ひなたぱん

天然酵母ぱんと過ごす、のんびり日々の記録です

やっぱり、 私は、 豊かでした。 ・・・です。

2020年03月23日 | 日記
2020年3月23日   月曜日

一年間通った コルドン ブルーの卒業試験、 終わりました。

クラス 13人、 「 全員 無事合格。 」 する事ができました。 

← 「 フランス菓子クラスや、 料理クラスは落ちる人居るけれど、 パンクラスは 落ちないよ。 」 って、 コルドンの色々なクラスを受講しておられる方が そっと教えてくれたけれど、、、

4種類の課題パン + 自分のオリジナルパン。 オートリーズ、 ポーリッシュ、 クロワッサンの折り込み、 ルヴァンリキッド、 ルヴァンデュール、 生イースト。

課題の中に、 色々な製法と 色々な酵母等々の指定が含まれ、 おまけに メンバーは 13人。

13人の国籍も、 考え方も、 年齢も、 経歴も、 日常の過ごし方も、 パンに対しての考え方も、 取り組みも、 技量も、 全てが様々。

本当に沢山の学びを頂戴する事も出来たし、 本当に 皆さんに助けて頂いて、 クラスで一番 年寄りの私は、 「 うんとこ どっこい。 」 どうにか、 どうにか 終了する事が出来た次第です。


最終試験の前の週の パンビュッフェの課題の取り組みでは、 ハードパンチームで取り組んだけれど、 最初から最後まで ポンコツ感 否めなくて、

私達チームが どうにかこうにか作ったサンドイッチも、 最初は 凄くポンコツだったけれど、 ディスプレイで素敵に変身させてくれていたし、



フイユテチーム、 パンピエスチームの方々に おんぶに抱っこ。




















 
「 私達が ディスプレイに取り掛かったら、 洗い物、 片付け等々、 トモエさん、 宜しくね。 」 って指示されて、 只ひたすら、 洗い物 片付けに励みました。。。。

ココロ めちゃ凹んだけれど、 「 ケレドモ ワタシハ、 パンノ マナビヲ エルタメニ キテイルンダ。 」 って 呪文の様に自分に言い聞かせて、

格好悪くても、 人に笑われても、 相手にされなくても、 くじけそうになっても、 ポンコツでも、 皆さんに着いて行ける様に 必死になって取り組みました。

結局 ポンコツなカンパーニュ焼いて、 ポンコツのサンドイッチ作って、 山ほどの洗い物と 山ほどの片づけをして、 ご招待客の様に ビュッフェのパンをご馳走になりました。

ココロが 凄まじく疲れた一日でした。。。 
 

それでも 呟く。  「 ワタシハ、 パンノ マナビヲ エルタメニ キテイルンダ。 」 って。


最終 卒業試験の工程のオルガニグラム作りの集まりに 参加する事も出来ませんでしたので、 オルガニグラムも クラスのまとめ役の立ち位置の方が作成して下さいました。

彼女が 工程を作成して下さる上で、 自分なりに 出来うる限り 遠方からでしたが、 ラインや電話で、 打ち合わせに参加させて貰いました。


この歳になっても、 格好の良い言葉を語る事が出来ない私は、 格好の良い言葉を語る人に着い行くしか出来ない立ち位置で居る事しかできなかったけれど、

それでも いつも 呟いて居ました。 「 ワタシハ、 パンノ マナビヲ エルタメニ キテイルンダ。 」 って。 


望みに望んで得る事の出来たこの一年は、 沢山の学びを得る事の出来た時でもあったけでど、 ココロが とてもシンドイ時でもありました。


最終試験は、 自分なりに 精一杯 取り組みました。



13人で取り組まなければならない条件なので、 決して 納得の行く、 満足の行く出来ではありませんでしたが、 それは、 みんなも同じです。





課題のクロワッサン。 産まれて初めて、 こんな形の焼き上がりが出来てしまい、 試験終了後のシェフの講評で、

「 コロネ の様な焼き上がりの人が居ました。 」 と注意を受けました。


「 クロワッサンの成形で 最も早くできた私は、 最も早く発酵器に入れた為、 二次発酵の時間が長くなって 過発酵で大きくなりすぎて傾いてこうなった。 」

って 自分の中での理由付けをして、 講評後 シェフに理由を再確認しに行ったら、
 

一刀両断、 「 成形が 均一じゃないからです。 」 で、 終わりました。  バッサリ。 切り捨てられました。。。。。


 

