オミクロン株の今後の感染動向が気になるところだが、
現時点では SARS-Covid-2の新規感染者数はかなり少なくなっており、
医療体制もすっかり落ち着きを取り戻しているようだ。
関西テレビ『アバランチ』より
10月クールドラマの視聴率は予想通り、
『ドクターX』と『日本沈没…』の2強が傑出していた。
パンデミックで先の見えないご時世に『日本沈没…』のような
絶望的なノンフィクションはどうかと思ったのだが…。
3位以下は10%に届かなかったが、『婚姻届に…』が
意外な健闘ぶりをみせた。
個人的には、全く期待していなかった関テレ制作の『アバランチ』が
12月6日までの平均視聴率 8.79%。
思っていたよりドラマの仕上がりは良かったように思われた。
関テレドラマの火曜日から月曜日へのシフトと綾野剛の好演が
功を奏したのかもしれない。
全体的にパッとしなかった10月クールドラマだったが、
新しい年に期待して
2022年1月クールドラマの内容をチェックしてみよう。
フジ月9 1/10 ~ 『ミステリと言う勿れ』 菅田将暉、伊藤沙莉、尾上松也、筒井道隆、遠藤憲一、鈴木浩介、他
原作は田村由美によるコミック『ミステリと言う勿れ』(小学館『月刊フラワーズ』連載中)。天然パーマにコンプレックスを持つ大学生が、マイペースで話すうちに事件の謎と人の心を解きほぐして行くというミステリー&会話劇。菅田将暉演じる主人公・久能整(くのう・ととのう)は、天然パーマにコンプレックスを持つ、友だちも彼女もひとりもいない、カレーをこよなく愛する大学生。社会で『当たり前のこと』として流されていることに常に疑問を持ち、とことん考え抜く性格で、膨大な知識と独自の価値観による持論を展開する。たとえ周囲で何が起きていようとも喋らずにはいられないため、「うざい、面倒くさい」と言われ続けて生きて来た。そんな整がある日、身に覚えのない殺人事件の容疑をかけられることになる。近所の公園で整の大学の同級生が遺体で発見されたのである。任意同行され刑事たちから取り調べを受ける中、整は事件の裏に隠されたヒントや、刑事たちが抱えている悩みの存在に気づいていく。そして、特に「事件を解決したい」という気持ちはないまま、ただただ思いつくことをマイペースに話すうちに、警察は矛盾点をズバズバと突かれることになり、いつのまにか事件の謎だけでなく、人の心まで解きほぐしてしまう。しかし事件の捜査が進むうち、整の指紋が付いた凶器が発見される。「僕は常々思ってるんですけど…」で始まる整の語りが周囲に影響を及ぼしながらストーリーが展開していくという一風変わった会話劇。整に翻弄される刑事の面々、藪鑑造に遠藤憲一、池本優人に尾上松也、風呂中聖子に伊藤沙莉、青砥成昭に筒井道隆らがキャスティングされている。
フジ(関西テレビ)月10 1/17 ~ 『ドクターホワイト』 浜辺美波、柄本佑、瀧本美織、片桐仁、高橋努、勝地涼、小手伸也、石坂浩二、他
自らの名を「白夜(びゃくや)」と名乗るナゾの女性が、社会性が皆無にも関わらず、豊富な医療知識と天才的な診断能力を持ち、『それ、誤診です!』と現役医師の誤診を正し患者の命を救っていく物語。早朝の公園に倒れていたのは、素肌にたった一枚、白衣だけを身に着けたナゾの女性。発見したのは、月刊医療ジャーナルの記者・狩岡将貴(かりおかまさき)(柄本佑)。彼は幼なじみで医師の高森麻里亜(たかもりまりあ)(瀧本美織)を頼り、麻里亜が勤務する高森総合病院に彼女を運び込む。