OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

新選組書展 見学

2023年03月17日 | 書道・筆文字

第16回目の新選組書展を見学。

一回目から思うと、うますぎの小学生が多すぎるくらいだ。選外も一緒に展示しているのは、ここでは当たり前。そう、入選作よりうまいか下手かというと、うまい選外作がいっぱいある。だからといって、適当な審査をしているわけではない。その時の基準にゆれはある、が、審査するのが、歴史や民俗学の専門家やお坊さんまで。書の観る角度も一般の書展とは違う。書家も、お習字の上手いものは認めながらも、多くの美をみようとする。

さて、写真を撮ったが、新しいPC変換に不具合あり、残念で失礼ながら、なし、で。

大人の方は、常連の方も多く、受賞経験者は毎回よくても選外になることも多い。そういうなかで、ほぼ、様々な賞を獲っている人がいる。

毎回、書体や書風やスタイルまで変えて、それでいて抜きんでた作品をつくる。

今回は、やややりすぎではあったが、下地に薄墨で黒船の画を描き、「黒船」と横書きした周りには、当時の黒船が来た時の驚きを現した狂歌まで書いてきた。

書の力量あってのことなので、「黒船」という課題なのに、課題違いとできないで認めてしまう。もともとそういうところはゆるめにみてしまう審査なのだが、、、。

宮城は東松島の方だが、2度ほどボランティアに行った先が東松島だったので、覚えてしまったが、黒船は終わったので、そろそろ来年は船外!? 

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四十三賢図

2023年03月12日 | 書道・筆文字

サントリー美術館での青木木米展にでている白泥で作った涼炉は「蘭亭四十三賢之図」と篆書で刻され、風を入れる場所には、王義之が、愛する鵞鳥(レリーフ)を見ている。

図録の解説にも説明があったのか確認はしていないが、気になったことがあった。

王義之が主催した禊の行事といいながらの雅宴は「蘭亭序」として有名すぎる。

その集まりには、友人知人子どももいれて41人と認識している。ここに主催者の王義之を入れても42人だ。

江戸時代の文人で陶器の技術も高かった木米は、「43賢図」とした。

このころ、42人の参加で、王義之を入れて43人としたのか、と考えたが、

ん、待てよ、この涼炉の風門には王義之の奥にお付きのものがいるではないか。

ん、この付き人もいれて「四十三賢之図」か! とは考えすぎか。

ま、いい展覧会であった。

王義之関連の展覧会が、上野や鶯谷でやっているが、この木米の涼炉をみるのも一興と思う。

さて、涼炉を観た次の日は、涼さんのイベントへ、

山のお話と山の絵本と山の詩を読むイベントの、山の話は、教員をしながら世界の山に挑んだ加藤富之がゲスト。

みんな高校の同級生で山岳部にみんなかかわった。

単独行の加藤文太郎に憧れた加藤君は加藤文太とも名乗るが、K2に挑んだ話も魅力的だった。

聞きそこなったが、ヨーロッパ隊の1人が彼の脇を滑落していった時があったという。

そういう時、男は、ただでさえ寒い高所で、〇〇〇〇がちじみあがるとおもうのだが、きみはどうだったのか!?

大雪になってしまったK2登頂300メートル手前で、断念は残念だったろうが、そのまま進んで登頂していたら、今はこうして会えなかったかもしれない。

引き返すのも勇気。君も賢者の1人かもしれない。

 

 

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