バゲットは、 気泡が 残念な感じだったし、





ビールのパンは、 クープが深すぎ + 焼成 不足気味。 だったし、



モダヌは、 ギリギリセーフな感じ。





オリジナルパンは、



こんな感じ。


シェフの講評で、

「 オリジナルパンで 良い出来だと思われたのは、 講評したシェフの達の好みも有りますが、 トモエ、 それから・・・・ 」 と、 私を含め 3人の名前が上がりました。

とても嬉しい瞬間でした。


全員合格。 を受けた後、 シェフに 一年間のお礼を伝えに行って、 

「 コロナが収まって、 シェフがフランスで 開催すると仰っていたパン教室で パンの学びを得たいです。 」 って直談判に行きますと、

← 「 もし機会が出来たら、 フランスでパンを学んでも良い。 」 前日に 主人に許可を得ていました。


「 あなたは、 仕事も早いし、 喜んで受け入れます。 」 

「 あなたが、 自宅で焼いて来たパンも、 私は 大好きでした。 」 と、 ドミニクシェフは、 とてもやさしい言葉を下さいました。

お別れの時の、 最後の優しさの言葉だったかもしれないけれど、 今日の青空の様に、 私のココロは晴れ渡る思いでした。


翌日に 新たな学びの予約を入れていたので、 交通費を無駄にしない為に娘の家に泊めてもらいながら、 無事に合格できた安堵感と、 コロネの様なクロワッサンの口惜しさと、

オリジナルパンの評価の喜び等々の入り交ざった思いの中で浮かび上がった最後の思いは、 全ての事への感謝、 「 ありがとう。 」 の思いでした。


試験の結果と その思いをインスタにアップすると、 

ひなたぱん工房を好きでいて下さるお客様から、 「 おめでとう。 ひなたぱんさんのパン、大好きです。 これからも 木曜日が楽しみです。」 のお言葉。

ひなたぱん工房に いつも、 美味しい平飼いのタマゴを納めて下さる生産者様から、 「 おめでとう。 」 のお言葉。

お友達から 「 おめでとう。 おめでとう。 おめでとう。 」 って言葉。



娘からも、 主人からも、 母からも、 姉からも、 私の大好きな方達から、

試験の前は、 沢山の 「 頑張って。 」 を、
 

終了の結果を報告すると、 沢山の 「 おめでとう。 」 の言葉を頂く事が出来ました。



丁度 臨時休業を頂いて居た日にお見えくださったお客様に お詫びに 練習したオリジナルパンの冷凍パンを差し上げたら、 

「 お礼よ。 」 って仰って、



夢の様な 春の花束をくださいました。




学んでも、 学んでも、 コロネの様なクロワッサンが焼けてしまったり、 

木曜日パン屋さんで、 大きな空洞の出来たぱんを売ってしまったり、  ← お客様が、 そっと教えて下さいました。

歳ばっかりくっても、  格好の良い言葉を語る事も出来ないし、

コロナの恐怖に メチャクチャビビるヘタレだし、

いつでも足掻いてばかりで、 メチャクチャ 格好の悪い姿だけれど、

私の周りには、 そんな私を受け入れてくれる人が ちゃんと存在してくれていて、 「 それで良いんだよ。 」 って そっと呟いてくださる気がします。

そんな時、 私は とても豊かな自分を感じます。


美しい言葉を語れなくても、 格好悪くても、 足掻いてばかりでも、 人は豊かになれるのでした。


私は、 今、 とても 「 豊か 」 です。


コルドン、 終わりました。  お疲れ様でした。  コルドンの仲間、 ありがとうございました。



唯々、 安堵感に浸りながら、 問わず語りのブログ、 更新してしまいました。  相変わらず、  格好 悪いなぁー。。。。




 














コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする