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2023 3/12の拝観報告4(重信会館 ARTISTS' FAIR KYOTO 2023)

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写真は、1階の内部。

渉成園を西門から出て、真っすぐに進みます。
アマ会のTさんから教えて頂いた、重信会館(じゅうしんかいかん)に参りました。
蔦に覆われた近代建築で、Tさんは以前から気になっていたそうですが、僕は存在にすら気づいていませんでしたw

今回はこちらでもARTISTS' FAIR KYOTO 2023が開催されていました。
「Goh Uozumi 新作個展」ということで内部に入れました。

この重信会館ですが、調べてもなんなのかあんまり分かりません。
・昭和5年(1930年)の竣工(築90年)。
・かつては田代会館と云われていたこと
・重信寮という大谷大学の寮だったらしい
と言うことです。

玄関を入ると左手に2階への階段があるフロアがあり、その奥が会場。
内部はもう爆音と正面もモニターが慌ただしく変化しており、チカチカしていました。
これはもう「てんかん発作の方は誘発されるな」って感じでした。
そのチカチカの光の下で撮った写真が上の。

柱から梁はプロセニアムアーチのようになっており、その梁の上部にはアールデコ調のデザインが施されていることでした。

しかし内部の爆音とチカチカは、なかなか芸術が分からないものには落ち着かなかったですw

12:25頃にこちらを出ました。

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上林記念館


写真は、表の長屋門。

上林記念館は江戸時代には御茶師の中の最高位である「御物御茶師(ごもつおちゃし)」として栄えた上林家の記念館です。
今は上林春松本店としてお茶関係のお店をしておられます。

アクセス
JR宇治駅で下車し出入口1から出て、左側の階段を降ります。
目の前の府道7号線の信号を渡り、直進します。
約70mでT字路に突き当たります。 
ここを左折し、約280m進んだ右手に見える長屋門が上林記念館です。

上林家はもと綾部市の丹波上林郷(京都綾部市)に居住する土豪でした。
戦国時代に初代久重が宇治に移住し茶業に携わったのが始まりです。
久重の4人の息子、上林久茂、上林味ト、 上林春松、上林竹庵がそれぞれに宇治茶業界を代表する茶師となります。
上林一族は豊臣秀吉に重用され、茶頭取として宇治茶の総支配を命じられたり、三代将軍家光の時代には御物御茶師(ごもつおちゃし)に任じられています。
明治維新後、宇治茶師は衰退していきましたが、 上林春松家は唯一宇治茶師の後裔として現在に至るまで茶業を 営んでいます。
祇園高台寺の近くにあるLE UN アカガネリゾート京都東山の中にあるSalon de KANBAYASHI 上林春松本店でもこちらの商品が楽しめます。

上林記念館はお盆と年末年始以外は開いており、入館料は200円です。
まず表に立派な長屋門があります。
欅材を使用しており、元は出入口の横に部屋があったそうです。
左側は大正時代に痛みで取り壊しており、今は店舗になっています。
また上林春松家は四国阿波藩蜂須賀家の御抱え茶師だったので、鬼瓦に蜂須賀家の家紋が入っています。
茶師の家にはこのような長屋門があり、江戸時代には近辺に16軒ありましたが、現存するのはこちらだけです。

門を入ると前庭があり、右手が記念館。
左手には柴折戸があり、その奥の露地庭園には茶室の松好庵があります。
蜂須賀家が建立したお茶室です。

記念館に入ります。
左手の受付で200円を納め、右手に進みます。
右手正面の部屋は立礼のお茶席になっており、右手に2階への階段があります。
また部屋の前の廊下を左に進むと別棟になり、当時の製茶用具(蒸し釡、抹茶用の石臼など)が展示してあります。この部屋の奥にも階段があり、2階へ上がれます。
どちらから上がっても2階でつながっています。

2階も展示室です。
別棟の方の2階は拝見場だったそうです。
拝見場とは茶葉の審査をする部屋で、余計な光が入らないよう側壁はすべて漆塗りで真っ黒にし、天井の天窓からだけしか採光しないようになっています。

隣の2階には呂宋壺や豊臣秀吉、古田織部、小堀遠州などの書状、秀吉の茶会記。さらには上林竹庵坐像などが展示されています。


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