透き通るような白い肌と整った顔立ちを持つ彼女は、自身を「白夜(びゃくや)」と名乗るだけで、これまでの記憶を失っており、社会一般常識も持ち合わせていない。しかし医者でもないのに、なぜか驚異的な医学知識と天才的な診断能力を備えていた。麻里亜の父親でもある高森総合病院の院長・高森巌(石坂浩二)は、白夜の才覚を認め、傾きかけた病院経営再建のために新設した『総合診断協議チーム(通称CDT)』に白夜をスカウト。CDTのメンバーは内科医、皮膚科医、脳神経外科医、精神科医など、各科を横断し、知識を集結させた7人から構成されていた。その実態は…個性的で、クセ強めな“はみ出し者”たちだった。白夜は、そんな風変わりな医師たちと協議を行い、難しい症状でも病名を確定させて患者の命を救っていくことになる。チームリーダーの麻里亜をはじめとするCDTのメンバーたちは白夜と出会い、天才的な診断能力を目の当たりにすることで、次第に白夜に一目置くようになる。CDT のメンバーには、皮膚科医・夏樹拓実に勝地涼、精神科医・西島耕助に片桐仁、脳神経外科医・仙道直樹に高橋努、外科医・真壁仁に小手伸也らがキャスティングされている。ナゾだらけの女性とクセ者医師たちが織りなす一風変わった医療ドラマ。
TBS 火10 1/11 ~ 『ファイトソング』 清原果耶、間宮祥太朗、菊池風磨(Sexy Zone)、栗山千明、橋本じゅん、戸次重幸、稲森いずみ、他
岡田惠和の脚本によるオリジナルドラマ。夢破れたスポ根ヒロインと一発屋ミュージシャン、そして一途な幼馴染の不器用な3人の恋愛物語。空手の日本代表をめざしていたが、突如としてその夢を絶たれてしまった木皿花枝(清原果耶)。全てを失い人生どん底・・・無気力でぐだぐだした毎日を送っていたが、試合前に必ず聞いていた勝負曲の作者・芦田春樹(間宮祥太朗)との運命の出会いが訪れる。と思いきや、芦田は今や落ちぶれ見る影もない一発屋、こじらせまくりの変人ミュージシャンに変貌していた。今まで空手一筋で恋もしたことがなかった花枝と、「人の心が分からないから良い曲が書けないんだ」とクビ寸前の芦田。そんな崖っぷちの2人がひょんなことから手を組み、『嘘だけど本気の恋愛』にチャレンジしていく。この2人に巻き込まれるのが、チャラいが花枝を一途に想っている幼馴染の夏川慎吾(菊池風磨)。やがて三角関係の恋へと発展していく。だが花枝は誰にも言えないある“秘密”を抱えており、『これが人生最後の恋』と決めていたのだった…。芦田の才能をいち早く見つけながらも最後通告をする事務所マネージャー・伊達弓子に栗山千明、花枝が抱える秘密を知る唯一の人物である医師・立石正嗣に橋本じゅん、花枝や慎吾を幼い頃から知る近所の理髪店の店長・迫智也に戸次重幸、花枝や慎吾が育った児童養護施設『あさひ学園』の施設長で花枝たちの恋や生き方を温かく見守る礒辺直美に稲森いずみがキャスティングされている。どうもオッサンにはなかなかついていけそうにない内容である。
テレ朝水9 継続 『相棒 season20』 水谷豊、反町隆史、浅利陽介、森口瑤子、川原和久、山中崇史、篠原ゆき子、山西惇、杉本哲太、仲間由紀恵、石坂浩二、他
先日、2015年10月から杉下右京(水谷豊)の4代目相棒として出演してきた冠城亘役の反町隆史が本シリーズ最終話をもって卒業することが発表された。今回のシリーズ中でコンビ期間の最長を記録したそうである。たとえ自分が主役級であろうとも、決して出しゃばってはならないというむずかしい相棒役を好演してきたと思う。新しい相棒役が誰になるか興味があるが、水谷がいつまでやるのかというところも大いに気になるところである。
