ひなたぱん

天然酵母ぱんと過ごす、のんびり日々の記録です

切れっ切れと柔軟なココロ。 ・・・・です。

2019年07月21日 | 日記
2019年7月21日   日曜日


主人の父が亡くなってから 十日が経ちました。


今日は、 昨日のコルドンのまとめもせず、 和尚様に拝みに来ていただいたり、

四十九日に来て下さる方にお泊りのリクエストが有っても対応できるように、お布団の購入等に 一日に バタバタしておりました。

← 四十九日とコルドンがぶつかってしまって、 8月にはに、 お休みも取らなければなりません。 



主人は 後を託された長男として、 両親の事を思う息子として、 不器用な位、 逝ってしまった父の事を想い、 残された母の事を思い、 日々を重ねています。

そんな主人の心の中が解るから、 義父が 仏さまになるまでは、 毎日、 主人の実家に寄っては お線香をあげさせてもらって居る私です。

だからと言って、 何か役にたてているかと言えば そうでも無く、 今まで 両親に主導的に関わって来てくれた 主人の実家の近所に住む 妹夫婦が変わらず、 主導的に関わってくれていますので、

今まで通り、 私は、 長男の嫁で有りながら、 毎日 お線香をあげに伺わせて頂くお客様の様に過ごしています。

主人にとって大切な事は、 ココロであり、 残された母のしあわせであり、 後を託されたであろう思いで有りなので、 自分の立ち位置や、 私の立ち位置など問題外の事で、

「 今の状況が 母さんにとって幸せならば、 それが 一番良い事なんだよ。 」 と、 言います。

我が家を継ぐ者は、 後を取る主人で有り、  責任の所在は 長男の主人で有り、  主人の嫁の私であり、 その先は、 娘たちであり、

悲しいかな、 他家へ嫁いだ 主人の妹や、 そのご主人ではありません。

けれど、 主人の義母は、 日々の面倒を見てくれる妹夫婦に 全てを託しています。


主人の実家のある群馬に居を構えた時から いつも いつも 抱いていた思い。

ニワトリが先か、 タマゴが先か、、、、、


妹夫婦が近所に住み 関わっていたから 長男夫婦である私たちの居場所がなくなってしまったのか。 

長男夫婦である私たちが力不足だったから 近所に住む妹夫婦が関わって来たのか。



東京に仕事で通う主人と、 他県から嫁いだ私は、 少しだけ 広い世界を感じ、 知り、 

仕事等で忙しくしていて、 両親の日常との関わりが薄くなってしまった長男の主人だけれども、 後を継ぐ息子としての思いは強く、



近所でしか生きてこなかった妹夫婦は、 広い世界を知らない分だけ、 小さな世界には詳しく、 

後を継ぐ立場ではないけれど、 妹のご主人が自由人なので、 近所に住んで居る事で 関わりは強く、、、


関わっていれば、 口も出る。


見解の違い、 常識の違いに、 何かを形にするまでに 沢山の労力と 回り道をしなければならない主人が 少し 気の毒に思え、

お線香をあげさせてもらう事しかできない自分の立ち位置が、 少し 悲しく思えます。


けれど、 そんな時 主人は いつも 変わらず、 繰り返します。 

「 今の状況が 母さんにとって幸せならば、 それが 一番良い事なんだよ。 」 と。


主人の長男としての度量の大きさと、 両親への息子としての愛情を 本当に感じる事の出来る言葉です。




「 義母さん。 あなたは 自慢できる息子を持っているのですよ。 気が付いていますか。。。。 」 私は、 いつも ココロの中で呟きます。





何だか 何に疲れてしまっているのか、 ぱん販売を夏季休業にしてしまったので気が抜けてしまったのか分からない、 何とも言えない倦怠感と疲れに苛まれています。

この機会だから コルドンのパンの復習に取り組んで、 9月の初級修了試験に備えなければなりませんが、 午前中のお線香あげに実家に伺うだけで くたくたなココロモチになってしまう私が居て、

