨は、近くにある「十輪寺」に祀られており、
十輪寺
太安万侶の一族とされる田原本町の多(おお)氏の多神社、
多坐弥志理都比古神社の宮司さんとの間で、古事記編さん
1300年に合わせ勝手に分骨し、太安万侶の墓とうわさ
された塚に納められ、後に問題となったとの後日談も。
なぜ「もしや」と思われたかと云うと
100年ほど前にこの山の反対側の山で、稗田と記された

甕?が見つかり、調査しようとしたところ、嵐になり
恐れて元に戻すと収まったことが二回繰り返されたそうで
この山は稗田阿礼さんのお墓と地元では噂されていました。

現実に調査してほしいものですが、いつかは?
古代への思いが深まります。
そして古代中国に従い、東側の三角点の頂点にも誰かが、
この地に眠る方だれなんでしょう。
古事記や日本書紀の編さんにかかわりのある方かも
でもなぜこの地にお墓が造られたのでしょうか?
平城京から見て、東から太陽が昇る地だからとの説明
近くに、春日宮天皇陵、光仁天皇陵もありますが?
中級官僚の埋葬地であったかもしれません。

また万葉歌人・志貴皇子(しきのみこ)の墓もあります。
文化人であり、現在の皇室の祖先にあたるとか・・・
葦辺ゆく鴨の羽交に霜降りて寒き夕へは大和し思ほゆ
                   万葉集1-64
訳)葦のほとりを漂って行く鴨の羽がいに霜が降って、
身にしむほど寒い夕暮は、故郷の大和がしきりと思われる。

ウォークも終わり、田原ふる里ほっとステーション内の
田原やま里市場で買い物を済ますと夕方の3時を過ぎ、
陽も傾くと、急に寒くなり、早々に帰宅することに。
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「気付き」を

2017-11-22 20:56:02 | 日記
今朝の奈良の最低気温は1.0℃と冷え込み12月下旬並みに
朝日に照らされて霜も輝き、車も真っ白に。
一面の屋根かがやけり今朝の霜
           熊谷みどり
 
良い夫婦の日ですが、相方も外出の予定・・・
早く帰ってこなければ、夕方から雨ですもの。

昨日は5日連続の自宅稽古の最終日に、
一つの「気付き」を得ることが出来ました。
  
”急なことですが、初炭をしてみませんか”と
学生時代に厳しくお稽古されていた方にお誘いすると
ほぼブランクを感じさせない所作に、
うらやましくもありますが、時を経て教えた本人が
評価されることにも繋がることに気が付きました。
今後は妥協せず、厳しさも必要になるのでは。

そして炉開きになりますのでと、お善哉を、干菓子は
法華寺と宇治・丸久小山園「久次郎煎餅のもみじ」
写真忘れ
抹茶の麩焼きにモミジが、本当に美味いお茶の味が。
その後、薄茶運びのお稽古になりました。

お稽古の中で得られた受動的な「気付き」から
能動的な「学び」へとどのように転換していけるか
日々精進あるのみですね。
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花入れに洋種山牛蒡と紅白の西王母椿を

2017-11-21 14:12:02 | しつらえ
今朝も2.6℃と冷え込みましたが、風もなく良いお天気で
故郷の北陸から北の雪模様が嘘のような小春日和の奈良、
遠目に見える若草山の紅葉もくすみ、市内が見頃に。


昨日は立礼、曇り空で寒ーい一日、気温は上がらず
北側の広間ですから、エアコンを少し入れての稽古に
炉ですと、炭を入れれば直ぐ暖かくなるのですが・・・
電熱の炉ですから、早い目にエアコンをONに。


床は、軸に「」と香合は「手鏡」を、
 
花入れにはヨウシュヤマゴボウと紅・白の西王母椿で
昨年も8月下旬に立礼の稽古で常盤万作と合わせており、
今年は11月の今まで残った大きな葉と黒ずんだ実を
つけた洋種山牛蒡と紅・白の西王母椿、白黒赤緑色が
なかなか見られない奇妙な取り合わせで、
自然の妙になります。


亥の日までとことん黒し山牛蒡
             愚句 
お稽古中、炉ほどではありませんが釜から妙なる音が・・・
『松風』よく沸いておりました。
この音は、松風でよいのでしょうか。

茶道文化検定公式テキストを読み返しますと
茶の歴史p11「茶経」の日本への影響から
「魚目・蚯音・岸波・遠波・松風・無音」、
「魚眼・蟹眼・雀舌・小濤・大濤・無音」の六音など・・
「蚯音・蟹眼・連珠・魚目・松風」と表現する場合も
みみず(蚯)の音なんでしょうか?
思い出せないことで、振り返ることができました。
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