OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

板東太郎 

2013年09月22日 | 書道・筆文字
久々に利根川を越えた。
群馬県邑楽町の図書館1階2階と隣接する役所ロビーギャラリーの3か所で昨日より29日まで行われている岡部蒼風の作品展をみるために。
2001年に91歳の生涯をとじた蒼風の作品65点が、出身地の邑楽町に寄贈されたお披露目のイベントである。

天來門下は現代書の発展に寄与し、書壇の頂に何人も君臨して、今だにその影響力のなかに現代書はあるといってもおかしくはない状況であるが、岡部蒼風といって、今、どれほどの書人がしっているのだろうか。

書道界初の文化勲章受章者西川寧と、伝統VS前衛の理論対決などしていたのは若き蒼風であるが、だんだん、だんだん、晩年にはほぼ書壇の外にいた。

しかし今回、生涯を賭けて書に挑んでいた蒼風を近くにすることができた。
蒼風イズムを受け継いでいる遠さんのギャラリートークをききながら、純粋な現代書の旗手であったことを再確認する。

写真がいまいちであるが、「いろは歌」。
これをどうみる…。
書人としての眼力が試される。
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TAXI

2013年09月20日 | 文化・芸術
明日の仕込みを終えて、さあ、お出かけ。

家から乗り換えなしで代官山にいけるようになった。駅を降りてすぐのライブハウスは、木津さんがたまにでるので聞いたことはあった。
そこで沖縄は八重山民謡の大御所である大工さんのライブがあった。大工さんは、プロデュースした久保田真琴さんだとか、千晶ちゃんがファンである伊藤大地さんだとかをバックに、ユニット名は「カーペンターズ」だと。大工さんならでは、でジャンジャンである。
ちょっとしわがれたいい声である。今回は新しいアルバムに入っているよく知られた曲のカバーもあったが、沖縄民謡をそれっぽく今風に唄うのと違って、いい魂であった。

それはそれは、愛しくて切なくてならない沖縄なのであるが、今回、オープニングは、TAXI SAUDADEのボサノバ。これを聞くのが目的であった。

25年ぶりの都内ライブとか。
ギターの響きっていいなー、と思った。
魂がやさしいのであった。

新啓さんらと2週間前、お茶した時と同じ魂のTAXI SAUDADEさんであった。


写真はカーペンターズ!! ボーカル&三線の大工さん。
アルバム『ブルーヤイマ』にちなんで青いシャツで登場。
「ユニクロで買った」とか。
イメチェン中のようである。

大工哲弘さん、11月13日には、神奈川は橋本駅目の前の杜のホールはしもとで、木津さんと澤田師匠の「つるとかめ」を特別ゲストにコンサートだとか。



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あまちゃん

2013年09月12日 | 書道・筆文字
今更ながら、人気の「あまちゃん」である。
二日ほど見逃したが、基本的に、あのテーマソングが流れると、寝不足でも起きてしまう時しばしばである。

今日は、震災後、東京のアイドル生活を終えて帰ってきたアキちゃんとそのイベントを知って集まった方々が、復旧ままならない北三陸鉄道を歩いて渡るレールウオークの日である。

レールの上をしばらく歩いた後、熱血駅長が色とりどりのマーカーペンを参加者に配る。
そして、コンクリート製の枕木に、駅長は「書きたいこと書いてくれ」だったか「好きなこと書いてくれ」だったか、そんなことを発し、参加者たちは枕木に思い思いにペンを走らせた。

そこにはペンながら、思い思いのタッチがあった。
もちろん、言葉もである。

そんなクドカンさんらの脚本演出に、書の原風景を垣間見たのである。

上手いだけの書は最終的にはどうでもいい。
まだ落書きの方が思いがこもるぶんだけいい。

震災後、多くのメッセージが、さまざまな形で書かれた。
被災した自分を奮い立たせるものもあっただろう。
こころから被災した方に寄り添ったメッセージもあっただろう。

言葉の力、それを書いた時の力…。
いつわりが無い時、心に届くのだと思う。
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秋正式開講の夜の講座など

2013年09月10日 | ニュース・講座
「銀座の夜の書会」

於 銀座おとな塾 (銀座一丁目駅すぐ、有楽町駅7分)
 
時 10月4日より毎月第1金曜 夜7時~9時

墨をゆっくり磨って、課題は毎回違うものの、その場その時の心を筆で刻む。
月に一度、非日常体験の一時を。

参加費 レギュラー¥3150、ビジター¥4200

※詳細・お申込みは、銀座おとな塾HPで。
道具完備。半紙は持参また受付で購入(20枚84円)。
筆・墨は、徐々に自分に合う物を購入していただきますが、まず、用意あります。

10月4日のテーマは「男と女」です。今回は、篆書の造形や筆法を少し学んで、最後は思い思いに表現していただきます。




「思いを込める書と表装文化講座」

この講座は2回連続で、自由課題を完成まで仕上げ、表装の合わせ方なども学ぶ貴重な講座です。2月から隔月で行ってきた講座の締めくくりですが、この2回だけでも、まったく問題なしです。
イメージだけあれば、作品化まで持っていけます。

於 マスミ東京「マスミ道場」(大塚駅7分)

時 10月1日(火曜)夜6時30分~9時 (10月15日から変更になりました)
  11月19日 同時間

参加費 各回¥4500
※詳細・お申込みは、マスミ東京HPで。
道具完備、紙代などすべて含む。
今回は、半切三分の一の大きさを基本とします。





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一箇半箇

2013年09月09日 | 文化・芸術
本物を求めようとする。

それには、本物を見抜く力が必用なわけだ。

多勢に無勢。
それで押し切られることも多い。
世の中もそうだ。

流されないように。
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シング・シング・シング

2013年09月07日 | 日記
ちょっと、忙しい日々が続いている。
そういう中で、新しい講座となる「銀座の夜の書会」も、いいメンバーにかこまれながら仕事ができる幸せを感じている。

今日はこどもから大人まで書と関わる一日。
小さいこどもの一筆の入れ方、それは上手い下手に関わらず、新鮮である。
この紙と筆と墨の出会う瞬間が感動的であるような心持ちで、書と関われたらいい。
こどもが手本であったりする。
一方、夕方からの、高校生や大人の方も、書との関わり方が見ていて新鮮である。

あ、いけない。自分が惰性に流されていないか…、とふと気づかせてくれる。


今、私たち音楽家を取り巻く状況は多様化し、その結果自由な発想から生まれる「個性」や「多彩な演奏能力」が必要とされる時代になりました。それ故、私自身振り返ってみても、道に迷い、立ち止まることも多くなってきているように感じています。

とは、教えている子どものお母さん(人気吹奏楽団メンバー)出演の「クラリネット ガラ コンサート」の発案者である東京フィルの杉山氏のコンサートのチラシに書かれていたメッセージの一部である。共感するメッセージである。
そして、杉山氏は、進むべき道を探るために、仲間と語らい、原点に戻れる場所として、昔から、たぶん、学生時代からのご縁のある(たぶんあまり広くない)場所(管楽器専門店ダク地下のスペースDo)で、原点回帰をどこか感じさせるコンサートを開く。あと15時間後である。

伺えないのが残念だが、「シング・シング・シング」の吹き方講座まであって、みんなでセッションもあるという。楽器ができない俺、出番なし!


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