日テレ水10 1/12 ~ 『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』 高畑充希、志尊淳、松田翔太、荒川良々、笠松将、山田真歩、忍成修吾、神保悟志、坪倉由幸(我が家)、片山友希、坂本慶介、松岡広大、他
渡邉真子の脚本によるオリジナルドラマ。出世欲と彼氏を持たないアラサー女性が、社長の無茶ぶりで子会社の社長に就任する。高畑充希演じる主人公は高梨雛子30歳。『株式会社リレーション・ゲート』総務部・秘書課。入社8年目。社長である浅海寛人(松田翔太)の担当秘書になって4年。社長の無理難題ムチャブリに振り回されるも、つくり笑顔の八方美人で切り抜けてきた。そんな彼女に突然、子会社『株式会社リレーション・フーズ』の新社長就任の辞令が…。カリスマ上司の次はナマイキ部下に悪戦苦闘することになる。なんで私が?と思いながらも目の前の仕事には全力で取り組む雛子に次から次へと数々の試練が次から次へと降りかかる。『株式会社リレーション・ゲート』マーケティング部から『株式会社リレーション・フーズ』への出向を命じられ雛子の部下となる大牙涼(たいがりょう)に志尊淳。入社3年目ながらマーケティングの賞を受賞するなど優秀だが、突然の人事に不満を持つ。雛子に突っかかり衝突する。その他、『リレーション・フーズ』社員を、荒川良々、山田真歩、忍成修吾らが演じる。この枠お得意のキャリア女子のお仕事ドラマとみられる。
テレ朝木9 1/20 ~ 『となりのチカラ』 松本潤、上戸彩、小澤征悦、映美くらら、ソニン、清水尋也、他
遊川和彦の脚本によるオリジナルドラマ。思いやりと人間愛に溢れるが中途半端な男が、孤独に生きる現代人の心を救う社会派ホームコメディ。今クール唯一のジャニタレ主演ドラマ。松本潤演じる主人公の中越チカラは思いやりと人間愛だけは人一倍、だけど何をしても中途半端で半人前な男。幸せそうな人を見るとちょっとうれしくなり、悲しい人を見るとちょっと悲しくなる。困っている様子の人を見ると、気になって仕方なく、声をかけようか、かけまいか中腰のままあれこれ悩み抜いた挙句、結局いつも声をかけてしまう“中腰の男”である。人の話をじっくりと聞く才能はあるのに、多くの人の話を聞きすぎて逆に悩んでしまう――「人を救いたい」「周囲を平和にしたい」という思いが、すべての行動原理であるチカラだが、いつも中途半端に他人の問題に関わってしまう。簡単に解決できない問題だとわかると、いつもオロオロと中腰になりながら悩んでしまう。ドラマの舞台は都内のとあるマンション。このマンションには“様々な問題”を抱える住人が住んでいる。まわりが見て見ぬふりをして通り過ぎていく中で、チカラは「大丈夫ですか? 何かありました?」と、隣人につい声をかけてしまう。チカラが孤独な周囲の住人を心配し思いやり、中腰で悩みながら失敗を繰り返しながら、徐々に関係性を築き上げていく。チカラの妻・中越灯に上戸彩、12歳の娘・愛理と10歳の息子・高太郎の母親。優柔不断な夫とは対照的に明るく快活な女性。他、チカラ一家の隣の住人・木次夫妻に小澤征悦、映美くらら、チカラ一家の真下に住む謎の女性・マリアにソニンらがキャスティングされている。遊川ワールド全開?な風変わりなドラマ。
フジ木10 1/6 ~ 『ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○』 黒木華、溝端淳平、野村周平、野間口徹、石井杏奈、寛一郎、一ノ瀬颯、他
