自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

すっきり風景,港町神戸

2016-10-08 | 旅行

先日,わたしが地域活動で所属している組織の皆さんと神戸を訪れました。研修目的で税関を訪ねたのでした。

現在の建物は昭和2年の建築物を補修して使っていて,なんだかとても歴史的な,端正なといった趣きがしました。やはり古いものをたいせつにするこころは光るものです。


屋上から見た市街地は,神戸ならではの清潔さが見てとれるような。ファッションのまちにふさわしいというか。六甲山系の緑が自然とつながるまちの魅力を醸し出しています。パノラマ風景はじつにすっきりしていました。

 

港神戸は明治期から国際都市として発展してきました。

 

外国との貿易の玄関口では,困った犯罪もたくさん。密輸は最たるもの。展示室には覚せい剤や模造品,輸入禁止品の数々がありました。わたしが関心を抱くゾウ(象牙)はワシントン条約で取引が厳しく制限されています。なのに,展示コーナーで見る事例は困ったものばかり。これだけで何頭のゾウがいのちを失ったのでしょう。人間の欲,傲慢さの程度を推し量るのに十分です。さらに,ここに貧困の問題が加わります。今回の研修内容は,めったに見られない実物との出合いというおまけ付きでした。

 

帰路,バラ公園に立ち寄りました。シーズンというわけではありませんが,それなりに花が咲いていました。バラの花で見かけた昆虫はツマグロキンバエだけ。

 

同じ公園で見たのはブラシの木に飛来したコガタスズメバチ。花を観察しているときに,偶然やって来ました。そうして花を舐めるようにしてなにやらを探している様子。わたしは「このハチ,ときには花の蜜も舐めるんかあ」とびっくりして撮影。ところが,画像を確認してびっくり! そうじゃなく,甲虫を抱え込んでいたのです。もちろん,獲物として捕らえたものです。その甲虫は花粉か蜜を求めて訪れていたのでしょう。


さらに驚いたのは,後脚の爪を蕊先に突き刺してぶら下がっていたことです。たった一点でからだを支えるだなんて,なんとスゴイ!

 

たまには,ゆっくり世間の空気を吸う,風景を見入る,そんなこともいいなあと思う一日になりました。感謝。

 


ルリタテハ,卵から羽化まで(17)

2016-10-08 | ルリタテハ

9月20日(火)。アゲハの庭園で育った個体が初めて羽化しました。殻をとおして翅の紋様が見えるようになってきたので,家に持ち込んで撮影準備。

 

 
上写真を撮って1時間後,見ると,羽化した直後。まだ翅がじゅうぶんに拡がっていません。

 
少しずつ翅が拡がってきました。


時間が経って,反対側から撮ったのが下写真です。 

 
これから,羽化が続きます。運がよければその瞬間を見ることができるかもしれません。さて,どうか。