東の散歩道

B型ヴァイオリニストのマイペースライフ

読書の秋に

2017年10月05日 23時08分04秒 | 時事

 昨年のノーベル文学賞はミュージシャンのボブ・ディランが受賞、大いに盛り上がりましたが、今年はなんとカズオ・イシグロ氏が受賞とのこと。ハルキストの方々には残念ですが、久々の明るいニュースです。

 実は私、イシグロ氏の『日の名残り』は、ほんの一部分ですが原文の英語で読んだ事があるのです。なんて言うと偉そうですが、単に大学の授業の教材だったというだけ。でも、学生ながらに、ありありと情景がまぶたに浮かぶ、とてもきれいな文章だなと思った記憶があります。

 最終的には日本語訳で全文は読んだのですが(笑)、執事という主人公の職業や、風景などの描写もさることながら、抑えた表現の中に感情をにじませる書き方が、とてもイギリス的でありながら、どこか日本らしさも感じたものです。

 最新作『忘れられた巨人』にも挑戦したいですが、久々にこの『日の名残り』を再読したくなりました。タイトルからも想像できるかもしれませんが、この作品は秋に読むのにピッタリ。オススメです。

 

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