ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

差し伸べられる掌の・・・・・

2017-11-21 06:27:51 | 日記
十一面観音像と、千手観音像を巡り歩いていた頃がありました。
結構、値の張る古寺・仏像の写真集なども買い求め眺めていたのです。
十一面観音像のそれぞれには、人間の持つ、湧いてくるような多様性を見つけることが
できました。
それはまた、自分自身の発見の旅でもあったかと。
そして、千手観音さまの、あの幾つも 幾つもの手から、見えてくるものは衆生の、
夥しい「願い」と、それに応えて下さる み仏の差し伸べられる掌のぬくもりです。

『千手様 一人でできる 大拍手』  (行田 ひろちゃん)
新聞(毎日新聞 11月20日)を開きましたら、上記の川柳が目に留まりました。
『仲畑流万能川柳』欄に載せられていた作品です。
思わず 拍手。
こんな発想は、私からはとても出て来ません。
どこか、しかめっ面の視線で美術品を観るクセがあるからです。

この川柳から、大拍手の音響を想像したり、
何に対して拍手をしたものだろうかと考えたり
「ワタシ ハクシュ 嫌」などと、引いてしまう手もあるのでは、などと思ったり
汗ばんだ手とは合わせたくないとか、
ゴツゴツした高齢者よりは、やっぱり「白魚の・・・」が、いいだろうとか。
くだらないことを考えて、しばし楽しませて頂きました。
作者の(行田 ひろちゃん)さまは、クシャミをなさったのではないでしょうか。

冬になり、水が冷たくなりますと、手が荒れてきます。
夜、休み前にクリームを塗ったりして手入れはするのですが、台所仕事に お湯を
使うせいか、とにかくカサカサになってしまうのです。

     『冷たい手』
                     高田敏子
     「冷たい手だ」と ひとはいった
     祖母はその手に私の手をつつんでは
     火鉢の上にかざしてくれた

     冷えたままの手を胸に組んで
     冷たい夜を眠りながら
     この手をあたためてくれたひとたちのことを思ってみる
     遠い日の時間の 人の手の
     あたたかみを思い追いながら
     胸に組んだ私の手は
     闇の中に開いていった
     淡く白い 芙蓉の花のようにも――

衆院代表質問が昨日から始まりました。
録画しておいたものを早送りで見ました。
質問内容も、回答も「想定内」の感じ。
怒鳴ったり、ヤジったりを好むものではありませんが、何か、どこか、もの足りない感じが
しないでもありませんでした。
自民党の岸田政調会長の代表質問は、「謙虚に政治を進めていかなければならない」
と強調し、森友・加計学園問題について丁寧な説明を首相に求めたりもして、異例と言えなくも
ありませんでしたが。
                         〈ゴマメのばーば〉
コメント (4)
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