関えり香、橋本夏、青塚美穂によるオリジナル脚本ドラマ。大手出版社が運営するニュースサイトの編集部員たちの仕事・生き方・恋愛を通して新時代の“人と人とのつながり”を描く社会派“風”お仕事エンターテインメント。ひとつのネットニュースが、メディアを通して、人々の感情を飲み込んで膨らみ、思わぬ広がり方を見せる現代のネット社会において、メディアがどうあるべきかが描かれる。世の中を騒がせるゴシップ(うわさ話)と、そのきっかけを生むネットニュースを発信するサイトが舞台となる。黒木華演じる主人公・瀬古凛々子(せこりりこ)は、大手出版社が運営するネットニュースサイト『カンフル NEWS』閉鎖の危機を救うべく経理部から異動となった編集部員。このニュースサイトは放任主義の編集長以下、男性ばかりの編集部員たちが、他社のニュースやブログ記事やコメントをコピペしただけのいわゆる“コタツ記事”(直接取材を行わず、流通している情報を元に構成した記事)ばかりを発信するお気楽ウェブメディアだった。洞察力に優れ、ちょっとした矛盾や誤りを見抜くことができる反面、空気が読めず、共感性もない凛々子は、与えられた任務である 『PV(ページビュー)数を伸ばす』ために手段をいとわず忖度なくネタに斬り込んでいく。しかし、記事をアップしていくうちに、世の中で必要とされていないと思っていたネットニュースの仕事が少しずつ意味のあるものに変わっていく。また、凛々子の殺気立つほどにまっすぐな仕事ぶりと、実は究極的に不器用で無垢(むく)な一面に触れるうち、次第に周囲の男たちは彼女に好意を抱き始める。ネットニュース編集部という現代を象徴する職場を舞台に、対面ではない人とのつながりの中で作られる、ニューノーマルなコミュニケーションの世界が描かれる。
TBS金10 1/ 21 ~ 『妻、小学生になる。』 堤真一、石田ゆり子、蒔田彩珠、毎田暖乃、森田望智、吉田羊、他
原作は『週間漫画TIMES』(芳文社)で連載中の村田椰融による同題コミック。10年前に妻を亡くした男と娘の前に、小学生の女の子が自分は他界した妻の生まれ変わりだと言ってやってくる。新島圭介(堤真一)は、10年前に最愛の妻・貴恵(石田ゆり子)を交通事故で亡くしてから、妻のいない残りの人生を“余生”だと思って生きている元愛妻家。全く生気が感じられないため、周囲からは陰鬱な男に見られていた。たった一人の家族である一人娘の麻衣(蒔田彩珠)の幸せを誰よりも願っているものの、生活費を稼ぐ以外何もしてやれていないことが心苦しく、コミュニケーションすらうまく取れておらず、同じ家に住みながらも心はバラバラだった。そんなある日、ランドセルを背負った見知らぬ女の子・白石万理華(毎田暖乃)がこの親子を訪れる。「わたしは10年前に他界したあなたの妻よ」。妻はこの世に生まれ変わり10歳の少女の姿になっていたのだ。しかしシングルマザー・白石千嘉(吉田羊)の小学生の娘となってしまった妻とは同居することもできず門限は夕方6時。一緒にいると怪しまれ、喜び余って抱きしめたら警察を呼ばれる始末。突然の別れから10年。元愛妻家の男と、妻(外見は小学生)、そして大人になりきれない娘の、ちょっと変わった3人による家族再生の物語が始まる。
テレ朝 金23:15 1/ 14 ~ 『愛しい嘘~優しい闇~』 波瑠、林遣都、本仮屋ユイカ、黒川智花、新川優愛、溝端淳平、松村沙友理、徳重聡、他
