OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

メタ・バースディ

2023年11月18日 | 文化・芸術

中野のザ・ポケットで娯楽天国である。

今年はコテンゴクも観ちゃったし、娯楽天国はほぼ強制的に観にかり出される。

ほぼ観劇もひとりなので、中野の黄昏時、観たい映画「ワンダフルディ」ではないが、なにげない日常がいとおしく感じられてくる。

さて、「メタ・バースディ」は小倉の作に感心。コロナを経て、演劇人の執念みたいなものも感じて、役者としても面白かった。20周年の時だったか、25周年の時だったが、一文書かせていただいた中に「小倉の素人っぽい演技が大好き」と書いた。乱暴な書き方だったが、演劇らしく噓とわかっていながらいい演技という意味だったが、それがもっと自然になっていたのだが、この座長はやはり、作・演出だろう。今回は、まったく虚を突かれた。

35周年の今年、一文を書いた中に短歌の小島ゆかりさんがいた。幅広いファンを持つようになったと思った。

さてさて、劇中、高畑がいなくなったのは気が付かなかった。まさに、虚を突かれた感じ。高畑も鷹巣も熱演で看板に変わりはなかったが、やはり今回、エリカが利いていたのかな。吉田の動きもいい。

浴衣で稽古つけられていた遊佐をしっているからだが、しっかり化けた。何をやらしても引き付ける。毎回だが、新木の歌の見せ場がもっとほしい。梨本は使われ方が決まってきたか、はまり役なのか。奥村ももう自然。山王さん、大根っぽいノリが良かったが、娯楽天国そんなにでてていいの? 沢田はゴリラやらせたら似合うだろうな。

追;映画は「パーフェクトディ」でした。残念。2024年1月8日記 

新人は、5人。役者としてうまいというより、キャスティングがうまいか。みんな役をしっかりこなす。みんな座長小倉に感謝だ。

というわけで、観劇終了後のアンケートを、ここに。たまたまここまで読んでくれた部外者の方、失礼。

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ひげを足してください。

2023年11月13日 | 日記

ここ一週間、あるロゴ制作をほぼこれでいいかな、まで仕上げた。お正月までに作り上げなくてはならない作品は構想段階でぐだぐだ。ほかの雑用はこなさず、果樹の世話だけはした。

そうこうしているなかで、この前終えた個展の作品一点一点、写真も撮っていないものがあるな、昔は全部撮って、リーフレットくらいは作ったのに、と反省気味にいた。

そして、ミニ色紙の作品の写真が撮ってあった。最低のことはやっているじゃないか、と見直してみると、龍の髭(ひげ)がない。

あらら、今はどなたかの手元にあるはずだ。

指摘されたら、こどもの龍だ! としておこう。

そう見えなくもない。

ごめん。

こういうの「画竜髭睛」というかな。

 

 

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「龍+」個展においでくださったみなさまへ 

2023年11月03日 | ニュース・講座

※新春に、全紙横(約70×140㎝)作品「龍」を掛軸に仕立てた作品を発表予定です。とリーフレット裏に記しましたが、

+春の七草を書いた軸も飾る予定。どうなることやら構想段階です。

そして、タイトル決定

「丁寧に、はじめる、節句の暮らし」

(-用の美ー新年のしつらいと装い)がタイトル変更となりました。

2004年1月5日金曜日から9日火曜日

日本橋三越本店 本館5階 スペース#5

 

お正月、まずはのんびり過ごし、5日からはゆったり大らかな三越本店へ。

 

 

 

 

 

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桃太郎

2023年11月02日 | 書道・筆文字

私が書道を始めてすぐに目についた“例の会”。45年も前の話だ。

そのリーダーが桃太郎さん。上田桑鳩最晩年の弟子たちの集まりのようだった。

桃太郎さんは苗字はまた莚平と変わっていたが、私は、桃太郎が号なのか本名なのかもはっきりしらないままだ。

木曽の山中での“例の会”の合宿に知り合ってから数年後に参加した。その時、途中から前衛書のパイオニアのお一人である岡部蒼風先生を藤原ジトさんが車で連れてきた。

合宿は刻字を中心にその時は行われたと記憶しているが、岡部蒼風先生はそのころ芭蕉に傾倒していたこともあって、みんなで連句を巻くことになった。

そのことは昔、『書道ジャーナル』に若手の寄稿コーナーがあって、依頼があったのでそれを書いた。またの機会に。

その合宿は、私の大事な20代の思い出であるが、その時、桃太郎さんが大東の幹事長で部長が有地さん。有地さんもその場にいた。麗しの高校教師であったが、本日、そのころ以来、対面す。品のある姿は昔よりも。いい歳の重ね方だと思った。

そう、今日は青梅は繭蔵というギャラリーで、桃太郎さんの遺作を含め、縁ある7名での展覧会があって、そこへ伺ったのだ。

それを主宰した例の会の富永さんは佐賀からだ。そこに当時は衣料関係を動かして社長業をしていた繁田さんは、生意気だった私がいうのも変だが、生意気な人でそりが合うとは思えなかった、今は染色家の繁田さんは気のいい親父になっていた。

そこになぜか漆の武井さんがいて、これは私は別のところで知り合って、4年前は私の作品も買ってくれた方だ。

ブキっちゃんは、昔は彼と中心になって紙喰蟲展なるものもした仲間だった。

もう一方は私の知らない方だったが、チームラボとかに関係している方だそうで、作品も書もそれぞれ。

そうもう一方、藤原ジトさん。存在そのものが面白すぎるお方である。

今日は富永さんと繁田さんがいてくれた。明日3日に行けば、みんなと会えた。そんな個性的すぎる連中と飲めない酒を酌み交わす日となったはずだが、今日でよかったかな。あくが強すぎる連中である。今の世の中とはすこしずれているかな。芸術に対して純粋すぎるのかもしれないと思える輩である。

岡部蒼風はその木曽で桃太郎にいった。「巨匠の雰囲気がある」と。

今ならどう返す桃太郎。

「襤褸」「健康で…」桃太郎作。代表作とは思っていない。もっと私たちの前を歩いていってほしい方だった。

 

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