先週は 色々なストレスからか、 主人も仕事が手につかない様子で、 私達夫婦共々、 グダグダな十日間になってしまいました。

足掻く様に、 コルドンで不合格になってしまったトレスの練習に取り組み、 

 


 


 




足掻く様に 20日の土曜日は コルドンのクラスに通いました。

フランス人のシェフは、 基本 大好きで、 とても尊敬していますが、 典型的な職人気質で、 高いモノを要求され、

← 要求が高いのか、 それに答える事が難しい程 私のレベルが低いのか、、、、

時折、 「 切れっ切れ。 」 のフランス語で捲し立てられる事が 多々あります。 ってか、 日増しに多くなって行きます。

シェフのデモンストレーションを見させて頂いて、 その通りにやりたいし、 やっているつもりなのに、 出来ない自分が居ます。

シェフの求める様に動ける自分で有りたいけれど、 フランス語で捲し立てられると、 慌ててしまって、 増々 どんくさい事をしてしまう私が居ます。

シェフの仰るように 頭の回転を速くしたいけれど、 着いて行く事に精一杯の私は、 頭をフル回転する事が出来なくなってしまう私になります。。


私は、 皆さんの様に パン屋さんに再就職を考える年齢でもありませんので、 苦手な業務用オーヴンの学びは 必要性も感じませんし、

苦手な上に、 苦手なオーヴンを前に フランス語で 鼓舞するように発破をかけられる事が 大の苦手で、 狼狽え、 テンパって、 増々 頭の中が空っぽになります。

「 オーヴンに取り組みたい人。 キャプテン、 指名して。 」 ってなシェフの台詞の時間が最も苦手です。

なので、 焼成の時間になると、 こそっとオーヴンから遠くに逃げて、 洗い物や片付けに勤しみます。

お隣で 洗い物をしていたお若い青年生徒さんに 何気に 「 オーヴン、 苦手だから、 逃げているんだ。 」 って呟きました。

← その方は、 夢を抱き、 夢の為に学び、 前向きで、 物おじせず、 なのに謙虚で、 明るく、 屈託がなく、 中間試験の時 キャプテンを任され、 全員合格に導いてくれた青年です。

すると彼は 即座に、 「 それなら、 尚の事、 オーヴンに取り組むべきです。 」 と お答えになりました。

「 だって、 シェフに急かされると 私は 狼狽えてしまうから、、、 」 と、 私。

「 いやぁー。 そんな言葉に惑わされて、 事故を起こしてしまったり、 怪我をする様な事になれば、 最終的にシェフが困る事になります。 そんな言葉は、 聞き流しておけば良いのです。 」

明るく、 屈託なく、 けれども確信を持ってお答えになりました。


切れっ切れのフランス人シェフの本当の優しさを理解する事の出来る 彼の柔軟な 前向きなココロがとても羨ましかったです。


小さな 小さな、 ココロの弱い私は、 目に見える現象だけで物事を判断し 捉えてしまい、 切れっ切れのフランス人シェフの言葉の壁と勢いに、

増々 ココロは小さくなって行ってしまいます。


時折、 コルドンに通う本質を見失う時が有ります。


苦手な事からは、 に、げ、た、い。。。。。

傷つく事からは、 に、げ、た、い。。。。。

穏やかなこころで、 学びを  え、た、い。。。。。


私は、 それだけ、 ドンくさくて、 頭の回転が鈍く、 気が利かないおばちゃんです。

でも、 それが、 私なのです。


妹夫婦の いちいちの口出しや、 切れっ切れになっちゃった時のシェフの勢いなんかに 惑わされない、 柔軟なココロになりたいなぁ・・・・・



って、 くだらない愚痴を グダグダ綴って居たら、 22日、 月曜日になって居ました。


寄る年波って、 夜も寝れなくなるのよねぇー。  ビールでも飲んで、 寝なくちゃ。。。。  


でも、 また、 太るなぁー。  絶句。








 
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お休みのお知らせ。  ・・・・です。

2019年07月15日 | 日記
2019年7月14日   月曜日


夜中に目が覚めてしまって、 真夜中に更新しています。

体調を崩していた 義父が、 木曜日の夜に、 天国に旅立ちました。

木曜日ぱん屋さんが終了して、 入院中のお見舞いに 主人と出かけた時に、 長男の主人の顔を見るのを待っていた様に、 主人の手を握りながら亡くなりました。

93歳、 数えでは 95歳の旅立ちでした。


長男の嫁でありながら、 何も役に立てない私でしたが、 連日 睡眠時間は3時間程度になる程の対応に追われ、 ← ご主人を亡くされた義母は もっと、 ハードな連日で、

