OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

2023年12月01日 | 文化・芸術

山本さんのところで茶杓つくりを一年前に予約していた。

その日がやってきた。

茶人でもないのに、作りたかったのだ。

一本目、先を薄く削りすぎて、割る。

二本目、素性はイマイチのものを削っていく。

ほかのメンバーはお茶をやっている方々で、細身のすばらしい茶杓が多かったが、私は野良のような茶杓にした。

竹には筋があり、そこに小さな穴が開いていた。

筋を川や滝と見立て、穴を洞窟とみる。

陶淵明の「桃花源記」のように、川に流れ来る桃の花びらを辿ってさらに洞窟を抜けていくと、またそこにのどかな暮らしをしている別世界があったと。

銘は「桃源道中」となる。

茶杓作りを終え、茶杓先生ら男4人で一献。そこもつかの間、桃源郷であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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