よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

戦前の名残を感じる下町へ-大阪市中央区:空堀

2012年03月19日 | 大阪(大阪市内)
さてさて、大阪城で梅の花を満喫したワタクシたちは、大阪城から南西の方向に約20分ほど歩いて空堀と呼ばれる地域に向かいました。
現在は行政的には空堀という地名はなく、地下鉄の谷町六丁目から松屋町のあたりを空堀と昔から呼んできました。
この空堀という地名も由来は豊臣秀吉にたどり着くのです。大阪城を秀吉が建設した当時、広大なエリアに堀が巡らされていました。
その中で水を入れた堀を「水堀」、水を入れなかった堀を「空堀」と呼び、この界隈が空堀だったことが地名の由来だそうです
ではでは、空堀を歩いてみましょう。


大阪市の中心部は太平洋戦争の空襲で、ほとんどが焦土となりました
そんな中で、この空堀界隈は空襲から免れたため、昔ながらの長屋や町家などの街並みが見られるのです。


大阪市のど真ん中に、昭和にタイムスリップしたような不思議な空間があることに、初めて来たときは驚きを感じました


ワタクシが生まれ育った街もこんな下町で、路地が入り組んだ町並みでした。
ワタクシが路地裏の風景に惹かれるのは、幼い頃の心象風景だからでしょう。


最近は昔の町家を若い人達が再利用している姿をよく見かけます。この建物はカフェでした。


昭和を感じるような街並みに人々が惹かれるのは、ただの懐かしさからだけが理由なのでしょうか。
ワタクシには、昭和という時代の持つ幸福感…努力すれば報われる。まじめに働けば報われる…と信じることが出来たことを
町並みから思い出すからではないかなと思えるのです


子供たちがビー玉やベーゴマを持って走って来そうな…そんな光景がここ空堀には今も広がっています。

使用したカメラ:Canon EOS7D


初めて我が家にカラーテレビが運ばれてきた日、家族みんなで正座してテレビを見ました。
初めて我が家に車が来た日、車の前で柏手を打ちました。
初めて我が家のトイレが水洗に変わった日、何度も何度も水を流して眺めていました。
そんなことを思い出した私でした



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