生きる事も大変。 死ぬ事も大変。 亡くなってからも大変。 を実感しています。

ただ、 義母が気丈に心を保ってくれているので ありがたく、 長男の主人がしっかり対応してくれる事がありがたく、 兄弟姉妹が助け合って向き合える事がありがたく、

穏やかな空気の中で、 義父の死に向き合う事が出来ています。


今日のお通夜、 明日の葬儀と、 昨日 一日予定が入りませんでしたので、 義母に我が儘を許して頂き、 必死な心持ちで コルドンに向かう事が出来ましたが、

思いもよらない失敗や、シェフのでデモを見させて頂いても、 頭に全く入らず、 自分が ボケてしまった様に思考停止状態でした。


目は開いていましたが、 記憶には 全く入ってはこない状態で、 編み込みパンのトレスで、 不合格になりました。


お隣の方が、 陰で 精一杯教えてくださいましたし、 シェフも何度もデモンストレーションを繰り返して下さいましたが、 頭に入れる事が出来ませんでした。

頭がおかしくなってしまったのかもしれません、、、、、


そんな私を 娘たちは精一杯支えてくれますし、 力になってくれますし、 

「 そんな中でも コルドンに行っただけ 偉いよ。 例え 不合格になっても、 得られた物は 大きいから、 大丈夫。 」 と励ましてくれますし、


「 思考停止になって、 記憶が留まらない。 ボケちゃったのかも、、、。 」 って嘆く私に、

「 疲れているからだよ。 落ち着けば、 元に戻るよ。 」 と慰めてくれます。


自分が自分なのに、 自分の中から 自分が居なくなってしまった様な感覚。

記憶を司る脳が 壊れてしまった様な感覚。

何も手につかない感覚。 etc.etc に悩まされています。


シェフのデモを見せて頂きながら、 「 無 」 になってしまっていた自分の状態に 驚愕して、 恐怖を感じています。

トレスの編み込みの不合格は、 14人中 3人だけでした。 全く理解し、 全く取り組む事が出来なかった自分にも 恐怖を感じています。



愚痴と 前置きが長くなってしまいましたが、 諸々の事情で、 木曜日 パン屋さんは、 少し早くなりますが、 夏季休業に入らせて頂こうかと考えております。


次の取り組みは  10月からの再開を予定しております。



こんなに長く休んで、 ご利用下さるお客様が ひなたぱん工房の存在を 忘れてしまう日常になってしまうかもしれません。

そんな恐怖に苛まれながら、 同時に、 思考と 記憶の力と、 前に進むパワーと、 自分が自分である自信は無くなってしまっている今、

私には 良い物を作り出す力が無い様に思います。


唯々、 頭の中が 空っぽな自分が居ます。


ご理解いただけましたら ありがたいです。


次にお会いできる時は、 元気な ひなたぱん工房のおばちゃんに戻れるよう 少しだけ???? 夏休みを頂戴できますよう 宜しくお願いいたします。




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寄る年波。 ・・・・です。

2019年07月10日 | 日記
2019年7月10日   水曜日


寄る年波です。

体調的に 元気溌剌の時も有りますし、 絶不調の時も有ります。

ココロ的にも、 意気揚々な時も有りますが、 意気消沈、 底辺を彷徨うココロモチの時も有ります。

寄る年波じゃなくても、 人間なら誰しも。。。 なのかもしれませんが、 若い頃は、 生きる事に精一杯だった事もプラスして、 勢いだけで物を考え、 感じて生きて居た様に思います。

