MrKのぼやき

煩悩を解脱した前期高齢者男のぼやき

月曜日の朝

2007-08-05 14:33:37 | 社会・経済

Photo_19 今年、8月6日は

62回目の広島原爆の日だ。

今年は月曜日に当たるが、

62年前、広島上空で原爆が炸裂

したのも同じ月曜日の朝だったという。

ちょっと計算してみたが(←ヒマです)、

昭和20年以降、8月6日が月曜日となったのは

これで9度目だ。

しかし、これまで原爆の日の曜日については

一度も考えたことがなかった…

当時の日本は『月月火水木金金』の勤務礼賛の

時代であるから、当日も広島市民には

週はじめという気持ちはなかったかもしれない。

一方、米国は日曜日よりは月曜日の方が

人口が市街地に集中するだろうと

考えていたに違いない。

快晴、すでに猛暑の朝、

勤労動員された一般市民や学生は

早くから仕事に出ていた。

特に屋外で建物疎開の作業に

携わっていた大勢の人たちは、

爆風と4000度の熱線を

浴びることに…

原爆被害の惨状は、おそらく、

実際に目の当たりにした

人たちにしかわからないだろう。

原爆の本当の怖さは人々の記憶から

薄れようとしている。

被爆県選出の代議士ですら

「しょうがない」と、のたまうくらいだから。

(それでも、原爆が話題になったという

意味で功績?があった?)

…ふと2年前のできごとを思い出した。

2005年8月6日、

夏の甲子園の開会式前。

広島県代表高陽東高校の主将が

8時15分に出場選手全員での

黙祷を呼びかけた。

これに対し、高野連は

「原爆は広島だけのこと」と却下。

確かにそこで黙祷を捧げると

8月9日午前11時2分にも

黙祷しなくちゃならなくなる。

しかし、「広島だけのこと」で

片付ける問題ではなかったと思う。

広島で生まれ育つと原爆の話は

何度も耳にする。

しかし、沖縄戦や東京大空襲の話は

『他所』のできごとだ。

同じように広島隣県でも

その日が原爆記念日であることすら

知らない人が大勢いる。

黙祷など形にこだわるのではなく

また、

地域に偏らない平和教育を行ってゆくことが

真の教育改革に求められるべきであり、

それができてこそ、はじめて

『美しい国』(←既に完全死語 7月29日没)たる

資格が得られると思うのだがいかがだろうか?

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 赤と白のストライプ | トップ | 読書感想文大作戦 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
 人類はけっして忘れてはいけない事があります。 (Matsumoto)
2007-08-05 14:46:43
 人類はけっして忘れてはいけない事があります。
 それは、人類史上初めて原始爆弾が日本の上空で実戦で使用された事実があります。

コメントを投稿

社会・経済」カテゴリの最新記事