小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

為になるUFOキャッチャー!~海岸清掃と海洋プラスティックの問題

2019年02月02日 | 母島 暮らし 子供
■今日は土曜日で午後は次女とお散歩に出かけました。
すると漁港には沢山のプラスティックゴミが集まっています。

昨今話題になっている海洋プラスティックです。
問題のマイクロプラスティック、その予備軍も無数にあります。

ちょうど次女(小3)の同級生の友達もいて、ふと話になりました。
「これがウミガメとかイルカが食べちゃうんだよね~?」
「これ、取ろうよ!」

そんな訳で、急遽子供たちと海ゴミ釣りが始まりました!
名付けて「ためになるUFOキャッチャー大作戦!!」

早い話、手持ちのタコ鈎で取れるゴミはなかなか楽には取れません。
取る相手はゴミですが、子供たちにとってはぬいぐるみを取るUFOキャッチャーとなんら変わりのないゲーム要素満載のゴミ拾いでした(笑)。
大きなものや形の難しい発砲スチロールが取れた時は盛り上がります♪

小笠原は海洋ゴミは海流の関係か少ない方だと思いますが、それでもやはり色々目につきます。

子供たちがゲーム感覚でやっても、結果海の野生動物を救っていることになるのです!
これは凄い♪
イスもヘルメットもカラーコーンも無事に引き上げました。

「これで少しは助かる生き物がいるね♡」
子供たちがこれの意味を理解しているのが素晴らしい!!

「今度は網をもってきて、全部キレイにしようよ!」と建設的な意見も出てきました。
そう、こういう些細なできることからやっていくのが大事だと思うのです!

ビニールに発砲スチロール、プラスティック用品、
ガーデンチェア2つ、45Lゴミ袋から溢れるほど回収できました♪

「ゴミを取れる道具と、カゴとかゴミを入れる容器を用意してくれれば、
 子供は遊びでみんな集めると思うよ~」
こんな建設的な意見まで!!

子供達、どうもありがとう(*^_^*)

子どもたちの言う通り、海岸に打ち上がった50頭のイルカクジラの死体すべてから、
マイクロプラスティックが見つかったというNHKのニュースがありました。

分かってはいましたが、いざ現実を突きつけられると、この問題にちゃんと関わらなければと思います。


■先週は毎年恒例の北港&東港の海岸清掃でした!

これは観光協会が音頭を取って毎年、行っています♪
多くの村民も参加し、大規模な素晴らしいイベントです。
夏の頃にはあまり気にならなかった海ゴミが冬の北風で集まってくるのです!

うちは熱で寝込んでいる次女と妻を家に残し(かなり行きたがっていたw)、
長女と参加してきました。


開始時はこれで片付くのか?と思えるほど、多くのゴミが漂着していました。


北風の多い冬は特に集まりますね。

海を漂っているより、こうして漂着してくれると回収できるので有難いですね(*^_^*)


人海戦術というのは本当にすごいものです。

圧倒的とも言えるゴミの海岸が、ものの1時間ちょいで片付いてしまいました♪
トン袋10個近くになったと思います!

石をどかせば細かいプラゴミはまだまだ無数にあります。
マイクロプラスティック回収の難しさを伝えてくれます。

しかし、パッと見のゴミはひとまず皆無になりました!


家の掃除でも思う事ですが、
周囲を綺麗にすると心もスッキリします♡

北港を清掃したメンバーで記念撮影!



■海のプラスティックゴミの問題は年々深刻化しています。
「プラのストローをなくそう!」という試みは、直接の海ゴミへの影響は少ないと思いますが、
多くの気付きを人に与えてくれると思います。

なかなかいい、読売新聞の記事です。

そう、各々ができる事から始めて行くことが大事だと思うのです。

ニューヨークも発砲スチロールによる容器の使用を全面的に禁止することになりました。
素晴らしい取り組みだと思います。

パタゴニアの記事では衣類から出るマイクロプラスチィックについても語っています。

出されたプラゴミがその後どこに行くのかを知っている人は少ないです。

リサイクルといっても多くの化石燃料を使うのです。

そしてその多くは埋め立てる場合も多いのです。
2年前に行ったインドネシアバリの場合は山積みにするでした。

テグスに絡まったカモメ、
定置網に絡まるザトウクジラ。

近年、この問題がよく目につくようになりました。

僕は僕で仕事の合間、暮らしの合間でできる範囲でゴミを回収していますし、
暮らしの部分でもプラゴミをなるべく出さない様、意識して行こうと思います。

それが島に対する恩返しだと思うのです。


長女が撮った学校の帰り道、通称B線の夕陽。
この春、母島を巣立つ彼女は写真を撮るのがとても上手いです。

パッと景色を見た時に、どう撮りたい、表現したいがハッキリとしているようです。

機材はあまり問題ないように思えます。

僕と同じカメラを使っても、見事な仕上がりなのです(笑)。

悔しいな~!!

そんな島を巣立つ彼女にとって、海のゴミ問題はどう映っているのでしょうか?

少なくとも僕は中学卒業の時にそんなことは微塵も考えておりませんでした(笑)。

素晴らしい自然と生活のすべてを把握できる小さな規模の島という暮らし。
その生活が子供にもたらすものの大きさに、
今さらながら驚いている自分がいます。



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