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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

自然体を本当に身に着けるには!(心の柔軟体操 6/10)

2012-06-08 | 第二章「五感と体感」

 危機の時でさえ自然体を発揮できるようになるにはどうしたらよいか?「生き甲斐の心理学」(植村高雄著)をじっくり読むと、次の3点、自己実現への道が大事としている。

 *何のために自分は生きているのかというアイデンティティが統合されている事

 *現実吟味力が正しく働く事

 *防衛機制が正常に働いている事

 さて、自然体はもともと武道から出てきた概念だと思うが、ふと宮本武蔵の五輪書のことが気になった。五輪書はU先生によると世界の心理療法家が愛読している本である。心の自然体にも関係するかなと、パラパラとめくっていると地の巻に門下生に守るべき9項目を挙げていた。

 第1、邪心を持たず、ひたすら実直・正直であること。

 第2、道を厳しく鍛錬すること。

 第3、刀を持つばかりでなく、広く多芸に触れること。

 第4、広く他の職業を知ること。

 第5、利害損得をわきまえること。

 第6、本質を見据える眼力を養うこと。

 第7、眼に見えない本当の意味というものを見抜き、悟ること。

 第8、わずかなことにも細心の注意を払うこと。

 第9、役にたたないことはしないこと。  (訳は、長尾剛 新約「五輪書」PHP文庫 65Pより)

 これを見て驚いた。1~4はアイデンティティの問題。5~7は現実吟味力。8~9は防衛機制に関するものではないか。臨床心理学のエキスが367年前の日本ですでに語られていたのだ。

 蛇足だが、第4の広く職業を知ること。たまたま13歳の職業選択を先日ブログに書いたばかりだがこれも驚きだ。因みに五輪書でも大工さんのことが詳しく書かれている。

 心の柔軟体操 6/10

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