日本チームの懸念点は次の三点だ、とシャビ選手の特徴を分析したNHK番組を紹介した記事の最後に付け足した。
1)守備陣で中心選手がいないこと
2)欧州イレギュラー組が試合感覚を取り戻せるか
3)体を張ってのギリギリのつばぜり合いができるか
『シャビの状況判断は早碁での手が見える状態20140610』
ところが、今日の試合ではその不安がキックオフから出ていた。
下の写真はコートジボアールの二点目だ。左サイドのスペースに上がったオーリエ(写真右奥)が鋭いライナー性のアーリークロスを出し、走り込んだジェルビーニョ(写真中央)が頭で合わせた。一点目から2分後の失点だ。
左の位置に香川(中央奥)は戻ったが、マーク出来ずに突っ立ったままで、フリーに蹴らせ、左サイドバック長友はオーリエに気をとられ、ジェルビーニョに裏へ回られてフリーで飛び込ませた。吉田がカバーに走ったが、なすすべもなかった。
ジェルビーニョのヘディングシュート( UEFA.com )
練習試合でさえ、ボロボロと点をとられていたのであるから、本番の試合での逆転負けは頷けなくもない。前半から左サイドでの攻撃パターンでピンチを招き、後半の1点目もオーリエのクロスに、ボニが森重に競り勝ってヘッドした。
守備の中心となるCBはチームの要でもある。特に守備に回る時間が多い日本チームにとって、どんな相手でも失点ゼロの抑え事は、勝つための第1の条件であることは誰もが理解している。
かつての日本チームの守備陣には柱谷、井原、宮本、ツーリオ、中澤らが順次にリーダーを務めた。今回は吉田が名乗りでる処だが、そうでもなかった。敵の長所を抑える工夫を試合中に適宜判断をするのは難しいことだ。特にリーダーがいない限りは出来ることではない。
また、チーム全体が素早い連携で相手にプレスをかける、数的優位で敵を追い詰め、敵を置き去りにしてボールを奪い、即座に攻撃に結びつけることが、勝つための必須要件だ。主将はボランチ・長谷部だったが、所属する独チームの試合に出場する機会がほとんどなく、リーダーどころか、試合勘・体力が心配された。
ハイエナの狩りの如くであり、先ずは第一ディフェンダーが素早くマークの位置に入り敵の動きに制限を掛けることから始まる。しかし、今日の日本チームは肝心な意思疎通ができずに、何となく敵に近寄るだけで、ボール奪取へ動きを合わせることができない。リーダー不在のチームになっていた。
長谷部だけでなく、本田、香川もリーグ戦での出場機会は十分ではなかった。本田は1点を取ったものの、ヤヤ・トゥーレの小学生並のミスで、ペナルティエリア内において簡単にフリーになり、GKがポジションの修正もできず、目の前のがら空きのゴールへ蹴り込めた。
しかし、敵に背を向けた体勢においても簡単にボールを奪われることもしばしばで、ミスも多かった。香川に至っては、守備に追われていた面もあったが、攻撃では、ほとんど存在感が感じられなかった。
そして三点目のボールの競り合いでは、日本選手が倒れ、敵の支配下にボールが残っているシーンが度々見られた。倒れて良いのはファールを取るときだけであって、倒されたら足で敵の足を掬うとか、他国の選手は転んでもただでは起きないのを常態としている。
今日の試合では、野生動物(日本チーム)はサバンナ(世界のサッカー)の中で生きていけない。次の試合ではどこが変わるのか、注目したい。
1)守備陣で中心選手がいないこと
2)欧州イレギュラー組が試合感覚を取り戻せるか
3)体を張ってのギリギリのつばぜり合いができるか
『シャビの状況判断は早碁での手が見える状態20140610』
ところが、今日の試合ではその不安がキックオフから出ていた。
下の写真はコートジボアールの二点目だ。左サイドのスペースに上がったオーリエ(写真右奥)が鋭いライナー性のアーリークロスを出し、走り込んだジェルビーニョ(写真中央)が頭で合わせた。一点目から2分後の失点だ。
左の位置に香川(中央奥)は戻ったが、マーク出来ずに突っ立ったままで、フリーに蹴らせ、左サイドバック長友はオーリエに気をとられ、ジェルビーニョに裏へ回られてフリーで飛び込ませた。吉田がカバーに走ったが、なすすべもなかった。
ジェルビーニョのヘディングシュート( UEFA.com )
練習試合でさえ、ボロボロと点をとられていたのであるから、本番の試合での逆転負けは頷けなくもない。前半から左サイドでの攻撃パターンでピンチを招き、後半の1点目もオーリエのクロスに、ボニが森重に競り勝ってヘッドした。
守備の中心となるCBはチームの要でもある。特に守備に回る時間が多い日本チームにとって、どんな相手でも失点ゼロの抑え事は、勝つための第1の条件であることは誰もが理解している。
かつての日本チームの守備陣には柱谷、井原、宮本、ツーリオ、中澤らが順次にリーダーを務めた。今回は吉田が名乗りでる処だが、そうでもなかった。敵の長所を抑える工夫を試合中に適宜判断をするのは難しいことだ。特にリーダーがいない限りは出来ることではない。
また、チーム全体が素早い連携で相手にプレスをかける、数的優位で敵を追い詰め、敵を置き去りにしてボールを奪い、即座に攻撃に結びつけることが、勝つための必須要件だ。主将はボランチ・長谷部だったが、所属する独チームの試合に出場する機会がほとんどなく、リーダーどころか、試合勘・体力が心配された。
ハイエナの狩りの如くであり、先ずは第一ディフェンダーが素早くマークの位置に入り敵の動きに制限を掛けることから始まる。しかし、今日の日本チームは肝心な意思疎通ができずに、何となく敵に近寄るだけで、ボール奪取へ動きを合わせることができない。リーダー不在のチームになっていた。
長谷部だけでなく、本田、香川もリーグ戦での出場機会は十分ではなかった。本田は1点を取ったものの、ヤヤ・トゥーレの小学生並のミスで、ペナルティエリア内において簡単にフリーになり、GKがポジションの修正もできず、目の前のがら空きのゴールへ蹴り込めた。
しかし、敵に背を向けた体勢においても簡単にボールを奪われることもしばしばで、ミスも多かった。香川に至っては、守備に追われていた面もあったが、攻撃では、ほとんど存在感が感じられなかった。
そして三点目のボールの競り合いでは、日本選手が倒れ、敵の支配下にボールが残っているシーンが度々見られた。倒れて良いのはファールを取るときだけであって、倒されたら足で敵の足を掬うとか、他国の選手は転んでもただでは起きないのを常態としている。
今日の試合では、野生動物(日本チーム)はサバンナ(世界のサッカー)の中で生きていけない。次の試合ではどこが変わるのか、注目したい。