OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

味それぞれ

2015年07月23日 | 書道・筆文字
ここ2,3日でなにげに気になった看板二つ。

7月22日
筆力豊かに立派である。
大正、昭和に、書道界や宗教界を超えて活躍した豊道春海の筆である。
この方には「堂々」という言葉が似会う。
浅草橋は久月総本店。久月も春海も王道をゆく。






7月20日
かたや、秩父地方は小鹿野の小さな和菓子処の木額看板である。
地元の名士の筆か。
楷書と隷書を交えたようで構成も柔らかく動いて。

鄙びたお店と思いきや、「小鹿野こいし」は、どっこい人気商品であることを知った。






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ガラスの水差し

2015年07月17日 | 文化・芸術


お気に入りの草野さんの水差しは、ガラスのみで作られ、注ぎ口の水切れも抜群。
注ぎ口付近はある時、ポキンと折ってしまったのだが、惜しくて、ボンドで継いだ。
だが、ガラスのすっきりした透明な感じがなくなってしまった。
でも、気にいっていて、使っているのだが、昨日の荒川さんのガラスの文房具たちである。
筆文字文化へのエールを感じ、その心意気は買わなければならない。

舟橋蒔絵硯箱荒川バージョンセットは、誰か、買ってほしい。
清貧は、ちいさなナットなど工具を使った荒川さんの水差しをいただいた。
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舟橋蒔絵硯箱

2015年07月16日 | 文化・芸術
 
東博所蔵の国宝「舟橋蒔絵硯箱」は光悦の代表作。

東路のさのの(舟橋)かけてのみ思わたるを知る人ぞなき

の和歌の「舟橋」は、蒔絵の絵で表し、言葉を省いている。

琳派400年展に合わせて、京都の荒川さんは、当時なかったガラスの技法で、それに挑戦。

中にある水滴や硯も筆置きもガラスである。

ちなみに和歌は、アルファベットになってS&Gの「明日に架ける橋」。


先週の土曜日、書展をみて、TDC展をみて、石川画廊を通り過ぎ、銀座維新號でランチをいただき、また石川画廊を通り過ぎ、台湾のお茶屋さんで、プ―アール茶を飲んで、帰宅した。その日、京都からでてきていた荒川さんは一日、画廊にいたというオーナーさんの話であった。

案内をいただいていたのをすっかり忘れていて、その画廊の前をニ度も通っていたという話しであるが、今日伺えてよかった。その前、小田さんらの京都を拠点に活躍する日本画家たちの作品を拝見に三越本店に伺った。
小田さんの作品「湖北」50号の雪積もる曲がりくねって凍てついた流れのない小さな川に、葉を落として点在する樹々の枝ぶりがあやしくそれぞれに主張していて、存在感があって印象に残る。
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北斎

2015年07月13日 | 日記

11日、TDC展を観る。
面白いな、と近づくと、アルファベットが入り込んでいる。
これは平安時代から続く葦手絵の現代版でもあると思った。



佐野研二郎さんの北斎のオマージュ作品、3つのうちの一つ。
 

もうひとつ、北斎へのオマージュは、葛西さんのタコとイカ。



「北斎漫画インスパイア展」への出品ポスターは、幸せ、のんびり。


葛西さんのウーロン茶の広告は肉筆もよく使われる。フツーの字でいい。

展覧会を一緒に観た方は葛西さんと旧知の仲。人柄もいいといい、久々に仲畑組で今週一献だという。
愚妻は葛西ファンである。

そのタコやイカが変貌すると、きのこ雲にもみえて、今のきな臭い時代の象徴にもみえてくる。
右も左もあるなかで、はじめから結論ありきの首相より、生きて帰って生きていることの喜びを伝える金子兜太先生を支持。


新国立競技場も、泥沼の上に建つことになった? 
人間の業と経済の話ししかみえてこない。

未だに沖縄に行ったことが無い。
いつまでも私のあこがれるまま、きれいな自然な海のままであってほしい。
アメリカ人とは仲良くするが、アメリカの属国になるつもりはない。

いま、「にんげんだもの」ではない。
「にんげんらしく」だろう。
蓮の花しか咲かない新国立、まつりごとも蓮の花を手向けるような世界に向かってはいけない。
日本人の智慧をもっと出して行きたい。
俳人ながら、生き方に鋭く喰いこむ兜太先生のように。







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ちょっとまじめだったかな

2015年07月10日 | ニュース・講座
ko2(コツ) 書の身体 書は身体 第5回目 更新されました。
www.ko2.tokyo

ちょっとまじめだったかな。
読んでみてください。

今日は約20年ぶりの友人と一献。
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