私がロンドンに留学していた時のこと。寮のパソコンルームに行くと、同じ学校の友人が真剣な面持ちでパソコンを覗いているので、どうしたのかと尋ねると「クレイジーな男がアメリカの学校内で銃を乱射したんだ」と教えてくれました。あれからもう10年以上経ちますが、残念ながらアメリカでの銃乱射事件は絶えることがありません。むしろ状況は悪化していると言えます。
先日、ニュージーランドのクライストチャーチでモスクを狙った銃乱射事件が起きました。アメリカと同じく多民族多言語国家のニュージーランドですが、事件後のアーダーン首相の声明と対応が決然としており、とても強いリーダーシップを感じました。その効果か、狩猟用などとして銃を所持していた人からも、銃を返納する動きが出ているそうです。
今回の事件で、クライストチャーチとの交流事業として、釜石市が行っていた中学生の派遣事業が中止となったそうですが、ニュージーランドなら、今後は銃の不安がうまく取り除かれる社会にしてくれそうな、そんな期待を持ちました。いつか訪ねてみたいものです。