原作は講談社・無料マンガアプリ『Palcy』で連載中の愛本みずほの漫画『愛しい嘘 優しい闇』。漫画家アシスタントとして働く女性が中学の同窓会で初恋の人と再会するも、同級生が次々と亡くなる事件に巻き込まれていくサスペンスドラマ。物語の始まりは、中学卒業から14年経ったある日、不意に開催された同窓会。楽しそうな同窓会の光景の水面下では友人たちを見下し虚勢の張り合いやマウンティングが繰り広げられる。そんな中、同窓会に出席した仲良し6人組のメンバーが次々と亡くなっていく事件が発生する。波瑠演じる主人公の今井望緒(いまいみお)はずっと夢見ていた漫画家としてデビューを果たすも泣かず飛ばずで今は明るい将来が見えないまま漫画家アシスタントとして働く日々だった。デビュー時からずっとファンレターを送ってくれる唯一のファン『クロ』の存在に救われながらチャンスが到来するのを待っていた。その矢先、温めていたアイデアを後輩に盗まれ、漫画家の道をあきらめかけていたところ、中学の同窓会の知らせが届き、地元・山梨へ帰ることに。中学時代に淡い恋心を抱いていた初恋の人・雨宮秀一(林遣都)と同窓会で再会する。しかも再会を機に、片思いだと思っていた雨宮から積極的なアプローチを受ける。しかしその後同級生が次々と亡くなる事件に巻き込まれていく。2人の中学時代の同窓生、深沢稜に溝端淳平、本田玲子に本仮屋ユイカ、野瀬優美に黒川智花、岩崎奈々江に新川優愛らが配役。また望緒のアイデアを盗むマンガアシスタントの同僚・岡崎りえを松村沙友理、優美の夫で山梨県警の刑事部長・野瀬正を徳重聡が演じる。
日テレ土10 1/ 15 ~ 『逃亡医F』 成田凌、松岡昌宏、森七菜、他
原作は伊月慶悟(作画:佐藤マコト)。恋人殺しの濡れ衣を着せられた天才外科医が、逃亡しながら人を救う。主人公は成田凌演じる天才外科医・藤木圭介。彼の手にかかれば不可能な手術などなかった。そんな天才が恋人殺しの濡れ衣を着せられ突然指名手配される。愛する人を殺した真犯人を突き止め、復讐するため金も地位も名前も捨てて逃亡を図るが、“医手一律”の精神は胸に抱き続け、目の前の患者の命を懸命に救おうとする。そんな彼を、復讐に燃える殺された恋人の兄、国家権力、そして事件の裏側で暗躍する敵が執拗に追ってくる。藤木は彼らの目を欺きながら目の前で苦しむ人々を限られた設備と道具を駆使して救っていく。藤木を執念深く追いかける、殺害された女性の兄・八神拓郎を松岡昌宏が演じる。また、とある事件をきっかけに藤木に惹かれる新人海洋観測士の沢井美香子に森七菜。いろいろな追っ手から逃げ続ける彼を追いかけていく役どころ。このドラマ、詳細は不明だがどこかで見たことがありそうなよくある“逃亡者”ドラマのようである。
NHK日8(大河ドラマ) 1/ 9 ~ 『鎌倉殿の13人』 小栗旬、新垣結衣、菅田将暉、中川大志、山本耕史、大泉洋、佐藤浩市、松平健、西田敏行、江口のりこ、迫田孝也、青木崇高、市川染五郎、八嶋智人、南沙良、秋元才加、山崎一、岡本信人、市川猿之助、竹財輝之助、坪倉由幸(我が家)、山口馬木也、國村隼、坂東彌十郎、宮沢りえ、片岡愛之助、小池栄子、小林隆、中村獅童、佐藤二朗、堀内敬子、草笛光子、他
