ひなたぱん

天然酵母ぱんと過ごす、のんびり日々の記録です

問わず語り。 ・・・・です。

2023年01月23日 | 日記
2023年1月23日 月曜日曜日



新しい歳になってから、 もう、 随分と日が過ぎてしまい、

昨年の 12月22日の最終ぱん販売から、 もう、 ひと月が過ぎてしまいました。

その間、 ブログの更新もせず、 新年のご挨拶は インスタのみ。 での、 体たらくをさせて頂いていたぱんおばちゃんです。

相変わらず、 「 来週から、 ぱん販売再開なんだ、、、 」 ってな、 お尻に火が着いたココロモチで、 少し時間の出来た今、 久方ぶりのブログ更新です。

以前のブログでも書かせて頂きましたが、 書きたい事、 呟きたい事は 山程で、、、

でも、 上手く言葉や、 文章にする事が出来ず、 ブログから逃げて居ました。

くだらない、 本当に くだらない思いなのですが、 自分の中では大きすぎて、 触れるのから逃げている感情でした。


昨年、 長女がどうにか結婚する事が出来、 相変わらず、 問題児の次女は、 生きる道に右往左往をしているけれど、 パン屋さん仕事をしなくても、 主人のお陰で 生きる事に不自由する事も無く、 

私も齢を取り、若い頃の様に、 「 何かを成し遂げたい。 」 ってな意味も無い渇望に追われる事も無くなり、

欲も、 と、 同時に、 意欲も消え去り、 「 ぱん販売を辞めて、 のんびりの日々と、 学んだ事を伝える事の出来る、 次の展開に移りたい。 」

昨年、 ずーっと考えて居ました。 お客様にも、 「 ぱん販売は、 辞めさせて頂こうと思っております。 」 と、 何度か呟かせて頂きました。

私は、 本当に 長い事、 パンの学びや、 お菓子の学びに取り組んできました。

けれども、 不器用だし、 要領が悪いし、 頭も悪いし、 ってなetc・ etcで、 未だに、 何もカタチに出来ている物が有りません。

私は、 パン焼きに取り組み、 パンを売らせて頂き、 でも、 そのパンの味を 自分で知る事が出来ません。

私は、 パンを焼き、 パンを売らせて頂き、 その行為全てでくたびれ果てて、 自分では、 白いご飯を食べたくなってしまいます。

パン焼きに追われ、 パンの香りに満たされ過ぎる私は、 それを終えた後、 パン以外の物を欲してしまう弱さが有ります。

私の焼くパンの答え合わせは、 私のお味見ではなく、 ← 販売するパンを、 お味見する事は出来ませんから、、、

なので、 ご利用下さるお客様のお言葉や、 繰り返しお見え下さる状況等々で、 答えを見つけ出します。

ひなたぱん工房をご利用下さるお客様は、 「 ひなたさんのぱん、 大好き。 」 「 美味しいです。 」 のお言葉をくださいます。

それはそうです。 味覚が一致するから お見えくださって居て、 気に入らない方は、 二度とご利用にはなりませんから、、、、

そんな風に、 何人の方が通り過ぎ、 何人の方が 過ぎ去って行かれたでしょうか、、、、、


長い事 パンの学びに時間を割き、 沢山のお金をパンの学びに費やし、 足掻きながら、 足掻きながら、 自分なりに、精一杯パンの学びに向き合って来たと思っていました。


昨年の11月に、 東京で ピアットスズキ 鈴木弥平シェフの パネットーネの学びを受けました。

パネットーネは、 亡き先生のお教室で、 何年も前、 ホシノ酵母でも特別クラスを受けて居ましたし、 先生の亡くなられた後も、 奥さまのラインでのご指導を受けたり、

何年も、 何度も、 何度も取り組んだパンでした。

ピアットスズキ 鈴木弥平シェフの パネットーネの学びは、 とても楽しく、 有意義な時間となりました。

飾らないシェフの姿は、 とても魅力的で、 学びの時間は 本当に楽しい時間でした。

イタリア ミラノのパネットーネ。 発酵種 リエヴィトを使用して作り上げるパンは、 とても魅力的なパンでした。

学びの中で、 「リエヴィトは、 発酵種ですか。 」と言う私の質問に、 シェフは、 「 そうですよ。 」 お答え下さり、

単純な私は、 「 あー、 ルヴァン生地状酵母なんだ。。。 」 と、 単純に理解し、 学びの時間を終えました。

お家に戻って、 パネットーネに取り組んでみると、 亡き先生から学んだパネトーネ以上の物が焼きあがりましたが、 ピアットスズキ 鈴木弥平シェフの様な気泡にはなりませんでした。

が、 亡き先生から学んだパネトーネ以上の物が焼けましたし、 お味も満足できましたので、 後は解らない部分を教えてもらいたく、、、、、

ミシュラン ★持ちの ピアットスズキ 鈴木弥平シェフ宛に、 自分で焼いたパネトーネを送り、 疑問部分の教えを乞う。 と言う暴挙に出てしまいました。


本当は、 「 私の焼いたパネトーネ 美味しいでしょ。 凄いでしょ。 」 ってな、 モノを知らない人間の おこがましさ。 から出た暴挙でした。

「 美味しいでしょ。 」 「 美味しいでしょ。 」 「 出来ているでしょ。 」 「 凄いでしょ。 」 「 わかって、 解かって。。。 」 

ってな、 物を知らない アホさ。

そんな モノを知らない私に、 ピアットスズキ 鈴木弥平シェフは、 早々に電話を下さり、 稚拙な私の質問にも時間を割きお答え下さり、、、

それなのに 私は、 それでも気が付かずに、 

「 私の、パネトーネは、 どうでしょう。 」 とまで言ってしまったのです。

ピアットスズキ 鈴木弥平シェフは、 呆れた様に、 「 手作り感が有って、 良いと思いますよ。 」 と、 呆れた様にお答えになりました。


私は、 私の知るパネトーネは、 亡き先生から学んだパネトーネで、 イタリアの、 本物のパネットーネではありませんでした。

イタリアが大好きで 何度も旅をしましたが、 トスカーナ地方ばかりで、 ミラノのパネットーネを学ぶ努力をする事はありませんでした。

コルドンの仲間が、 「 焼いたパネットーネを試食したい。 」 ってリクエストくれたから、 自信満々で送ったら、

「 トモエさん。 食べてみたら美味しかったよ。 でも、トモエさんの焼いた物は、 パネットーネじゃなくて、 フルーツの入ったブリオッシュだと思うよ。 」

そんな返事が返って来ました。

私は、 亡き先生から学んだパネトーネしか 答えを知りませんでした。 し、 それ以外の答えを求める努力もしていませんでした。


モノを知らない恥ずかしさに、 打ちひしがれる思いでした。。。。。



我が家の問題児の次女が、 クリスマスプレゼントに、 コジコジの本を送ってくれました。

>

その一ページに、



どうしてあんあことができたんだろう。。。。  に、 コジコジの返事がありました。


思いでは

遠い彼方の

記憶のむこうの

あっち側に

すぎさりし日々と

共に流れて 

ゆきましたとさ



と、、、、、 


それを読んだ時、 意味も無く 泣けてしまう老年おばちゃんの私が居ました。

そんなこんなをしながら、


恥ずかしさと、 情けなさと、 いろんな思いにさいなまれながら、 頂いた長い冬休みを過ごしております。


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