自分の生きる上で、 欲しい物、 手に入れたい物、 自尊心、 向上心、 負けたくないココロ、 成長したいココロ、 雑多なetc. etc. で、 

その思いが 「 恐いもの無しの自分 」 を作り出していた様に思います。 ← これは、 自分の中での思いであって、 正しい自分の姿とはかけ離れてはおりましたが、、、、



寄る年波のこの年齢になると、 私の人生の 第一課題で有った 「 子供たちの自立 」 も 完了気味で、 娘たちは、 成長を果たしたツバメさんの様に、

我が家から 元気に巣立って、 自分の人生を、 自分たちなりに生きて行ってくれていますし、

寄る年波のこの年齢になると、 着飾る事にも魅力を感じる事も無く、 着心地の良さ、 品物の良さ、 価値観が重要課題になりますし、

寄る年波のこの年齢になると、 世界の広さを知って、 自分の小ささを知りますし、 同時に、 自分に対しての過大評価も求めなくなりますし、

ココロの勢いの トゲトゲも、 角々も無くなって、 丸くて、 小さな自分に気が付く事が出来ます。


私の小さな ひなたぱん工房は、 驚く程のパンは焼けないし、 平凡で、 フツーのパンしか焼く事が出来ません。 

← 母や姉は、 「 あなたの焼くパン、 大好きよ。 」 って言ってくれますが、、、、

週一しか取り組む事しかできないのに、 自分の中では、 いっぱい いっぱいの取り組みだし、

週一のパンの学びでは、 フランス人シェフに、 「 なんで、 そうするの。 頭、 使ってよ。 」 って 怒鳴られるほど、 どんくさい自分だし。

← みんなに聞くと、 何かしら、 誰かしらは、 怒られてはおりますが、、、、


パンを捏ねながら、 仕込みをしながら、 「 無心で取り組みます。 」 だったら素晴らしいけれど、 くるくる回るミキサーを眺めながら、 ココロが迷いに暴走する時があります。

捏ねは、 これで良いのだろうか、、、、

私のぱんは、 これで良いのだろうか、、、、

私は、 美味しいぱんを作れているのだろうか、、、、

私の物つくりは、 これで良いのだろうか、、、、、



寄る年波になって、 見てきた物の世界が広がれば広がる程、 迷いのない自信や勢いは消え失せて、 不惑の年はとうに過ぎているのに、

迷い迷って、 天命を知るには程遠い自分が居ます。


明日も、 相変わらず、 足掻きながら、 パン屋さんに取り組みます。


それでも、 自分なりに、 足掻く努力をして行くを自分ではありますが、、、、  不器用 この上無い。。。。。


  


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雨にも負けず。 ・・・・です。

2019年07月02日 | 日記
 2019年7月3日   水曜日


7月に入りました。

九州地方は 大雨で、 大変な事になっている様子です。

群馬も 明日は 雨予報。

先日 ニュースで、 お天気によって 売れる商品が変わる事を伝えていました。 雨予報だと、 外出を避ける為に 缶詰等の保存性が有る物が良く売れるとの事。

なので、、、、

「 売る事 」 「 売れる事 」 が 第一目標でない取り組みの私は、 ゆっくり、 作りたいパン、 作りたいお菓子の取り組み。


コストコで、 オーストラリア産の コル と言う、 紅玉に近いおリンゴを見つけました。

季節違いではありますが、 急に、 「 アップルパイ、 焼きたーい。 」 って事で、 復習、 練習を兼ねて、 松之助で学んだ ビッグアップルパイ 焼きました。




「 パイ生地が、 美味しいですね。。。。 」 と言う嬉しいお言葉、 サワーチェリーパイの取り組みで頂戴しました。

無臭ココナッツオイルとよつば無塩バター使用で、 パイ生地の美味しいパイです。 ← やっぱり、 いつもの、 自己満足。

雨降りに負けずに、 「 買いに行こう。 」 って 思って下さる方がいらっしゃる事を望みつつ、 頑張って焼きました。


明日も、 変わらず、 元気に お待ちしております。
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