脚本は三谷幸喜。2022年の大河ドラマは鎌倉時代。源頼朝(大泉洋)の死後、息子頼家(金子大地)が『鎌倉殿(鎌倉将軍)』を継承するが、その地位は決して安定したものではなく彼の妻・北条政子(小池栄子)の一族である北条氏が実権を握るための『据えもの』として扱われていた。鎌倉殿を支える存在として選ばれたのが、頼朝の近侍を務めていた9人の東国武士と4人の文筆吏僚からなる13人の重臣たち(北条義時、北条時政、安達盛長、梶原景時、比企能員、三浦義澄、和田義盛、足立遠元、八田知家、中原親能、大江広元、三善康信、二階堂行政)で、政権は彼らによる集団指導体制となる。その中で年若だった北条義時が次第に頭角を現していく。ドラマは彼を中心に鎌倉殿を支えた13人の家臣団の姿が描かれる。登場人物も非常に多く壮大なキャストである。
TBS日9 1/16 ~ 『DCU』 阿部寛、横浜流星、中村アン、山崎育三郎、趣里、高橋光臣、春風亭昇太、市川実日子、有輝(土佐兄弟)、佃典彦、他
水中事件や事故の捜査を行う架空のスペシャリスト集団「DCU(deep crime unit、潜水特殊捜査隊)」の活躍を描くオリジナルドラマ。水にまつわる事件・事故とそこに隠された謎に迫るウォーターミステリー。本作は海上保安庁全面協力のもと、ハリウッドなどで製作活動を行っているイスラエルのケシェット・インターナショナル、およびカナダを中心にコンテンツ製作を行っているファセット4メディアとTBSテレビとの共同制作。DCUは海上保安庁に新設された水中事件や事故の捜査を行うスペシャリスト集団。彼らの使命は、従来の海上水域だけでなく警察の捜査では困難な『危険極まりない日本全国の河川や湖』など、あらゆる水中に潜り隠された証拠を探し事件を解決すること、つまり“水中未解決事件を解明すること”が彼らのミッションだ。水に関する事件と向き合う捜査官を通して、人の命と尊さが描かれていく。阿部寛演じる主人公・新名正義は新設されたDCUの隊長。ルールを無視してでも真実を追い求め続ける諦めない男。そんな新名が個性豊かなメンバーたちと一緒に水中に潜り、様々な難事件を解き、その裏に潜む悪に立ち向かっていく。新名とバディを組む隊員・瀬能陽生(せのうはるき)に横浜流星、ダイバーとしての能力はDCUの中でも群を抜く存在。それが強い自信となってチームを引っ張る原動力になることもあれば、一人で突っ走って行き過ぎた行動を引き起こし、逆にチームに迷惑をかけることもある。幼いころ、家族旅行中に海難事故に巻き込まれ、両親を亡くし自身は新名に助けられたという過去を持つ。他の隊員メンバーを、中村アン、有輝、岡崎体育、高橋光臣、趣里、市川実日子らが演じる。また公安部公安第一課の刑事・清水健治に山崎育三郎、DCUと対立しているが新名の実力を認めている。さらに海上保安庁の警備救難部部長・佐久間雄二に佃典彦。佐久間は、警備救難情報課の出身で新人時代の新名(阿部寛)を育て上げた直属の上司で新名が最も信頼する人物。水の中が舞台ということで、真冬の寒さがさらに身に沁みそうなドラマである。
日テレ(読売テレビ)日22:30 継続 『真犯人フラグ』 西島秀俊、宮沢りえ、芳根京子、佐野勇斗、桜井ユキ、生駒里奈、柄本時生、正名僕蔵、渋川清彦、深水元基、迫田孝也、平田敦子、田中哲司、他
秋元康企画・原案の年またぎ2クールドラマ。家族が失踪した普通のサラリーマンがSNS投稿をきっかけに日本中から注目される疑惑の夫となり、追い詰められながらも真実を暴こうと奮闘する。同じく秋元の企画・原案ドラマだった昨年の『あなたの番です』と非常に似た展開。怪しい人たちが大勢出てくるが、最後まで見続けた挙句、“何?このしょーもない結末っ!” とならないことを祈る。
特に興味をそそられるドラマは見当たらないが、
菅田将暉の月9はちょっと見てみたいかも。