OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

方便

2018年06月20日 | 覚書
泰山に金剛般若経が岩面に刻されている。一文字50センチほどだろうか。

といかにも見てきたような言い方だが、私は実際に泰山に登ったことはない。

20代の時に、その「食」という字の拓本を都内の中国文房具店で手に入れた。
将来、雰囲気ある食卓に飾ろうとも思ったのだが、現実は食卓がそうはなっていない。

それから5年ほど経ってか中国に居て、帰る頃、すでに一般人は違反になっていた拓本採りを、どう採ったかは知らないが、
中国の書道仲間が泰山に登り採ってきたものを頂いた。乾拓で、違反を犯して採ったのだろうと予想できる粗さがあった。

どちらもどこかにしまい込んでしまった。

その泰山金剛般若経は、面白いユニークな形をしているのだが、内容に詳しくない。
先達とお話しする機会があって、

金剛経には、「空」という字は出てこないと聞いた。
そういえば、「无(無)」はあるが「空」はない。

だが、どれもどちらも
「空」も「無」も方便である、と。

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日本酒

2018年06月09日 | 書道・筆文字
横浜は白楽教室の日本酒ラベル作品。
一人抜けているが、それもト音記号に似せて「ゆ」を書き、左右に「と、り」と書いて、“本多ゆとり”記念グッズとなったもの。

「一二三四五…」は、カルチャーDO10周年を祝う。「十」だけではなく、1、2、3、と一つずつ。一年一年の出来事、積み重ねを感じる。
「遊神」は、精神を遊ばすこと。自在に精神を遊ばせ、闊達に生きている人の作。
「感謝」は、作者が91歳。言葉の重みを感じられる作品。
「万事如意+役者絵」は、講師役の遊びこころで。
「咲く」は、咲=笑 でもあり、一日一日いい方に咲くのである。
「嘉」は、名字の一字であり、“めでたい”であり、めでたい気分。

今日は、三渓園の日本の夏じたく 扇子展でご一緒だった日本画家の頴川麻美子さんがご近所に住んでいるというので、オーナー宅でお会いし、この日本酒を頂いた。長野の黒澤酒造のお酒はこれまたどれも美味しい。話に夢中で、頴川さんに真ん中の米焼酎を試飲していただくのを忘れた。

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うつろのまこと

2018年06月08日 | 日記
近松物をどんなふうに?

って、よくわからないまま「うつろのまこと」を観劇す。

面白かった。

若手俳優さんが一生懸命のなか、今拓哉さんの存在は貴重。

近松の浄瑠璃をオペラ調に語って違和感なしでむしろ魅力的。昔むかし、「レ・ミゼラブル」を観たときに出ていたと最近知った。

近松役の伊藤裕一さんも近松を個性的に演じて好感。

三味線の代わりにシンセサイザー。かみむら周平さんの音楽も効いていた。

若手俳優さんもそれぞれ活躍しているようで、終演後のフリートークにでた6人も勢いがあって、面白かった。

演出の西森英行という人の発想がいいのかな。


人気上々につき、6月10日追加公演も決定とか。銀座は博品館劇場。


こちらは次、6月20日からの、娯楽天国の「お気に召すまま」で笑う予定。
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お守り

2018年06月02日 | こども書道
今日は、トメ、ハネ、ハライを完璧に! 
とうたって、筆の基礎と機能を意識してもらう。

早めに思ったより上手く書けてしまった子がいて、話しているうちに、その子のお父さんの話題に。

走ることを生業にしている人がいる。いろんな走る仕事がある。そのおひとり。

基礎の点画の書き方から飛躍して、速く強い「走」を書こう!
となって、できた作品。


お父さんは、お守りにしてくれるかな?

ってその子。


もちろん、じゃないかな。
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